JP4347939B2 - 遊技機用化粧板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機用化粧板に関する。更に詳しくは、金属薄膜層を設け、その反射光を表出させるようにした遊技機用化粧板において、眩し過ぎないよう反射光を抑制し、目に優しく目を痛めることがない遊技機用化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機の盤面には、意匠を有する化粧版をベニヤ板等に貼り合わせて形成される遊技機用化粧板が用いられている。このような化粧版は、透明な樹脂シートの裏面に絵柄等を印刷して印刷層を設け、その透明樹脂シートの印刷層を設けた側に台紙を接着して得られる。透明樹脂シートの材質には、セルロイド、セルロースアセテートブチレート樹脂等が用いられている。次いで上記化粧版をベニヤ板に接合した遊技機用化粧板(1)が広く用いられている。また、金属箔の切片や粉末等を加えた印刷インクを用いて印刷画像を形成した遊技機用化粧板(2)も知られている。
【0003】
また更に、ホログラム箔や金属薄膜層を設けた例として、(3)透明樹脂基材、ホログラム層、印刷した紙及び基板若しくは透明樹脂基材、画像層、ホログラム層、印刷した紙及び基板の各層が順次設けられた化粧板(実開平5-85631号公報)、(4)透明セルロイド層、金属薄膜層、樹脂層、台紙及び板材の各層が順次積層された遊戯機用化粧板(実用新案登録第3006525号)、(5)視覚形態を設けた透明材、金属板及び主構成材若しくは視覚形態を設けた透明材、金属板、紙材及び主構成材の各層を順次積層してなる遊戯盤(特許第2660539号)等の遊技機用化粧シート又は同用化粧板が知られている。
【0004】
しかしながら、従来の遊技機用化粧板(1)においては、模様の印刷が一面的で立体感に乏しく、色の鮮明さや明るさが得られ難く、色の鮮明さや明るさを得るために、複数の色層を印刷したり、蛍光色素を含むインクを使用することにより色の鮮明さや明るさは改善されるが、絵柄の立体感は得られない。また、印刷層に金属箔の切片や銀粉等を加えた印刷インクを用いて得られる遊技機用化粧板(2)は、金属箔等による反射光は殆ど得られず、絵柄、模様や文字等が反射光とともに華麗に見え、且つ立体的に見えるようには到底ならない。
【0005】
また、ホログラム箔や金属箔を用いた遊技機用化粧板(3)〜(5)においては、ホログラム箔等により絵柄や画像を形成した場合には、該化粧板の表面から生じる反射光が多く、それが目に入るため眩しく目を痛めたり、落ち着いて遊技が続けられなくなる等の問題が生じる。また、反射光を避けようとして頭をずらしても、立体的な画像のため、種々の角度から反射光が発生するため、上記の問題は解決し難い。
【0006】
また、透明樹脂層に画像や印刷層を設け、該印刷層接してホログラム箔や金属箔等の層を設けた場合には、反射光と絵柄、画像や文字が組み合わさって華麗に見え、かつ、立体感も得られるが、絵柄等の間から部分的に強い反射光が生じるため、目を刺激し、遊戯中に光が目に入るとわずらわしく、目を痛めたり、落ち着いて遊技が続けられないという問題が生じる。
【0007】
このような反射光による問題を解決するために、本発明者らは、透明樹脂シート、絵柄層と台紙を基板に積層してなる遊戯機用表化粧板において、絵柄層と台紙の間に白色層、次いで金属箔層を設けて、白色層により絵柄層を透過する金属箔による反射光を部分的に遮断して化粧板の表面にまで到達する反射光の量を制限し、任意の箇所に反射光が表出するようにした遊戯機用表化粧板(特願平10−301689号)を出願した。
【0008】
それに加えて、本発明者は、白色層が設けられていない透明な箇所を透過する反射光が強い点、及び上記(3)〜(5)の従来技術の反射光の強い点を改良すべく種々検討を重ねた結果、本発明を完成するに到った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、本発明は、従来の金属箔等を設けて遊技機用化粧板の表面に金属箔等による反射光が表出する該化粧板における反射光の強く眩しい問題を解決して、反射光を表出させたくない箇所や絵柄には反射光の透過を遮断し、反射光を透過させたい箇所や絵柄には反射光の透過量を抑制して、反射光による眩しさを抑えて、目を痛めたり、長時間遊技を続けても目が疲れないように遊戯者の目を保護し、かつ任意の箇所には必要な程度に反射光を透過するようにして立体感に富み、鮮明な色彩の絵柄、模様や文字等が得られるようにした遊技機用化粧板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)透明樹脂シートの全面に下地層を設け、次いで該下地層に接して、絵柄層、絵柄層の透明部分の一部に設けられた白色層、全面に設けられたホログラム箔及び台紙を順次設けてなる積層体を基板に接合してなることを特徴とする遊技機用化粧板、(2)透明樹脂シートの全面に下地層を設け、次いで該下地層に接して、絵柄層、絵柄層に対して部分的に設けられた蛍光色素を含むインク層、絵柄層の透明部分に設けられた白色層、白色層を設けていない部分に表出するように設けられたホログラム箔及び台紙を順次設けてなる積層体を基板に接合してなることを特徴とする遊技機用化粧板、(3)透明樹脂シートに絵柄層を設け、次いで該絵柄層に接して、絵柄層の透明部分の一部に設けられた白色層、全面に設けられた下地層、全面に設けられたホログラム箔及び台紙を順次設けてなる積層体を基板に接合してなることを特徴とする遊技機用化粧板、(4)透明樹脂シートに絵柄層を設け、次いで該絵柄層に接して、絵柄層に対して部分的に設けられた蛍光色素を含むインク層、絵柄層の透明部分の一部に設けられた白色層、下地層、白色層を設けていない部分に表出するように設けられたホログラム箔及び台紙を順次設けてなる積層体を基板に接合してなることを特徴とする遊技機用化粧板、(5)上記下地層の厚みが10〜70μmである上記(1)〜(4)のいずれか記載の遊技機用化粧板及び(6)上記ホログラム箔が台紙に貼付してある上記(1)〜(5)のいずれか記載の遊技機用化粧板を要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。図1〜4は、各々本発明の遊技機用化粧板1の一実施例を示す断面図である。
【0012】
図1に示す本発明の遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に下地層3を設け、次いで該下地層3に接して、絵柄層4、白色層5、金属薄膜層6及び台紙7を順次設けて得られる積層体を、該積層体の台紙7の面が基板8に接するように接着剤9を用いて接合して得られる。
【0013】
次に、図2に示す本発明の遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に、下地層3、絵柄層4、蛍光色素を含むインク層10(以下、「蛍光インク層10」という。)、白色層5、金属薄膜層6及び台紙7を順次積層して得られる積層体を、該積層体の台紙7の面が基板8に接するように接着剤9を用いて接合して得られる。
【0014】
また次に、図3に示す本発明の遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に、絵柄層4、白色層5、下地層3、金属薄膜層6及び台紙7を順次設けて得られる積層体を、該積層体の台紙7の面が基板8に接するように接着剤9を用いて接合して得られる。
【0015】
また更に次に、図4に示す本発明の遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に、絵柄層4、蛍光インク層10、白色層5、下地層3、金属薄膜層6及び台紙7を順次設けて得られる積層体を、該積層体の台紙7の面が基板8に接するように接着剤9を用いて接合して得られる。
【0016】
本発明で用いる基板8としては、板状に形成されたものが好ましく、木板、木製合板、合成木材、合成木材合板等が挙げられ、反り等が少ないベニヤ板等の合板状に形成されたものが好ましい。基板8の厚みは16〜22mmのものが好ましく、18〜20mmのものがより好ましい。
【0017】
本発明で用いる透明樹脂シート2は、その上に設けられる絵柄層4の絵柄、金属薄膜層6及び台紙7の色(通常白色が多い。)等を鮮明に表出するために透明であることが望ましく、無色透明な樹脂製シートが好ましいが、着色した透明な樹脂シートであってもよく、その場合には絵柄層4、白色層5、の色相や透明性に影響を与えない程度に着色しているのが好ましい。透明樹脂シート2の材質としては、セルロイド、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、セルロースアセテートブチレート、セルローストリブチレート、セルローストリアセテート、アセチルセルローズ等の天然樹脂や合成樹脂が挙げられ、セルロイド、セルロースアセテートブチレート等が好ましい。
【0018】
透明樹脂シート2の表面は、平滑で光沢のある面に仕上げられているのが好ましく、裏面は印刷を行うので平滑や光沢である必要性はなく、インクののりが良いように凹凸で、無光沢のほうが好ましい。透明樹脂シート2の厚みは、特に限定されないが、通常190〜450μm程度が好ましく、200μm程度がより好ましい。
【0019】
台紙7には、紙製の台紙又はプラスチック製の台紙が用いられる。紙製の台紙7としては、表面に輝きのある光沢を有するものが好ましく、鏡面状処理紙等が用いられる。裏面は鏡面状処理が施されていてもよいが、接着剤を介して基材に接合するので、無光沢で表面に凹凸があるほうが、接着剤ののりがよくなるので好ましい。
【0020】
