JPH09226083A - 化粧シ−ト - Google Patents
化粧シ−トInfo
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- JPH09226083A JPH09226083A JP5830896A JP5830896A JPH09226083A JP H09226083 A JPH09226083 A JP H09226083A JP 5830896 A JP5830896 A JP 5830896A JP 5830896 A JP5830896 A JP 5830896A JP H09226083 A JPH09226083 A JP H09226083A
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- Japan
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- pattern layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷模様と同調した微細かつ複雑な形状の凹
凸模様と立体的な凹凸模様を兼ね備えた意匠性に優れた
化粧シートを提供することにある。 【解決手段】 下地絵柄層を形成した基材シートの該下
地絵柄層上面に、艶消し剤を含むインキによる艶消し絵
柄層及び該艶消し絵柄層以外の部分に撥液性を有するイ
ンキによる撥液絵柄層を形成した後、さらに、前記艶消
し絵柄層を除く上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる
性質を有する透明インキを用い塗布することにより表面
保護層を設けたものである。
凸模様と立体的な凹凸模様を兼ね備えた意匠性に優れた
化粧シートを提供することにある。 【解決手段】 下地絵柄層を形成した基材シートの該下
地絵柄層上面に、艶消し剤を含むインキによる艶消し絵
柄層及び該艶消し絵柄層以外の部分に撥液性を有するイ
ンキによる撥液絵柄層を形成した後、さらに、前記艶消
し絵柄層を除く上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる
性質を有する透明インキを用い塗布することにより表面
保護層を設けたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種家具類や建築
内装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着され
る、表面における美的効果、立体効果等に優れた、絵柄
に同調した凹凸部が設けられた化粧シートに関する。
内装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着され
る、表面における美的効果、立体効果等に優れた、絵柄
に同調した凹凸部が設けられた化粧シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、各種家具類や建築内装材等に表面
に装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シート
として種々のものが知られているが、その代表的なもの
として、任意の模様が施されている基材シートとエンボ
スロール又はエンボス型板等とを重ね合わせて熱圧成形
した後、その両者を分離することによって、上記の基材
シートの表面に任意の模様と同調整合する任意の形状の
凹凸を機械的に付与し、装飾効果並びに立体効果等を現
出させた化粧シートがある。しかしながら上記の如き化
粧シートにおいては、エンボスロールまたはエンボス型
板等を製造することが極めて困難であるばかりでなく、
その製造コストが高く、更に、かかるエンボスロール又
はエンボス型板等を製造するに際しては、微細かつ複雑
な形状の凹凸を賦与しその立体効果等を現出させてなる
化粧シートを得ることは極めて困難であった。
に装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シート
として種々のものが知られているが、その代表的なもの
として、任意の模様が施されている基材シートとエンボ
スロール又はエンボス型板等とを重ね合わせて熱圧成形
した後、その両者を分離することによって、上記の基材
シートの表面に任意の模様と同調整合する任意の形状の
凹凸を機械的に付与し、装飾効果並びに立体効果等を現
出させた化粧シートがある。しかしながら上記の如き化
粧シートにおいては、エンボスロールまたはエンボス型
板等を製造することが極めて困難であるばかりでなく、
その製造コストが高く、更に、かかるエンボスロール又
はエンボス型板等を製造するに際しては、微細かつ複雑
な形状の凹凸を賦与しその立体効果等を現出させてなる
化粧シートを得ることは極めて困難であった。
【０００３】そこで、上記機械的エンボス加工方法と異
なり、印刷模様と凹凸部との同調を容易に行いうる方法
として、例えば、(1) 意匠的に艶消しの導管印刷を形成
して視覚効果による凹凸感を現出する方法、(2) 凹状表
面を形成させる導管印刷部分を撥液剤を含有するインキ
で形成し、この上に透明樹脂を塗布し、前記導管印刷部
分を撥液させることで凹状導管を形成する方法、(3) 発
泡インキで導管印刷を形成し、加熱発泡後研磨して凹状
導管を形成する方法が用いられている。しかしながら、
上記(1) の化粧シートにおいては、微細かつ複雑な形状
の表現は可能で美的効果には優れているが実際の凹凸が
なく視覚効果による凹凸感を現出したもののため立体効
果に乏しく、また、(2) 、(3) の化粧シートにおいて
は、実際の凹凸があり立体効果には優れているが、微細
かつ複雑な形状の表現が出来にくく美的効果に乏しいと
いう問題があった。
なり、印刷模様と凹凸部との同調を容易に行いうる方法
として、例えば、(1) 意匠的に艶消しの導管印刷を形成
して視覚効果による凹凸感を現出する方法、(2) 凹状表
面を形成させる導管印刷部分を撥液剤を含有するインキ
で形成し、この上に透明樹脂を塗布し、前記導管印刷部
分を撥液させることで凹状導管を形成する方法、(3) 発
泡インキで導管印刷を形成し、加熱発泡後研磨して凹状
導管を形成する方法が用いられている。しかしながら、
上記(1) の化粧シートにおいては、微細かつ複雑な形状
の表現は可能で美的効果には優れているが実際の凹凸が
なく視覚効果による凹凸感を現出したもののため立体効
果に乏しく、また、(2) 、(3) の化粧シートにおいて
は、実際の凹凸があり立体効果には優れているが、微細
かつ複雑な形状の表現が出来にくく美的効果に乏しいと
いう問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、印刷模様と同調した微細かつ複雑な形状の凹凸模様
と立体的な凹凸模様を兼ね備えた意匠性に優れた化粧シ
ートを提供することにある。
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、印刷模様と同調した微細かつ複雑な形状の凹凸模様
と立体的な凹凸模様を兼ね備えた意匠性に優れた化粧シ
ートを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、下地絵柄層を形成した基材シー
トの該下地絵柄層上面に、艶消し剤を含むインキによる
艶消し絵柄層及び該艶消し絵柄層以外の部分に撥液性を
有するインキによる撥液絵柄層を形成した後、さらに、
前記艶消し絵柄層を除く上面に前記撥液絵柄層によりは
じかれる性質を有する透明インキを用い塗布することに
より表面保護層を設けたものである。この構成とするこ
とにより、微細かつ複雑な形状に視覚的に認識しうる凹
凸模様と触覚的に認識しうる立体的な凹凸模様を同時に
形成することができるので非常に意匠性の高い化粧シー
トとすることが可能である。
の本発明の解決手段は、下地絵柄層を形成した基材シー
トの該下地絵柄層上面に、艶消し剤を含むインキによる
艶消し絵柄層及び該艶消し絵柄層以外の部分に撥液性を
有するインキによる撥液絵柄層を形成した後、さらに、
前記艶消し絵柄層を除く上面に前記撥液絵柄層によりは
じかれる性質を有する透明インキを用い塗布することに
より表面保護層を設けたものである。この構成とするこ
とにより、微細かつ複雑な形状に視覚的に認識しうる凹
凸模様と触覚的に認識しうる立体的な凹凸模様を同時に
形成することができるので非常に意匠性の高い化粧シー
トとすることが可能である。
【０００６】また、本発明の化粧シートは、下地絵柄層
を形成した基材シートの該下地絵柄層上面に、艶消し剤
を含むインキによる艶消し絵柄層を形成し、しかるのち
に前記下地絵柄層及び前記艶消し絵柄層の上面全面に透
明艶消し樹脂層を形成し、さらに、前記透明艶消し樹脂
層面の前記艶消し絵柄層以外の部分に撥液性を有するイ
ンキによる撥液絵柄層を形成した後、前記艶消し絵柄層
を除く上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる性質を有
する透明インキを用い塗布することにより表面保護層を
設けたものである。この構成とすることにより、艶消し
絵柄層のマット効果がより十分に発揮され、微細かつ複
雑な形状の凹凸模様に、より深みを持たせることが可能
となる。
を形成した基材シートの該下地絵柄層上面に、艶消し剤
を含むインキによる艶消し絵柄層を形成し、しかるのち
に前記下地絵柄層及び前記艶消し絵柄層の上面全面に透
明艶消し樹脂層を形成し、さらに、前記透明艶消し樹脂
層面の前記艶消し絵柄層以外の部分に撥液性を有するイ
ンキによる撥液絵柄層を形成した後、前記艶消し絵柄層
を除く上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる性質を有
する透明インキを用い塗布することにより表面保護層を
設けたものである。この構成とすることにより、艶消し
絵柄層のマット効果がより十分に発揮され、微細かつ複
雑な形状の凹凸模様に、より深みを持たせることが可能
となる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の化粧シ
ートの実施例の積層構成を示す断面図、図２は本発明の
化粧シートの他の実施例の積層構成を示す断面図、図３
は本発明の化粧シートのその他の実施例の積層構成を示
す断面図、図４は本発明の化粧シートの実施例の製造工
程を説明する断面図であり、１、１’、１''は化粧シー
ト、２は基材シート、３は下地絵柄層、４は艶消し絵柄
層、５は撥液絵柄層、６は表面保護層、７は透明イン
キ、８は透明艶消し樹脂層、９は凹部をそれぞれ表して
いる。
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の化粧シ
ートの実施例の積層構成を示す断面図、図２は本発明の
化粧シートの他の実施例の積層構成を示す断面図、図３
は本発明の化粧シートのその他の実施例の積層構成を示
す断面図、図４は本発明の化粧シートの実施例の製造工
程を説明する断面図であり、１、１’、１''は化粧シー
ト、２は基材シート、３は下地絵柄層、４は艶消し絵柄
層、５は撥液絵柄層、６は表面保護層、７は透明イン
キ、８は透明艶消し樹脂層、９は凹部をそれぞれ表して
いる。
【０００８】本発明の化粧シート１の構成は図１に示す
ように、基材シート２の表面に通常インキによる下地絵
柄層３を設け、その上面に艶消しインキによる艶消し絵
柄層４と該艶消し絵柄層４以外の部分に撥液性インキに
よる撥液絵柄層５を設け、次いで前記艶消し絵柄層４を
抜いた印刷版により該艶消し絵柄層４に印刷見当を合わ
せて前記撥液絵柄層５によりはじかれた表面保護層６を
形成した構成のものである。即ち、表面に艶消し絵柄層
４と表面保護層６による視覚的凹凸部と撥液絵柄層５に
より透明インキ７をはじいて形成された触覚的凹凸部
（凹部９）を有する表面保護層６とを設けたことを特徴
としている。又、この場合、艶消し絵柄層４は撥液絵柄
層５とほぼ同じ高さとなることが多く、即ち表面保護層
６との触覚的凹凸も有しており、且つ、艶消しによる視
覚的凹凸も有するので多段階の凹凸模様表現が可能でよ
り立体感を得られる。
ように、基材シート２の表面に通常インキによる下地絵
柄層３を設け、その上面に艶消しインキによる艶消し絵
柄層４と該艶消し絵柄層４以外の部分に撥液性インキに
よる撥液絵柄層５を設け、次いで前記艶消し絵柄層４を
抜いた印刷版により該艶消し絵柄層４に印刷見当を合わ
せて前記撥液絵柄層５によりはじかれた表面保護層６を
形成した構成のものである。即ち、表面に艶消し絵柄層
４と表面保護層６による視覚的凹凸部と撥液絵柄層５に
より透明インキ７をはじいて形成された触覚的凹凸部
（凹部９）を有する表面保護層６とを設けたことを特徴
としている。又、この場合、艶消し絵柄層４は撥液絵柄
層５とほぼ同じ高さとなることが多く、即ち表面保護層
６との触覚的凹凸も有しており、且つ、艶消しによる視
覚的凹凸も有するので多段階の凹凸模様表現が可能でよ
り立体感を得られる。
【０００９】図４により本発明の化粧シート１の製造方
法について説明すると、まず、図４（イ）に示すよう
に、基材シート２の上に、通常のインキ組成物を用いて
下地絵柄層３を形成し、次に下地絵柄層３の上に艶消し
