JP4603125B2 - 遊技機用化粧板 - Google Patents
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Description
【発明の所属する技術分野】
本願発明は、遊技機用化粧板に関する。更に詳しくは、ウレタン樹脂を含む樹脂層を有する金属薄膜層を用いることにより、各層との密着性が改善され、表面に皺を生じることなく表面形状の優れた化粧板が得られると共に、乱反射が防げ、且つ、反射光による眩しさが減少され、長時間遊技を続けても眼が疲れることのない遊技機用化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機の盤面には、意匠を施した化粧板をベニア板等に貼り合せて形成される遊技機用化粧板が用いられている。そのような化粧板は、透明な樹脂シートの裏側に絵柄等を印刷して印刷層を設け、その印刷層を設けた側に台紙を接合して得られる。透明樹脂シートの材質には、セルロイド、セルロースアセテートブチレート樹脂等が用いられている。上記化粧板をベニヤ板に接合した遊技機用化粧板(1)が知られている。また、金属箔の切片や粉末等を加えたインクを用いて画像を形成した遊技機用化粧板(2)も知られている。
【0003】
また更に、ホログラム層や金属箔等を設けた例として、(3)透明樹脂基材、ホログラム層、印刷した紙及び基板の各層が順次積層された化粧板及び上記透明樹脂基材に印刷を施し、他は上記同様に積層した化粧板(実開平5-85631号公報)、(4)透明セルロイド層、金属薄膜層、樹脂層、台紙及び板材の各層が順次積層された遊戯機用化粧板(実用新案登録第3009525号公報)、(5)2層の透明材の間に視覚形態を備えた透明材、金属板、紙板及び主構成板(合板等)の各層を順次積層してなる遊戯盤(特許第2660539号公報)等の遊技機用化粧板が知られている。
【0004】
しかしながら、従来の遊技機用化粧板(1)は、模様の印刷が一面的で立体感に乏しく、反射光がないので華麗には見えず、また、金属粉を加えた(2)は、絵柄の表面に点として金属箔等が見えるが、殆ど反射光は得られず、絵柄、文字等が反射光によって華麗に見えたり、また、到底立体的には見えない。
【0005】
また、ホログラムや金属箔の層を設けた化粧板(3)〜(5)においては、絵柄や文字等の層に重ねてホログラムや金属箔層等を設けた場合には、該化粧板の表面に絵柄等を透過した反射光が表出して、絵柄層等に組合わさって華麗に見え、且つ、立体感も得られるが、絵柄層等を透過した反射光が眼に眩しく、眼が疲れたり、痛くなったりして、眼への影響があるという問題がある。
【0006】
また、上記の場合、ホログラムや金属箔層は、透明樹脂層又は印刷層を設けた透明樹脂層と接しており、ホログラムや金属箔層と該透明樹脂層又は印刷層とが接合した場合に、両層の密着性が悪く、部分的又は全面的に剥離を起こしたり、剥離した部分が皺になったりして、フラットで均一な表面形状が得られ難いという問題がある。また更に、絵柄層等を金属薄膜層上に印刷により設けた場合には、用いたインク等の乾燥性が悪く、斑点状や島状となり一定した表面が得られず、その上にロールコートすると皺が生じて良好な表面形状が得られない。
【0007】
以上のようにして得られたシートはカールを起こし易く、基板へ接着する際の作業がし難く、平坦な化粧板が得られ難いという問題が生じる。
また、上記で印刷等を行った金属薄膜層のその上に更に印刷を行う場合には、インクののりが悪く、一定した厚みの層が得られ難く、均一な色相が得られないという問題がある。
【0008】
上記の反射光による問題を解決するために、本願発明者は、透明樹脂シート、絵柄層、白色層,金属薄膜層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板(6)(特願平10-301689号)を出願した。該出願は、上記金属薄膜層の金属薄膜面に接して白色層を設けることにより、透明樹脂シート及び絵柄層を透過する反射光を制限したり、遮断して、任意の箇所に反射光が表出するようにしたものである。また、上記(6)の透明樹脂シートと絵柄層の間、又は白色層と金属薄膜層の間に、全面にわたって下地層を設けることにより、透明樹脂シートや絵柄層を透過する反射光の透過量を制限して眼に眩し過ぎないようにすると共に、絵柄等の鮮明さを落とし色相も中間色的にして、眼に優しく落ち着いて遊戯が続けられるよう改良した遊技機用化粧板(7)(特願平11-39500号)を出願した。
