JPS63194949A

JPS63194949A - 化粧シ−ト

Info

Publication number: JPS63194949A
Application number: JP2789687A
Authority: JP
Inventors: 剛史俣野; 忠道石井; 板倉　逸雄
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1987-02-09
Filing date: 1987-02-09
Publication date: 1988-08-12
Anticipated expiration: 2012-04-09
Also published as: JP2598904B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は壁面パネル、天井材、ドア、幅木などの、主に
住宅用部材に用いられる化粧シートに関する。

〔従来の技術〕

従来の化粧シートとして、 ■薄葉紙などの紙に通常の方法で印刷を施し、さらに、
アミノアルキッド樹脂もしくはウレタン樹脂の表面コー
ト層を設けたもの、■薄葉紙などの紙に印刷した後、ポ
リ塩化ビニル樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム
などをラミネートしたもの、 ■ポリ塩化ビニル樹脂フィルムなどのプラスチックフィ
ルムに印刷し、その上に透明なポリ塩化ビニル樹脂フィ
ルムをラミネートしたもの、が知られている。

しかし、上記の■のものは、化粧シートの強度が不充分
であり、木端巻き、■カントなどの曲面加工には向いて
おらず、また、表面の耐摩耗性、耐水性などの物理的も
しくは化学的な性質が劣っている。

■、■のものでは、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを使用
しているものは、耐熱性、耐寒性、耐候性などの物理的
性質が劣っているし、ポリエステル樹脂フィルムを使用
しているものは、ポリエステル樹脂フィルムが紙や印刷
インキとの接着性が劣っていて、また、通常この種の化
粧シートにおいて行なわれるエンボス加工が困難である
欠点もある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従って、本発明においては、従来の技術の欠点である、
化、粧シートの強度が不充分であるため、木端巻き、■
カットなどの曲面加工には向いていない点、表面の耐摩
耗性、耐水性などの物理的もしくは化学的な性質が劣っ
ている点、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを使用している
ものにおいては、耐熱性、耐寒性、耐候性などの物理的
性質が劣っている薫、ポリエステル樹脂フィルムを使用
しているものにおいては、ポリエステル樹脂フィルムが
紙や印刷インキとの接着性が劣っていて、また、通常こ
の種の化粧シートにおいて行なわれるエンボス加工が困
難である点、の各点をすべて解消しようとするものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明においては、紙の印刷面に透明樹脂層を介してア
クリル樹脂層を設けたことにより、上記の各点を解消す
ることができた。

即ち、本発明は、「　シート基材上に、印刷層、透明樹脂層およびアクリ
ル樹脂フィルムを順に積層してあることを特徴とする化
粧シートＪに関するものである。

また、本発明の好ましい態様として、アクリル樹脂層が
アクリル樹脂フィルムで形成されているもの、透明樹脂
層がポリオレフィン樹脂層であるもの、アクリル樹脂フ
ィルムの上面に更に別の印刷層を有するもの、および印
刷層が艶調整層を介してアクリル樹脂フィルム上に形成
されているもの、のそれぞれがある。

〔作用〕

本発明においては、表面に配置したアクリル樹脂層が、
表面の耐摩耗性、耐熱性、耐寒性、耐候性、耐水性が優
れているため、化粧シートの表面の性質が優れており、
また、アクリル樹脂層は透明樹脂層を介して設けてあり
、アクリル樹脂層と紙や印刷インキとの接着性の問題が
ない。更に、アクリル樹脂フィルムは熱可塑性であるの
で、エンボス加工が容易である。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

本発明の化粧材は、代表的には第１図に示すように、シ
ート基材ｌに印刷層２が形成されていて、印刷Ｗ３２上
に透明樹脂層３を介してアクリル樹脂層４が積層されて
いるものである。

シート基材１と印刷層２の間には、第２図に示すように
、必要に応じて下地を隠蔽するためのベタ（均一で一様
なことを意味する）印刷層５を設けてもよい、ベタ印刷
層５を設けるとシート基材１自体に隠蔽性がなくても隠
蔽性を付与することができると共に、着色剤を加えるこ
とによりシート基材ｌの表面を任意に着色できるから、
化粧効果を高めることができる。

（シート基材）シート基材１としては、例えば、薄葉紙、樹脂混抄紙、
樹脂含浸紙などの紙質基材、合成樹脂性基材、金属、不
織布などを用いることができ、厚みは、３０ｐｍ　〜１
０００μｍ程度の範囲で用途に合わせて決める。このう
ち、化粧材を基板に貼る際の接着の容易さを考慮すると
、紙質基材を使用することが好ましく、紙質基材の場合
、その坪量は２３〜１５０　ｇ／ｒｄ程度が好ましい。

