JP3264171B2 - 防湿シート、防湿化粧板及びそれを用いたフラッシュドアの製造方法 - Google Patents
防湿シート、防湿化粧板及びそれを用いたフラッシュドアの製造方法Info
- Publication number
- JP3264171B2 JP3264171B2 JP06115496A JP6115496A JP3264171B2 JP 3264171 B2 JP3264171 B2 JP 3264171B2 JP 06115496 A JP06115496 A JP 06115496A JP 6115496 A JP6115496 A JP 6115496A JP 3264171 B2 JP3264171 B2 JP 3264171B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moisture
- proof
- layer
- sheet
- proof sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
扉、収納扉、襖などに用いられる化粧シート及び化粧板
に関し、詳しくは湿度、温度変化などによつて発生する
反りを防止する機能を有する防湿シート、絵柄層及び保
護層を有する防湿シート及び防湿化粧板に関するもので
ある。
などにおいて、湿度、温度の関係で使用中に徐々に反り
が発生することがあった、そこで反りを防ぐために扉な
どの建具の表裏面に、同じ材質のシートを用いて片方に
反らないようにしたもの、建具の枠体に金属製の支持体
を使用する、或いは化粧板の裏面側に防湿性能を有する
シート、例えば塩化ビニルシートや金属箔などを貼り合
わせる、等の対策がとられている。
れば、クラフト紙/ポリエチレンシート/クラフト紙か
らなる構成の防湿シートを板状体の裏面に貼着した内装
材が公知である、この目的は、内装材から壁構造への湿
気の漏洩を防止し、壁内での結露の発生を回避すること
にある。また、特開平6−272455号公報により、
非透水性、非透湿性シートを木質ボードの両面に貼着
し、その木質ボードを木質基材からなる芯材の両面に貼
り合わせ、反りを防止した扉の製造方法が提案されてい
る
ニルやポリエチレンを使用した場合には、ある程度、反
りを防止することはできるが、厳しい環境(高温多湿)
で長期間使用された場合には、反りが発生してしまうた
め、不十分であるとされている、又、アルミニュームな
どの金属箔を使用した場合には、防湿性は十分であり、
反り防止はできるが、フラツシユドアー加工の際に高周
波を使用して接着を行うことがあり、使用不可となる。
術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、室内扉、キッチン扉、収納扉などにおいて、厳し
い温度、湿度の環境条件でも反りを防止でき、しかも高
周波を使用して簡便に接着加工可能な、防湿シート、絵
柄層及び保護層を有する防湿シート及び防湿化粧板を提
供することにある。
紙基材上に、接着樹脂層と無機物質を含む防湿層と合成
樹脂フィルムと接着樹脂層と紙層を設けて成ることを特
徴とする高周波接着加工用の防湿シートである。
ートの片面に、絵柄層及び保護層を形成したことを特徴
とするものである。
片面に、前記絵柄層及び保護層を有する防湿シートを、
もう一方の面に、前記絵柄層及び保護層のない防湿シー
トを貼付けてなることを特徴とするものである。また、
本発明のフラッシュドアの製造方法は、前記防湿化粧板
を、芯材の両面に高周波接着加工法により貼り合わせる
ことを特徴とするものである。
に説明すれば、本発明の防湿シート(図1)は、紙基材
10の片面に絵柄層11及び保護層12を形成し、該基
材10のもう1方の面上に、接着樹脂層13と無機物質
を含む防湿層14と合成樹脂フイルム15と接着樹脂層
16と紙層17を設けて成るものである。
記絵柄層11及び保護層12を有する防湿シート(図
1)と、絵柄層11及び保護層12のない防湿シート
(図3)を、木質基材20の両面に貼付けてなるもので
ある。
20〜50g/m2 の薄葉紙、紙間強化紙、片艶クラフ
ト、純白ロールを用いることができる。
ンダーとしては、ニトロセルロース等のセルロース誘導
体(セルロースの0H基の一部をのこしたものも含
む)、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール及
びそれらにイソシアネート化合物を混合したものや、ア
クリル酸アミド−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体を用いることができる。
H)を有するポリエステル系、アクリル系、ポリエーテ
ル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分ケン化物等
のポリオールプレポリマーとイソシアネート化合物を混
合して、架橋硬化してなる樹脂層を用いることができ
る。
としては、酢酸ビニル系接着剤、ウレタン系接着剤、エ
ポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、合成ゴム系接着
剤、繊維素系接着剤等を用いることができる、また、ポ
リエチレン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポ
リプロピレン等を用いてエクストルーダーコーテイング
法により防湿層14と紙基材10または合成樹脂フイル
ム15と紙層17を貼合せることもできる。
は、ケイ素酸化物(SiOx x=1〜2)、酸窒化ケイ
素(SiOx Ny 、x=0.6〜0.8、y=0.7〜
0.9)、酸化マグネシウム(MgO)、アルミニウム
酸化物(Al2 O3 ) 等の無機酸化物や金属酸化物の無
機材料を、真空蒸着法やスパツタリング、イオンプレー
ティングまたは、プラズマ活性化化学反応蒸着法等で合
成樹脂フイルム15上へ薄膜形成を行うことができる。
レン、ポリプロピレン、塩化ビニリデンコートのポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアセタ
ール、ポリカーボネート、ポリエステル、塩化ビニリデ
ンコートのポリエステル、エチレンビニルアルコール共
重合体、を用いることができる。
ルボード、中密度繊維板(MDF)、ハードボード等を
用いることができる。
する、坪量30g/m2 の紙間強化紙10(天間特殊製
紙(株)製)の片面に、ニトロセルロース系インキ(東
洋インキ製造(株)製)により絵柄層を印刷し、その絵
柄層上にアクリルウレタン樹脂保護層12(2液硬化タ
イプ、東洋インキ製造(株)製)を6g/m2 (DR
Y)の厚みに塗布し化粧コート紙を得た。
ル12μ(ルミラー、東レ(株)製)に、真空蒸着法で
700オングストロームの厚さの二酸化ケイ素(SiO
2 )防湿層14を形成した。
酸エチル共重合体を1:1にブレンド品を用いて15μ
の厚みでエクストルーダーコーテイング法により、前記
化粧コート紙の絵柄層のない面と二酸化ケイ素防湿層1
4及び合成樹脂フイルム15と紙層17を貼合せて防湿
化粧シートを作成した。
(MDF)の両面に前記防湿化粧シートと防湿シート
(図3)(前記防湿化粧シートの絵柄層11と保護層1
2のないシート)を、酢酸ビニル系エマルジョン接着剤
にて貼合せて防湿化粧板(図2)を作成した。
湿層14のない防湿化粧シートと防湿シート(前記防湿
化粧シートの防湿層14がなく、絵柄層11や保護層1
2のないシート)を、酢酸ビニル系エマルジョン接着剤
にて貼合せて防湿化粧板(図4)を作成した。
(g/m2 ・24hour)を測定したところ、本発明
の実施例1の透湿度は1.5で比較例の透湿度は17.
5であった。
る防湿層があるため、防湿性能が高く、従来のポリエチ
レンやポリエステルなどを防湿層としたものと比較する
と10数倍である、そのため、厳しい環境下でも化粧板
にそりを生じさせることが少ない。また、本発明の防湿
化粧板の防湿層は、無機酸化物や金属酸化物の無機材料
であり、従来のアルミニウム等の金属てはないため、フ
ラッシュ加工などで高周波加工の際も、放電などのトラ
ブルをおこすことはない。
湿シートを断面で表した説明図である。
る。
シートを断面で表した説明図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】紙基材上に、接着樹脂層と無機物質を含む
防湿層と合成樹脂フィルムと接着樹脂層と紙層を設けて
成ることを特徴とする高周波接着加工用の防湿シート。 - 【請求項2】前記防湿シートの片面に、絵柄層及び保護
層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の高周波
接着加工用の防湿シート。 - 【請求項3】木質基材の片面に、請求項2に記載の防湿
シートを、もう一方の面に、絵柄層及び保護層のない請
求項1に記載の防湿シートを貼付けてなることを特徴と
する高周波接着加工用の防湿化粧板。 - 【請求項4】 請求項3に記載の防湿化粧板を、芯材の両
面に高周波接着加工法により貼り合わせることを特徴と
するフラッシュドアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06115496A JP3264171B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 防湿シート、防湿化粧板及びそれを用いたフラッシュドアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06115496A JP3264171B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 防湿シート、防湿化粧板及びそれを用いたフラッシュドアの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09248882A JPH09248882A (ja) | 1997-09-22 |
JP3264171B2 true JP3264171B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=13162938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06115496A Expired - Lifetime JP3264171B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 防湿シート、防湿化粧板及びそれを用いたフラッシュドアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3264171B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09300524A (ja) * | 1996-05-17 | 1997-11-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板 |
JP2002273813A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | 多層シート及びそれを用いた多層シート貼着芯材 |
JP2004042343A (ja) * | 2002-07-10 | 2004-02-12 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧シート及び化粧材 |
JP2006123383A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧シート |
US20080016819A1 (en) * | 2006-07-21 | 2008-01-24 | Liqun Xu | Nano-composite door facings, and related door assemblies and methods |
JP4998084B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2012-08-15 | 大日本印刷株式会社 | 化粧板用裏面防湿シートおよび化粧板 |
JP5223414B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2013-06-26 | 大日本印刷株式会社 | 化粧板用防湿化粧シート |
JP2010001708A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 建具用表面材の製造方法 |
KR101380665B1 (ko) * | 2014-01-13 | 2014-04-10 | 주식회사 이파엘지종합특수방수 | 방수시트 구조체 및 이를 이용한 토지경사지 방수공법 |
JP6565419B2 (ja) * | 2015-07-24 | 2019-08-28 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート、及び化粧板 |
JP6763149B2 (ja) * | 2016-02-04 | 2020-09-30 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート、及び化粧板 |
JP6763150B2 (ja) * | 2016-02-04 | 2020-09-30 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート、及び化粧板 |
JP6565420B2 (ja) * | 2015-07-24 | 2019-08-28 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート、及び化粧板 |
ES2807003T3 (es) * | 2015-07-24 | 2021-02-19 | Toppan Printing Co Ltd | Lámina decorativa y panel decorativo |
JP6988155B2 (ja) * | 2017-05-10 | 2022-01-05 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シートの製造方法 |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP06115496A patent/JP3264171B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09248882A (ja) | 1997-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3264171B2 (ja) | 防湿シート、防湿化粧板及びそれを用いたフラッシュドアの製造方法 | |
JP5804017B2 (ja) | 防湿シートおよびそれを用いた反り防止木質板並びに化粧板 | |
JPH09300524A (ja) | 化粧板 | |
JP5447764B2 (ja) | 反り防止木質板並びに化粧板 | |
JP2001248364A (ja) | フラッシュパネル | |
JP3261977B2 (ja) | 扉 | |
JP2000158591A (ja) | 反り防止化粧板及びフラッシュパネル | |
KR101528386B1 (ko) | 방습 시트, 휨 방지 목질판 및 화장판 | |
JPH11348180A (ja) | 木質系化粧板及びその製造方法 | |
JP6641641B2 (ja) | 建材用防湿フィルム | |
JP3147735B2 (ja) | ポリオレフィン系化粧シート | |
JP6690384B2 (ja) | 建材用防湿フィルム | |
WO2009119594A1 (ja) | 防湿シート、反り防止木質板及び化粧板 | |
JP3986680B2 (ja) | 防湿シート及びこれを用いたフラッシュパネル | |
JP2002079613A (ja) | 化粧ボード | |
JPH11303526A (ja) | 反り防止戸襖 | |
JPH08158531A (ja) | フラッシュパネル | |
JP6641640B2 (ja) | 建材用防湿フィルム | |
JP2001096679A (ja) | 防湿紙 | |
JP2023122996A (ja) | 化粧板用裏面防湿紙 | |
JP2009234142A (ja) | 防湿化粧シートおよびそれを用いた化粧板 | |
JP2000158590A (ja) | 化粧板及びフラッシュパネル | |
JP2023106044A (ja) | 化粧シート | |
JP2023032200A (ja) | 化粧板用裏面防湿紙 | |
JPH09262802A (ja) | 反りの防止された木質系板状体または該木質系板状体を用いたフラッシュパネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071228 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081228 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091228 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091228 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |