JP4319714B2 - 木目化粧シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種家具類や建築内装材等に装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種家具類や建築内装材等の表面に装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シートとしては、紙質系シート、熱可塑性樹脂系シート等からなる着色基材シートに印刷模様層を設け、その上から透明樹脂による表面保護層を設けたものが知られている。また、これらの化粧シートは、合板、MDF、パーチクルボード等の木質板、石膏ボード、セメントボード、珪酸カルシウム板等の無機質板に貼着されて化粧板として用いられている。
【0003】
しかしながら、上記の従来の紙質系化粧シートの場合、基材シートの加工性が弱いためVカット、ラッピング等の2次加工で加工部に亀裂が生じるという問題があり、その場合、亀裂部より印刷模様層が剥離して基材シート面が表出し亀裂部が目立ち易いという欠点があり、その欠点を解消するものとして使用される熱可塑性樹脂系化粧シートの場合にも、Vカット、ラッピング等2次加工作業時に発生し易い金型の当たりによる加工傷、または、取扱傷、引っ掻き傷等によって印刷模様層が削られ、基材シート面が露出し傷痕が目立つという欠点があった。
【0004】
さらに、熱可塑性樹脂シートでは、その表面にピンホール状の凹み等のある基材シートに絵柄印刷を施した場合に、ピンホールの凹み部に印刷インキが転移しないため抜け状となって目立つために、印刷不良となり良品率が低く、また、手作業でその部分を修正、補修したとしても、その工程に手間がかかり、コスト高になるといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、Vカット、ラッピング等の2次加工性に優れた化粧シートであって、加工工程、または使用時等に、化粧シートに傷が付いても、傷痕が目立つことが少なく、意匠性の低下の少ない木目化粧シートを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の解決手段は、着色熱可塑性樹脂フィルムからなる基材シートの上面に、明度が異なる2色以上からなる木目模様層、透明樹脂層を順次積層してなる化粧シートにおいて、前記木目模様層の上面から見た前記化粧シート全体の色相と前記着色熱可塑性樹脂フィルムの色相との色差ΔEが2以上10以下であり、前記木目模様層が上面から見て木肌模様と導管模様を有する木目模様を形成し、前記化粧シート全体の色相はJIS Z8722定義の拡散照明垂直受光方式に準拠して設計された装置により前記明度が異なる2色以上からなる木目模様層の任意の箇所を中心とする直径50mmの測定面積で測定した値であり、前記導管模様が撥液性を有する硬化型インキからなり、前記透明樹脂層が前記導管模様によりはじかれる性質を有する透明インキを用いることにより前記導管模様に対応した部分が凹状部となっていることを特徴とする木目化粧シートとすることである。
【0007】
請求項1記載の構成とすることにより、基材シートの色は木目模様層の色と色相及び明度の点で類似の関係となるため、木目化粧シートに傷が付いて部分的に木目模様層が取られても傷の部分がすじ状に目立つことが少なく、意匠性を損なうことが少ないものである。前記導管模様が撥液性を有する硬化型インキからなり、前記透明樹脂層が前記導管模様によりはじかれる性質を有する透明インキを用いることにより前記導管模様に対応した部分が凹状部となっていることを特徴とする木目化粧シートとすることで、基材シートが撥液性を有する硬化型インキ及び透明インキを吸収することが無いため、撥液効果が大きく、立体感に優れた意匠性を有する木目化粧シートとなる。特に、この積層構成の木目化粧シートの場合、Vカット等の加工を行った時に木目模様層が基材シートの変化についていくことが出来ず、割れ、剥離が発生し易く、特に導管模様部での割れの発生の場合にも目立ち難いものとなり、導管凹状部から割れやすい本願において、最も効果の大きいものである。また、ここでΔEとは、JIS Z8722定義の拡散照明垂直受光方式に準拠して設計された、ミノルタ(株)製、色彩色差計CR310(測定面積直径50mm)を用いて、明度指数Lおよび色度値a、bを測定し、JIS Z8730に記載されたハンターの色差式ΔE=〔(ΔL) 2 +(Δa) 2 +(Δb) 2 1/2 によって算出し求めたものである。
【0009】
さらに、基材シートが着色ポリエステル樹脂フイルムからなるものとすることで、強度、耐熱性、特に耐熱寸法安定性に優れるので、印刷時やトップコート層硬化時にもシートの寸法が安定しており非常に意匠性の高い木目化粧シートとすることが可能であり、Vカット、ラッピング等の2次加工性にも優れ、燃焼等により容易に廃棄処理のできる木目化粧シートとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の木目化粧シートの実施例の積層構成を示す断面図、図2は本発明の木目化粧シートの他の実施例の積層構成を示す断面図、図3は本発明の木目化粧シートのその他の実施例の積層構成を示す断面図であり、1、10、20は木目化粧シート、2は基材シート、3は着色下地層、4は木目模様層、5は木肌模様層、6は導管模様層、6’は撥液導管模様層、7は透明樹脂層をそれぞれ表している。
【0011】
本発明の木目化粧シート1の基本的な構成は図1に示すように、下から順に着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材シート2、木肌模様層5と導管模様層6からなる木目模様層4、及び透明樹脂層7が積層された構成であり、木肌模様層5と導管模様層6からなる木目模様層4を上面から見た全体の色相と着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材シート2の色相との色差が△E値で10以下の近似した色合いを有していることを特徴とするものである。
【0012】
本発明において用いる基材シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメタクリ酸メチル等のアクリル樹脂、ポリカーボネート、フッ素樹脂等からなる着色熱可塑性樹脂フイルムが挙げられ、基材シート2の厚さは用途に応じて適宜選択されるが、一般に20〜100μm、好ましくは30〜50μmの着色ポリエステル樹脂フイルムが、表面が平滑で、強度、耐熱性、特に耐熱寸法安定性に優れている点で好ましいものである。
【0013】
ここで、ポリエステル樹脂フイルムとは、いわゆる押出口金から溶融押し出されたフイルムであって、通常、縦方向および横方向の二軸方向に配向させたフイルムであり、ジカルボン酸とグリコールとから縮重合によって得られたポリマーであり、ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸などが挙げられ、またグリコールとしては、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。具体的には例えばポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン−p−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等が挙げられる。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0014】
本発明において、熱可塑性樹脂フイルムには、顔料および/または染料を配合されていることにより着色フイルムとされており、その顔料としては、無機顔料と有機顔料とに分類することができ、無機顔料としては、酸化チタン白、亜鉛華、鉛白、がーボンブラック、弁柄、朱、黄鉛、群青、コバルト青、コバルト紫、ジンククロメートなどが挙げられる。有機顔料としては、フタロシアニン系、ジオキサジン系、アントラキノン系などの顔料で代表的なものとして、キナクリドン、ウォッチアングレッド、ジオキサジンバイオレット等が挙げられる。また染料としては、天然染料と合成染料に分類することができ、天然染料としては、インジゴ(藍)等が代表される。合成染料としては、アゾ染料、インジゴイド染料、硫化染料、ニトロ染料、ニトロソ染料等が挙げられる。これらの顔料および染料は、1種または2種以上併用して使用することができ、耐光性に優れ、基材シートに隠蔽性を持たすようにするためには、無機顔料が最適である。
【0015】
また、着色熱可塑性樹脂フイルムの上面には、例えば、オーク、チーク、ウォルナット等の柾目、板目状の木目模様層4を現出する木肌模様層5および導管模様層6が通常インキによりグラビア印刷によって形成されており、これら通常インキによる木肌模様層5および導管模様層6を形成するインキとしては、従来のセルロース系、塩−酢ビ系、アクリル系、アクリルポリオール系のバインダー用樹脂を利用したものが用いられ、木肌模様層5の木目の「照り」を良く表現できるようにするためには、パール顔料や金属粉などの光輝性顔料を添加したものが好ましく、導管模様層6は天然木の導管の色調に近づけるためカーボンブラック等の着色顔料を添加したインキを使用し、明度を低く設けることが望ましいものである。
【0016】
本発明に係わる木目化粧シート1は、基材シート2の色相と木目模様層4の上面から見た全体の色相とに特定の色関係を満たさせることで、木目模様層4の美的効果を損なわずに木目化粧シート1としての物性を維持発揮させることができるものである。木目化粧シート1は、少なくとも基材シート2と、基材シート2の上に木目絵柄が印刷された木目模様層4とから構成されており、そして当該木目絵柄が基材シートを全面に覆わない場合には、印刷された木目絵柄のパターンの隙間から基材シートの色が見えるものとなり印刷された木目絵柄と基材シートの色とによって模様が形成されるものである。よって、木目模様層とは印刷された木目絵柄と基材シート色との複合されたものを意味し、この場合、△Eを2以上とするような色差をもたせることにより、全体のコントラストが明確となり、木目模様の意匠効果として好ましいものとなる。
【0017】
木目模様層4の仕上がりは、基材シートと同系色か、又は、異なった色であっても、色差が見るものにあまりかけ離れた印象を与えない色が良く、その色差の範囲としては、JIS Z8722定義の拡散照明垂直受光方式に準拠して設計されたミノルタ(株)製、色彩色差計CR310(測定面積直径50mm)を用いて、明度指数Lおよび色度値a、bを測定し、JIS Z 8730(色差表示方法)で規定されている色差式△E=〔(△L)2 +(△a)2 +(△b)21/2によって求めたもので、△E(色差)が10以下となるものである。
ここで用いた色の表示方法、Lab表色系は横軸a縦軸bの直交座標による色度図と、これに垂直方向の明度を表す指数L軸とからなる立体的な色空間からなっており、aおよびb値は色彩を表し、横軸aは赤−緑方向、縦軸bは黄−青方向を表す。そして、L値が大きくなるに従って明るく、また、a値及び、b値が大きくなるに従ってそれぞれ赤味及び、黄味を帯びるものである。
【0018】
また、本発明の他の構成の化粧シート10として図2に示すように、前記基材シート2の表面に着色下地層3を形成し、しかるのちに前記着色下地層3面に木肌模様層5と導管模様層6からなる木目模様層4を設け、さらに、その表面全面に透明樹脂層7を形成する構成とすることも出来る。即ち、基材シート2と木肌模様層5との間に基材シート2および木目模様層4の色相の明度より明るい明度の色相の着色下地層3を設けることで、基材シート2と木目模様層4を上面から見た色相をより色差の近似するものと形成することが可能となり、この場合には、前記した実施例とは相違し、より△Eの差の小さいものが好ましく、△Eが3以下になるように形成することにより美的効果を充分発揮しつつ、傷付きが殆ど目立つことのない木目化粧シート10とすることができる。
【0019】
さらに、本発明のその他の構成の木目化粧シート20として図3に示すように、基材シート2の表面に通常インキによる木肌模様層3を設け、その上面に撥液性を有する硬化型インキによる撥液導管模様層6’を設け、次いで前記撥液導管模様層6’を含む全面に前記硬化型インキによりはじかれる性質を有する透明インキを塗装し、撥液導管模様層6’によりはじかれた透明樹脂層7を形成する構成とすることも出来る。即ち基材シート2が撥液性を有する硬化型インキおよび透明インキを吸収することが無いため、撥液効果が大きく立体感に優れた意匠性を発現する化粧シートとすることができる。このとき撥液導管模様層6’を木肌模様層5に同調させて設けることにより、さらに優れた意匠性を有するものとできる。
【0020】
撥液導管模様層6’を形成するのに用いる硬化型インキとしては、硬化のときに、収縮を伴う熱硬化性組成物、印刷した模様層に可塑剤又は溶剤を含みその揮発や遊離のときに収縮する組成物等を使用する。上記硬化のときに収縮を伴う熱硬化性組成物としては、常温硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、電離放射線硬化性樹脂のなかから選択できる。これらのなかでも硬化のときに脱水縮合反応を伴う熱硬化性組成物である尿素あるいはその誘導体とホルムアルデヒドからなる尿素樹脂、メラミンあるいはその誘導体とホルムアルデヒドからなるメラミン樹脂、更に前記の尿素樹脂又はメラミン樹脂の初期生成物に変性アルキド樹脂を加えた尿素アルキド樹脂、メラミンアルキド樹脂などのアミノアルキド樹脂が好ましい。
【0021】
撥液導管模様層6’は透明樹脂層7を弾かせて、凹部を有する導管模様を形成するために、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの撥液剤を含む印刷インキを用いて設けられる。撥液剤としては、公知のもの、例えば、シリコーン、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、アマイドワックス、ろうワックス、フッ化ビニル化合物等の撥液性物質を使用することができ、その中でもシリコーンが最も適したものである。その添加量はインキ組成物中に該組成物に対して4〜10重量%混入するのが好ましい。
【0022】
また、撥液導管模様層6’はその部分が凹部で有るように見るものにより強く感じさせるために透明樹脂層7よりも艶消し度の高いインキを用いて設けることが好ましく、天然木の導管の色調に近づけるためカーボンブラック等の着色顔料を添加したインキを使用してもよい。また、撥液導管模様層6’は、ほぼ最表面に位置することから、使用するインキとしては、化粧シートの表面に好ましい意匠性を現出すると共に、耐溶剤性、耐汚染性、耐油性等の化学的性質に優れた性能を備えていることが望ましく、ベヒクルとして使用する樹脂は、アミノアルキッド樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等の硬化性樹脂が良好に用いられる。
【0023】
本発明の透明樹脂層7は、該透明樹脂層7を形成する樹脂ワニスの表面張力の値が、上記撥液物質を含んだ模様層の臨界表面張力の値より大きくなるものを使用すればよく、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などよりなる通常の樹脂ワニスを用途に応じて使用することができる。ここで、常温または熱硬化性樹脂としては、エポキシ化合物とアミン系硬化剤とからなるエポキシ樹脂、ポリオール化合物とイソシアネート化合物とからなるウレタン系樹脂が使用できる。また、透明樹脂層7には、シリカ、プラスチックビーズなどの無機および/又は有機系の微粒子を艶消し剤及び表面強化剤として添加してもよい。
【0024】
また、図3のような構成の場合、Vカット等の2次加工を行った時に、木目模様層が基材シートの変化についていくことが出来ず、割れ、剥離が発生、特に導管模様部での割れが発生しやすく、その場合においてもその割れや剥離が非常に目立ち難いものとなり、特に大きな効果を発揮するものである。
【0025】
本発明の化粧シートを用いて化粧板を製造するには、上記で得られた化粧シートの、絵柄層を設けない面に酢酸ビニル樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン系樹脂などの接着剤を使用して、合板、MDF、パーチクルボード等の基板に接着積層するものである。さらに、この化粧板の製造において、化粧シートと基板との接着を強固にするために、化粧シートの裏面に予めポリエステル樹脂などのプライマー層を設けてもよいものである。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材シートの上面に、明度が異なる2色以上からなる木目模様層、透明樹脂層を順次積層してなる化粧シートにおいて、前記木目模様層の上面から見た全体の色相と前記着色熱可塑性樹脂フイルムの色相との色差△Eが10以下である木目化粧シートとすることにより、基材シートの色と木目模様層の色とは、色相と明度の点で類似の関係となるため、化粧シートに傷が付いて部分的に木目模様層が取られるようなことがあっても、傷の部分がすじ状に目立つことが少なく、意匠性を損なうことの少ない木目化粧シートを得ることが出来る。
【0027】
また、前記着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材シートと前記明度が異なる2色以上からなる木目模様層の間に着色下地層を設け、前記着色下地層の色相の明度が前記着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材シートの色相の明度より明るいことを特徴とするものである。そうすることによって、基材シートの色相の明度を木目模様層の低い明度と同等に近づけても、着色下地層によって色相の明度を調整することが出来るので、意匠性の面において優れた木目模様を発現するとともに、傷痕の面においてもより目立ちにくい木目化粧シートを得ることが出来る。
【0028】
さらに、明度が異なる2色以上からなる木目模様層が木肌模様と導管模様を有する木目模様であり、前記導管模様が撥液性を有する硬化型インキからなり、前記透明樹脂層が前記導管模様によりはじかれる性質を有する透明インキを用いることにより前記導管模様に対応した部分が凹状部となっていることを特徴とする木目化粧シートとすることにより、基材シートが撥液性を有する硬化型インキ及び透明インキを吸収することが無いため、撥液効果が大きく、立体感に優れた意匠性を有する木目化粧シートとなる。また、基材シートが着色剤を含有したポリエステル樹脂フイルムからなることにより、強度、耐熱性、特に耐熱寸法安定性に優れるので、印刷時やトップコート層硬化時にもシートの寸法が安定しており非常に意匠性の高い化粧シートとすることが可能であり、Vカット、ラッピング等の2次加工性にも優れ、燃焼等により容易に廃棄処理のできる木目化粧シートとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施例の積層構成を示す断面図である。
【図2】本発明の化粧シートの他の実施例の積層構成を示す断面図である。
【図3】本発明の化粧シートのその他の実施例の積層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、10、20 木目 化粧シート
2 基材シート
3 着色下地層
4 木目模様層
5 木肌模様層
6 導管模様層
6’ 撥液導管模様層
7 透明樹脂層

Claims (2)

  1. 着色熱可塑性樹脂フィルムからなる基材シートの上面に、明度が異なる2色以上からなる木目模様層、透明樹脂層を順次積層してなる化粧シートにおいて、前記木目模様層の上面から見た前記化粧シート全体の色相と前記着色熱可塑性樹脂フィルムの色相との色差ΔEが2以上10以下であり、前記木目模様層が上面から見て木肌模様と導管模様を有する木目模様を形成し、前記化粧シート全体の色相はJIS Z8722定義の拡散照明垂直受光方式に準拠して設計された装置により前記明度が異なる2色以上からなる木目模様層の任意の箇所を中心とする直径50mmの測定面積で測定した値であり、前記導管模様が撥液性を有する硬化型インキからなり、前記透明樹脂層が前記導管模様によりはじかれる性質を有する透明インキを用いることにより前記導管模様に対応した部分が凹状部となっていることを特徴とする木目化粧シート。
  2. 前記基材シートが着色ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする請求項1記載の木目化粧シート
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