印刷層２は、木目柄、抽象柄、石目柄など任意の模様を
印刷により形成した模様層もしくは着色層である。印刷
層２を形成するためのインキとしては、シート基材ｌの
材質、形態にもよるが、一般的には硝化綿、酢酸セルロ
ース、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ポリウ
レタン、アクリル樹脂、ポリエステルなどの樹脂（これ
らは場合によっては共重合体であってもよい）をビヒク
ルとし、染料、顔料で着色したものが使用される。印刷
層２を形成するにはグラビア、オフセット、凸版、スク
リーンなどの各印刷方式によるのが通常である。

ベタ印刷層５の形成は上記の印刷層の場合とほぼ同様で
あるが、インキとしては隠蔽性を発揮させるために二酸
化チタンなどの隠蔽性顔料を３０〜７０重量部程度に多
量含有するものを使用するとよく、上記した各印刷方式
のほか、ロールコートなどの塗布方式によっても°よい
。

ベタ印刷層５を設けると、シート基材の色、あるいは、
化粧シートを他の基板に貼るときは基板の色を隠蔽する
のに役立つ。

アクリル樹脂Ｎ４は、アクリル樹脂の塗料を用いて塗布
および乾燥することによっても形成できるが、別の方法
で予め成膜したアクリル樹脂フィルムを適用する方が性
状が優れているので、アクリルフィルムを使用するのが
よい。

アクリル樹脂フィルムは、主成分がアクリル酸（もしく
はメタクリル酸、以下において「アクリル−」はこのよ
うに「アクリル−もしくはメタクリル−」の意味で用い
る）およびその誘導体である、アクリル酸エステル、ア
クリルアミド、アクリルニトリル、を重合することによ
り得られるアクリル樹脂、スチレンなどの他のモノマー
とのアクリル共重合体樹脂、もしくはそのようにして得
られた樹脂を変性した変性アクリル樹脂、または、アク
リル樹脂、アクリル共重合体樹脂もしくは変性アクリル
樹脂を主成分としてブレンド可能な他の樹脂をブレンド
したアクリル系樹脂組成物を原料として成膜したもので
ある。

アクリル樹脂層４の厚みは、１０μｍ〜１００μｍであ
ることが好ましい。

また、アクリル樹脂４はシート基材１の印刷されている
側だけでなく、反対側の２面にも貼ることができる。

透明樹脂１１３は上記したアクリル樹脂層４を印刷層を
施したシート基材１の上に直接に設けると良好な接着力
が得られないので、それらの間の接着力を向上させる目
的で設けるが、この層の存在により、化粧シートの全体
の厚みが増加し、それにより、木端巻きや■カットなど
の曲面加工適性が付与され、更に意匠的にも肉持ち感（
塗料が多量に付着して深みがでること）を増加させる効
果も生ずる。

透明樹脂層３に適する材料を、その形成方法別に挙げる
と、透明樹脂をエクストルージョンラミネート法により
押出しながら上層のアクリル樹脂フィルムを貼り合わせ
るときは、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂
が適しており、ドライラミネート法により、透明樹脂層
を介してアクリル樹脂フィルムを貼り合わせるときは、
ゴム系、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系などの各
樹脂が適しており、ウェットラネート法により、透明樹
脂層を介してアクリル樹脂フィルムを貼り合わせるとき
はゴムエマルシロン系、酢Ｍビニルーアクリルエマルジ
ジン系、エボキシエマルジッン系などの各樹脂のエマル
ジョンが使用できる。

透明樹脂層３の厚みとしては１０μｍ〜５０μｍである
。

前記したように、透明樹脂層３の存在により化粧シート
の全体の厚みを増加させて、それにより、木端巻きやＶ
カットなどの曲面加工適性を付与し、更に意匠的に肉持
ち感を増加させるには、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン系樹脂を使用してエクストルージョンラミネート
法により押出しながら上層のアクリル樹脂フィルムを貼
り合わせる方法を採るのがよい。

本発明においては、アクリル樹脂層４の上に艶調整層６
を設けることもできる。ｔ！調整Ｎ６は化粧シートの表
面の光沢度を調整するほか、塗装感を向上させ、もしく
は化粧シートの表面を保護する機能を持っている。艶調
整層６は、艶消剤を希望の艶になるよう添加した塗料を
印刷もしくは塗布することにより形成できる。用いる塗
料の樹脂系としては、ポリウレタン、アクリル、ニトロ
セルロース、アルキフド、ポリエステル、ポリビニルブ
チラール、メラミン、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニル
、ポリスチレン、ポリビニルアルコールなどが挙げられ
、これらのうち、一種もしくは二種以上が用いられる。

また、艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、炭
酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーンな
どが使用できる。

本発明の化粧シートは、第３図に示すようにアクリル樹
脂層４の表面に更に印刷層２″を有していてもよい。印
刷層２°は意匠性を向上させ、かつ、立体感を現出させ
る作用がある。印刷層２°は印刷以外の手段によっても
形成可能である。印刷層２°を印刷により設ける場合の
使用するインキ、印刷方式は印刷Ｎ２を設けるときと同
様である。

印刷層２゛の模様は任意であるが、化粧シートを木目の
ものとするときは、まず、印刷層２を導管を含むか、も
しくは含まない木目模様として形成しておき、次に印刷
層２゛　として導管の模様を形成すれば、表面に設けら
れた導管模様と下層の模様とが重なりあって見え、３次
元的な深みのある立体感が得られる。

印刷層２゛は、アクリル樹脂層４の上に艶調整層６を介
して設けてもよい（図示せず）。

本発明の化粧シートは、その表面に熱エンボス法などに
より、任意にエボス加工を行なってエンボス（凹凸）を
施すことができる。エンボスの形状はさまざまであって
、■木目の導管を表現したもの、■塗装板の艶状態を再
現したもの、■前記の■および■のものを組合わせたも
の、■抽象パターン、石目パターン、布目パターン、な
どのパターンのものなどがある。更にこれらの範囲に含
まれるが特殊なものとして、ヘアライン状のエンボスが
あり、このエンボス形状は木目の繊維の感じを表現する
のに適しており、特にピッチが３００μｍ以下のものが
木目の繊維の感じをリアルに現出する。

本発明の化粧シートは接着剤を介して化粧板基板にラミ
ネートされる。

化粧板基板としては、合板、パーティクルボード、ハー
ドボード、もしくはインシュレーションボードなどの木
質基板、石膏ボード、石綿パーライト板、珪酸カルシウ
ム板、グラスウール、もしくはロックウール、などの無
機質基板、鉄板、亜鉛板、アルミニウム板、鉛板、など
の金属基板、発泡ポリエチレン板、発泡ポリスチレン板
、ウレタンフオームもしくはフェノールフオーム、など
のフオーム基板、フェノール板、メラミン板、ポリエス
テル板、アクリル板、塩化ビニル板、などの合成樹脂基
板、などがありこれらの単独もしくは任意の複合物が用
いられる。化粧板基板の形状は、平板状のものに限らず
、曲面形状のものやその他の形状のものでもよい。

化粧板基板に化粧シートをラミネートするのに使用する
接着剤としては、酢酸ビニル系、ウレタン系、エポキシ
系、尿素系、などの一般的な接着剤を使用することがで
きるが、化粧シートおよび化粧板基板の被接着面の材質
を考慮して決定される。

化粧板基板に化粧シートをラミネートする方法としては
、ロールラミネート法、プレスラミネート法、などが利
用されるが、生産性の点からはロールラミネート法が好
ましい。化粧板基板が曲面形状を有するときは、通常の
ラッピングマシーンを用いてラミネートを行なう。

〔効果〕

本発明の化粧シートは以上のような構成を有していて、
化粧シートの強度が充分であり、このため、木端巻き、
■カットなどの曲面加工に使用でき、表面の耐摩耗性、
耐水性などの物理的もしくは化学的な性質が充分であり
、特に耐候性が優れているので外装用に使用することが
でき、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを使用しているもの
に比べて、耐熱性、耐寒性などの物理的性質および耐汚
染性などの化学的性質が優れており、従って、格別の維
持管理を行なわなくても長期の使用に耐えるという優れ
た性能を存している。また、透明樹脂層を介してアクリ
ル樹脂層を設けているので紙や印刷インキとの接着性に
問題がなく、通常この種の化粧シートにおいて行なわれ
るエンボス加工も問題なく行なえる利点を有する。

〔実施例〕

以下に本発明をより具体的に示す実施例を挙げる。

一実」Ｅ例」− 坪量４０ｇ／イの薄葉紙（ＤＢ−４０，欠間特殊製紙■
製）の上に、ニトロセルロースをベヒクルとするインキ
（諸星インキ■製、ＭＡ）を用いてオーク柄をグラビア
輪転機を用いて印刷し、木目印刷紙を得た。

得られた木目印刷紙の上に押出し機を用いてポリエチレ
ン樹脂（三井ポリケミカル■製、ミラソン１４）を膜厚
２０μｍになるようコートしながら、別に準備した、予
め接着面をコロナ放電処理済のアクリル樹脂系フィルム
（三菱レイヨン■製、ＨＩ３　Ｓ　−００１、Ｉ￥み２
５．ｃｒｍ）をラミネートし、木目印刷紙／ポリエチレ
ン／アクリル系樹脂フィルムの３Ｎ構成の化粧シートを
得た。

このようにして得られた化粧シートは、物理的、化学的
性能に優れており、また、この化粧シートを酢酸ビニル
系接着剤（中央理化（Ｉ…製、ＡＣ−３１５）を用いて
１２ｍｍ厚の構造用合板にラミネートしたところ、■カ
ット加工を行なっても破断がなかった。

意匠的には印刷層の上にトータルで４５μｍの樹脂があ
るので肉持ら惑、塗装感が優れていた。

また、化粧シートの耐候性をサンシャインウェザオメー
ターで促進テストにより調べたところ、２０００時間経
過後も異常は認められなかった。

１ｍ実施例１と同様にして得られた”、木目印刷紙／ポリエ
チレン／アクリル系樹脂フィルムの３層構成のもののア
クリル系樹脂フィルムを表面に下記の配合の艶調整用塗
料を版深６０μｍのグラビアロールを用いてコートして
、艶調整層を設けた（乾燥時の塗布量は３ｇ／ｒｒｒ）
。

２亘ｌ凡１粍アクリルポリオール樹脂・−−−−−−−１００重量部
キシレンジイソシアネート−・−・・・・・・・−・３
０重量部マイクロシリカ−・−・−・・・・・・・−・
・・・・・・・−・−−一−−−−・−・・−・・３ｆ
（量６Ｂ酢酸エチルー−−−−−−一一−−−一一−−
−−−−−−−・・−・−−一−−−・・−・・−・・
−３０重量部トルエンーーーーーーー−一−・−・−・
・−・−・・・・−・−・−・・・・−−−−−−−−
３０！　１部上記のようにして艶調整した化粧シートを
温度１５０℃に加熱したヒートドラムで予備加熱した直
後に、平均ピッチ２２０μｍのヘアライン形状を有する
金属製のエンボスロールを用いて、艶調整層側よりエン
ボス加工を施した。

このようにして得られた化粧シートは天然木の繊維感を
有した極めて意匠性に富んだものであり、その他の点は
、実施例１でえられたものと同様な性能を存するもので
あった。

）Ｕ虹遣１Ｌ坪！！ｔ　６５　ｇ　／　ｒｄの紙間強化紙（ＣＢ−Ｆ
ＩＸ６５３、三興製祇■製）の上に、アクリル樹脂をベ
ヒクルとするインキ（ＨＡ　Ｔ　、諸星インキ■製）を
用いて隠薮用のベタ印刷層と、導管を除いたオーク柄と
をグラビア輪転機を用いて印刷し、木目印刷紙を得た。

得られた木目印刷紙の上に押出し機を用いてポリエチレ
ン樹脂を膜厚３０μｍになるようコートしながら、別に
準備した、予め接着面をコロナ放電処理済のアクリル樹
脂系フィルム（ｖ１淵化学■製、サンプエレンフィルム
　００７ナチユラル）をラミネートし、木目印刷紙／ポ
リエチレン／アクリル系樹脂フィルムの３層構成のもの
を得た。

更にフィルムの表面にグラビア輪転機を用いてオーク柄
の導管を艶消剤を含んだウレタン系のインキ（昭和イン
ク工業所（１１″Ｉｊ１、Ｇ＆Ｍ）で印刷した。

このようにして得られた、木目印刷紙／ボリエチレン／
アクリル系樹脂フィルム／導管印刷層の４層構成の化粧
シートは実施例１の化粧シートと同様な性能を有してい
た。

１隻亘↓ 実施例３で得られた化粧シートを実施例２におけるのと
同様にしてエンボス加工を施した。

得られた化粧シートは天然木の繊維感を有した極めて意
匠性に富んだものであり、その他の点は、実施例３でえ
られたものと同様な性能を有するものであった。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の化粧シートを示す断面図であ
る。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）シート基材上に、印刷層、透明樹脂層およびアク
リル樹脂層を順に積層してあることを特徴とする化粧シ
ート。
（２）アクリル樹脂層がアクリル樹脂フィルムで形成さ
れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
化粧材。
（３）透明樹脂層がポリオレフィン樹脂層であることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の化粧シート。
（４）アクリル樹脂層の上面に更に別の印刷層を有する
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の化粧シー
ト。
（５）印刷層は艶調整層を介してアクリル樹脂層上に形
成される特許請求の範囲第４項記載の化粧シート。