JP2000158590A - 化粧板及びフラッシュパネル - Google Patents

化粧板及びフラッシュパネル

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JP2000158590A
JP2000158590A JP10335323A JP33532398A JP2000158590A JP 2000158590 A JP2000158590 A JP 2000158590A JP 10335323 A JP10335323 A JP 10335323A JP 33532398 A JP33532398 A JP 33532398A JP 2000158590 A JP2000158590 A JP 2000158590A
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JP
Japan
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decorative
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moisture
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JP10335323A
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Yoshiaki Horio
義明 堀尾
Osamu Takahashi
修 高橋
Takashi Doi
孝志 土井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿度・温度等の影響を受けて反りや歪みを生
じることのない化粧板、およびそれを用いたフラッシュ
パネルを安価に提供することにある。 【解決手段】 木質系基材の両面に接着剤層を介してシ
ートを貼着した木質系化粧板において、前記接着剤層
が、防湿性を有する接着剤層からなるとともに、一方の
面に貼着された前記シートが紙質系シートよりなる化粧
板とすることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装部材とし
て用いられる外気の湿度や温度の変化によって発生する
反りを防止する機能を有する化粧板及びそれを用いて作
製したフラッシュパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合板、MDF(中密度繊維板)、
ハードボード、パーチクルボード等の吸湿或いは吸水、
又は、放湿により含水率が変わり易い、所謂、木質系基
材の片面に紙質系シート、熱可塑性樹脂シート等の化粧
シートを積層、固着して化粧被覆層を形成してなる化粧
板がよく用いられ、装飾用建築板、家具類等の表面装飾
板等種々の用途に利用されているが、化粧シート貼着時
の接着剤の乾燥の度合いや、保管中或いは長期間の使用
に際して、表面部と裏面部の湿度条件が異なることによ
り木質系基材に反りを生じるということがあった。
【0003】それを解消する方法として、裏面側に透湿
性の低い裏打ちシート、例えば紙層と紙層の間にポリエ
チレン等の合成樹脂層を挟んだものや、または、塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂フイ
ルムを接着剤により貼着する方法が用いられている。し
かし、これらの透湿性の低い裏打ちシートはいずれの場
合にも接着剤を用いて貼着されており、また、これらの
シートはコストが高いという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、湿度・温度等の影響を受けて反りや歪みを生じるこ
とのない化粧板、およびそれを用いたフラッシュパネル
を安価に提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、木質系基材の両面に接着剤層を
介してシートを貼着した木質系化粧板において、前記接
着剤層が、防湿性を有する接着剤層からなるとともに、
一方の面に貼着された前記シートが紙質系基材よりなる
ことを特徴とする化粧板とすることである。この構成と
することにより、接着剤層が防湿性を有する接着剤から
なるため、わざわざ高価な防湿層を設ける必要性がな
く、悪条件での使用環境や保管条件、または反りや歪み
が生じやすい木質系基材を使用する場合にも、反りや歪
みの発生の少ない化粧板とすることが可能であり、従っ
て、安価な化粧板とすることができ、また、木質系基材
への貼着が容易で、水性エマルジョン系接着剤が十分使
用できるので紙層が接着剤をほどよく吸収し、扉の枠
材、芯材との接着が容易になる。
【0006】また、前記木質系基材の他方の面に貼着し
たシートが、絵柄層を施された化粧シートよりなること
を特徴とするものである。そうすることによって意匠性
に優れたものとなる。
【0007】また、上面に絵柄層が施された化粧シート
を木質系基材の表面側に防湿性接着剤層を介して貼着
し、さらに、紙質系シートを、前記木質系基材の裏面側
に防湿性接着剤層を介して貼着してなる化粧板を木質系
の枠材とハニカムパネル等を芯材としたフラッシュパネ
ル部材の表裏面に、前記化粧板の紙質系シート側を内側
にして貼着したことを特徴とするフラッシュパネルとす
ることである。こうすることによって、化粧板と芯材の
間の湿気・水分の移動及び化粧板と外気の間の湿気・水
分の移動が阻止され、従って、フラッシュパネルの表裏
両側の外気に温度差、湿度差があっても反りを生じるこ
とが少ないフラッシュパネルとすることが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の化粧板
の実施形態を示す積層断面図、図2は本発明の化粧板を
用いて作製したフラッシュパネルの実施形態の一部欠截
側面図、図3は本発明の環境試験の状態を示す説明図で
あり、1は化粧板、2は化粧シート、3は木質系基材、
4は防湿性を有する接着剤層、5は紙質系裏打紙、6は
フラッシュパネル、7は枠材をそれぞれ表している。
【0009】本発明の化粧板1の基本的構成としては、
図1に示すように、化粧シート2、防湿性を有する接着
剤層4、木質系基材3、防湿性を有する接着剤層4およ
び紙質系裏打紙5が上から順に積層された構成からなる
ものであり、本発明の化粧板1の特徴としては、木質系
基材3の表面側に貼着する化粧シート2及び木質系基材
3の裏面側に貼着する紙質系裏打紙5を防湿性を有する
接着剤層4を用いて貼着している点にあり、わざわざ、
防湿層を別途に設けることなく、反りや歪みを生ずるこ
とが少ない化粧板を構成したものである。
【0010】化粧シート2及び紙質系裏打紙5に使用さ
れる紙質系シートとしては、秤量20〜50g/m2
建材用プリント用紙、純白紙、あるいは合成樹脂を混抄
させて層間強度を強化させた薄葉紙(いわゆる強化プリ
ント紙)等が好ましく使用される。20g/m2 以下の
場合は柔軟すぎ、貼合せ加工時しわが起こりやすく、5
0g/m2 以上の場合、紙層からの剥がれおよび湿気が
浸透し易く不具合が生じる。
【0011】木質系基材3としては、合板、MDF、ハ
ードボード、パーティクルボード等水分や湿気が浸透し
て反り等の狂いを生ずる可能性のあるものであれば、上
記と同様の構造にすることにより問題が解消するから、
ここでは、木質系基材3としては、そのようなものは一
切含むものとする。
【0012】本発明の化粧板1の防湿層として作用する
防湿性を有する接着剤層4は、化粧シート2及び紙質系
裏打紙5を木質系基材3に貼着する接着剤層としても作
用するものである。防湿性を有する接着剤層4に用いら
れる樹脂としては、スチレン−アクリル共重合樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン系樹脂、塩化ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、天然
ゴム、合成ゴム等の樹脂が挙げられ、厚みが薄くても透
湿度が小さく、紙質系シートと木質系基材との接着性に
優れ、しかも安価に入手できるスチレン−アクリル共重
合樹脂が好ましい。
【0013】本発明のフラッシュパネル6は、図2に示
すように、枠材7の両面に木質系基材からなる化粧板1
の紙質系裏打紙5面を内側にして価格的にも安価な酢酸
ビニル系、ゴム系、アクリル系等のエマルジョン型接着
剤を用いて、冷圧プレスにて圧着し、反り防止が施され
たフラッシュパネル6としたものである。
【0014】
〔防湿性を有する接着剤層〕
接着剤樹脂 スチレン・アクリル共重合樹脂 塗布量 150g/m2 (ウエット) 次いで、フラッシュ扉用枠材の両側に前記MDF化粧板
を酢酸ビニル系エマルジョン接着剤で貼合せ、巾914
mm×高さ2438mmのフラッシュ扉を作製した。
【0015】比較例1 2.7mmのMDFの表面側に秤量30g/m2 の紙間
強化紙の表面に硝化綿系インキにより絵柄を印刷し、こ
の表面にアクリルウレタン系樹脂を6g/m2(ドラ
イ)の厚みに塗布した紙質系化粧シートをエチレン−酢
酸ビニル系接着剤塗布量150g/m2 (ウエット)を
用いて貼合せ化粧板を得た。この化粧板を実施例1と同
様にしてフラッシュ扉用枠材の両側に、酢酸ビニル系エ
マルジョン接着剤で貼合せ、巾914mm×高さ243
8mmのフラッシュ扉を作製した。
【0016】上記、実施例1及び比較例1で作製したフ
ラッシュ扉を、図3に示すように、A側は5℃70RH
%、B側は30℃30RH%の環境条件で24時間の反
り試験を行ったところ、反りの矢高は、実施例1では5
mm以下、比較例1では15mm以上であった。
【0017】上記結果からも明らかなように、化粧板の
両面に防湿性を有する接着剤を用いて紙質系化粧シー
ト、および紙間強化紙を用いたものが、反りが小さく防
湿性に優れた成績を示している。
【0018】
【発明の効果】本発明の化粧板は、木質系基材の両面に
防湿性を有する接着剤層を介して、紙質系からなる化粧
シートおよび裏打紙を貼着した構成としているので、木
質系基材の両面からの水分や湿気は防湿性を有する接着
剤層によって遮断されるために、わざわざ高価な防湿層
を設けることなく、反りの発生が防止されるために、安
価な化粧板とすることが出来る。
【0019】また、前記化粧板を木質系の枠材とハニカ
ムパネル等を芯材としたフラッシュパネル部材の表裏面
に、前記化粧板の紙質系裏打紙側を内側として貼着した
フラッシュパネルとしているので、化粧板と芯材の間の
湿気の移動及び化粧板と外気の間の湿気・水分の移動が
阻止されるので、フラッシュパネルの表裏両面の外気に
温度差、湿度差があっても反りが生じることが少ないフ
ラッシュパネルとすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の化粧板の実施形態を示す積層断面図
である。
【図2】 本発明の化粧板を用いて作製されたフラッシ
ュパネルの実施形態の一部欠截側面図である。
【図3】 本発明の環境試験の状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 化粧板 2 化粧シート 3 木質系基材 4 防湿性を有する接着剤層 5 紙質系裏打紙 6 フラッシュパネル 7 枠材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 孝志 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK12G AK25 AK25G AK51 AP00A AT00B BA03 CB00 CB00G DC01 DC22 DG10C GB08 HB00 HB00B HB31 JD04G JL04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質系基材の両面に接着剤層を介してシ
    ートを貼着した木質系化粧板において、前記接着剤層
    が、防湿性を有する接着剤層からなるとともに、一方の
    面に貼着された前記シートが紙質系基材よりなることを
    特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 前記木質系基材の他方の面に貼着したシ
    ートが、絵柄層を施された化粧シートよりなることを特
    徴とする請求項1に記載の化粧板。
  3. 【請求項3】 上面に絵柄層が施された化粧シートを木
    質系基材の表面側に防湿性を有する接着剤層を介して貼
    着し、さらに、紙質系シートを、前記木質系基材の裏面
    側に同じく防湿性を有する接着剤層を介して貼着してな
    る化粧板を木質系の枠材とハニカムパネル等を芯材とし
    たフラッシュパネル部材の表裏面に、前記化粧板の紙質
    系シート側を内側にして貼着したことを特徴とするフラ
    ッシュパネル。
JP10335323A 1998-11-26 1998-11-26 化粧板及びフラッシュパネル Withdrawn JP2000158590A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106522505A (zh) * 2016-12-04 2017-03-22 重庆中技万彩世界实业有限公司 拼接式装饰板

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