JP2000108485A - 木目化粧シート - Google Patents

木目化粧シート

Info

Publication number
JP2000108485A
JP2000108485A JP28307198A JP28307198A JP2000108485A JP 2000108485 A JP2000108485 A JP 2000108485A JP 28307198 A JP28307198 A JP 28307198A JP 28307198 A JP28307198 A JP 28307198A JP 2000108485 A JP2000108485 A JP 2000108485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
pattern layer
grain
hue
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28307198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4319714B2 (ja
Inventor
Seiji Kuroda
誠二 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP28307198A priority Critical patent/JP4319714B2/ja
Publication of JP2000108485A publication Critical patent/JP2000108485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4319714B2 publication Critical patent/JP4319714B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Vカット、ラッピング等の2次加工性に優れ
た化粧シートであって、加工工程、または使用時等に、
化粧シートに傷が付いても、傷痕が目立つことが少な
く、意匠性の低下の少ない木目化粧シートを提供するこ
とにある。 【解決手段】 着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材
シートの上面に、明度が異なる2色以上からなる木目模
様層、透明樹脂層を順次積層してなる化粧シートにおい
て、前記木目模様層の上面から見た全体の色相と前記着
色熱可塑性樹脂フイルムの色相との色差△Eが10以下
である木目化粧シートとすることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種家具類や建築
内装材等に装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化
粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種家具類や建築内装材等の表面
に装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シート
としては、紙質系シート、熱可塑性樹脂系シート等から
なる着色基材シートに印刷模様層を設け、その上から透
明樹脂による表面保護層を設けたものが知られている。
また、これらの化粧シートは、合板、MDF、パーチク
ルボード等の木質板、石膏ボード、セメントボード、珪
酸カルシウム板等の無機質板に貼着されて化粧板として
用いられている。
【0003】しかしながら、上記の従来の紙質系化粧シ
ートの場合、基材シートの加工性が弱いためVカット、
ラッピング等の2次加工で加工部に亀裂が生じるという
問題があり、その場合、亀裂部より印刷模様層が剥離し
て基材シート面が表出し亀裂部が目立ち易いという欠点
があり、その欠点を解消するものとして使用される熱可
塑性樹脂系化粧シートの場合にも、Vカット、ラッピン
グ等2次加工作業時に発生し易い金型の当たりによる加
工傷、または、取扱傷、引っ掻き傷等によって印刷模様
層が削られ、基材シート面が露出し傷痕が目立つという
欠点があった。
【0004】さらに、熱可塑性樹脂シートでは、その表
面にピンホール状の凹み等のある基材シートに絵柄印刷
を施した場合に、ピンホールの凹み部に印刷インキが転
移しないため抜け状となって目立つために、印刷不良と
なり良品率が低く、また、手作業でその部分を修正、補
修したとしても、その工程に手間がかかり、コスト高に
なるといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、Vカット、ラッピング等の2次加工性に優れた化粧
シートであって、加工工程、または使用時等に、化粧シ
ートに傷が付いても、傷痕が目立つことが少なく、意匠
性の低下の少ない木目化粧シートを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、着色熱可塑性樹脂フイルムから
なる基材シートの上面に、明度が異なる2色以上からな
る木目模様層、透明樹脂層を順次積層してなる化粧シー
トにおいて、前記木目模様層の上面から見た全体の色相
と前記着色熱可塑性樹脂フイルムの色相との色差△Eが
10以下であることを特徴とする木目化粧シートとする
ことである。この構成とすることにより、基材シートの
色は木目模様層の色と色相及び明度の点で類似の関係と
なるため、木目化粧シートに傷が付いて部分的に木目模
様層が取られても傷の部分がすじ状に目立つことが少な
く、意匠性を損なうことが少ないものである。また、こ
こで△Eとは、JIS Z8722定義の拡散照明垂直
受光方式に準拠して設計された、ミノルタ(株)製、色
彩色差計CR310(測定面積直径50mm)を用い
て、明度指数Lおよび色度値a、bを測定し、JIS
Z8730に記載されたハンターの色差式△E=〔(△
L)2 +(△a)2 +(△b)21/2によって算出し
求めたものである。
【0007】また、着色熱可塑性樹脂フイルムからなる
基材シートと明度が異なる2色以上からなる木目模様層
の間に着色下地層を設け、前記着色下地層の色相の明度
が前記基材シートの色相の明度より明るいことを特徴と
する木目化粧シートとすることである。こうすることに
よって、基材シートの色相の明度を木目模様層の低い明
度と同等になるようにしても、着色下地層によって色相
の明度を調整することが出来るので、意匠性の面におい
て優れた木目模様を発現するとともに、傷痕の面におい
ても目立ちにくいものとなる。
【0008】また、前記明度が異なる2色以上からなる
木目模様層が木肌模様と導管模様を有する木目模様であ
り、前記導管模様が撥液性を有する硬化型インキからな
り、前記透明樹脂層が導管模様によりはじかれる性質を
有する透明インキを用いることにより導管模様に対応し
た部分が凹状部となっていることを特徴とする木目化粧
シートとするものである。こうすることで、基材シート
が撥液性を有する硬化型インキ及び透明インキを吸収す
ることが無いため、撥液効果が大きく、立体感に優れた
意匠性を有する木目化粧シートとなる。特に、この積層
構成の木目化粧シートの場合、Vカット等の加工を行っ
た時に木目模様層が基材シートの変化についていくこと
が出来ず、割れ、剥離が発生し易く、特に導管模様部で
の割れの発生の場合にも目立ち難いものとなり、導管凹
状部から割れやすい本願において、最も効果の大きいも
のである。
【0009】さらに、基材シートが着色ポリエステル樹
脂フイルムからなるものとすることで、強度、耐熱性、
特に耐熱寸法安定性に優れるので、印刷時やトップコー
ト層硬化時にもシートの寸法が安定しており非常に意匠
性の高い木目化粧シートとすることが可能であり、Vカ
ット、ラッピング等の2次加工性にも優れ、燃焼等によ
り容易に廃棄処理のできる木目化粧シートとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の木目化
粧シートの実施例の積層構成を示す断面図、図2は本発
明の木目化粧シートの他の実施例の積層構成を示す断面
図、図3は本発明の木目化粧シートのその他の実施例の
積層構成を示す断面図であり、1、10、20は木目化
粧シート、2は基材シート、3は着色下地層、4は木目
模様層、5は木肌模様層、6は導管模様層、6’は撥液
導管模様層、7は透明樹脂層をそれぞれ表している。
【0011】本発明の木目化粧シート1の基本的な構成
は図1に示すように、下から順に着色熱可塑性樹脂フイ
ルムからなる基材シート2、木肌模様層5と導管模様層
6からなる木目模様層4、及び透明樹脂層7が積層され
た構成であり、木肌模様層5と導管模様層6からなる木
目模様層4を上面から見た全体の色相と着色熱可塑性樹
脂フイルムからなる基材シート2の色相との色差が△E
値で10以下の近似した色合いを有していることを特徴
とするものである。
【0012】本発明において用いる基材シート2は、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメ
タクリ酸メチル等のアクリル樹脂、ポリカーボネート、
フッ素樹脂等からなる着色熱可塑性樹脂フイルムが挙げ
られ、基材シート2の厚さは用途に応じて適宜選択され
るが、一般に20〜100μm、好ましくは30〜50
μmの着色ポリエステル樹脂フイルムが、表面が平滑
で、強度、耐熱性、特に耐熱寸法安定性に優れている点
で好ましいものである。
【0013】ここで、ポリエステル樹脂フイルムとは、
いわゆる押出口金から溶融押し出されたフイルムであっ
て、通常、縦方向および横方向の二軸方向に配向させた
フイルムであり、ジカルボン酸とグリコールとから縮重
合によって得られたポリマーであり、ジカルボン酸とし
ては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸な
どが挙げられ、またグリコールとしては、エチレングリ
コール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリ
コール、シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられ
る。具体的には例えばポリエチレンテレフタレート、ポ
リテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン−p−
オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレート等が挙げられる。本発明の
場合、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0014】本発明において、熱可塑性樹脂フイルムに
は、顔料および/または染料を配合されていることによ
り着色フイルムとされており、その顔料としては、無機
顔料と有機顔料とに分類することができ、無機顔料とし
ては、酸化チタン白、亜鉛華、鉛白、がーボンブラッ
ク、弁柄、朱、黄鉛、群青、コバルト青、コバルト紫、
ジンククロメートなどが挙げられる。有機顔料として
は、フタロシアニン系、ジオキサジン系、アントラキノ
ン系などの顔料で代表的なものとして、キナクリドン、
ウォッチアングレッド、ジオキサジンバイオレット等が
挙げられる。また染料としては、天然染料と合成染料に
分類することができ、天然染料としては、インジゴ
(藍)等が代表される。合成染料としては、アゾ染料、
インジゴイド染料、硫化染料、ニトロ染料、ニトロソ染
料等が挙げられる。これらの顔料および染料は、1種ま
たは2種以上併用して使用することができ、耐光性に優
れ、基材シートに隠蔽性を持たすようにするためには、
無機顔料が最適である。
【0015】また、着色熱可塑性樹脂フイルムの上面に
は、例えば、オーク、チーク、ウォルナット等の柾目、
板目状の木目模様層4を現出する木肌模様層5および導
管模様層6が通常インキによりグラビア印刷によって形
成されており、これら通常インキによる木肌模様層5お
よび導管模様層6を形成するインキとしては、従来のセ
ルロース系、塩−酢ビ系、アクリル系、アクリルポリオ
ール系のバインダー用樹脂を利用したものが用いられ、
木肌模様層5の木目の「照り」を良く表現できるように
するためには、パール顔料や金属粉などの光輝性顔料を
添加したものが好ましく、導管模様層6は天然木の導管
の色調に近づけるためカーボンブラック等の着色顔料を
添加したインキを使用し、明度を低く設けることが望ま
しいものである。
【0016】本発明に係わる木目化粧シート1は、基材
シート2の色相と木目模様層4の上面から見た全体の色
相とに特定の色関係を満たさせることで、木目模様層4
の美的効果を損なわずに木目化粧シート1としての物性
を維持発揮させることができるものである。木目化粧シ
ート1は、少なくとも基材シート2と、基材シート2の
上に木目絵柄が印刷された木目模様層4とから構成され
ており、そして当該木目絵柄が基材シートを全面に覆わ
ない場合には、印刷された木目絵柄のパターンの隙間か
ら基材シートの色が見えるものとなり印刷された木目絵
柄と基材シートの色とによって模様が形成されるもので
ある。よって、木目模様層とは印刷された木目絵柄と基
材シート色との複合されたものを意味し、この場合、△
Eを2以上とするような色差をもたせることにより、全
体のコントラストが明確となり、木目模様の意匠効果と
して好ましいものとなる。
【0017】木目模様層4の仕上がりは、基材シートと
同系色か、又は、異なった色であっても、色差が見るも
のにあまりかけ離れた印象を与えない色が良く、その色
差の範囲としては、JIS Z8722定義の拡散照明
垂直受光方式に準拠して設計されたミノルタ(株)製、
色彩色差計CR310(測定面積直径50mm)を用い
て、明度指数Lおよび色度値a、bを測定し、JIS
Z 8730(色差表示方法)で規定されている色差式
△E=〔(△L)2 +(△a)2 +(△b)21/2
よって求めたもので、△E(色差)が10以下となるも
のである。ここで用いた色の表示方法、Lab表色系は
横軸a縦軸bの直交座標による色度図と、これに垂直方
向の明度を表す指数L軸とからなる立体的な色空間から
なっており、aおよびb値は色彩を表し、横軸aは赤−
緑方向、縦軸bは黄−青方向を表す。そして、L値が大
きくなるに従って明るく、また、a値及び、b値が大き
くなるに従ってそれぞれ赤味及び、黄味を帯びるもので
ある。
【0018】また、本発明の他の構成の化粧シート10
として図2に示すように、前記基材シート2の表面に着
色下地層3を形成し、しかるのちに前記着色下地層3面
に木肌模様層5と導管模様層6からなる木目模様層4を
設け、さらに、その表面全面に透明樹脂層7を形成する
構成とすることも出来る。即ち、基材シート2と木肌模
様層5との間に基材シート2および木目模様層4の色相
の明度より明るい明度の色相の着色下地層3を設けるこ
とで、基材シート2と木目模様層4を上面から見た色相
をより色差の近似するものと形成することが可能とな
り、この場合には、前記した実施例とは相違し、より△
Eの差の小さいものが好ましく、△Eが3以下になるよ
うに形成することにより美的効果を充分発揮しつつ、傷
付きが殆ど目立つことのない木目化粧シート10とする
ことができる。
【0019】さらに、本発明のその他の構成の木目化粧
シート20として図3に示すように、基材シート2の表
面に通常インキによる木肌模様層3を設け、その上面に
撥液性を有する硬化型インキによる撥液導管模様層6’
を設け、次いで前記撥液導管模様層6’を含む全面に前
記硬化型インキによりはじかれる性質を有する透明イン
キを塗装し、撥液導管模様層6’によりはじかれた透明
樹脂層7を形成する構成とすることも出来る。即ち基材
シート2が撥液性を有する硬化型インキおよび透明イン
キを吸収することが無いため、撥液効果が大きく立体感
に優れた意匠性を発現する化粧シートとすることができ
る。このとき撥液導管模様層6’を木肌模様層5に同調
させて設けることにより、さらに優れた意匠性を有する
ものとできる。
【0020】撥液導管模様層6’を形成するのに用いる
硬化型インキとしては、硬化のときに、収縮を伴う熱硬
化性組成物、印刷した模様層に可塑剤又は溶剤を含みそ
の揮発や遊離のときに収縮する組成物等を使用する。上
記硬化のときに収縮を伴う熱硬化性組成物としては、常
温硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、電離放射線硬化性樹脂の
なかから選択できる。これらのなかでも硬化のときに脱
水縮合反応を伴う熱硬化性組成物である尿素あるいはそ
の誘導体とホルムアルデヒドからなる尿素樹脂、メラミ
ンあるいはその誘導体とホルムアルデヒドからなるメラ
ミン樹脂、更に前記の尿素樹脂又はメラミン樹脂の初期
生成物に変性アルキド樹脂を加えた尿素アルキド樹脂、
メラミンアルキド樹脂などのアミノアルキド樹脂が好ま
しい。
【0021】撥液導管模様層6’は透明樹脂層7を弾か
せて、凹部を有する導管模様を形成するために、シリコ
ーン樹脂やフッ素樹脂などの撥液剤を含む印刷インキを
用いて設けられる。撥液剤としては、公知のもの、例え
ば、シリコーン、ポリエチレンワックス、パラフィンワ
ックス、アマイドワックス、ろうワックス、フッ化ビニ
ル化合物等の撥液性物質を使用することができ、その中
でもシリコーンが最も適したものである。その添加量は
インキ組成物中に該組成物に対して4〜10重量%混入
するのが好ましい。
【0022】また、撥液導管模様層6’はその部分が凹
部で有るように見るものにより強く感じさせるために透
明樹脂層7よりも艶消し度の高いインキを用いて設ける
ことが好ましく、天然木の導管の色調に近づけるためカ
ーボンブラック等の着色顔料を添加したインキを使用し
てもよい。また、撥液導管模様層6’は、ほぼ最表面に
位置することから、使用するインキとしては、化粧シー
トの表面に好ましい意匠性を現出すると共に、耐溶剤
性、耐汚染性、耐油性等の化学的性質に優れた性能を備
えていることが望ましく、ベヒクルとして使用する樹脂
は、アミノアルキッド樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂、エポキシ系樹脂等の硬化性樹脂が良好に用いら
れる。
【0023】本発明の透明樹脂層7は、該透明樹脂層7
を形成する樹脂ワニスの表面張力の値が、上記撥液物質
を含んだ模様層の臨界表面張力の値より大きくなるもの
を使用すればよく、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離
放射線硬化性樹脂などよりなる通常の樹脂ワニスを用途
に応じて使用することができる。ここで、常温または熱
硬化性樹脂としては、エポキシ化合物とアミン系硬化剤
とからなるエポキシ樹脂、ポリオール化合物とイソシア
ネート化合物とからなるウレタン系樹脂が使用できる。
また、透明樹脂層7には、シリカ、プラスチックビーズ
などの無機および/又は有機系の微粒子を艶消し剤及び
表面強化剤として添加してもよい。
【0024】また、図3のような構成の場合、Vカット
等の2次加工を行った時に、木目模様層が基材シートの
変化についていくことが出来ず、割れ、剥離が発生、特
に導管模様部での割れが発生しやすく、その場合におい
てもその割れや剥離が非常に目立ち難いものとなり、特
に大きな効果を発揮するものである。
【0025】本発明の化粧シートを用いて化粧板を製造
するには、上記で得られた化粧シートの、絵柄層を設け
ない面に酢酸ビニル樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ウ
レタン系樹脂などの接着剤を使用して、合板、MDF、
パーチクルボード等の基板に接着積層するものである。
さらに、この化粧板の製造において、化粧シートと基板
との接着を強固にするために、化粧シートの裏面に予め
ポリエステル樹脂などのプライマー層を設けてもよいも
のである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、着色熱可塑性樹脂
フイルムからなる基材シートの上面に、明度が異なる2
色以上からなる木目模様層、透明樹脂層を順次積層して
なる化粧シートにおいて、前記木目模様層の上面から見
た全体の色相と前記着色熱可塑性樹脂フイルムの色相と
の色差△Eが10以下である木目化粧シートとすること
により、基材シートの色と木目模様層の色とは、色相と
明度の点で類似の関係となるため、化粧シートに傷が付
いて部分的に木目模様層が取られるようなことがあって
も、傷の部分がすじ状に目立つことが少なく、意匠性を
損なうことの少ない木目化粧シートを得ることが出来
る。
【0027】また、前記着色熱可塑性樹脂フイルムから
なる基材シートと前記明度が異なる2色以上からなる木
目模様層の間に着色下地層を設け、前記着色下地層の色
相の明度が前記着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材
シートの色相の明度より明るいことを特徴とするもので
ある。そうすることによって、基材シートの色相の明度
を木目模様層の低い明度と同等に近づけても、着色下地
層によって色相の明度を調整することが出来るので、意
匠性の面において優れた木目模様を発現するとともに、
傷痕の面においてもより目立ちにくい木目化粧シートを
得ることが出来る。
【0028】さらに、明度が異なる2色以上からなる木
目模様層が木肌模様と導管模様を有する木目模様であ
り、前記導管模様が撥液性を有する硬化型インキからな
り、前記透明樹脂層が前記導管模様によりはじかれる性
質を有する透明インキを用いることにより前記導管模様
に対応した部分が凹状部となっていることを特徴とする
木目化粧シートとすることにより、基材シートが撥液性
を有する硬化型インキ及び透明インキを吸収することが
無いため、撥液効果が大きく、立体感に優れた意匠性を
有する木目化粧シートとなる。また、基材シートが着色
剤を含有したポリエステル樹脂フイルムからなることに
より、強度、耐熱性、特に耐熱寸法安定性に優れるの
で、印刷時やトップコート層硬化時にもシートの寸法が
安定しており非常に意匠性の高い化粧シートとすること
が可能であり、Vカット、ラッピング等の2次加工性に
も優れ、燃焼等により容易に廃棄処理のできる木目化粧
シートとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施例の積層構成を示す
断面図である。
【図2】本発明の化粧シートの他の実施例の積層構成を
示す断面図である。
【図3】本発明の化粧シートのその他の実施例の積層構
成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、10、20 木目 化粧シート 2 基材シート 3 着色下地層 4 木目模様層 5 木肌模様層 6 導管模様層 6’ 撥液導管模様層 7 透明樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B44F 9/02 B44F 9/02 Fターム(参考) 2H113 AA06 BA03 BB08 BB32 BB33 BC10 CA08 DA15 DA45 DA47 DA49 DA50 DA53 DA56 DA57 DA58 DA62 EA01 FA10 4F100 AK01A AK01C AK03 AK17 AK25 AK36 AK41 AK45 AR00D BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C DD05C GB08 GB81 HB01 HB01B HB31 HB31B JA20 JB04B JB12B JB16A JL10A JL10D JN01C YY00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材
    シートの上面に、明度が異なる2色以上からなる木目模
    様層、透明樹脂層を順次積層してなる化粧シートにおい
    て、前記木目模様層の上面から見た全体の色相と前記着
    色熱可塑性樹脂フイルムの色相との色差△Eが10以下
    であることを特徴とする木目化粧シート。
  2. 【請求項2】 前記着色熱可塑性樹脂フイルムからなる
    基材シートと前記明度が異なる2色以上からなる木目模
    様層の間に着色下地層を設け、前記着色下地層の色相の
    明度が前記着色熱可塑性樹脂フイルムからなる基材シー
    トの色相の明度より明るいことを特徴とする請求項1に
    記載の木目化粧シート。
  3. 【請求項3】 前記明度が異なる2色以上からなる木目
    模様層が木肌模様と導管模様を有する木目模様であり、
    前記導管模様が撥液性を有する硬化型インキからなり、
    前記透明樹脂層が前記導管模様によりはじかれる性質を
    有する透明インキを用いることにより前記導管模様に対
    応した部分が凹状部となっていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の木目化粧シート。
  4. 【請求項4】 前記基材シートが着色ポリエステル樹脂
    フイルムからなることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の木目化粧シート。
JP28307198A 1998-10-05 1998-10-05 木目化粧シート Expired - Fee Related JP4319714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28307198A JP4319714B2 (ja) 1998-10-05 1998-10-05 木目化粧シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28307198A JP4319714B2 (ja) 1998-10-05 1998-10-05 木目化粧シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000108485A true JP2000108485A (ja) 2000-04-18
JP4319714B2 JP4319714B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=17660839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28307198A Expired - Fee Related JP4319714B2 (ja) 1998-10-05 1998-10-05 木目化粧シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4319714B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068553A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 大日本印刷株式会社 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP2020146997A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 タキロンシーアイ株式会社 化粧シート

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068553A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 大日本印刷株式会社 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品
JP2020146997A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 タキロンシーアイ株式会社 化粧シート
WO2020189431A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24 タキロンシーアイ株式会社 化粧シート
JP7099974B2 (ja) 2019-03-15 2022-07-12 タキロンシーアイ株式会社 化粧シート
EP3939786A4 (en) * 2019-03-15 2022-11-16 C.I. TAKIRON Corporation DECORATIVE FOIL

Also Published As

Publication number Publication date
JP4319714B2 (ja) 2009-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6756108B2 (en) Heat transcription film and manufacturing method thereof
KR20170024972A (ko) 컬러 표면 입체패턴이 구현된 인테리어 필름 및 이의 제조방법
JP2000108485A (ja) 木目化粧シート
JP4347931B2 (ja) 遊戯機用表化粧板
JP2011173341A (ja) 本杢感を有する化粧シート
JP2000117926A (ja) 化粧シート
JP2000247099A (ja) 立体感に優れた化粧板
JP2000127299A (ja) 化粧シート
JP2021186980A (ja) 化粧シート、その製造方法及びそれを用いた化粧板
JP4289516B2 (ja) 化粧シート
JP6984521B2 (ja) 成形用化粧シートの製造方法、及び当該方法により製造される成形用化粧シート
JP2000062081A (ja) 化粧シート
JP2001199028A (ja) 化粧材
JP4319717B2 (ja) Vカット加工適性を有する化粧板
JP2010006083A (ja) 化粧シート
JP2000326456A (ja) 化粧シート
JP2001300030A (ja) 遊技機用化粧板
JP4226119B2 (ja) 化粧シート
JPH0995098A (ja) インサート成形品の製造方法およびインサートフィルム
JPH0994938A (ja) ラミネート製品の製造方法と装飾シート
JP4347939B2 (ja) 遊技機用化粧板
JP2001293839A (ja) 化粧材
JPH09277449A (ja) 熱硬化性樹脂化粧材およびその製造方法
JPH07266527A (ja) 化粧板とその製造方法
JP2000158612A (ja) 化粧シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090430

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090529

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140605

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees