JP2000158591A - 反り防止化粧板及びフラッシュパネル - Google Patents
反り防止化粧板及びフラッシュパネルInfo
- Publication number
- JP2000158591A JP2000158591A JP10339643A JP33964398A JP2000158591A JP 2000158591 A JP2000158591 A JP 2000158591A JP 10339643 A JP10339643 A JP 10339643A JP 33964398 A JP33964398 A JP 33964398A JP 2000158591 A JP2000158591 A JP 2000158591A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- moisture
- decorative
- layer
- proof
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度・湿度等の影響を受けて反りや歪みを生
じることのない化粧板、およびそれを用いたフラッシュ
パネルを安価に提供することにある。 【解決手段】 木質系基材の一方の面に化粧シートを貼
着し、もう一方の面に防湿シートが貼着された化粧板に
おいて、少なくとも、前記防湿シートが防湿性を有する
接着剤により貼着されていることを特徴とする反り防止
化粧板とすることである。
じることのない化粧板、およびそれを用いたフラッシュ
パネルを安価に提供することにある。 【解決手段】 木質系基材の一方の面に化粧シートを貼
着し、もう一方の面に防湿シートが貼着された化粧板に
おいて、少なくとも、前記防湿シートが防湿性を有する
接着剤により貼着されていることを特徴とする反り防止
化粧板とすることである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装部材とし
て用いられる外気の湿度や温度の変化によって発生する
反りを防止する機能を有する化粧板及びそれを用いて作
製したフラッシュパネルに関するものである。
て用いられる外気の湿度や温度の変化によって発生する
反りを防止する機能を有する化粧板及びそれを用いて作
製したフラッシュパネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、住宅内装の扉として、木製のドア
が使用されていることが多い。これらの木製のドアは、
一般に、合板、平行合板等木質系基材を枠材とし、表裏
に合板、ＭＤＦ（中密度繊維板）、ハードボード、パー
チクルボード等の吸湿或いは吸水、又は、放湿により含
水率が変わり易い、所謂、木質系基材の片面に紙質系シ
ート、熱可塑性樹脂シート等の化粧シートを貼着、積層
した化粧板を面材として貼合せたものが用いられるケー
スが多い。通常、合板の場合は、単板が縦横に積層構成
されているため、室内温度・湿度差に対して、反りへの
耐性を保っているが、繊維板ＭＤＦの場合は、その製造
方法からも室内温度・湿度差に対して、耐性を有してい
なく、変化が生じやすく、ＭＤＦをドアの面材に使用し
た場合、大幅な室内温度・湿度差によりＭＤＦ面材の有
している含水率が変わり、表裏のドア面材の寸法収縮に
て、ドア全体が大幅に反り・捩じれを生じて、ドアが開
かなかったり、ドア枠との隙間が生じたりする問題を有
している。
が使用されていることが多い。これらの木製のドアは、
一般に、合板、平行合板等木質系基材を枠材とし、表裏
に合板、ＭＤＦ（中密度繊維板）、ハードボード、パー
チクルボード等の吸湿或いは吸水、又は、放湿により含
水率が変わり易い、所謂、木質系基材の片面に紙質系シ
ート、熱可塑性樹脂シート等の化粧シートを貼着、積層
した化粧板を面材として貼合せたものが用いられるケー
スが多い。通常、合板の場合は、単板が縦横に積層構成
されているため、室内温度・湿度差に対して、反りへの
耐性を保っているが、繊維板ＭＤＦの場合は、その製造
方法からも室内温度・湿度差に対して、耐性を有してい
なく、変化が生じやすく、ＭＤＦをドアの面材に使用し
た場合、大幅な室内温度・湿度差によりＭＤＦ面材の有
している含水率が変わり、表裏のドア面材の寸法収縮に
て、ドア全体が大幅に反り・捩じれを生じて、ドアが開
かなかったり、ドア枠との隙間が生じたりする問題を有
している。
【０００３】それを解消する方法として、裏面側に透湿
性の低い裏打ちシート、例えば紙層と紙層の間にポリエ
チレン等の合成樹脂層を挟んだ木質系基材との接着性に
優れたシートや、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の合成樹脂フイルムを通常の接着剤により
貼着する方法が用いられている。しかし、これらの紙層
と紙層の間にポリエチレン等の合成樹脂を挟んだもの
や、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の合成樹脂フイルムを貼着するだけでは、厳密には防湿
性を有していたとはいえず、悪条件での使用環境や保管
条件、または反りや歪みを生じやすい木質系基材（ＭＤ
Ｆ、パーチクルボード）を使用する場合には、反りの防
止効果が不十分であった。特に、扉は環境条件が相違す
る境界部に位置することが多く、しかも四側面が固定さ
れることなく、ほぼフリーな状態で存在するものである
ため、湿度や温度の影響を受けやすいものであり、反り
や歪みを生じる割合が高いものであった。
性の低い裏打ちシート、例えば紙層と紙層の間にポリエ
チレン等の合成樹脂層を挟んだ木質系基材との接着性に
優れたシートや、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の合成樹脂フイルムを通常の接着剤により
貼着する方法が用いられている。しかし、これらの紙層
と紙層の間にポリエチレン等の合成樹脂を挟んだもの
や、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の合成樹脂フイルムを貼着するだけでは、厳密には防湿
性を有していたとはいえず、悪条件での使用環境や保管
条件、または反りや歪みを生じやすい木質系基材（ＭＤ
Ｆ、パーチクルボード）を使用する場合には、反りの防
止効果が不十分であった。特に、扉は環境条件が相違す
る境界部に位置することが多く、しかも四側面が固定さ
れることなく、ほぼフリーな状態で存在するものである
ため、湿度や温度の影響を受けやすいものであり、反り
や歪みを生じる割合が高いものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、温度・湿度等の影響を受けて反りや歪みを生じるこ
とのない化粧板、およびそれを用いたフラッシュパネル
を安価に提供することにある。
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、温度・湿度等の影響を受けて反りや歪みを生じるこ
とのない化粧板、およびそれを用いたフラッシュパネル
を安価に提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、木質系基材の一方の面に化粧シ
ートを貼着し、もう一方の面に防湿シートが貼着された
化粧板において、少なくとも、前記防湿シートが防湿性
を有する接着剤により貼着されていることを特徴とする
反り防止化粧板とすることである。この構成とすること
によって、悪条件での使用環境や保管条件、または反り
や歪みが生じやすい木質系基材を使用する場合にも、反
りや歪みの発生がみられない化粧板とすることが可能で
ある。
の本発明の解決手段は、木質系基材の一方の面に化粧シ
ートを貼着し、もう一方の面に防湿シートが貼着された
化粧板において、少なくとも、前記防湿シートが防湿性
を有する接着剤により貼着されていることを特徴とする
反り防止化粧板とすることである。この構成とすること
によって、悪条件での使用環境や保管条件、または反り
や歪みが生じやすい木質系基材を使用する場合にも、反
りや歪みの発生がみられない化粧板とすることが可能で
ある。
【０００６】また、前記防湿シートが、前記木質系基材
側から紙層、熱可塑性合成樹脂層、紙層の順で積層され
た構成とすることによって、熱可塑性合成樹脂層からな
る防湿層の両面が紙層で覆われているので、防湿層に傷
が付くことがなく、紙層が接着剤を程よく吸収し、木質
系基材への貼着およびフラッシュパネル等の芯材や枠材
との接着が容易になる。
側から紙層、熱可塑性合成樹脂層、紙層の順で積層され
た構成とすることによって、熱可塑性合成樹脂層からな
る防湿層の両面が紙層で覆われているので、防湿層に傷
が付くことがなく、紙層が接着剤を程よく吸収し、木質
系基材への貼着およびフラッシュパネル等の芯材や枠材
との接着が容易になる。
【０００７】また、前記熱可塑性合成樹脂層が、ポリオ
レフィン系樹脂であることを特徴とするものである。そ
うすることによって、裏面からの湿度・温度等の影響を
防ぎ反りや歪みのない化粧板とすることができ、また、
廃棄物の処理に焼却処理を活用することができる。
レフィン系樹脂であることを特徴とするものである。そ
うすることによって、裏面からの湿度・温度等の影響を
防ぎ反りや歪みのない化粧板とすることができ、また、
廃棄物の処理に焼却処理を活用することができる。
【０００８】また、前記化粧シートが、熱可塑性合成樹
脂シートからなり絵柄層を有することを特徴とするもの
である。そうすることによって、化粧板表面からの湿度
・温度等の影響を防ぎ反りや歪みのない化粧板とするこ
とができ、意匠性に優れたものとなる。
脂シートからなり絵柄層を有することを特徴とするもの
である。そうすることによって、化粧板表面からの湿度
・温度等の影響を防ぎ反りや歪みのない化粧板とするこ
とができ、意匠性に優れたものとなる。
【０００９】また、絵柄層が施された化粧シートを木質
系基材の一方の面に貼着し、もう一方の面に防湿シート
を少なくとも防湿性を有する接着剤により貼着されてい
る反り防止化粧板を木質系の枠材とハニカムパネル等を
芯材としたフラッシュパネル部材の表裏面に、前記反り
防止化粧板の防湿シート側を内側にして貼着したフラッ
シュパネルとすることである。こうすることによって、
木質系基材と芯材の間の水分の移動、および木質系基材
と外気の間の水分の移動が阻止され、従ってフラッシュ
パネルの表裏両側の外気に温度差、湿度差があっても反
りを生じることがないフラッシュパネルとすることが可
能である。従って、悪条件での使用環境や保管条件下に
おいても反りや歪みが生じないフラッシュパネルとする
ことが出来る。
系基材の一方の面に貼着し、もう一方の面に防湿シート
を少なくとも防湿性を有する接着剤により貼着されてい
る反り防止化粧板を木質系の枠材とハニカムパネル等を
芯材としたフラッシュパネル部材の表裏面に、前記反り
防止化粧板の防湿シート側を内側にして貼着したフラッ
シュパネルとすることである。こうすることによって、
木質系基材と芯材の間の水分の移動、および木質系基材
と外気の間の水分の移動が阻止され、従ってフラッシュ
パネルの表裏両側の外気に温度差、湿度差があっても反
りを生じることがないフラッシュパネルとすることが可
能である。従って、悪条件での使用環境や保管条件下に
おいても反りや歪みが生じないフラッシュパネルとする
ことが出来る。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の反り防
止化粧板の実施形態を示す積層断面図、図２は本発明の
反り防止化粧板を用いて作製したフラッシュパネルの実
施形態の一部欠截側面図、図３は本発明の環境試験の状
態を示す説明図であり、１は反り防止化粧板、２は化粧
シート、３は木質系基材、４は接着剤層、４ａは防湿性
を有する接着剤層、５は防湿シート、５１、５２は紙
層、５３は熱可塑性合成樹脂層、６はフラッシュパネ
ル、７は枠材、８は芯材をそれぞれ表している。
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の反り防
止化粧板の実施形態を示す積層断面図、図２は本発明の
反り防止化粧板を用いて作製したフラッシュパネルの実
施形態の一部欠截側面図、図３は本発明の環境試験の状
態を示す説明図であり、１は反り防止化粧板、２は化粧
シート、３は木質系基材、４は接着剤層、４ａは防湿性
を有する接着剤層、５は防湿シート、５１、５２は紙
層、５３は熱可塑性合成樹脂層、６はフラッシュパネ
ル、７は枠材、８は芯材をそれぞれ表している。
【００１１】本発明の反り防止化粧板１は、図１に示す
ように、基材層としての木質系基材層３の上面に接着剤
層４を介して化粧シート２を貼着し、前記木質系基材層
３の下面にも接着剤層４を介して２枚の紙層５１、５２
を熱可塑性合成樹脂の押出しコート層５３を介して積層
した防湿シート５を貼着した構成からなり、少なくとも
前記防湿シート５を貼着する接着剤層４が防湿性を有す
る接着剤層４ａからなるものであり、前記化粧シート２
が熱可塑性合成樹脂シートからなり、その上面に絵柄層
が設けられた構成からなるものである。このように２枚
の紙層５１、５２を熱可塑性合成樹脂の押出しコート層
５３を介して積層した防湿シート５を防湿性を有する接
着剤層４ａを用いて設けることにより、使用条件や保管
条件に関係なく、反りや歪みが生じ易い木質系基材を使
用する場合にも、反りや歪みの発生がみられない化粧板
１とすることができる。
ように、基材層としての木質系基材層３の上面に接着剤
層４を介して化粧シート２を貼着し、前記木質系基材層
３の下面にも接着剤層４を介して２枚の紙層５１、５２
を熱可塑性合成樹脂の押出しコート層５３を介して積層
した防湿シート５を貼着した構成からなり、少なくとも
前記防湿シート５を貼着する接着剤層４が防湿性を有す
る接着剤層４ａからなるものであり、前記化粧シート２
が熱可塑性合成樹脂シートからなり、その上面に絵柄層
が設けられた構成からなるものである。このように２枚
の紙層５１、５２を熱可塑性合成樹脂の押出しコート層
５３を介して積層した防湿シート５を防湿性を有する接
着剤層４ａを用いて設けることにより、使用条件や保管
条件に関係なく、反りや歪みが生じ易い木質系基材を使
用する場合にも、反りや歪みの発生がみられない化粧板
１とすることができる。
【００１２】本発明の反り防止化粧板１の防湿シート５
に用いる紙層５１、５２としては、秤量２０〜５０ｇ／
ｍ2 の建材用プリント用紙、純白紙、あるいは合成樹脂
を混抄させて層間強度を強化させた薄葉紙（いわゆる強
化プリント紙）等が好ましく使用される。２０ｇ／ｍ2
以下の場合は柔軟すぎ、貼合せ加工時しわが起こりやす
く、５０ｇ／ｍ2 以上の場合、紙層からの剥がれおよび
湿気が浸透し易く不具合が生じる。
に用いる紙層５１、５２としては、秤量２０〜５０ｇ／
ｍ2 の建材用プリント用紙、純白紙、あるいは合成樹脂
を混抄させて層間強度を強化させた薄葉紙（いわゆる強
化プリント紙）等が好ましく使用される。２０ｇ／ｍ2
以下の場合は柔軟すぎ、貼合せ加工時しわが起こりやす
く、５０ｇ／ｍ2 以上の場合、紙層からの剥がれおよび
湿気が浸透し易く不具合が生じる。
【００１３】防湿シート５を構成する２枚の紙層５１、
５２を接着し、防湿性を発揮する熱可塑性合成樹脂層５
３に用いられる樹脂としては、厚みが薄くても透湿度が
小さく、安価に入手でき、しかも廃材の処理に焼却処理
をしても有毒なガスの発生のない、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオ
レフィン系樹脂が挙げられる。
５２を接着し、防湿性を発揮する熱可塑性合成樹脂層５
３に用いられる樹脂としては、厚みが薄くても透湿度が
小さく、安価に入手でき、しかも廃材の処理に焼却処理
をしても有毒なガスの発生のない、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオ
レフィン系樹脂が挙げられる。
【００１４】また、防湿シート５および化粧シート２を
木質系基材３に貼着するに用いる接着層４に用いられる
樹脂としては、スチレン−アクリル共重合樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン
系樹脂、塩化ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴ
ム、合成ゴム等の樹脂が挙げられ、特に、防湿性を有す
る接着剤層４ａを形成する樹脂としては、厚みが薄くて
も透湿度が小さく、紙質系シートと木質系基材との接着
性に優れ、しかも安価に入手できるスチレン−アクリル
共重合樹脂が好ましいものである。
木質系基材３に貼着するに用いる接着層４に用いられる
樹脂としては、スチレン−アクリル共重合樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン
系樹脂、塩化ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴ
ム、合成ゴム等の樹脂が挙げられ、特に、防湿性を有す
る接着剤層４ａを形成する樹脂としては、厚みが薄くて
も透湿度が小さく、紙質系シートと木質系基材との接着
性に優れ、しかも安価に入手できるスチレン−アクリル
共重合樹脂が好ましいものである。
【００１５】木質系基材３としては、合板、ＭＤＦ、ハ
ードボード、パーティクルボード等水分や湿気が浸透し
て反り等の狂いを生ずる可能性のあるものであれば、上
記と同様の構造にすることにより問題が解消するもので
ある。特に、材料として含水率が安定し、品質のばらつ
きが少なく、また、資源的、価格の面からも有用な材料
であるＭＤＦは、合板等に比べ吸放湿による寸法変化が
大きいために、扉等の面材として用いた場合には反りが
大きくなることがあるが、防湿性を有する接着剤を用い
ることで高い防湿効果が得られることが可能となり、本
発明により適したものである。