剤を含むインキを用いて艶消し絵柄層４と前記艶消し絵
柄層４以外の部分で凹状部を形成したい部分に撥液性物
質を含むインキを用いて撥液絵柄層５を形成する。次い
で、図４（ロ）に示すように、艶消し絵柄層４を抜いた
印刷版により、前記撥液絵柄層５にてはじかれる性質を
有する透明インキ７を前記艶消し絵柄層４に印刷見当を
合わせて塗布して乾燥硬化させると、撥液絵柄層５の上
の透明インキ７がはじかれて凹部９として形成され、艶
消し絵柄層４による視覚的立体感と凹部９による触覚的
立体感を併せ持つ多段階の高さ表現が可能な化粧シート
１が得られる〔図４（ハ）〕。
法について説明すると、まず、図４（イ）に示すよう
に、基材シート２の上に、通常のインキ組成物を用いて
下地絵柄層３を形成し、次に下地絵柄層３の上に艶消し
剤を含むインキを用いて艶消し絵柄層４と前記艶消し絵
柄層４以外の部分で凹状部を形成したい部分に撥液性物
質を含むインキを用いて撥液絵柄層５を形成する。次い
で、図４（ロ）に示すように、艶消し絵柄層４を抜いた
印刷版により、前記撥液絵柄層５にてはじかれる性質を
有する透明インキ７を前記艶消し絵柄層４に印刷見当を
合わせて塗布して乾燥硬化させると、撥液絵柄層５の上
の透明インキ７がはじかれて凹部９として形成され、艶
消し絵柄層４による視覚的立体感と凹部９による触覚的
立体感を併せ持つ多段階の高さ表現が可能な化粧シート
１が得られる〔図４（ハ）〕。
【００１０】本発明に用いられる基材シート２として
は、例えば、薄葉紙、晒クラフト紙、チタン紙、板紙、
石膏ボード紙等の紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロ
ピレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、ポリカーボネートフイル
ム、ナイロンフイルム等のプラスチックフイルム等であ
り、特に重さが２３〜５０ｇ／ｍ2 の薄葉紙が、価格が
安価であるだけでなく、表面が平滑で印刷適性に優れて
いる点から好ましく用いられる。
は、例えば、薄葉紙、晒クラフト紙、チタン紙、板紙、
石膏ボード紙等の紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロ
ピレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、ポリカーボネートフイル
ム、ナイロンフイルム等のプラスチックフイルム等であ
り、特に重さが２３〜５０ｇ／ｍ2 の薄葉紙が、価格が
安価であるだけでなく、表面が平滑で印刷適性に優れて
いる点から好ましく用いられる。
【００１１】また、基材シート２の上面には、任意にベ
タ印刷層、及び、例えば、オーク、チーク、ウォルナッ
ト等の柾目、板目状の木目模様を現出する絵柄模様層を
通常インキによりグラビア印刷によって形成されてお
り、これら通常インキによる下地絵柄層３を形成するイ
ンキとしては、従来のセルロース系、塩−酢ビ系、アク
リル系、アクリルポリオール系のバインダー用樹脂を利
用したものが用いられ、、木目の「照り」を良く表現で
きるようにするためには、パール顔料や金属粉などの光
輝性顔料を添加したものが好ましい。
タ印刷層、及び、例えば、オーク、チーク、ウォルナッ
ト等の柾目、板目状の木目模様を現出する絵柄模様層を
通常インキによりグラビア印刷によって形成されてお
り、これら通常インキによる下地絵柄層３を形成するイ
ンキとしては、従来のセルロース系、塩−酢ビ系、アク
リル系、アクリルポリオール系のバインダー用樹脂を利
用したものが用いられ、、木目の「照り」を良く表現で
きるようにするためには、パール顔料や金属粉などの光
輝性顔料を添加したものが好ましい。
【００１２】艶消し絵柄層４は、その部分が凹部で有る
かのように見る者に感じさせるために表面保護層６より
も艶消し度の高いインキを用いて設ける。更に、天然木
の導管の色調に近づけるためカーボンブラック等の着色
顔料を添加したインキを使用してもよい。艶消し絵柄層
４に用いるインキとしては、化粧シートの表面に好まし
い意匠性を現出すると共に、耐溶剤性、耐汚染性、耐油
性等の化学的性質に優れた性能を備えていることが望ま
しく、ベヒクルとして使用する樹脂は、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポ
キシ系樹脂等の熱硬化性樹脂が良好に用いられる。
かのように見る者に感じさせるために表面保護層６より
も艶消し度の高いインキを用いて設ける。更に、天然木
の導管の色調に近づけるためカーボンブラック等の着色
顔料を添加したインキを使用してもよい。艶消し絵柄層
４に用いるインキとしては、化粧シートの表面に好まし
い意匠性を現出すると共に、耐溶剤性、耐汚染性、耐油
性等の化学的性質に優れた性能を備えていることが望ま
しく、ベヒクルとして使用する樹脂は、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポ
キシ系樹脂等の熱硬化性樹脂が良好に用いられる。
【００１３】用いられる艶消し剤としては、シリカ、マ
イカ、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、ケイ
ソウ土、ケイ砂、シラスバルーンのような無機質中空体
等が挙げられる。
イカ、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、ケイ
ソウ土、ケイ砂、シラスバルーンのような無機質中空体
等が挙げられる。
【００１４】撥液絵柄層５は表面保護層６を形成する透
明インキ７をはじかせるために、シリコン樹脂やフッ素
樹脂などの撥液剤を含む印刷インキを用いて設けられ
る。インキとしては、例えばアミノアルキッド樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等の熱
硬化性樹脂をベヒクルとし、撥液剤としては、公知のも
の、例えば、シリコーン、ポリエチレンワックス、パラ
フィンワックス、アマイドワックス、ろうワックス、フ
ッ化ビニル化合物等の撥液性物質を使用することがで
き、その中でもシリコーンが最も適したものである。そ
の添加量はインキ組成物中に該組成物に対して４〜１０
重量％混入するのが好ましい。
明インキ７をはじかせるために、シリコン樹脂やフッ素
樹脂などの撥液剤を含む印刷インキを用いて設けられ
る。インキとしては、例えばアミノアルキッド樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等の熱
硬化性樹脂をベヒクルとし、撥液剤としては、公知のも
の、例えば、シリコーン、ポリエチレンワックス、パラ
フィンワックス、アマイドワックス、ろうワックス、フ
ッ化ビニル化合物等の撥液性物質を使用することがで
き、その中でもシリコーンが最も適したものである。そ
の添加量はインキ組成物中に該組成物に対して４〜１０
重量％混入するのが好ましい。
【００１５】表面保護層６は、化粧シートの表面に好ま
しい艶を与えるととに、撥液絵柄層５によってはじかれ
て凹部９を形成する。この時撥液絵柄層５上の透明イン
キ７ははじかれると同時に前記撥液絵柄層以外の部分に
引っ張られ、その結果撥液絵柄層部分にシャープな凹状
部が形成される。またこの時凹部のエッヂ部が部分的に
盛り上がることによって立体感を強調することもある。
また化粧シートの表面を覆って保護層としての役割をも
つものであるから表面物性の良い樹脂をベヒクルとした
インキを用いて形成すると良い。このような目的で使用
する透明インキのベヒクルとしてはエポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、アミノアルキッド樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂等の通常、化粧板の表面塗装に用いられる
熱硬化性樹脂をベヒクルとするものが良好に用いられ
る。
しい艶を与えるととに、撥液絵柄層５によってはじかれ
て凹部９を形成する。この時撥液絵柄層５上の透明イン
キ７ははじかれると同時に前記撥液絵柄層以外の部分に
引っ張られ、その結果撥液絵柄層部分にシャープな凹状
部が形成される。またこの時凹部のエッヂ部が部分的に
盛り上がることによって立体感を強調することもある。
また化粧シートの表面を覆って保護層としての役割をも
つものであるから表面物性の良い樹脂をベヒクルとした
インキを用いて形成すると良い。このような目的で使用
する透明インキのベヒクルとしてはエポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、アミノアルキッド樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂等の通常、化粧板の表面塗装に用いられる
熱硬化性樹脂をベヒクルとするものが良好に用いられ
る。
【００１６】本発明の化粧シートの他の構成として図２
に示すように、前記基材シート２の表面に設けられた通
常インキによる下地絵柄層３と艶消しインキによる艶消
し絵柄層４の表面全面に透明艶消し樹脂層８を形成し、
しかるのちに前記透明艶消し樹脂層８面に前記艶消し絵
柄層４以外の上面部分に撥液性物質を含むインキを用い
て撥液絵柄層５を形成し、次いで、艶消し絵柄層４を抜
いた印刷版により前記撥液絵柄層５によりはじかれる性
質を有する透明インキ７を前記艶消し絵柄層４に印刷見
当を合わせて塗布し表面保護層６を形成する構成とする
ことも出来る。即ち、艶消し絵柄層４と撥液絵柄層５と
の間に透明艶消し樹脂層８を形成することで、艶消し絵
柄層４の艶消し度が増し、より深い意匠性を表現可能と
する。また、表面保護層６、撥液絵柄層５、艶消し絵柄
層４の順の高さ表現が可能となり、より本物に近い意匠
表現ができる。又、艶消し絵柄層４の表面に透明艶消し
樹脂層８を形成することで、艶消し絵柄層４部分の深み
感がより強調され化粧シートの意匠効果をより高めたも
のである。さらに、図３に示すように、艶消し絵柄層４
を透明艶消し樹脂層８の下面のみでなく、部分的に上面
にも設けることで、より多段階な凹凸表現が可能となり
本物に近い意匠が得られるものとなる。
に示すように、前記基材シート２の表面に設けられた通
常インキによる下地絵柄層３と艶消しインキによる艶消
し絵柄層４の表面全面に透明艶消し樹脂層８を形成し、
しかるのちに前記透明艶消し樹脂層８面に前記艶消し絵
柄層４以外の上面部分に撥液性物質を含むインキを用い
て撥液絵柄層５を形成し、次いで、艶消し絵柄層４を抜
いた印刷版により前記撥液絵柄層５によりはじかれる性
質を有する透明インキ７を前記艶消し絵柄層４に印刷見
当を合わせて塗布し表面保護層６を形成する構成とする
ことも出来る。即ち、艶消し絵柄層４と撥液絵柄層５と
の間に透明艶消し樹脂層８を形成することで、艶消し絵
柄層４の艶消し度が増し、より深い意匠性を表現可能と
する。また、表面保護層６、撥液絵柄層５、艶消し絵柄
層４の順の高さ表現が可能となり、より本物に近い意匠
表現ができる。又、艶消し絵柄層４の表面に透明艶消し
樹脂層８を形成することで、艶消し絵柄層４部分の深み
感がより強調され化粧シートの意匠効果をより高めたも
のである。さらに、図３に示すように、艶消し絵柄層４
を透明艶消し樹脂層８の下面のみでなく、部分的に上面
にも設けることで、より多段階な凹凸表現が可能となり
本物に近い意匠が得られるものとなる。
【００１７】実施例１ 秤量３０g/m2の建材用薄葉紙を使用し、その薄葉紙の上
にグラビア印刷によりニトロセルロース系樹脂からなる
インキを使用して着色ベタインキ層と木目模様絵柄層と
を設け、その上に木目模様絵柄層と同調するようにウレ
タン系樹脂からなる艶消しインキでマット木目導管柄と
それ以外の所にアミノアルキッド系樹脂からなる撥液剤
を含有するインキで凹凸木目導管柄を印刷した。さらに
その上にマット木目導管柄の部分を抜いた抜き版を用い
てポリエステルポリオール系樹脂よりなる透明インキを
マット木目導管柄に印刷見当を合わせて６〜８g/m2（ウ
ェット）塗工した後、１５０℃で３０秒間乾燥して化粧
シートを作製した。
にグラビア印刷によりニトロセルロース系樹脂からなる
インキを使用して着色ベタインキ層と木目模様絵柄層と
を設け、その上に木目模様絵柄層と同調するようにウレ
タン系樹脂からなる艶消しインキでマット木目導管柄と
それ以外の所にアミノアルキッド系樹脂からなる撥液剤
を含有するインキで凹凸木目導管柄を印刷した。さらに
その上にマット木目導管柄の部分を抜いた抜き版を用い
てポリエステルポリオール系樹脂よりなる透明インキを
マット木目導管柄に印刷見当を合わせて６〜８g/m2（ウ
ェット）塗工した後、１５０℃で３０秒間乾燥して化粧
シートを作製した。
【００１８】実施例２ 秤量３０g/m2の建材用薄葉紙を使用し、その薄葉紙の上
にグラビア印刷によりニトロセルロース系樹脂からなる
インキを使用して着色ベタインキ層と木目模様絵柄層と
木目模様絵柄層と同調するようにウレタン系樹脂からな
る艶消しインキでマット木目導管柄を印刷し、その上に
ウレタン系樹脂インキで艶消し透明樹脂層を設け、さら
にその上にアミノアルキッド系樹脂からなる撥液剤を含
有するインキで凹凸木目導管柄を印刷した。さらにその
上にマット木目導管柄の部分を抜いた抜き版を用いてポ
リエステルポリオール系樹脂よりなる透明インキをマッ
ト木目導管柄に印刷見当を合わせて６〜８g/m2（ウェッ
ト）塗工した後、１５０℃で３０秒間乾燥して化粧シー
トを作製した。
にグラビア印刷によりニトロセルロース系樹脂からなる
インキを使用して着色ベタインキ層と木目模様絵柄層と
木目模様絵柄層と同調するようにウレタン系樹脂からな
る艶消しインキでマット木目導管柄を印刷し、その上に
ウレタン系樹脂インキで艶消し透明樹脂層を設け、さら
にその上にアミノアルキッド系樹脂からなる撥液剤を含
有するインキで凹凸木目導管柄を印刷した。さらにその
上にマット木目導管柄の部分を抜いた抜き版を用いてポ
リエステルポリオール系樹脂よりなる透明インキをマッ
ト木目導管柄に印刷見当を合わせて６〜８g/m2（ウェッ
ト）塗工した後、１５０℃で３０秒間乾燥して化粧シー
トを作製した。
【００１９】
【発明の効果】このように、下地絵柄層を形成した基材
シートの該下地絵柄層上面に、艶消し絵柄層と該艶消し
絵柄層以外の部分に撥液絵柄層を設け、次いで該艶消し
絵柄層を抜いた印刷版を用いて、前記艶消し絵柄層を除
く上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる性質を有する
透明インキを用い塗布することにより表面保護層を設け
た化粧シート、或いは、艶消し絵柄層と撥液絵柄層との
間に透明艶消し樹脂層を形成することで、マット調の艶
消し絵柄層とグロス調の表面保護層による光沢差による
微細かつ複雑な形状に視覚的に認識しうる凹凸模様と撥
液絵柄層により弾かれた表面保護層の凹凸による触覚的
に認識しうる立体的な凹凸模様とが組合わさった多段階
の凹凸模様表現が可能な意匠性の高い化粧シートが得ら
れる。
シートの該下地絵柄層上面に、艶消し絵柄層と該艶消し
絵柄層以外の部分に撥液絵柄層を設け、次いで該艶消し
絵柄層を抜いた印刷版を用いて、前記艶消し絵柄層を除
く上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる性質を有する
透明インキを用い塗布することにより表面保護層を設け
た化粧シート、或いは、艶消し絵柄層と撥液絵柄層との
間に透明艶消し樹脂層を形成することで、マット調の艶
消し絵柄層とグロス調の表面保護層による光沢差による
微細かつ複雑な形状に視覚的に認識しうる凹凸模様と撥
液絵柄層により弾かれた表面保護層の凹凸による触覚的
に認識しうる立体的な凹凸模様とが組合わさった多段階
の凹凸模様表現が可能な意匠性の高い化粧シートが得ら
れる。
【００２０】また、面倒でコストアップにつながるエン
ボス加工、ワイピング加工を行うことなく、印刷模様と
同調した凹凸模様を有する化粧シートを容易に作製する
ことが出来るため、高意匠性の化粧シートを安価に得る
ことができる。
ボス加工、ワイピング加工を行うことなく、印刷模様と
同調した凹凸模様を有する化粧シートを容易に作製する
ことが出来るため、高意匠性の化粧シートを安価に得る
ことができる。
【図１】本発明の化粧シートの実施例の積層構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図２】本発明の化粧シートの他の実施例の積層構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図３】本発明の化粧シートのその他の実施例の積層構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図４】本発明の化粧シートの実施例の製造工程を説明
する断面図である。
する断面図である。
１、1'、1 ''化粧シート ２ 基材シート ３ 下地絵柄層 ４ 艶消し絵柄層 ５ 撥液絵柄層 ６ 表面保護層 ７ 透明インキ ８ 透明艶消し樹脂層 ９ 凹部
Claims (2)
- 【請求項１】 下地絵柄層を形成した基材シートの該下
地絵柄層上面に、艶消し剤を含むインキによる艶消し絵
柄層及び該艶消し絵柄層以外の部分に撥液性を有するイ
ンキによる撥液絵柄層を形成した後、さらに、前記艶消
し絵柄層を除く上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる
性質を有する透明インキを用い塗布することにより表面
保護層を形成することを特徴とする化粧シート。 - 【請求項２】 下地絵柄層を形成した基材シートの該下
地絵柄層上面に、艶消し剤を含むインキによる艶消し絵