また、台紙7の表面は着色していてもよいが、該シート上に設けられる絵柄層4、蛍光インク層10及び金属薄膜層6等の色相や反射光を鮮明に出すには、白色が好ましい。鏡面状処理紙としては、商品名「エスプリコート」(日本製紙社製)等が挙げられる。該鏡面状処理紙には米坪110〜200g/m2 のものが好ましく、129〜140g/m2 のものがより好ましい。その他ケント紙、上質紙、コート紙、キャストコート紙、合成ゴムラテックス又は合成樹脂エマルジョンをコーティング又は含浸させた紙等が挙げられる。
【0021】
プラスチック製の台紙としては、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の発泡体をベースとし、それらの表面に白色顔料等を塗工したり、又は、上記した樹脂に炭酸カルシウム等の充填材を添加して発泡して得られる合成紙が挙げられる。
【0022】
下地層3は、白色又は淡色に着色したインク又は塗料を塗布するか、或いは印刷することによって得られる。また、下地層3は、白色又は淡色に着色したプラスチックフィルムを接合することによって設けることもできる。更にまた、合成紙をシート状に形成したものを接合して用いることもできる。
【0023】
下地層3に用いるインク又は塗料としては、ベヒクルに顔料、染料等の着色剤、艶消し剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を必要に応じ添加して用いることができる。ベヒクルとしては、ロジン、セルローズ誘導体、塩化ゴム、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、乾性油又は半乾性油等の植物油脂、溶剤等が挙げられ、これに上記した着色剤、添加物等を加えて下地層3に用いるインク又は塗料が得られる。
【0024】
下地層3に用いるインク又は塗料は、上記原材料から構成されているが、上記原材料のうち着色剤と艶消し剤は、各々着色剤のみ、又は艶消し剤のみを用いてインク又は塗料を構成することができる。また、着色剤と艶消し剤の両方を用いてインク又は塗料を構成することもできる。
【0025】
上記インク又は塗料に用いる着色剤である顔料又は染料としては、白色に着色する場合には、白色顔料としてチタンホワイト、亜鉛華、三酸化アンチモン等が挙げられる。また、白色以外の色としては、マゼンタ色、シアン色、イエロー色等が挙げられ、これらの色の顔料や染料が用いられる。
【0026】
上記インク又は塗料に用いる艶消し剤としては、艶消し塗料等に用いられる炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、珪酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、パルミチン酸アルミニウム等が挙げられる。
【0027】
また、下地層3に用いるインク又は塗料に加える顔料又は染料の添加量は、艶消し剤を用いない場合、その他の添加剤も含むベヒクルに対し、0.001〜20重量%加えるのが好ましく、0.01〜10重量.%であるのがより好ましい。又、上記インク又は塗料の代わりに艶消し剤のみを加えて用いる場合には、上記ベヒクルに対し、001〜50重量%を添加するのが好ましく、1〜10重量%であるのがより好ましい。また更に、顔料又は染料に艶消し剤を併用する場合には、上記顔料又は染料の添加量に上記艶消し剤の添加量を加えるのが好ましく、合計で0.011〜50重量%であるのが好ましい。
【0028】
下地層3は、インク又塗料の塗布によって設けることもできるが、下地層3の厚みを一定にし、かつ、反射光の透過量を一定にするためには、印刷によって設けるのが好ましい。印刷方法としては、UVオフセット印刷、シルク印刷、グラビア印刷等の方法が挙げられ、これらのうち一つの方法で印刷することもできるが、二以上の方法を任意に組み合わせて印刷することもできる。
【0029】
下地層3は10〜70μmの厚みになるように設けるのが好ましく25〜55μmであるのが更に好ましい。厚みが10μm以下であるとまだ反射光が強く、目に眩しく、目を痛めたり、落ち着いて遊技が続けられなくなる等の問題が生じる。また厚みが70μm以上であると反射光がほとんど遮断されて、反射光は透明樹脂シート2の表面にほとんど到達せず、絵柄が暗く見え、色彩も鮮明さがなく、華やかさも失われて地味な絵柄や画像となり、また、立体的な絵柄や画像も得られ難い。
【0030】
下地層3は、反射光を完全に遮断するものではなく、反射光の透過量を減少させて眩しさを防ぐために、着色剤や艶消し剤を加えるのであるが、少なくとも反射光が透過する程度に着色剤や艶消し剤を加えるのが好ましく、そのためには着色剤や艶消し剤の添加量を多くして用いた場合には、下地層3の厚みを薄くして反射光が透過するように調整し、また、着色剤や艶消し剤の添加量が少ない場合には、下地層3の厚みを厚くして用いることができる。白色以外の顔料を用いる場合には、白色顔料の添加量に対し、それより添加量が多くはならないが、同程度又は少な目に添加するのが好ましい。
【0031】
下地層3に加える顔料の添加量が、0.01重量%以下であると、上記厚みに設定しても反射光の透過はほとんど遮断されず、眩しさが残りので好ましくなく、また、添加量が20重量%を超えると、上記厚みの範囲では反射光はまったく透過しなくなるので好ましくない。
【0032】
また、下地層3をプラスチックフィルム等の貼付によって設ける場合には、予め成形して得られたプラスチックフィルム、合成紙等を用いることができる。上記プラスチックフィルムには、樹脂をTダイ法、インフレーション法、カレンダー法等によって得られるものを用いることができ、上記した塗布により設ける際の厚みのフィルムを用いるのが好ましい。
【0033】
下地層3のプラスチックフィルムに用いる樹脂としては、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等が挙げられ、これらの樹脂に上記添加量の着色剤や艶消し剤を加えて、上記範囲の厚みのフィルムに成形して用いる。
【0034】
下地層3として合成紙を貼付して用いる場合には、合成紙はその表面にピグメントが塗工されていたり、充填材を添加して発泡しているために不透明になり、光透過率が低くなるので、表面にピグメンの塗工されていない、発泡しただけの合成紙、又は艶消し剤を加えたのみの合成紙を用いるのが好ましい。また、不透明度が高い場合には、全面に設けずに部分的に設けて用いるのが好ましい。
【0035】
下地層3をプラスチックフィルム、合成紙等の接合によって設ける場合には、接着剤を用いて接合するのが最も一般的であり、それに用いる接着剤としては、酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、エポキシ系接着剤、サンロイド接着剤等が挙げられる。
【0036】
下地層3は、透明樹脂シート2に接して設ける場合及び白色層5に接し該白色層5と金属薄膜層6の間に設ける場合のいずれの場合にも、上記組成及び性状を持った同じ下地層3を用いることができる。下地層3を透明樹脂シート2に接して設けた場合には、下地層3が金属薄膜層6の反射光の透過を減少させると同時に、絵柄層4及び蛍光インク層10も覆うことになるので、該絵柄層4及び該蛍光インク層10の絵柄、図柄等を鮮明に表出し、また、それらの色相も鮮明にさせようとするには、白色層5と金属薄膜層6との間に下地層3を設けるほうが好ましい。
【0037】
下地層3を設ける透明樹脂シート2の面は、該シート2の表面、裏面共に光沢状に仕上げられている場合には、いずれの面に下地層3を設けてもよいが、表面が光沢を有し裏面が無光沢である場合には、裏面に設けるのが好ましい。下地層3は、透明樹脂シート2の裏面全面に設けるのが好ましいが、下地層3の後に設ける絵柄層4、蛍光インク層10や金属薄膜層6等のうち透明樹脂シート2の表面に強く表出させたい箇所には、下地層3を設けないようにすることもできる。
【0038】
白色層5は、絵柄層4又は絵柄層4及び蛍光インク層10を設けた後に、それらの層に接して設けられて、更にその後に設けられる金属薄膜層6による反射光を透過しないよう遮断することを目的として設けられる。つまり、絵柄層4と蛍光インク層10を設けた後、それらの層を通過して反射光が透明樹脂シート2の表面にまで表出しないよう絵柄に接して設けられる。また、白色層5は、他の層が設けられず透明樹脂シートのみが設けられている部分のうち、反射光を透過させたくない部分、及び透明樹脂シート2に下地層3が設けられているだけで、かつ、反射光を透過させたくない部分に設けることができる。
【0039】
白色層5は、白色色素を含むインクを用いて下地層3と同様の印刷方法によって得られ、上記下地層3に用いたと同様のベヒクルに白色染料又は白色無機顔料、添加剤等を加えて得られる。白色色素を含むインクには蛍光性を有する染料、顔料が含まれていてもよい。
【0040】
白色層5に用いる白色無機顔料としては、チタンホワイト、亜鉛華、三酸化二アンチモン等が挙げられる。
【0041】
絵柄層4は、インクを用いて印刷することによって得られ、絵柄層4の絵柄には、絵柄、図柄、画像、模様、文字等が含まれる。絵柄層4は、透明樹脂シート2に全面ベタ状に設けてもよいが、部分的に設けてもよい。絵柄層4の印刷には、一般には着色したインクが用いられるが、多色刷りにする場合には、必要とする色のインクを重ね刷りして設けることができる。印刷方法としては、UVオフセット印刷、シルク印刷、グラビア印刷等の方法が挙げられ、これらのうち、一つの方法で印刷することもできるが、これらの方法のいずれかを二つ以上組み合わせて印刷することもできる。
【0042】
絵柄層4に用いるインクは、ベヒクルに染料、顔料等の着色剤を加え、必要に応じて安定剤、硬化剤等を適宜混合して得られるインクを用いることができる。ベヒクルとしては、上記下地層3又は白色層5に用いたと同様のものを用いることができる。
【0043】
絵柄層4には、それに接して図2、図4に示すように、蛍光インク層10を設けることができる。該蛍光インク層10が設けられた絵柄層4は、その絵柄に光が当たると蛍光を発して色相が鮮明に見えるようになる。上記蛍光インク層10は、すべての絵柄層4上に設けることもできるが、部分的に設けることもできる。絵柄層4のうち、特に蛍光性を与えて色相を鮮明に見せたい絵柄、図柄、模様や文字等に対し、その裏側(透明樹脂シート2側から見て)に蛍光インク層10を設けることによって蛍光のために絵柄及び色相が鮮明になり、蛍光を設けていない絵柄も浮き上がらせて見せることができる。
【0044】
蛍光インク層10は、絵柄層4と同様の印刷方法によって得られる。蛍光インク層10には、絵柄層4に用いたと同様のベヒクルに、蛍光染料、蛍光顔料と、その他添加剤を加えて得られるインクを用いることができる。ベヒクルとしては上記絵柄層3に用いた合成樹脂、溶剤等が用いられる。蛍光染料としては、フルオレセイン、エオシン等が挙げられ、更に無機蛍光顔料としては、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の金属の酸化物、硫化物、珪酸塩、燐酸塩、タングステン酸塩等に、マンガン等の金属を活性剤として加えて700°C以上に加熱焼成して得られるもの等が挙げられる。
【0045】
次に、金属薄膜層6としては、光フィルム、金属箔、ホログラム等が挙げられる。光フィルムとしては、ホログラムホイル(ホログラム箔)、ホログラムフィルム、ホログラムシール等の商品として販売されている金属薄膜の表面に光学的エッチング、腐食又は蒸着等の手段によって、模様や画像を立体的に設けたもの、又は平面的に形成されているもの、若しくは表面が光沢を有する無地状に仕上げたもの等が挙げられる。また、これらは上記ホイル、フィルム、シール等の裏面に紙やプラスチックフィルムが貼付したものも含まれる。
【0046】
また、金属箔としては、アルミニウム、金、銀等の箔が挙げられる。金属箔等を紙やプラスチックフィルムに貼付したものをそのまま金属薄膜層6として用いることもでき、貼付するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、OPP、CPP等が用いられる。
【0047】
また更に、金属薄膜層6として、金属箔の表面にその光沢や光の反射を阻害しない程度に塗料を塗布して着色したもの、或いは、表面にメッキを施して着色したもの等も用いることができる。着色した金属薄膜層6の色としては、金色及びその他薄い色、例えば、水色、クリーム色、薄紫色、桃色等が挙げられる。
【0048】
金属薄膜層6の厚みは、貼付してある紙材やプラスチックフィルムを含まない金属層の厚みとして、10〜100μm程度のものを用いるのが好ましく、更に12〜75μmのものがより好ましい。
【0049】
金属薄膜層6は、白色層5又は下地層3を設けた後にそれらに接して設けられ、白色層5、絵柄層4及び蛍光インク層10を設けた部分の全面を覆うように、また、透明樹脂シートの全面を覆うように設けることもできるが、該金属薄膜のコストの高いことを考慮すると、全面より部分的に必要な箇所のみに設けるのが好ましく、白色層5が設けられていない絵柄(以下、絵柄層4の全部又は一部及び絵柄層4と蛍光インク層10の合わせたものの全部又は一部を含む意味で「絵柄」と記す。)の透明な部分、他の層が設けられておらず透明樹脂シート2のみの部分、又は透明樹脂シート2に下地層3が設けられているが他の層が設けられていない部分、かつ、いずれも反射光を透過させたい部分にのみ設けるのが好ましい。
【0050】
つまり、金属薄膜層6は、該金属薄膜層6の反射光を利用するために、反射光が、透明樹脂シート2の表面にまで表出するように設けるものであるから、「絵柄」に重なるように金属薄膜層6を設ける時には、透明な「絵柄」、又は半透明であっても反射光が透過することのできる「絵柄」に設けるのが望ましい。また、「絵柄」の周囲を反射光が透過し得るように透明又は半透明にして、「絵柄」の周囲のみに反射光が得られるように設けることもできる。
【0051】
次に白色層5は、「絵柄」の少なくとも一部を覆うように用いられる。つまり、全「絵柄」のうち反射光を表出させたくない「絵柄」に白色層5を設けて反射光を完全に遮断するように用いるのであるが、そのような反射光を表出させたくない「絵柄」には白色層5を設けて、金属薄膜層6を設けないで、白色層5により「絵柄」の色相を鮮明にするように用いることもできる。
【0052】
また、金属薄膜層6を透明樹脂シートの全面に設けて、該金属薄膜層6の反射光が全面にわたって表出するようにして、華麗な遊技用化粧板を作ることもできるが、光の反射する面積が大きくなると反射光が多くなるため、眩しく、目を痛めたりして、遊技を継続することができなくなる虞があるので、光の反射する面積は多くない方が望ましく、適宜に絵柄の間に反射光が得られる程度にし、更に下地層3により反射光の強さを抑えたり、また、「絵柄」の一部に白色層5を設けて金属薄膜層6による反射光が表出しないようにするのが好ましいs。
【0053】
また、白色層5は、どの「絵柄」に設けるか、又はどの透明樹脂シート2の部分に設けるかは、白色層5の次に設ける金属薄膜層6の反射光を「絵柄」のどの部分に表出させて透明樹脂シート2の表面側から反射光を持った「絵柄」が見えるようにするか、又はどの部分には反射光が表出しないようにするかということを、予め設計しておき、それに基づいて設けるのが好ましい。
【0054】
白色層5は、上記のような設計に基づいて設けられるが、「絵柄」の上全面に設けることもできる。また、「絵柄」が設けられていない箇所(透明樹脂シート2のみの箇所と該シートに下地層3のみが設けられた箇所。)にのみ白色層5を設けることもできる。更にまた、蛍光インク層10は絵柄層4上に蛍光を表出させるために設けるものであり、また、蛍光インク層10は反射光を透過させ難いから、通常それに重ねるように白色層5は設けないのが好ましい。しかしながら、蛍光インク層10を金属薄膜層6の反射光が透過するように設けた場合には、金属薄膜層6を設けて蛍光と反射光の両方が表出する「絵柄」を得ることもできる。
【0055】
金属薄膜層6の反射光の透過を必要としない「絵柄」には、該「絵柄」に重なるように白色層5を設けて反射光を遮断するのであるが、「絵柄」の印刷時に濃色のインクを用いて印刷を行って反射光が透過しないようにすることもできる。また、蛍光インク層10を設けた部分で反射光が透過する場合には、蛍光インク層10に白色層5を設けて反射光が透過しないようにすることもできる。
【0056】
白色層5を設けた後に、又は白色層5を設け、次いで下地層3を設けた後に、金属薄膜層6を設けるには、接着剤を用いて接合することによって得られる。また、上記金属薄膜層6は、予め台紙7に貼付しておいて、その台紙7を接着剤を用いて接合することによっても得ることができる。その場合には、台紙7の全面に金属薄膜層6を貼付して用いることもできるが、予め設定して反射光を表出させる箇所にのみ金属薄膜層6を台紙上に貼付して用いることもできる。台紙7に金属薄膜層6を貼付するには、接着剤9を用いて接合する他に、ラミネート加工等の方法によっても接合するすることができる。
【0057】
金属薄膜層6を設けた層上に台紙7を積層するには、透明樹脂シート側から熱と圧力を加えて圧着するか、台紙7上に接着剤9を塗布して貼付する。また、金属薄膜層6を貼付した台紙7を用いる場合には、台紙7の金属薄膜層6面に接着剤9を塗布し、それを透明樹脂シートの白色層5を設けた面に接合することで積層することができる。
【0058】
金属薄膜層6、台紙7を接合するのに用いる接着剤としては、ウレタン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤等が挙げられる。また、基板8と上述したようにして得られた積層体を接合する際にも、上記接着剤を用いることができる。
【0059】
以上のようにして得られた積層体を上記した接着剤9を用いて、基板8に接合することによって、図1〜図4に示す遊技機用化粧板1が得られる。
【0060】
本発明の遊技機用化粧板は、絵柄層4、蛍光インク層10及び金属薄膜層6により形成される絵柄、画像、模様等の形状、色相及び反射光が組合わさって華麗な化粧板となるが、それに下地層3と白色層5を用いて、白色層5により反射光を透過させたくない絵柄層4の裏面に白色層5を設けて反射光の透過を完全に遮断し、更に下地層3により全体に透過する反射光の量を制限して、反射を少なくして眩しさを弱め、目を痛めることなく長時間遊技が続けられるようにすることができる。
【0061】
【実施例】
以下に具体的実施例によって本願発明を更に詳細に説明する。
【0062】
実施例1
厚さ0.2mmの表面が光沢のある透明なセルローズアセテートブチレート製シート2の光沢のない面(裏面)の全面に、下地層3としてチタンホワイトを0.08重量%加えたアルキッド樹脂系インクをシルク印刷により、乾燥後の厚みが30μmになるように設けた。該下地層3の上にUVオフセット印刷によりUV硬化型インキを用いて絵柄層4を印刷し、次いで該絵柄層4の透明部分の一部にUV硬化型白色インキを用いてオフセット印刷によって白色層5を設けた。次いで上記透明樹脂シートの全面を覆うように、ホログラム箔(「コンフェティ」、厚み16μm、クルツ・ハスティング社製)を貼付し、次いで台紙7(「エスプリコートFP」日本製紙社製、米坪138kg/mm)の鏡面状処理面が上記ホログラム箔を貼付した面に接するように酢酸ビニル系接着剤9を用いて接合し、次いでその上に基材8(厚み19mm、11層のベニヤ板)を上記と同様の酢酸ビニル系接着剤9を用いて接合して図1に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0063】
得られた遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に下地層3を設け、絵柄層4の絵柄の一部に白色層5を、次いでその上にホログラム箔を設けたことによって、絵柄層4の透明部分に貼付したホログラム箔が、光線の反射によって輝いて見え、更に絵柄が立体的に浮き上がって見えるが、下地層3によって光の反射光は弱められて眩しさは減少し、目にやさしく、遊技中も反射光をあまり気にせずに遊技ができるようになった。
【0064】
実施例2
厚さ0.2mmの透明なセルローズアセテートブチレート製シート2の光沢のない面(裏面)の全面に、下地層3として、着色剤を含まないフェノール樹脂系インクベースにステアリン酸アルミニウムを4.5重量%を加えて得られた組成物をシルク印刷により乾燥後の厚みが45μmになるように設けた。該下地層3に接するようにUVオフセット印刷によりUV硬化型インキを用いて絵柄層4を設け、次いで絵柄層3の上に蛍光インク層10をシルク印刷によって部分的に設け、更に上記印刷面の透明部分に白色インキを用いてシルク印刷によって白色層5を設けた。該白色層5を設けていない部分に金属薄膜層6としてホログラム箔(商品名「ダイアモンド」、厚み19μm、クルツ・ハスティング社製)が表出するように台紙7(商品名「エスプリコートFP」、米坪138kg/mm、日本製紙社製)に貼付し、該台紙7を上記白色層5形成面に上記ホログラム箔を貼付した面が接するように酢酸ビニル系接着剤9を用いて接合し、次いでその上に基板8(厚み19mm、11層のベニヤ板)を上記と同様の酢酸ビニル系接着剤9を用いて接合して図2に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0065】
得られた遊技機用化粧板1は、図1の絵柄層4の絵柄の一部に蛍光インク層10を設けたことにより、絵柄の色相が鮮明に見えるようになり、更に絵柄層4の透明部分に貼付したホログラム箔が、随所に光線の反射によってきらびやかに見えるが、下地層3と白色層5を設けたことにより、反射光が抑えられて、眩しさが減少し、遊技を継続しても目が疲れるもこともなく、落ち着いて遊技が続けられた。
【0066】
実施例3
実施例1に用いたと同様の透明樹脂シートにUVオフセット印刷によりUV硬化型インキを用いて絵柄層4を印刷し、次いで該絵柄層4の透明部分の一部にUV硬化型白色インクを用いオフセット印刷によって白色層5を設けた。次に上記透明樹脂シート2の全面を覆うように、実施例2に用いたと同様の組成の下地層5をシルク印刷により、乾燥後の厚みが50μmになるように設けた。次いで白色層5の上に上記透明樹脂シートの全面を覆うように、ホログラム箔(「コンフェティ」、厚み4〜6μm、クルツ・ハスティング社製)を貼付し、更に次いで台紙(「エスプリコートFP」、日本製紙社製、米坪110g/mm)の鏡面状処理面が上記ホログラム箔に接するよう酢酸ビニル系接着剤9を用いて接合し、その上に基材8(厚み20mm,12層のベニヤ板)を台紙8に接して上記酢酸ビニル系接着剤9を用いて接合し、図3に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0067】
得られた化粧板1は、白色層5に接するように下地層3を設け、絵柄層4が下地層3に覆われていないので、絵柄、色彩が鮮明に表出し、更にそれに下地層3に覆われた金属薄膜層6の柔らかい反射光が加わって、控えめながらも華麗な立体的な画像が形成された。反射光は目に優しく、目を痛めることもなく、遊技の継続に対し支障がなかった。
【0068】
実施例4
実施例1に用いたと同様の透明樹脂シート2に、実施例3において絵柄層4に次いで蛍光インク層10をシルク印刷によって部分的に設け、更に金属薄膜層6を部分的に設けた以外は、実施例1と同様の組成と厚みの層、金属薄膜層6、台紙7及び基板8を積層して、図4に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0069】
得られた化粧板1は、絵柄層4と蛍光インク層10が下地層3にの覆われていないので、絵柄及び蛍光色を含む色彩が鮮明に表出し、それに下地層3に覆われた金属薄膜層6の反射光が加わって、控えめながらも華麗な色彩を持った立体的な画像が得られた。反射光は目に優しく、目を痛めることなく、遊技の継続に対する支障もなかった。
【0070】
比較例1
厚さ0.2mmの透明なセルローズアセテートブチレート製シート2の光沢のない裏面に、UVオフセット印刷によりUV硬化型インキを用いて絵柄層4を印刷し、次いで上記シート2の全面を覆うように、ホログラム箔(商品名「コンフェティ」厚み16μm、クルツ・ハスチィング社製)6を貼付した。次いで台紙7(商品名「エスプリコートFP」、米坪138kg/mm、日本製紙社製)の鏡面状処理面が上記ホログラム箔面と接するように、酢酸ビニル系接着剤9を用いて接合し、更に台紙7の裏面に実施例1と同様の基板8を酢酸ビニル系接着剤9を用いて接合し、図5に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0071】
得られた遊技機用化粧板1は、下地層を設けていないために反射光が多く且つ強く、眩しさで目が痛くなり、また、目が疲れて長く遊技を続行することができなかった。
【発明の効果】
【0072】
本発明の遊技機用化粧板は、透明樹脂シートに下地層を設け、次いで該下地層に接して絵柄層、白色層、金属薄膜層及び台紙を順次積層して得られる積層体を基板に接合してなり、下地層と白色層を設けたことにより、透過させる必要のない反射光は白色層によって遮断し、また、下地層によって表出する反射光の透過量を抑制したことで、反射光は柔らかな光となって眩しさが減少して目に優しく、従って目を痛めることもなく、また、落ちついて遊戯が継続できるという効果が得られる。
【0073】
また、本発明の遊技機用化粧板は、透明樹脂シートに下地層を設け、次いで該下地層に接して絵柄層、蛍光インク層、白色層、金属薄膜層及び台紙を順次積層して得られる積層体を基板に接合して得られ、上記遊技機用化粧板に蛍光インク層を設けたことにより絵柄や色彩が鮮明に浮き上がって見えるようになると同時に、下地層と白色層を設けることによって反射光の一部を遮断し、且つ、表出する反射光量を抑制することで、眩しさは少なく、目を痛めることもなく遊技を楽しめるという効果が得られる。
【0074】
また、上記透明樹脂シートに絵柄層を設け、次いで該絵柄層に接して白色層、下地層、金属薄膜層及び台紙を順次積層して得られる積層体を基板に接合して得られる本発明の遊技機用化粧板は、下地層が白色層と金属薄膜層の間に設けられて絵柄層を覆っていないので、絵柄が鮮明に表出して見えると同時に、それに反射光が加わって華麗な絵柄、図柄が得られるが、白色層と下地層によって反射光の一部は遮断され、また、表出する反射光量は抑制されているので、眩しさも少なく、目を痛めることなく遊技を楽しめるという効果を有する。
【0075】
また更に、上記透明樹脂シートに絵柄層を設け、該絵柄層に接して蛍光インク層、白色層、下地層、金属薄膜層及び台紙を順次積層して得られる積層体を基板に接合して得られる本発明遊技機用化粧板は、下地層が絵柄層と蛍光インク層を覆っていないため、絵柄層と蛍光インク層とから形成される絵柄、画像等の形状及び色相が鮮明に表出され、それに金属薄膜層の反射光による華麗さが加わり、絵柄等が更に立体的に引き立って見えようになるが、下地層及び白色層によって反射光の一部は遮断され、かつ、表出する反射光の透過を抑制されているため、目への刺激も少なく、目を痛めることなく落ち着いてゲームが楽しめる効果を有する。
【0076】
上記のようにして得られた遊技機用化粧板を用いて得られる遊技機は、色相が鮮明になり、同時に反射光による華麗さと立体感のある絵柄を有するが、余分な反射光を遮断し、かつ、表出する反射光も減少させることによって、余計な華美さはないが、落ち着いた外観を有する遊技機用化粧板が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一例を示す断面図である。
【図2】本願発明の他の一例を示す断面図である。
【図3】本願発明の他の一例を示す断面図である。
【図4】本願発明の他の一例を示す断面図である。
【図5】従来技術の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 遊技機用化粧板
2 透明樹脂シート
3 下地層
4 絵柄層
5 白色層
6 金属薄膜層
7 台紙
8 基板
9 接着剤
10 蛍光色素を含むインク層

Claims (6)

  1. 透明樹脂シートの全面に下地層を設け、次いで該下地層に接して、絵柄層、絵柄層の透明部分の一部に設けられた白色層、全面に設けられたホログラム箔及び台紙を順次設けてなる積層体を基板に接合してなることを特徴とする遊技機用化粧板。
  2. 透明樹脂シートの全面に下地層を設け、次いで該下地層に接して、絵柄層、絵柄層に対して部分的に設けられた蛍光色素を含むインク層、絵柄層の透明部分に設けられた白色層、白色層を設けていない部分に表出するように設けられたホログラム箔及び台紙を順次設けてなる積層体を基板に接合してなることを特徴とする遊技機用化粧板。
  3. 透明樹脂シートに絵柄層を設け、次いで該絵柄層に接して、絵柄層の透明部分の一部に設けられた白色層、全面に設けられた下地層、全面に設けられたホログラム箔及び台紙を順次設けてなる積層体を基板に接合してなることを特徴とする遊技機用化粧板。
  4. 透明樹脂シートに絵柄層を設け、次いで該絵柄層に接して、絵柄層に対して部分的に設けられた蛍光色素を含むインク層、絵柄層の透明部分の一部に設けられた白色層、下地層、白色層を設けていない部分に表出するように設けられたホログラム箔及び台紙を順次設けてなる積層体を基板に接合してなることを特徴とする遊技機用化粧板。
  5. 上記下地層の厚みが10〜70μmである請求項1〜4のいずれか記載の遊技機用化粧板。
  6. 上記ホログラム箔が台紙に貼付してある請求項1〜5のいずれか記載の遊技機用化粧板。
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