JP2000127299A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2000127299A
JP2000127299A JP30930598A JP30930598A JP2000127299A JP 2000127299 A JP2000127299 A JP 2000127299A JP 30930598 A JP30930598 A JP 30930598A JP 30930598 A JP30930598 A JP 30930598A JP 2000127299 A JP2000127299 A JP 2000127299A
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pattern layer
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polyester
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Kazuteru Onoda
一輝 小野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絵柄模様に同調した凹部の深い凹凸模様を有
する、意匠性、およびVカット、ラッピング等の2次加
工性にも優れた化粧シートを提供することにある。 【解決手段】 基材シートの一方の面に、必要に応じて
着色下地層を有する絵柄模様層、該絵柄模様層上に撥液
性を有する硬化型インキによる撥液絵柄層を形成した
後、その上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる性質を
有する透明インキを用いてトップコート層を施すことに
より、前記撥液絵柄層を形成した部分の前記トップコー
ト層がはじかれて凹状部を形成した化粧シートにおい
て、前記基材シートと前記絵柄模様層の間にポリエステ
ル系ウレタン樹脂よりなるプライマー層を設けた化粧シ
ートとすることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種家具類や建築
内装材等の表面意匠を付与するとともに表面保護の目的
で貼着される、撥液剤とトップコート塗料により良好な
凹凸模様を有する化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種家具類や建築内装材等に表面
に装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シート
として、撥液作用のある絵柄層を印刷した後、この絵柄
層上にトップコート塗料を塗布し、このトップコート塗
料を前記絵柄層の表面のみ弾かせて硬化し、表面上に凹
凸模様を形成した化粧シートが知られている。
【0003】しかしながら、上記の化粧シートにおい
て、基材シートに紙質系シートを用いたものは、撥液性
のあるインキおよびトップコート塗料が基材シートに吸
収される割合が大きく、撥液効果が減少され凹凸の段差
が小さくなるものである。そのため撥液効果を大きくす
るためにトップコート塗料を厚く塗布する方法も考えら
れるが、撥液が充分に行われず、撥液剤を含む模様の上
にトップコート塗料が残り凹凸の段差が小さくなって立
体効果の乏しいものとなる。また、基材シートの加工性
が劣るため、Vカット、ラッピング等の2次加工で基材
シートが破れ加工部から剥離し易いという欠点があっ
た。
【0004】また、上記の欠点を解決するために、基材
シートに着色ポリエステル樹脂フイルムを用いたものが
提案されている。そうすることによって、基材シートへ
の撥液性のあるインキおよびトップコート塗料の吸収も
ないため撥液も十分に行われ立体効果の優れたものとな
り、また、基材シートの加工性にも優れるためVカッ
ト、ラッピング等の2次加工で基材シートが破れ加工部
から剥離し易いという問題も解決されたが、該化粧シー
トを木質系基材等に貼着後、Vカット等の2次加工を行
うと、特に撥液絵柄層により形成される凹部に亀裂を生
じ、基材シート層より剥離し易いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、絵柄模様に同調した凹部の深い凹凸模様を有する、
意匠性、およびVカット、ラッピング等の2次加工性に
も優れた化粧シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、着色剤を含有したポリエステル
樹脂フイルムからなる基材シートの一方の面に、必要に
応じて着色下地層を有する絵柄模様層、該絵柄模様層上
に撥液性を有する硬化型インキによる撥液絵柄層を形成
した後、その上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる性
質を有する透明インキを用いてトップコート層を施すこ
とにより、前記撥液絵柄層を形成した部分の前記トップ
コート層がはじかれて凹状部を形成した化粧シートにお
いて、前記基材シートと前記絵柄模様層の間にポリエス
テル系ウレタン樹脂よりなるプライマー層を設けたこと
を特徴とする化粧シートとすることである。この構成と
することにより、プライマー層としてのポリエステル系
ウレタン樹脂が基材シートとしての着色剤を含有したポ
リエステル樹脂フイルムと絵柄模様層との間で緩衝剤と
して作用するため、化粧シートに柔軟性と伸度を付与す
ることが容易となり、優れた加工性を発揮する。また、
基材シートが着色剤を含有したポリエステル樹脂フイル
ムからなることにより、撥液性を有する硬化型インキ及
び透明インキを吸収することが無いため、撥液効果が大
きく立体感に優れた意匠性を発現する。また基材シート
が強度、耐熱性、特に耐熱寸法安定性に優れるので、印
刷時やトップコート層硬化時にもシートの寸法が安定し
ており非常に意匠性の高い化粧シートとすることが可能
であり、燃焼等により容易に廃棄処理のできる化粧シー
トとなる。
【0007】また、前記ポリエステル系ウレタン樹脂
が、アジピン酸とブチレングリコールとの重縮合反応に
より作製したポリエステルポリオールとポリイソシアネ
ート化合物からなることを特徴とするものである。こう
することにより、プライマー層を形成する塗料の伸びを
より向上させ、また、着色剤を含有したポリエステル樹
脂フイルムとの密着性が良好となるため、2次加工性、
特に、Vカット適性に優れた化粧シートとすることが出
来る。
【0008】さらに、絵柄模様層と撥液性を有する硬化
型インキによる撥液絵柄層との間に透明樹脂層を設けた
ものである。こうすることにより、耐摩耗性がよくな
り、微細かつ複雑な形状の凹凸模様に、より深みを持た
せることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の化粧シ
ートの実施例の積層構成を示す断面図、1は化粧シー
ト、2は着色ポリエステル樹脂フイルム、3はプライマ
ー層、4は絵柄模様層、5は透明樹脂層、6は撥液絵柄
層、7はトップコート層をそれぞれ表している。
【0010】本発明の化粧シート1の構成は図1に示す
ように、着色ポリエステル樹脂フイルム2の表面にプラ
イマー層3を形成し、その上面に通常インキによる絵柄
模様層4を設け、その表面全面に透明樹脂層5を形成
し、しかる後に前記透明樹脂層5面に前記絵柄模様層4
と同調した撥液性物質を含む硬化型インキを用いて撥液
絵柄層6を設け、次いで前記撥液絵柄層6を含む全面に
透明インキを塗布し、撥液絵柄層6によりはじかれたト
ップコート層7を形成したものであり、その特徴は、該
プライマー層3を構成する樹脂にポリエステル系ウレタ
ン樹脂を用いることにより、化粧シートに柔軟性と伸度
を付与することが容易となり、加工性に優れた化粧シー
トとすることができることである。
【0011】本発明に用いる着色ポリエステル樹脂フイ
ルム2とは、いわゆる押出口金から溶融押し出されたフ
イルムであって、通常、縦方向および横方向の二軸方向
に配向させたフイルムであり、ジカルボン酸とグリコー
ルとから縮重合によって得られたポリマーであり、ジカ
ルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、
セバチン酸などが挙げられ、またグリコールとしては、
エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなど
が挙げられる。具体的には例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−p−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロ
ヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートなどが挙げられ
る。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタレートが
好ましく、着色ポリエステル樹脂フイルム2の厚みとし
ては20〜100μm、コストおよび使用上の取扱の良
さから40〜50μmが好ましいものである。
【0012】本発明において、ポリエステル樹脂フイル
ムには、隠蔽性を付与するために、顔料および/または
染料を配合されていることが必要である。顔料として
は、無機顔料と有機顔料とに分類することができ、無機
顔料としては、酸化チタン白、亜鉛華、鉛白、カーボン
ブラック、弁柄、朱、黄鉛、群青、コバルト青、コバル
ト紫、ジンククロメートなどが挙げられる。有機顔料と
しては、フタロシアニン系、ジオキサジン系、アントラ
キノン系などの顔料で代表的なものとして、キナクリド
ン、ウォッチアングレッド、ジオキサジンバイオレット
等が挙げられる。また染料としては、天然染料と合成染
料に分類することができ、天然染料としては、インジゴ
(藍)等が代表される。合成染料としては、アゾ染料、
インジゴイド染料、硫化染料、ニトロ染料、ニトロソ染
料等が挙げられる。これらの顔料および染料は、1種ま
たは2種以上併用して使用することができ、耐光性に優
れ、基材シートに隠蔽性を持たすようにするためには、
無機顔料が最適である。
【0013】本発明の化粧シート1に用いられるプライ
マー層3は、着色ポリエステル樹脂フイルム2とその上
面に設けられる絵柄模様層4との密着性、および化粧シ
ートに柔軟性、可撓性を設け、化粧シートの伸び率を向
上させるために設けられるものであって、用いられる樹
脂としてはポリエステル系ウレタン樹脂が好ましい。ポ
リエステル系ウレタン樹脂に用いられるポリエステルポ
リオールは多塩基性有機酸と多価アルコールとの脱水縮
合反応(重縮合)によって得られ、多塩基性有機酸とし
ては、例えばアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
スベリン酸、ピメリン酸等の飽和脂肪酸、マレイン酸、
フマール酸等の不飽和脂肪酸、フタール酸、イソフター
ル酸、テレフタール酸等の芳香族酸が挙げられ、多価ア
ルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール等のジオール、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサント
リオール、グリセリン等のトリオール、ソルビトール等
のヘキサオールが挙げられ、このような多塩基性有機酸
と多価アルコールのいろいろな組み合わせによって、多
種のポリエステルポリオールが得られるが、飽和脂肪酸
系のアジピン酸とジオール系のブチレングリコールとの
重縮合反応により作製した直鎖タイプのポリエステルポ
リオール樹脂が好ましいものである。また、平均分子量
としては約35000程度のものが柔軟性、可撓性に優
れ好ましいものである。
【0014】また、プライマー層3に用いられるポリイ
ソシアネート化合物としては、例えば、(1)脂肪族ポ
リイソシアネート化合物、例えば、テトラメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
(2)脂環族ポリイソシアネート化合物、例えば、1,
4シクロヘキサジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、1−メチル−2,4−シクロヘキサジイソシ
アネート、1−メチル−2,6−シクロヘキサジイソシ
アネート、(3)芳香族ポリイソシアネート化合物、例
えば、キシリレンジイソシアネート、4,4' −ジフェ
ニルジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネ
ート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−フェニ
レンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
1,5−ナフチレンジイソシアネート等が挙げられる。
本発明では、脂肪族系、あるいは脂環族系のポリイソシ
アネート化合物が好ましく用いられ、中でも、イソホロ
ンジイソシアネートが特に好ましいものである。また、
プライマー層3の厚みとしては、1.5〜2.5g/m
2 (ドライ)の塗布量の範囲にあるものが、引張破断点
伸度が良好で、後加工適性に優れた化粧シート1となる
ことから好ましいものである。
【0015】また、着色ポリエステル樹脂フイルム2の
上面には、必要により着色下地層及び、例えば、オー
ク、チーク、ウォルナット等の柾目、板目状の木目模様
を現出する絵柄模様層4を通常インキによりグラビア印
刷によって形成されており、これら通常インキによる絵
柄模様層4を形成するインキとしては、従来のセルロー
ス系、セルロース−アルキッド系、塩−酢ビ系、アクリ
ル系、アクリルポリオール系のバインダー用樹脂を利用
したものが用いられ、木目の「照り」を良く表現できる
ようにするためには、パール顔料や金属粉などの光輝性
顔料を添加したものが好ましい。
【0016】また、絵柄模様層4と撥液絵柄層6との間
にウレタン樹脂からなる透明樹脂層5を形成すること
で、絵柄模様層4の耐摩耗性、及び撥液絵柄層5の密着
性が向上するとともに、より深い意匠性を表現可能とす
るものである。
【0017】撥液性を有する撥液絵柄層6は、表面のト
ップコート層7をはじかせるためにワックス、シリコー
ン、フッ素化合物等の撥液剤を含むインキを用いて設け
られる。また、撥液絵柄層6はその部分が凹部で有るよ
うに見るものにより強く感じさせるためにトップコート
層7よりも艶消し度の高いインキを用いて設けることが
好ましく、また、天然木の導管の色調に近づけるように
するためには、カーボンブラック等の着色顔料を添加し
たインキを用いることが好ましいものである。インキと
しては、撥液絵柄層5でのはじき性を良くするために、
撥液剤を表面に浮きださせることから、硬化が速い熱硬
化型の印刷インキを用いることが好ましく、また、化粧
シートの表面に好ましい意匠性を現出することは勿論の
こと、耐溶剤性、耐汚染性、耐油性等の化学的性質に優
れた性能を備えていることも望ましく、ビヒクルとして
は、アミノアルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂
等の硬化性樹脂が挙げられ、中でも、尿素樹脂又はメラ
ミン樹脂の初期生成物に変性アルキッド樹脂を加えた尿
素アルキッド樹脂、メラミンアルキッド樹脂などのアミ
ノアルキッド樹脂が好ましいものであり、撥液剤として
は、公知のもの、例えば、シリコーン、ポリエチレンワ
ックス、パラフィンワックス、アマイドワックス、蝋ワ
ックス、フッ化ビニル化合物等の撥液性物質を使用する
ことができ、中でもシリコーンが最も適したもので、そ
の添加量はインキ組成物中に該組成物に対して4〜10
重量%混入するのが好ましい。
【0018】本発明のトップコート層7は、該トップコ
ート層7を形成する樹脂ワニスの表面張力の値が、上記
撥液性物質を含んだ撥液絵柄層6の臨界表面張力の値よ
り大きくなるものを使用すればよく、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などよりなる通常の
樹脂ワニスを用途に応じて使用することができる。ここ
で、常温または熱硬化性樹脂としては、エポキシ化合物
とアミン系硬化剤とからなるエポキシ樹脂、ポリオール
化合物とイソシアネート化合物とからなるウレタン系樹
脂が使用できる。また、トップコート層7には、シリ
カ、プラスチックビーズなどの無機および/又は有機系
の微粒子を艶消し剤及び表面強化剤として添加してもよ
い。
【0019】本発明の化粧シートを用いて化粧板を製造
するには、上記で得られた化粧シートの、絵柄層を設け
ない面に酢酸ビニル樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ウ
レタン系樹脂などの接着剤を使用して、合板、MDF、
パーチクルボード等の基板に接着積層するものである。
さらに、この化粧板の製造において、化粧シートと基板
との接着を強固にするために、化粧シートの裏面に予め
ポリエステル樹脂などのプライマー層を設けてもよいも
のである。
【0020】実施例1 厚さ50μmの着色ポリエステル樹脂フイルム(ダイヤ
ホイル(株)製、Z−210)の表面にポリエステルポ
リオール系樹脂(ザ・インクテック(株)製、コンサー
トプライマー)からなるプライマーインキを2.0g/
2 (ドライ)塗布し、次いで、ニトロセルロース・ア
ルキッド系樹脂(ザ・インクテック(株)製、KL−M
AX)からなるインキを使用して木目模様絵柄層をグラ
ビア印刷し、その上にウレタン樹脂(ザ・インクテック
(株)製、KP92マット)を3.2g/m2 (ドラ
イ)塗布し、さらに、木目模様絵柄層に同調した木目導
管模様を撥液剤を含有するアミノアルキッド系樹脂イン
キ(ザ・インクテック(株)製、SECコンサート)で
グラビア印刷し、150℃、20秒間の加熱により、溶
剤を除去するとともに、撥液絵柄層を硬化する。さらに
その印刷面全面にポリエステルポリオール系樹脂よりな
る透明塗料(ザ・インクテック(株)製、DAISE
C)を6.5〜8.0g/m2 (ドライ)塗布して、1
70℃で20秒間の加熱により硬化させ、木目模様絵柄
層に同調した凹状導管模様を有する化粧シートを作製し
た。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧シー
トは、ポリエステル系ウレタン樹脂が着色剤を含有した
ポリエステル樹脂フイルム基材シートと絵柄模様層との
間で緩衝剤として作用し、化粧シートの伸び率が改善さ
れ、Vカット、ラッピング等の2次加工性に優れた化粧
シートとなる。また、基材シートが着色剤を含有したポ
リエステル樹脂フイルムからなることにより、撥液性を
有する硬化型インキ及び透明インキを吸収することが無
いため、撥液効果が大きく立体感に優れた意匠性を発現
する。また基材シートが強度、耐熱性、特に耐熱寸法安
定性に優れるので、印刷時やトップコート層硬化時にも
シートの寸法が安定しており非常に意匠性の高い化粧シ
ートとすることが可能であり、燃焼等により容易に廃棄
処理のできる化粧シートを得ることができる。
【0022】また、プライマー層を形成するポリエステ
ル系ウレタン樹脂をアジピン酸とブチレングリコールと
の重縮合よりなるポリエステルポリオールとポリイソシ
アネート化合物からなる直鎖タイプのポリウレタン樹脂
とすることで、着色剤を含有したポリエステル樹脂フイ
ルムと絵柄模様層との密着性がさらに向上し、Vカッ
ト、ラッピング等の2次加工性に優れた化粧シートを得
ることが出来る。
【0023】さらに、絵柄模様層と撥液性を有する硬化
型インキによる撥液絵柄層との間に透明樹脂層を設けた
ものである。こうすることにより、耐摩耗性がよくな
り、微細かつ複雑な形状の凹凸模様に、より深みを持た
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施例の積層構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 化粧シート 2 着色ポリエステル樹脂フイルム 3 プライマー層 4 絵柄模様層 5 透明樹脂層 6 撥液絵柄層 7 トップコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/10 C09D 11/10 // C09D 175/06 175/06 Fターム(参考) 4D075 AE03 CA36 CB11 DA04 DB48 DC02 DC38 EA05 EA41 EB35 EB38 4F100 CA30 GB08 GB81 HB01 JD14 JK06 JK09 JL00 JL01 JL04 4J038 DB001 DG051 JB01 KA03 MA07 MA09 PA17 PA19 4J039 AB02 AB12 AD04 AD05 AD08 AD10 AE03 AE04 AE05 AE06 AE11 BA04 BA06 BB01 BC36 BE01 BE33 EA03 EA39 GA03 GA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤を含有したポリエステル樹脂フイ
    ルムからなる基材シートの一方の面に、必要に応じて着
    色下地層を有する絵柄模様層、該絵柄模様層上に撥液性
    を有する硬化型インキによる撥液絵柄層を形成した後、
    その上面に前記撥液絵柄層によりはじかれる性質を有す
    る透明インキを用いてトップコート層を施すことによ
    り、前記撥液絵柄層を形成した部分の前記トップコート
    層がはじかれて凹状部を形成した化粧シートにおいて、
    前記基材シートと前記絵柄模様層の間にポリエステル系
    ウレタン樹脂よりなるプライマー層を設けたことを特徴
    とする化粧シート。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステル系ウレタン樹脂が、ア
    ジピン酸とブチレングリコールとの重縮合反応により作
    製したポリエステルポリオールとポリイソシアネート化
    合物からなることを特徴とする請求項1に記載の化粧シ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記絵柄模様層と撥液性を有する硬化型
    インキによる撥液絵柄層との間に透明樹脂層を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の化粧シート。
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