柄層を形成し、しかるのちに前記下地絵柄層及び前記艶
消し絵柄層の上面全面に透明艶消し樹脂層を形成し、さ
らに、前記透明艶消し樹脂層面の前記艶消し絵柄層以外
の部分に撥液性を有するインキによる撥液絵柄層を形成
した後、前記艶消し絵柄層を除く上面に前記撥液絵柄層
によりはじかれる性質を有する透明インキを用い塗布す
ることにより表面保護層を形成することを特徴とする化
粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05830896A JP3625337B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 化粧シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05830896A JP3625337B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 化粧シ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09226083A true JPH09226083A (ja) | 1997-09-02 |
| JP3625337B2 JP3625337B2 (ja) | 2005-03-02 |
Family
ID=13080621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05830896A Expired - Lifetime JP3625337B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 化粧シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3625337B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11207920A (ja) * | 1997-09-18 | 1999-08-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
| JP2000127299A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
| JP2010006083A (ja) * | 2009-10-15 | 2010-01-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
| JP2010082874A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 耐油性化粧材 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7343291B2 (ja) | 2019-04-16 | 2023-09-12 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | オーバーラミネートフィルム及びグラフィック積層体 |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP05830896A patent/JP3625337B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11207920A (ja) * | 1997-09-18 | 1999-08-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
| JP2000127299A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
| JP2010082874A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 耐油性化粧材 |
| JP2010006083A (ja) * | 2009-10-15 | 2010-01-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3625337B2 (ja) | 2005-03-02 |
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