ードボード、パーティクルボード等水分や湿気が浸透し
て反り等の狂いを生ずる可能性のあるものであれば、上
記と同様の構造にすることにより問題が解消するもので
ある。特に、材料として含水率が安定し、品質のばらつ
きが少なく、また、資源的、価格の面からも有用な材料
であるＭＤＦは、合板等に比べ吸放湿による寸法変化が
大きいために、扉等の面材として用いた場合には反りが
大きくなることがあるが、防湿性を有する接着剤を用い
ることで高い防湿効果が得られることが可能となり、本
発明により適したものである。
【００１６】また、化粧シート２に使用される基体シー
トとしては、湿気を透過させにくいシートが用いられ、
湿気を透過させにくい樹脂としては、例えば、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
等が挙げられ、ここではインキの付着性の良さ、強度の
高さ、成形の容易さ等を考慮してポリプロピレンフイル
ム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフイルム等の熱可塑性樹脂フイルム、および薄葉
紙、紙間強化紙、混抄紙等の２枚の薄紙をポリエチレン
樹脂等の熱可塑性合成樹脂の押出しコート層を介して接
着した複合紙等が用いられ、その表面に必要に応じてイ
ンキで木目等の装飾処理層を印刷したものを用いてい
る。
トとしては、湿気を透過させにくいシートが用いられ、
湿気を透過させにくい樹脂としては、例えば、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
等が挙げられ、ここではインキの付着性の良さ、強度の
高さ、成形の容易さ等を考慮してポリプロピレンフイル
ム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフイルム等の熱可塑性樹脂フイルム、および薄葉
紙、紙間強化紙、混抄紙等の２枚の薄紙をポリエチレン
樹脂等の熱可塑性合成樹脂の押出しコート層を介して接
着した複合紙等が用いられ、その表面に必要に応じてイ
ンキで木目等の装飾処理層を印刷したものを用いてい
る。
【００１７】また、本発明の反り防止化粧板１を用いて
作製したフラッシュパネル６は図２に示すように、木質
系の枠材７とハニカムパネル等を芯材８としたフラッシ
ュパネル部材の両面に反り防止化粧板１の防湿シート５
を内側にして、酢酸ビニル系、アクリル系、ゴム系等の
エマルジョン型接着剤を使用して冷圧プレスにて圧着
し、反り防止が施されたフラッシュパネル６としたもの
である。
作製したフラッシュパネル６は図２に示すように、木質
系の枠材７とハニカムパネル等を芯材８としたフラッシ
ュパネル部材の両面に反り防止化粧板１の防湿シート５
を内側にして、酢酸ビニル系、アクリル系、ゴム系等の
エマルジョン型接着剤を使用して冷圧プレスにて圧着
し、反り防止が施されたフラッシュパネル６としたもの
である。
【００１８】そしてこれら表面に化粧が施されたフラッ
シュパネルは、扉、引き戸、襖、壁、間仕切り等の建築
物内装材に用いられる。その場合必要に応じて、化粧板
の最表面に摩耗、水、化学薬品等の影響から保護するた
めに、透明性を有する樹脂からなる表面保護層を形成し
てもよく、使用する樹脂としては、セルロース系樹脂，
アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、フッ素樹脂等があげられる。
シュパネルは、扉、引き戸、襖、壁、間仕切り等の建築
物内装材に用いられる。その場合必要に応じて、化粧板
の最表面に摩耗、水、化学薬品等の影響から保護するた
めに、透明性を有する樹脂からなる表面保護層を形成し
てもよく、使用する樹脂としては、セルロース系樹脂，
アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、フッ素樹脂等があげられる。
【００１９】
【実施例】実施例１ 秤量２３ｇ／ｍ2 の紙間強化紙にＴダイ押出機を用いて
１８μｍの厚さにポリエチレン樹脂層を押出しコーティ
ングし、同時にもう一枚の薄葉紙、秤量２３ｇ／ｍ2 の
紙間強化紙をラミネートし、チルロールで冷却して薄葉
紙２層よりなる防湿シートを作製した。続いて、２．７
ｍｍのＭＤＦの裏面に前記で得た防湿シートをスチレン
−アクリル系共重合樹脂からなる防湿性を有する接着剤
を１５０ｇ／ｍ2 （ウエット）塗布し、貼着して防湿Ｍ
ＤＦ板を得た。次いで、表面に絵柄層を設けた厚み８０
μｍの塩化ビニル化粧シートを前記防湿ＭＤＦ板の表面
にスチレン−アクリル系共重合樹脂からなる防湿性を有
する接着剤を１５０ｇ／ｍ 2 （ウエット）塗布して貼合
せ防湿層を有するＭＤＦ化粧板を２枚作製した。次い
で、フラッシュ扉用芯材の両側に前記防湿層を有するＭ
ＤＦ化粧板を酢酸ビニル系エマルジョン接着剤で貼合
せ、幅８２５×長さ２０００×厚み３０ｍｍのフラッシ
ュ扉を作製した。この扉を図３のように２部屋の境界部
に配置し環境試験を行い、フラッシュ扉の反り具合を測
定した。
１８μｍの厚さにポリエチレン樹脂層を押出しコーティ
ングし、同時にもう一枚の薄葉紙、秤量２３ｇ／ｍ2 の
紙間強化紙をラミネートし、チルロールで冷却して薄葉
紙２層よりなる防湿シートを作製した。続いて、２．７
ｍｍのＭＤＦの裏面に前記で得た防湿シートをスチレン
−アクリル系共重合樹脂からなる防湿性を有する接着剤
を１５０ｇ／ｍ2 （ウエット）塗布し、貼着して防湿Ｍ
ＤＦ板を得た。次いで、表面に絵柄層を設けた厚み８０
μｍの塩化ビニル化粧シートを前記防湿ＭＤＦ板の表面
にスチレン−アクリル系共重合樹脂からなる防湿性を有
する接着剤を１５０ｇ／ｍ 2 （ウエット）塗布して貼合
せ防湿層を有するＭＤＦ化粧板を２枚作製した。次い
で、フラッシュ扉用芯材の両側に前記防湿層を有するＭ
ＤＦ化粧板を酢酸ビニル系エマルジョン接着剤で貼合
せ、幅８２５×長さ２０００×厚み３０ｍｍのフラッシ
ュ扉を作製した。この扉を図３のように２部屋の境界部
に配置し環境試験を行い、フラッシュ扉の反り具合を測
定した。
【００２０】比較例１ 上記実施例１の防湿性を有する接着剤に代えて、エチレ
ン−酢酸ビニル系接着剤を用いて貼着した以外は上記実
施例１と同様にして化粧板を得た。比較例１においても
実施例１と同様に環境試験を行い、反り具合を測定し
た。高さの中央点で反りの矢高を測定し表１の結果を得
た。
ン−酢酸ビニル系接着剤を用いて貼着した以外は上記実
施例１と同様にして化粧板を得た。比較例１においても
実施例１と同様に環境試験を行い、反り具合を測定し
た。高さの中央点で反りの矢高を測定し表１の結果を得
た。
【００２１】
【表１】 上記結果からも明らかなように、ＭＤＦ基材の表裏面に
化粧シート及び防湿シートを貼着する接着剤に、防湿性
を有する接着剤を用いたものが、極めて反りが小さく、
防湿性に優れた成績を示している。
化粧シート及び防湿シートを貼着する接着剤に、防湿性
を有する接着剤を用いたものが、極めて反りが小さく、
防湿性に優れた成績を示している。
【００２２】
【発明の効果】本発明の反り防止化粧板は、木質系基材
の表面側に化粧シート及び裏面側に防湿シートを貼着す
るための接着剤に防湿性を有する接着剤を用いているの
で、反りや歪みを生じ易い木質系基材を使用する場合に
も、外気からの水分や湿気は遮断されるために、反りの
発生が防止される。
の表面側に化粧シート及び裏面側に防湿シートを貼着す
るための接着剤に防湿性を有する接着剤を用いているの
で、反りや歪みを生じ易い木質系基材を使用する場合に
も、外気からの水分や湿気は遮断されるために、反りの
発生が防止される。
【００２３】また、上面に絵柄層が施された化粧シート
を木質系基材の一方の面に貼着し、もう一方の面に防湿
シートを少なくとも防湿性を有する接着剤により貼着さ
れている反り防止化粧板を木質系の枠材とハニカムパネ
ル等を芯材としたフラッシュパネル部材の表裏面に、前
記反り防止化粧板の防湿シート側を内側にして貼着した
フラッシュパネルとすることによって、木質系基材と芯
材の間の水分の移動、および木質系基材と外気の間の水
分の移動が阻止され、従ってフラッシュパネルの表裏両
側の外気に温度差、湿度差があっても反りを生じること
がないフラッシュパネルとすることが出来る。
を木質系基材の一方の面に貼着し、もう一方の面に防湿
シートを少なくとも防湿性を有する接着剤により貼着さ
れている反り防止化粧板を木質系の枠材とハニカムパネ
ル等を芯材としたフラッシュパネル部材の表裏面に、前
記反り防止化粧板の防湿シート側を内側にして貼着した
フラッシュパネルとすることによって、木質系基材と芯
材の間の水分の移動、および木質系基材と外気の間の水
分の移動が阻止され、従ってフラッシュパネルの表裏両
側の外気に温度差、湿度差があっても反りを生じること
がないフラッシュパネルとすることが出来る。
【図１】 本発明の反り防止化粧板の実施形態を示す積
層断面図である。
層断面図である。
【図２】 本発明の反り防止化粧板を用いて作製したフ
ラッシュパネルの実施形態の一部欠截側面図である。
ラッシュパネルの実施形態の一部欠截側面図である。
【図３】 本発明の環境試験の状態を示す説明図であ
る。
る。
１ 反り防止化粧板 ２ 化粧シート ３ 木質系基材 ４ 接着剤層 ４ａ 防湿性を有する接着剤層 ５ 防湿シート ５１、５２ 紙層 ５３ 熱可塑性合成樹脂層 ６ フラッシュパネル ７ 枠材 ８ 芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 孝志 東京都新宿区市谷加賀町一丁目１番１号 大日本印刷株式会社内 Ｆターム(参考） 4F100 AK03D AP00A AP00E AR00B AR00D BA03 BA05 BA07 BA10A BA10D BA10E CB00 DB17 DC02E DG10C DG10E GB08 HB00B JB16D JD04D JD04G JL04
Claims (5)
- 【請求項１】 木質系基材の一方の面に化粧シートを貼
着し、もう一方の面に防湿シートが貼着された化粧板に
おいて、少なくとも、前記防湿シートが防湿性を有する
接着剤により貼着されていることを特徴とする反り防止
化粧板。 - 【請求項２】 前記防湿シートが、前記木質系基材側か
ら紙層、熱可塑性合成樹脂層、紙層の順で積層されてい
ることを特徴とする請求項１に記載の反り防止化粧板。 - 【請求項３】 前記熱可塑性合成樹脂層が、ポリオレフ
ィン系樹脂であることを特徴とする請求項２に記載の反
り防止化粧板。 - 【請求項４】 前記化粧シートが、熱可塑性合成樹脂シ
ートからなり絵柄層を有することを特徴とする請求項１
〜３のいずれかに記載の反り防止化粧板。 - 【請求項５】 絵柄層が施された化粧シートを木質系基
材の一方の面に貼着し、もう一方の面に防湿シートを少
なくとも防湿性を有する接着剤により貼着している反り
防止化粧板を木質系の枠材とハニカムパネル等を芯材と
したフラッシュパネル部材の表裏面に、前記反り防止化
粧板の防湿シート側を内側にして貼着したことを特徴と
するフラッシュパネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10339643A JP2000158591A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 反り防止化粧板及びフラッシュパネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10339643A JP2000158591A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 反り防止化粧板及びフラッシュパネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000158591A true JP2000158591A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18329453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10339643A Withdrawn JP2000158591A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 反り防止化粧板及びフラッシュパネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000158591A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008515657A (ja) * | 2004-10-04 | 2008-05-15 | Ｍ． カインデル | 軽量パネル、ならびにその製造装置および製造方法 |
| CN102717407A (zh) * | 2012-06-20 | 2012-10-10 | 马晓平 | 三聚氰胺侵渍纸在板材上的粘贴方法及板材 |
| WO2018092692A1 (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧板 |
| US10038989B1 (en) | 2002-05-21 | 2018-07-31 | M2M Solutions Llc | System and method for remote asset management |
| CN113338077A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-09-03 | 安徽集友新材料股份有限公司 | 防烫印变形的烟用接装纸原纸及其制备方法和应用 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP10339643A patent/JP2000158591A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10038989B1 (en) | 2002-05-21 | 2018-07-31 | M2M Solutions Llc | System and method for remote asset management |
| JP2008515657A (ja) * | 2004-10-04 | 2008-05-15 | Ｍ． カインデル | 軽量パネル、ならびにその製造装置および製造方法 |
| CN102717407A (zh) * | 2012-06-20 | 2012-10-10 | 马晓平 | 三聚氰胺侵渍纸在板材上的粘贴方法及板材 |
| WO2018092692A1 (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧板 |
| JP2018079603A (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧板 |
| US10589498B2 (en) | 2016-11-15 | 2020-03-17 | Toppan Printing Co., Ltd. | Decorative sheet and decorative plate |
| CN113338077A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-09-03 | 安徽集友新材料股份有限公司 | 防烫印变形的烟用接装纸原纸及其制备方法和应用 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3264171B2 (ja) | 防湿シート、防湿化粧板及びそれを用いたフラッシュドアの製造方法 | |
| JPH09300524A (ja) | 化粧板 | |
| JP2000158591A (ja) | 反り防止化粧板及びフラッシュパネル | |
| JP3206408B2 (ja) | 反り防止が施された扉などの建具 | |
| JPH11125075A (ja) | フラッシュドアー | |
| JP2001248364A (ja) | フラッシュパネル | |
| JP3986680B2 (ja) | 防湿シート及びこれを用いたフラッシュパネル | |
| JP2000158590A (ja) | 化粧板及びフラッシュパネル | |
| KR101528386B1 (ko) | 방습 시트, 휨 방지 목질판 및 화장판 | |
| JP4549480B2 (ja) | 高周波加熱接着用防湿化粧板及びそれを用いたフラッシュパネルの製造方法 | |
| JPH11348180A (ja) | 木質系化粧板及びその製造方法 | |
| JP3261977B2 (ja) | 扉 | |
| JPH11303526A (ja) | 反り防止戸襖 | |
| JP2779343B2 (ja) | ド ア | |
| JP3334475B2 (ja) | ホルマリン捕捉防湿シート及び化粧板及び内装用部材 | |
| JPH11216807A (ja) | 化粧板 | |
| JPH09314520A (ja) | 木質系化粧板 | |
| JPH11131682A (ja) | 建築用板 | |
| JP5250384B2 (ja) | フラッシュ構造の扉体 | |
| JP2000190425A (ja) | 化粧板及びフラッシュパネル | |
| JPH11182145A (ja) | 反り防止襖 | |
| JP2009234142A (ja) | 防湿化粧シートおよびそれを用いた化粧板 | |
| JP2005145077A (ja) | 化粧板 | |
| JP3022349B2 (ja) | 化粧板及び内装用部材 | |
| JPH09112147A (ja) | フラッシュ扉の反り防止方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |