JP6565419B2 - 化粧シート、及び化粧板 - Google Patents

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本発明は、化粧シート、及び化粧板に関する。
従来、化粧シートとしては、例えば、特許文献1、2に記載の技術がある。この特許文献1に記載の技術では、絵柄模様層上に形成された第1の表面保護層と、第1の表面保護層上に部分的に形成された第2の表面保護層とを備え、第2の表面保護層は、第1の表面保護層と異なる光沢を有する。これにより、化粧シートの表面に光沢差を設け、人間の目の錯覚を利用して、視覚的に立体感を感じさせるようになっている。
また、特許文献2に記載の技術では、化粧シートの最表面の表面保護層に、10%〜20%表出している無機粒子または合成樹脂粒子を含む。これにより、化粧シートの表面に高低差を設けて、触感による立体感を感じさせるようになっていた。
特開2000−43223号公報 特開2015−77709号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、化粧シートの表面の凹凸が比較的小さいため、触感による立体感を感じさせることが困難であった。一方、上記特許文献2に記載の技術では、繊細な光沢表現ができず、視覚的に立体感を感じさせることが困難であった。
本発明は、上記のような点に着目したもので、視覚的な立体感と触感による立体感とを有する化粧シート、及び化粧板を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シート基材上に形成された絵柄模様層と、絵柄模様層上に形成された第1の表面保護層と、第1の表面保護層上に部分的に形成された第2の表面保護層と、第2の表面保護層上に部分的に形成された第3の表面保護層とを備え、第1の表面保護層と第2の表面保護層とが異なる光沢を有し、第3の表面保護層は、第2の表面保護層の75%以下の面積を被覆し、第2の表面保護層の厚みの4倍以上の厚みを有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、第1の表面保護層と第2の表面保護層とが光沢差を有するため、視覚的に立体感を感じさせることができる。また、第3の表面保護層が第2の表面保護層の75%以下の面積を被覆し、第3の表面保護層の厚みが第2の表面保護層の4倍以上の厚みを有するため、触感により立体感を感じさせることができる。これにより、視覚的な立体感と触感による立体感とを有する化粧シートを提供することができる。
本発明の実施形態に係る化粧板を表す断面図である。 変形例に係る化粧板を表す断面図である。 変形例に係る化粧板を表す断面図である。 変形例に係る化粧板を表す断面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(化粧板10)
本実施形態の化粧板10は、図1に示すように、シート基材1の一方の面(以下、「表面1S」とも呼ぶ)側に、絵柄模様層2、第1の表面保護層3、第2の表面保護層4、及び第3の表面保護層5がこの順に積層されて化粧シート20が形成され、シート基材1の他方の面(以下、「裏面1T」とも呼ぶ)側に、基板6を貼り合わせて構成される。本実施形態の化粧板10は、特に、大面積の引き戸等の内装用途に好適なものである。
(シート基材1)
シート基材1は、防湿紙からなるシート状の層である。防湿紙は、2枚の紙基材1a、1bと、2枚の紙基材1a、1bの間に配置された防湿樹脂層1cとを備える。紙基材1a、1bとしては、セルロース繊維間に樹脂を含む紙間強化紙を使用できる。紙間強化紙としては、例えば、セルロース繊維を50質量%以上含むものが好ましい。紙間強化紙の厚みは、例えば、15μm以上60μm未満とする。シート基材1の表面1S側の紙基材1aの坪量は30g/m2とし、裏面1T側の紙基材1bの坪量は23g/m2とする。
また、防湿樹脂層1cは、水蒸気を通さない防湿樹脂からなる層である。防湿樹脂としては、例えば、融点が100℃以上200℃未満のオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましい。防湿樹脂層1cの厚みは、例えば、20μm以上70μm未満とする。
このように、シート基材1を、水蒸気を通さない防湿紙とする。それゆえ、化粧シート20の表面側から裏面側、つまり、第3の表面保護層5側から基板6側に水蒸気を通さなくすることができ、水蒸気(湿気)により基板6が変形することを防止できる。そのため、例えば、化粧板10で大面積の引き戸を形成することで、水蒸気(湿気)により引き戸が変形することを防止でき、変形により引き戸が開閉できなくなることを防止できる。
また、防湿紙が、2枚の紙基材1a、1bと、これらの間に配置された防湿樹脂層1cとを有する。それゆえ、シート基材1に厚みとコシとを持たせることができる。そのため、化粧シート20がシワになり難く、また、化粧シート20のカールの発生を防止することができる。これにより、化粧シート20を基板6に比較的容易にラミネートできる。
なお、本実施形態では、シート基材1として、防湿紙を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図2に示すように、紙基材1dを用いる構成としてもよい。また、例えば、熱可塑性樹脂等の樹脂からなるフィルムを用いてもよい。
(絵柄模様層2)
絵柄模様層2は、シート基材1上(表面1S)に印刷により形成され、意匠性を付与するための絵柄を付加するための層である。絵柄としては、例えば、木目、コルク、石目、タイル、焼き物、抽象柄等、化粧シート20を用いる箇所に適した絵柄を選ぶことができる。絵柄模様層2では、シート基材1の表面1Sに、表面1S全体を覆い絵柄の下地色となる柄インキ層2aと、下地色以外の絵柄を表す導管インキ層2bとがこの順位積層されて形成される。印刷インキとしては、例えば、イソインドリノンイエロー、ポリアゾレッド、フタロシアニンブルー、カーボンブラック、酸化鉄、酸化チタンのいずれか、或いはこれらの混合物を顔料として用いることができる。また、例えば、酢酸エチル、酢酸nブチル、イソブタノール及びメチルイソブチルケトンを溶剤として用いることができる。
(第1の表面保護層3)
第1の表面保護層3は、絵柄模様層2上に形成され、絵柄模様層2の全体を被覆するシート状の層である。第1の表面保護層3は、第1の表面保護層3を通して、絵柄模様層2の絵柄を透視できる程度に透明または半透明な材料(樹脂)で形成されている。第1の表面保護層3の材料としては、例えば、熱硬化性樹脂が好ましい。熱硬化性樹脂としては、例えば、第2の表面保護層4、第3の表面保護層5との接着性、化粧シート20の変形追従性、耐擦傷性を考慮すれば2液硬化型ウレタン樹脂等のウレタン結合を有する熱硬化型樹脂(バインダー)に、シリカ粒子(艶調整剤、艶消剤)を添加した混合物を用いるのが好ましい。この場合、溶剤としては、酢酸エチル、酢酸nブチルを用いることができる。
2液硬化型ウレタン樹脂としては、例えば、ポリオールを主体とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするウレタン樹脂を用いることができる。ポリオールとしては、分子中に2個以上の水酸基を有するものであって、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオールを用いることができる。
また、イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートを用いることができる。例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、或いは、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネートを用いることができる。また、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用いることができる。例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジイソシアネート3量体(trimer)等がある。なお、上記イソシアネートにおいて脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネートは、耐候性、耐熱黄変性も良好にできる点で好ましく、例えば1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートを使用できる。
なお、本実施形態では、艶消剤(艶調整剤)として、シリカ粒子を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、アルミナ(α−アルミナ等)、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリナイト、アルミノシリケート等の無機物の粒子、或いはポリカーボネート、ナイロン、ウレタン樹脂等の有機物の粒子を用いる構成としてもよい。
(第2の表面保護層4)
第2の表面保護層4は、第1の表面保護層3上に部分的に形成され、第1の表面保護層3の一部(例えば、導管インキ層2bの印刷インキと対向する部分)を被覆する層である。また、第2の表面保護層4は、第2の表面保護層4、第1の表面保護層3を通して、絵柄模様層2の絵柄を透視できる程度に透明または半透明な材料(樹脂)で形成されている。第2の表面保護層4の材料としては、例えば熱硬化性樹脂が好ましい。熱硬化性樹脂としては、例えば、2液硬化型ウレタン樹脂等のウレタン結合を有する熱硬化型樹脂が好ましい。この場合、溶剤としては、酢酸エチル、酢酸nブチルを用いることができる。
このように、第2の表面保護層4は、艶消剤の添加がないため、艶消剤(シリカ粒子)が添加された第1の表面保護層3よりも、光の反射量を大きくし、光沢(艶)を高くすることができる。それゆえ、第1の表面保護層3とにより、化粧シート20の表面1Sに光沢差を設け、人間の目の錯覚を利用して、視覚的に立体感を感じさせることができる。
また、第2の表面保護層4は、光沢(艶)に階調、つまり、光沢(艶)の高低を有する構成としてもよい。例えば、光沢(艶)を高くする箇所では第2の表面保護層4の厚みを厚くし、光沢(艶)を低くする箇所では第1の表面保護層3の厚みを薄くする。なお、第2の表面保護層4の厚みは、例えば、0.7μm以上6.0μm未満とするのが好ましい。より好ましくは、1μm以上2μm未満とする。これにより、第2の表面保護層4の各部に光沢(艶)の高低を持たせることができ、第2の表面保護層4の各部に光沢差を設け、視覚による立体感をより適切に感じさせることができる。
なお、本実施形態では、第2の表面保護層4の光沢(艶)を第1の表面保護層3の光沢(艶)よりも高くする例を示したが、これに限られるものではなく、第2の表面保護層4と第1の表面保護層3とが異なる光沢(艶)を有する構成であればよい。例えば、第1の表面保護層3に艶消剤を添加せず、第2の表面保護層4に艶消剤を添加して、第1の表面保護層3の光沢(艶)を第2の表面保護層4の光沢よりも高くする構成としてもよい。これにより、指紋(手垢)汚れが付き難くなり、化粧シート20の汚染性を向上できる。耐汚染性の向上効果は、第1の表面保護層3の塗布量が低塗布量であっても得られる。また、塗装調の絵柄表現(例えば、木目表現)を行うことができる。さらに、第1の表面保護層3の白濁が低減されるため、より繊細で透明感のある絵柄の意匠表現が可能になる。
(第3の表面保護層5)
第3の表面保護層5は、第2の表面保護層4上に部分的に形成され、第2の表面保護層4の一部を被覆する層である。例えば、第2の表面保護層4上の1%以上75%以下の面積に形成する。また、第3の表面保護層5は、第3の表面保護層5等を通して、絵柄模様層2の絵柄を透視できる程度に透明なまたは半透明な材料(樹脂)で形成されている。第3の表面保護層5の材料としては、例えば、熱硬化性樹脂が好ましい。熱硬化性樹脂としては、例えば、2液硬化型ウレタン樹脂等のウレタン結合を有する熱硬化型樹脂(バインダー)に、平均粒径30μm以上の合成樹脂ビーズを添加した混合物を用いるのが好ましい。合成樹脂ビーズとしては、例えば、透明度の高いアクリル樹脂ビーズを用いることができる。これにより、第3の表面保護層5の透明度を向上でき、第3の表面保護層5を通して、意匠を付与するための絵柄模様層2の絵柄をより明瞭に透視することができる。
なお、図1の例では、第3の表面保護層5は、第2の表面保護層4上にのみ形成されているが、例えば、図3に示すように、第2の表面保護層4からはみ出し、その一部が第1の表面保護層上に形成されていてもよい。この場合、第1の表面保護層3のうち、第2の表面保護層4で被覆されていない第1の表面保護層3上の90%以下の面積に形成する。
また、第3の表面保護層5の厚みは、第2の表面保護層4の厚みの4倍以上とするのが好ましい。より好ましくは10倍以上とする。例えば、第2の表面保護層4の厚みを0.7μm以上6.0μm未満とした場合、第3の表面保護層5の厚みを30μm以上120μm未満とする。第3の表面保護層5の厚みとしては、例えば、第3の表面保護層5の表面を、接触式粗さ計で測定した最大高さRmax値を用いることができる。即ち、第3の表面保護層5の表面は、接触式粗さ計で測定した最大高さRmax値を30μm以上とする。
このように、第3の表面保護層5は、第2の表面保護層4の75%以下の面積を被覆し、第2の表面保護層4の4倍以上の厚みを有するため、第2の表面保護層4と第3の表面保護層5とに高低差を設けることができ、触感による立体感を感じさせることができる。その際、第2の表面保護層4の75%よりも大きな面積を覆わないため、第1の表面保護層3と第2の表面保護層4との光沢差による、繊細なグロス/マット意匠を打ち消す事がない。
また、第3の表面保護層5の表面を、接触式粗さ計で測定した最大高さRmax値を30μm以上としたため、触感による立体感をより適切に感じさせることができる。
なお、本実施形態では、バインダーとして、熱硬化型樹脂を用いる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、電離放射線硬化型樹脂を用いる構成としてもよい。電離放射線硬化型樹脂としては、例えば、紫外線硬化型樹脂が好ましい。紫外線硬化型樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミド系樹脂、エポキシ系樹脂を使用できる。これにより、第3の表面保護層5、つまり、化粧シート20の最表面層の硬度を向上でき、化粧シート20の耐摩耗性や、耐擦傷性、耐溶剤性等の表面物性を向上できる。また、例えば、バインダーとして、熱硬化型樹脂と電離放射線硬化型樹脂との混合物を用いる構成としてもよい。
また、本実施形態では、熱硬化型樹脂に、合成樹脂ビーズを添加する例を示したが、他の構成を採用してもよく、例えば、無機化合物のフィラーを添加する構成としてもよい。
また、第3の表面保護層5の形状は、特に限定されず、丸、四角形、六角形等の規則的に並んだ定形の形状としてもよく、不定型な絵柄形状としてもよい。また、絵柄模様層2の絵柄と同調させた形状としてもよく、絵柄をよりリアルに見せることができる。
(基板6)
基板6は、金属系または木質系からなる板状の部材である。金属系としては、例えば、アルミ、鋼、ステンレス、複合パネルを使用することができる。複合パネルとしては、例えば、芯材となる樹脂層と、樹脂層の両面それぞれに貼り付けられた金属板(アルミニウム、ガルバリウム、ステンレス等)とを備えたものがある。また、木質系としては、MDF(medium density fiberboard)、合板、パーチクルボードを使用することができる。
このように、本実施形態では、絵柄模様層2上に、透明または半透明な第1の表面保護層3、第2の表面保護層4、第3の表面保護層5を有するため、第1の表面保護層3、第2の表面保護層4、第3の表面保護層5を通して、絵柄模様層2の絵柄を透視できる。
また、本実施形態では、第1の表面保護層3と第2の表面保護層4とが光沢差を有するため、視覚的に立体感を感じさせることができる。さらに、第3の表面保護層5が第2の表面保護層4の75%以下の面積を被覆し、第3の表面保護層5の厚みが第2の表面保護層4の4倍以上の厚みを有するため、触感により立体感を感じさせることができる。
さらに、本実施形態では、シート基材1として、防湿紙を用いているため、化粧シート20の表面側から裏面側、つまり、第3の表面保護層5側から基板6側に水蒸気を通さなくすることができ、水蒸気(湿気)により基板6が変形することを防止できる。そのため、例えば、化粧板10で大面積の引き戸を形成することで、水蒸気(湿気)により引き戸が変形することを防止でき、変形により引き戸が開閉できなくなることを防止できる。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係る発明は、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態に係る化粧シート20は、シート基材1上に形成された絵柄模様層2と、絵柄模様層2上に形成された第1の表面保護層3と、第1の表面保護層3上に部分的に形成された第2の表面保護層4と、第2の表面保護層4上に部分的に形成された第3の表面保護層5とを備える。そして、第1の表面保護層3と第2の表面保護層4とが異なる光沢を有し、第3の表面保護層5は、第2の表面保護層4の75%以下の面積を被覆し、第2の表面保護層4の厚みの4倍以上の厚みを有する。
このような構成によれば、第1の表面保護層3と第2の表面保護層4とが光沢差を有するため、視覚的に立体感を感じさせることができる。また、第3の表面保護層5が第2の表面保護層4の75%以下の面積を被覆し、第3の表面保護層5の厚みが第2の表面保護層4の4倍以上の厚みを有するため、触感により立体感を感じさせることができる。これにより、視覚的な立体感と触感による立体感とを有する化粧シート20を提供できる。
(2)本実施形態に係る化粧シート20では、第3の表面保護層5の表面は、接触式粗さ計で測定した最大高さRmax値が30μm以上である。
このような構成によれば、触感による立体感をより適切に感じさせることができる。
(3)本実施形態に係る化粧シート20では、第1の表面保護層3は、ウレタン結合を有する熱硬化型樹脂とシリカ粒子とを含む。
このような構成によれば、絵柄模様層2、第2の表面保護層4等の他の層との接着性や、化粧シート20の変形追従性、耐傷性を向上できる。
(4)本実施形態に係る化粧シート20では、第2の表面保護層4は、ウレタン結合を有する熱硬化型樹脂を含む。
このような構成によれば、第1の表面保護層3、第3の表面保護層5等の隣接する層との接着性や、化粧シート20の変形追従性、耐傷性を向上できる。
(5)本実施形態に係る化粧シート20では、第3の表面保護層5は、ウレタン結合を有する熱硬化型樹脂を含む。
このような構成によれば、第1の表面保護層3、第2の表面保護層4等の隣接する層との接着性や、化粧シート20の変形追従性、耐傷性を向上できる。
(6)本実施形態に係る化粧板10では、第3の表面保護層5は、電離放射線硬化型樹脂を含む。
このような構成によれば、化粧シート20の最表面層の硬度を向上でき、化粧シート20の耐摩耗性や、耐擦傷性、耐溶剤性等の表面物性を向上できる。
(7)本実施形態に係る化粧板10では、第3の表面保護層5は、平均粒径30μm以上の合成樹脂ビーズまたは無機化合物のフィラーを含む。
このような構成によれば、第3の表面保護層5の硬度を向上でき、化粧シート20の耐摩耗性や、耐傷性を向上できる。
(8)本実施形態に係る化粧シート20では、合成樹脂ビーズは、アクリル樹脂ビーズである。
このような構成によれば、第3の表面保護層5の透明度を向上でき、第3の表面保護層5を通して、意匠を付与するための絵柄模様層2の絵柄をより明瞭に透視できる。
(9)本実施形態に係る化粧板10は、化粧シート20を基板6に貼りあわせてなる。
このような構成によれば、視覚的な立体感と触感による立体感とを有する化粧板10を提供できる。
(変形例)
上記実施形態では、第1の表面保護層3と第2の表面保護層4との光沢差、及び第2の表面保護層4と第3の表面保護層5との高低差により、視覚的な立体感と触感による立体感とを感じさせる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図4に示すように、化粧シート20にエンボス加工による凹凸形状が施され、凹凸形状により、触感による立体感をより感じさせる構成としてもよい。この場合、エンボス加工では、深度15μmの以上の凹部をエンボスロールと、硬度が50度以上90度未満のゴム製のバックロールとの間を通過させて、化粧シート20に凹凸形状を施すようにしてもよい。硬度の計測方法としては、例えば、JIS K 6301 A型を用いることができる。そして、凹凸形状を施した化粧シート20に基板6を貼り合わせて化粧板10を形成する。
1 シート基材
1a 紙基材
1b 紙基材
1c 防湿樹脂層
1d 紙基材
2 絵柄模様層
3 第1の表面保護層
4 第2の表面保護層
5 第3の表面保護層
6 基板
10 化粧板
20 化粧シート

Claims (10)

  1. シート基材上に形成された絵柄模様層と、前記絵柄模様層上に形成された第1の表面保護層と、前記第1の表面保護層上に部分的に形成された第2の表面保護層と、前記第2の表面保護層上に部分的に形成された第3の表面保護層とを備え、
    前記第1の表面保護層と前記第2の表面保護層とが異なる光沢を有し、
    前記第3の表面保護層は、前記第2の表面保護層の75%以下の面積を被覆し、前記第2の表面保護層の厚みの4倍以上の厚みを有することを特徴とする化粧シート。
  2. 前記第3の表面保護層の表面は、接触式粗さ計で測定した最大高さRmax値が30μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記第1の表面保護層は、ウレタン結合を有する熱硬化型樹脂とシリカ粒子とを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の化粧シート。
  4. 前記第2の表面保護層は、ウレタン結合を有する熱硬化型樹脂を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の化粧シート。
  5. 前記第3の表面保護層は、ウレタン結合を有する熱硬化型樹脂を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の化粧シート。
  6. 前記第3の表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の化粧シート。
  7. 前記第3の表面保護層は、平均粒径30μm以上の合成樹脂ビーズまたは無機化合物のフィラーを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の化粧シート。
  8. 前記合成樹脂ビーズは、アクリル樹脂ビーズであることを特徴とする請求項7に記載の化粧シート。
  9. エンボス加工による凹凸形状が施されたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の化粧シート。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の化粧シートを基板に貼りあわせてなることを特徴とする化粧板。
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