【0009】
誤記の訂正
上記(6)、(7)において白色層及び下地層を設けることにより、ホログラムや金属薄膜層による反射光の眩しさの問題は解決され、密着性、表面形状、乾燥性等についても改善されるが十分ではない。つまり、下地層を設けることにより、フラットな面が得られ、該下地層を挟んで接する層との密着性、乾燥性等も改善されるが、十分ではなく、金属薄膜層と絵柄層等との間の密着性、特に絵柄等の印刷が多層となる場合の密着性には問題が残っている。
【0010】
上記のようにホログラムや金属箔等とその上に設ける絵柄層等の印刷層との密着性が悪く、皺を生じたり、また上記ホログラムや金属箔等の上に設けた層との間の乾燥性が悪く、良好な表面形状が得られ難い。
また、得られたシートにはカールが生じて、接着して化粧板を得る際の作業性及び製品への影響、また更に不良な表面形状が引き起こすと考えられる乱反射により目を痛めたりする等の問題を解決すべく検討を行い、本願発明を完成するに至った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、本願発明は、従来の遊技機用化粧板に金属薄膜層を設けた時に生じる、該金属薄膜層とその上に設けられる絵柄層等の印刷層、透明樹脂シート等との間、及び全体の層間の密着性を向上させ、金属薄膜層の上の層に皺が生ぜず、均一でフラットな表面形状が得られ、台紙に貼付した時の作業性も改善され、良好な表面性を有する製品が得られ、また、印刷におけるインクののりを改善し、また更に、任意の箇所には必要な程度に反射光を透過させるようにして、立体感に富み,鮮明な色彩の絵柄、文字等が見られるようにすると同時に、過剰の反射や乱反射による眼を痛めたり、長時間遊戯を続けても眼が疲れないようした遊技機用化粧板を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、(1)透明樹脂シート、絵柄層、金属薄膜層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板において、上記金属薄膜層は光フィルムからなり、該光フィルム上にウレタン樹脂を含む樹脂層を直接設けてなることを特徴とする遊技機用化粧板、(2)上記絵柄層と金属薄膜層の間に白色層を設けてなる上記(1)記載の遊技機用化粧板、(3)上記透明樹脂シートと絵柄層の間に下地層を設けてなる上記(1)記載の遊技機用化粧板、(4)上記絵柄層と金属薄膜層の間に下地層を設けてなる上記(1)記載の遊技機用化粧板、(5)透明樹脂シート、下地層、絵柄層、白色層,金属薄膜層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板において、上記金属薄膜層は光フィルムからなり、該光フィルム上にウレタン樹脂を含む樹脂層を直接設けてなることを特徴とする遊技機用化粧板、(6)透明樹脂シート、絵柄層、白色層、下地層、金属薄膜層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板において、上記金属薄膜層は光フィルムからなり、該光フィルム上にウレタン樹脂を含む樹脂層を直接設けてなることを特徴とする遊技機用化粧板を要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を実施例に基づき詳細に説明する。図1〜4は、各々本願発明の遊技機用化粧板の実施例を示す断面図である。
【0014】
図1には、透明樹脂シート2に、絵柄層3、ウレタン樹脂を含む樹脂層7、金属薄膜層4及び台紙5を順次設けてなる積層体10を、該積層体10の台紙5の面が基板6に接するように接着剤11を用いて接合して得られる例を示す。
【0015】
図2には、透明樹脂シート2に、絵柄層3、蛍光色素を含むインク層(以下、蛍光インク層という)12、白色層8、ウレタン樹脂を含む樹脂層7、金属薄膜層4及び台紙5を順次積層し設けてなる積層体10を、該積層体10の台紙5の面が基板6に接するように接着剤11を用いて接合して得られる例を示す。
【0016】
図3には、透明樹脂シート2に、下地層9、絵柄層3、ウレタン樹脂を含む樹脂層7、金属薄膜層4及び台紙5を順次設けてなる積層体10を、該積層体10の台紙5の面が基板6に接するように接着剤11を用いて接合して得られる例を示す。
【0017】
図4は、透明樹脂シート2に、下地層9、絵柄層3、蛍光インク層12、白色層8、ウレタン樹脂を含む樹脂層7、金属薄膜層4及び台紙5を順次設けてなる積層体10を、該積層体10の台紙5の面が基板6に接するように接着剤11を用いて接合して得られる例を示す。
【0018】
本願発明において、透明樹脂シート2、絵柄層3、金属薄膜層4及び台紙5を基板6に順次積層してなる構成を基本(以下、これを「基本積層体」という。)とし、該基本積層体の絵柄層3と金属薄膜層4の間に白色層8、又は下地層9を設けたり、上記積層体の透明樹脂シート2と絵柄層3の間に下地層9を設けてなるが、いずれの場合も、金属薄膜層4の上にウレタン樹脂を含む樹脂層7が設けられていることが必要がある。つまり、上記透明樹脂シート2、絵柄層3が設けられている側を上面として、金属薄膜層4上にウレタン樹脂を含む樹脂層7が設けられ、該ウレタン樹脂を含む樹脂層7が、絵柄層3又は上記基本積層体に対して絵柄層3に接して設けられた他の層に接して設けられることが重要である。
【0019】
また、上記基本積層体に対し、透明樹脂シート2と絵柄層3の間に下地層9を設け、更に、該絵柄層3と金属薄膜層4の間に白色層8を設けたり、また、絵柄層3と金属薄膜層4の間に、絵柄層3に接して白色層8、下地層9を順次設ける場合にも、上記基本積層体に、白色層8か下地層9のいずれか1層を設けた場合と同様に、ウレタン樹脂を含む樹脂層7が、絵柄層3に接して設けられた他の層に接して設けられている必要がある。
【0020】
本願発明は、上記のように多数の層を組み合わせた例において、いずれも金属薄膜層4上にウレタン樹脂を含む樹脂層7を設けるという構成を採用したことにより、上記金属薄膜層4とその上に設けられる他の層との間の密着性が改善され、その結果表面に皺や凹凸を生ぜず、表面形状の良い遊技機用化粧板1が得られる。
また、白色層8、下地層9を設けることにより、余計な反射光の透過を制限して適宜な位置にのみ反射光が透過するようにし、また、全体の反射光の透過量を抑制して目に優しい反射となるようし、更に、皺等の表面形状が改善されることにより、乱反射も防ぐことができ、その結果目が痛くなったり、長時間遊技を続けても目が疲れたりしない遊技機用化粧板1が得られるようになる。
【0021】
上記本願発明において、白色層8は、透明樹脂シート2側(表面)から見て、絵柄層3の後に設けて、該絵柄層3に対し金属薄膜層4の反射光を通過させたくない絵柄等の裏に設けるもので、絵柄層3全面に設けることは少ない。
また、白色層8は絵柄の印刷されていない部分にも設けることができる。その場合には、絵柄の印刷されていない金属薄膜層4に接して印刷されたり、絵柄層3と金属薄膜層4の間に他の層がある場合には、その層の上に白色層8が設けられることとなる。
【0022】
また、本願発明において、下地層9は、透明樹脂シート2と絵柄層3の間、又は、絵柄層3と金属薄膜層4の間に設けられて、絵柄層3と金属薄膜層4、又は金属薄膜層4を覆っている。前者の絵柄層3と金属薄膜層4を覆う場合には、絵柄の形状の輪郭の鮮明さが、若干失われて見えるようになり、同時に色相は濃い色が若干薄い色を呈するようになる。そのような絵柄及び絵柄以外の透明な部分を透過する反射光は、弱くきらめいて柔らかい反射光となって、眼に極めて優しく、眩し過ぎたり、眼を痛めたるすることを防ぐことができる。後者の場合は、金属薄膜層4のみを覆っているので絵柄及び色相の鮮明さは変わらず、反射光の透過量が減少して眩しさのみが抑えられるようになる。
【0023】
また、本願発明において、下地層9と白色層8が設けられている場合には、上述したように、絵柄層3の後ろに白色層8が設けられて該絵柄層3に対し反射光を通過させない絵柄と通過させる絵柄が選択され、それに対し更に、下地層9を上記絵柄層3又は金属薄膜層4のいずれかを覆って設けられるので、白色層8が設けられていない絵柄に対し上述したように下地層9の効果が表れてくる。
【0024】
本願発明で用いる透明樹脂シート2は、その上に設けられる絵柄層3の絵柄、ウレタン樹脂を含む樹脂層7を有する金属薄膜層4,蛍光インク層12及び台紙5の色(通常白色が多い)等を鮮明に表出するには、透明であることが望ましく、無色透明な樹脂製シートが好ましいが、着色した透明な樹脂シートであってもよい。着色している場合には、絵柄層3、白色層8等の形状や色相に影響を与えない程度に透明で、薄い色に着色しているのが好ましい。その場合の色は、薄いクリーム色、薄いピンク色、薄いブルー色等が挙げられる。
【0025】
透明樹脂シート2としては、セルロイド,アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、セルロースアセテートブチレート,セルローストリブチレート、セルローストリアセテート、アセチルセルローズ等の天然材を原料として得られる樹脂や合成樹脂が挙げられ、セルロイド、セルロースアセテートブチレート等が好ましい。
【0026】
透明樹脂シート2の表面は、平滑で光沢のある面に仕上げられているのが好ましく、裏面は印刷を行うので平滑で光沢のある必要はがなく、インクののりが良いように凹凸で、無光沢であるのが好ましい。また、厚みは特に限定されないが、通常190〜450μm程度が好ましく、200μm程度がより好ましい。
【0027】
絵柄層3は、インクを用いて印刷することによって得られ、絵柄層3の絵柄には、絵柄、図柄、画像,模様、文字等が含まれる。絵柄層3は、透明樹脂シート2の全面に設けられることもあるが、多くは部分的に設けている。絵柄層3の印刷には、一般には着色したインクが用いられるが、多色刷りにする場合には、UVオフセット印刷、シルク印刷、グラビア印刷等の方法が挙げられ、これらのうち、一つの方法で印刷することもできるが、二つ以上の方法を組み合わせて印刷することもできる。
【0028】
絵柄層3に用いるインクとしては、ベヒクルに顔料,染料等の着色剤、つや消し剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を必要に応じて添加して用いることができる。ベヒクルとしては、ロジン、セルロース誘導体、塩化ゴム、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド樹脂、乾性油又は,半乾性油等の植物油脂、溶剤等が挙げられ、これに着色剤、添加剤等を加えて絵柄層3に用いるインクが得られる。
【0029】
上記インクに用いる着色剤である顔料又は染料としては、有機顔料とカーボンブラックが主に用いられ、無機顔料としては、白色顔料としてチタンホワイト、亜鉛華、三酸化アンチモン等が挙げられる。また、体質顔料として用いられる炭酸カルシウム、カオリン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム等も用いることができる。また、艶消し剤としては、艶消し塗料として用いられる炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、珪酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、lパルミチン酸アルミニウム等が挙げられる。
【0030】
絵柄層3には、該絵柄層3と白色層8との間に、図2、4に示すように、蛍光インク層12を設けることができる。該蛍光インク層12が設けられた絵柄層3は、その絵柄に光が当たると蛍光を発して色相が鮮明に見えるようになる。上記蛍光インク層12は、絵柄層3上のすべてに設けることもできるが、部分的に設けることもできる。絵柄層3のうち、特に蛍光性を与えて色相を鮮明に見せたり、強調して見せたりしたい絵柄、図柄、模様や文字等に対し、該絵柄層3の下(白色層8の設けられている側)に蛍光インク層12を設けることによって絵柄及び色相を鮮明に浮き上がらせて見せることができる。
【0031】
蛍光インク層12は、絵柄層3と同様の印刷方法によって設けることができる。蛍光インク層12には、絵柄層3に用いたと同様のベヒクルに、蛍光染料、蛍光顔料と、その他添加剤を加えて得られるインクを用いることができる。ベヒクルとしては上記絵柄層3に用いた合成樹脂、溶剤等が用いられる。蛍光染料としては、フルオレセイン、エオシン等が挙げられ、更に無機蛍光顔料としては、カルシウム、バリウム、マグネシウム等の金属の酸化物、硫化物、珪酸塩、燐酸塩,タングステン酸塩等に、マンガン等の金属を活性剤として加えて700℃以上に加熱焼成して得られるもの等が挙げられる。
【0032】
ウレタン樹脂を含む樹脂層7を有する金属薄膜層4とは、該金属薄膜層4の表面、つまり、反射光が得られるべく金属薄膜が設けられている面に密接してウレタン樹脂を含む樹脂層7を設けるのであり、該金属薄膜層4の全面を覆って設けられる。ウレタン樹脂を含む樹脂層7は、金属薄膜層4の金属薄膜面に予め塗布又は印刷方式によって設けるのが、該樹脂層7の厚みが均一で、良好な表面形状が得られるので好ましい。塗布による場合には、ロールコーター等によるのが好ましく、また、印刷による場合には、上記絵柄層3と同様の印刷方法によってウレタン樹脂を含む樹脂層7を設けることができる。
【0033】
ウレタン樹脂を含む樹脂層7としては、ウレタン樹脂のみからなるもの、ウレタン樹脂、ウレタン化油等に他の樹脂をブレンドしたもの及びウレタンプレポリマーに他の樹脂、又はプレポリマーを加えて、架橋重合、付加重合等の反応を行って得られるもの等が挙げられる。また、ウレタン樹脂又はウレタンプレポリマーにモノマーを加えて、架橋重合、付加重合等の反応を行って得られるものも挙げられる。
【0034】
ウレタン樹脂を含む樹脂層7が、ウレタン樹脂のみからなる場合には、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等のポリオール成分に、トルエンジイソシアネート、メチレンジフェニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート成分を混合して得られるプレポリマーをそのまま、又は該プレポリマーに硬化剤(ポリオール成分)を加えて、金属薄膜層4上に印刷又は塗布し、硬化させて被膜を形成する。また、金属薄膜層4上にラミネートしてウレタン樹脂層7を形成することもできる。また更に、上記プレポリマーに硬化剤を加えて硬化させて形成したフィルムを金属薄膜層4に接合してウレタン樹脂層7を設けることもできる。
【0035】
上記プレポリマー又は硬化剤を加えたプレポリマーは、粘度が高くなるので、有機溶剤、例えば、ジメチルフォルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、メチルエチルケトン(MEK)、ジオキサン等を加えて硬化反応を行い、反応の進行に伴って溶剤を揮散させてウレタン樹脂層7を得ることができる。また、ポリオール成分及びイソシアネート成分の各々に有機溶剤を加えて反応させることもできる。
【0036】
また、上記ウレタン樹脂又はウレタンプレポリマーに代えて、不飽和性油脂、例えば、亜麻仁油、エノ油、大豆油等をポリオール化した油脂にイソシアネートを反応させて得られるウレタン化油、ウラルキド樹脂等も用いることができる。
【0037】
ウレタン樹脂を含む樹脂層7が、ウレタン樹脂に他の樹脂をブレンドして形成する場合の他の樹脂としては、例えば、金属薄膜層4に上記したウレタンプレポリマー溶液と塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ニトロセルローズ等との混合溶液として印刷又は塗布して硬化させて塗布膜を形成して得られる。具体的には、上記ウレタン樹脂成分と塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂成分とニトロセルローズを、重量比にて1対0.1〜2.0の比率にて混合した溶液として用いることができる。溶媒としては、DMF、THF、MEK,ヒドラジン、水等が挙げられる。
【0038】
金属薄膜層4としては、光フィルム、金属箔、ホログラム等が挙げられる。光フィルムとしては,ホログラムホイル(ホログラム箔)、ホログラムフィルム、ホログラムシール等の商品として販売されている金属薄膜の表面に光学的エッチング、腐食又は蒸着等の手段によって、模様や画像を立体的に設けたもの、又は平面的に形成されているもの、若しくは表面が光沢を有する無地状に仕上げたもの等が挙げられる。また、これらの金属薄膜の表面を保護するためにポリエチレン、ポリプロピレン等をコーティングしたものも用いることができる。
【0039】
また、金属箔としては、アルミニウム、金、銀等の箔が挙げられ、それらの金属箔にウレタン樹脂を含む樹脂層7をコーティングして金属薄膜層4として用いることもできるが、更に上記金属箔を紙材やプラスチックフィルムに貼付して用いることもできる。上記金属箔を貼付するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、OPP、CPP等が挙げられる。
【0040】
また更に、金属薄膜層4として、金属薄膜の表面にその光沢や光りの反射を阻害しない程度に塗料等を塗布して着色したもの、或いは、表面にメッキを施して着色したもの等も用いることができる。着色する色としては、金色及びその他薄い色、例えば、水色、クリーム色、薄紫色、桃色等が挙げられる。
上記のように金属箔等の表面に塗料等を塗布したり、メッキを施したものに、更にその上にウレタン樹脂を含む樹脂層7を設けて用いることができる。
【0041】
金属薄膜層4の厚みは、貼付してある紙材やプラスチックフィルム等を含まない金属薄膜の部分の厚みとして、10〜100μm程度のものが用いられるが、更に12〜75μm程度のものがより好ましい。紙材やプラスチックフィルムに金属箔等を貼付して用いる場合には、上記厚みの金属薄膜を適宜の厚みの紙材やプラスチックフィルムに貼付して用いることができる。
【0042】
白色層8は、絵柄層3(蛍光インク層12を含む。以下同じ。)を設けた後に、それらの層に接してそれらの層の全面又は部分的に設けられる。つまり、上記絵柄層3に対し金属薄膜層4の反射光を全く透過させない場合には、全面に白色層8を設け、部分的に反射光を透過させたい場合には、透過させない部分にのみ白色層8を設ける。つまり、図2の例においては、絵柄層3と金属薄膜層4との間に、また、図5の例においては、絵柄層3と下地層9との間に設けられている。
【0043】
また、白色層8は、絵柄を設けていない部分、又は絵柄が設けられてはいるが、該絵柄の中の透明な部分で白色にしたい部分に白色層8を設けて利用することができる。透明で白色層8を設けた部分は、白色にした部分を有する絵柄層3としてそのまま絵柄として利用することができる。また、白地の面上に白地に浮き出て見えるように絵柄を表面に設けて利用することもできる。
また更に、透明樹脂シート2に接して後述する下地層9が設けられていて、かつ、反射光を透過させたくない部分にも設けることができる。
【0044】
白色層8は、白色色素を含むインクを用いて絵柄層3と同様の印刷方法によって設けられる。白色層8に用いるインクは、絵柄層3に用いたのと同様のベヒクルに白色の染料又は無機顔料、体質顔料、その他の添加剤等を加えて得られる。白色無機顔料としては、チタンホワイト、亜鉛華、三酸化アンチモン等が、また、体質顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。また、上記インクには蛍光性を有する染料、顔料が含まれていてもよい。
【0045】
次に下地層9は、各層を透過した金属薄膜層4による反射光の眩しさを抑えて、遊技者の眼を保護するために設けるのであるが、絵柄層3や金属薄膜層4等の層を保護するために設けることもできる。下地層9は、透明樹脂シート2と絵柄層3の間、又は絵柄層3とウレタン樹脂を含む樹脂層7を設けた金属薄膜層4との間のいずれかに設けるが、絵柄層3とウレタン樹脂を含む樹脂層7を設けた金属薄膜層4との間に、白色層8と下地層9を該絵柄層3、白色層8、下地層9、金属薄膜層4の順に積層して設けることもできる。
【0046】
下地層9を設けるのは、上記のいずれの場合にも、透明樹脂シート2の大きさ、つまり全面にわたって設けられる。また、下地層9は、インク又は塗料を印刷又は塗布によって設けることができるが、該インク又は塗料の組成物をフィルム状に形成した後、該フィルムを熱圧着又は接合することによっても設けることもできる。
【0047】
下地層9は、反射光の透過量を一定にするためには、その厚みが一定であるのが好ましく、そのためには印刷又は塗布によって設けるのが好ましく、印刷方法としてUVオフセット印刷、シルク印刷、グラビア印刷等の方法が挙げられるが、UV硬化型インクを用いてUVオフセット印刷により印刷するのが好ましい。これらの方法のうち、一方法で印刷することもできるが、二以上の方法を組み合わせて印刷することもできる。また、塗布方法としては、ロールコーター等による方法が挙げられる。
【0048】
下地層9に用いるインクまたは塗料としては、上記絵柄層3と同様にベヒクルに顔料、染料等の着色剤、艶消し剤及び体質顔料に、安定剤、可塑剤、触媒及び硬化剤等の添加剤を必要に応じて添加して用いることができる。
上記インクとしては、上記着色剤、艶消し剤又は体質顔料のいずれかに、他の原材料、添加剤を加えてインクを構成することもできる。また、着色剤、艶消し剤及び体質顔料より2種以上を用いてインクを構成することもできる。
【0049】
下地層9のインクまたは塗料に用いる顔料又は染料としては、下地を白色にする場合には、上記白色層8にて挙げた白色顔料、体質顔料等を用いることができる。また、薄い色にする場合には、マゼンタ色、シアン色及びイエロー色等の顔料が挙げられる。
また、艶消し剤として、艶消し塗料等に用いられる炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、珪酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛及びパルミチン酸アルミニウム等、及び体質顔料として、硫酸バリウム、炭酸カルシウム,水酸化アルミニウム及び硫酸バリウム等を用いることもできる。
【0050】
また、下地は黒色、紫色、褐色等にすることができる。下地を黒色にする場合には、赤色、青色及び黄色、又は、赤色及び緑色の各々の顔料又は染料を混合して得られる黒色インクを用いることができる。また、黒色インクには、カーボンブラックを用いることもできる。また更に、下地を紫色、褐色等にする場合には、上記3色の顔料又は染料を混合して得られる紫色又は褐色等のインクを用いることができる。
【0051】
上記下地層9のインク又は塗料に対する上記顔料等の添加量は、その他の添加剤を含むベヒクルに対し、0.001〜20重量%加えるのが好ましく、0.01〜10重量%であるのが好ましい。顔料等の添加量が、0.001重量%未満であると、反射光の透過量はほとんど低下させることはできず、眩しさが残るので好ましくなく、また、20重量%を超えると、反射光は透過しなくなり、遊技機用化粧板1表面に反射光が表出せず、表面の華麗さや、きらびやかさが失われ、ホログラム等による立体感も得られず好ましくない。
【0052】
また、下地層9の上記インク又は塗料に艶消し剤又は体質顔料を用いる場合には、上記ベヒクルに対し、0.01〜50重量%加えるのが好ましく、0.1〜10重量%であるのが好ましい。また更に、顔料又は染料に艶消し剤又は体質顔料を併用する場合には、両者の合計量が0.011〜50重量%の範囲となるように添加するのが好ましい。
【0053】
下地層9の厚みは、該下地層9を印刷又は塗布により設ける場合には、10〜70μmの厚みになるよう設けるのが好ましく、25〜55μmであるのがより好ましい。厚みが10μm未満であると、未だ反射光が強く残り、眼に眩しく、眼を痛めたり、落ち着いて遊技を続行することができなくなる。また、厚みが70μmを越えると、反射光はほとんど遮断されて、透明樹脂シート2の表面まで到達せず、絵柄や色彩も暗く見え、華美さが失われて地味な絵柄や画像となり、また、立体的な絵柄や画像が得られなくなる。
【0054】
下地層9は、反射光の透過量を減少させて、眩しさを抑制することに用いる場合には、白系又は中間色系の着色剤を用いるのが好ましく、添加量も少なめにする方が好ましい。また、反射光を完全に遮断する場合には、着色剤の添加量は多めにすればよいが、下地が黒色等の濃色の場合には、少なめでも十分効果が得られる。
【0055】
また、下地層9をプラスチックフィルムの貼付によって設ける場合には、該
プラスチックフィルムの原料樹脂である塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂に着色剤等を加えて、Tダイ法、インフレーション法、カレンダー法等によって、厚み10〜200μmのプラスチックフィルムを形成して用いる。該プラスチックフィルムの接合は、接着剤を用いる場合には、酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、サンロイド接着剤等が挙げられる。
【0056】
台紙5としては、紙製又はプラスチック製のものが挙げられる。紙製の台紙5としては、表面は平滑で光沢を有するものが好ましく、鏡面状処理紙、ケント紙、上質紙、コート紙、キャストコート紙、合成ゴムラテックス又は合成樹脂エマルジョンをコーティング又は含浸させた紙等が挙げられる。上記鏡面状処理紙としては、商品名「エスプリコート」(日本製紙社製)等が挙げられ、米坪110〜200g/m2のものが好ましく、129〜140g/m2のものがより好ましい。
【0057】
台紙5に鏡面状処理紙以外の紙を用いる場合にも、上記鏡面状処理紙の米坪と同じものを用いるのが好ましく、鏡面状処理紙と同様に用いることができる。
台紙5の裏面は、平滑で光沢のある面である必要はなく、寧ろ接着剤を用いて基板6に接合するので、無光沢で粗面である方が接合には都合がよい。
【0058】
また、プラスチック製の台紙5としては、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の発泡体をベースとし、それらの表面にフィラー、白色顔料等を塗工したり、又は、上記樹脂に炭酸カルシウム等の充填材を添加して発泡して得られる合成紙が挙げられる。
【0059】
上記各層及びウレタン樹脂を含む樹脂層7を有する金属薄膜層4を台紙5上に積層するには、透明樹脂シート2に絵柄層3、白色層8、下地層9を印刷により設け、印刷面側に、ウレタン樹脂を設けた金属薄膜層4側を接着剤11を用いて接合するか、熱圧着して積層体10が得られる。また、ウレタン樹脂を含む樹脂層7を有する金属薄膜層4を貼付した台紙5を、上記透明樹脂シート2に印刷により層を設けた面側に接合することもできる。
【0060】
基板6としては、板状に形成されたものが好ましく、木板、木製合板、合成木材板、合成木材合板等が挙げられ、反り等の少ないベニヤ板等の合板状に形成されたものが好ましい。基板6の厚みは、16〜22mm程度のものが用いられ、18〜20mmのものが好ましい。
【0061】
上記積層体10を形成する際、及び台紙5、基板6等を接合する際に用いる接着剤11としては、ウレタン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤等が挙げられる。
【0062】
ウレタン樹脂を含む樹脂層7を有する金属薄膜層4は、白色層8又は下地層9を設けた後にそれらに接して設けられるが、該金属薄膜層4のコストの高いことを考慮すると、全面より部分的に必要な箇所のみに設けるのが好ましい。部分的には、白色層8が設けられていない絵柄の透明な部分、他の層が設けられていない透明樹脂シート2のみの部分、及びその他の反射光を透過させたい部分等に設けるのが好ましい。
【0063】
つまり、上記金属薄膜層4は、該金属薄膜層4の反射光を利用するために、反射光が、透明樹脂シート2の表面にまで表出するように設けるものであるから、絵柄に重合して上記金属薄膜層4を設ける時には、透明な絵柄、或いは半透明又は不透明であっても反射光が透過させたい絵柄に設けるのが望ましい。
また、絵柄の中程の部分を反射光が透過し得るように透明又は半透明にしてもよく、また、絵柄の周囲のみに反射光が透過するように設けることもできる。
【0064】
また、金属薄膜層4を遊技機用化粧板1の全面に設けて、該金属薄膜層4の反射光が全面にわたって表出するようにして、華麗な遊技機用化粧板1を作ることもできるが、光の反射する面積が大きくなると反射光量が多くなるため、眩しく、眼を痛めたりして遊技を継続することができなくなる虞があるので、光の反射する面積はあまり大きくしないほうが望ましく、適宜に絵柄の上に、又は絵柄の間等に反射光が得られる程度にし、更に下地層9により反射光の強さを抑えたり、また、絵柄の一部に白色層8を設けて金属薄膜層4による反射光が表出しないようにするのが好ましい。
【0065】
以上のようにして得られる本願発明の遊技機用化粧板1は、絵柄層3、蛍光インク層12及びウレタン樹脂を含む樹脂層7を有する金属薄膜層4により形成される絵柄、画像、模様、文字等の形状、色相及び反射光に下地層9と白色層8を用いて、反射光を透過させたくない上記絵柄等には白色層8を設けて反射光の透過を遮断し、更に下地層9により全体に透過する反射光の量を制限して眩しさを弱めて、更に金属薄膜層4の上にウレタン樹脂を含む樹脂層7を設けることにより、金属薄膜の皺寄りをなくして各層との密着性を向上させ、表面形状の優れた遊技機用化粧板1が得られるのである。
【0066】
更に、上記のように皺寄りのない、また、凹凸のない均一で平滑な表面形状が得られることにより、乱反射の発生が抑制され、余計な眩しさが改善され、それによる眼を痛めたりすることもなくなり、更に長時間の遊技に対して眼への影響の少ない遊技機用化粧板1が得られる。
【0067】
【実施例】
以下具体的に実施例を用いて本願発明を詳細に説明する。
【0068】
実施例1
表面が透明沢のある厚み0.2mmのセルローズアセテートブチレート製シート2の裏面(無光沢)に、UVオフセット印刷によりUV硬化型インクを用いて絵柄層3を印刷し、次に上記透明樹脂シート2の全面を覆うように、ウレタン樹脂を含む樹脂層7としてウレタンプレポリマーにポリエステルポリオールとトリレンジジイソシアネートを加えたウレタン樹脂溶液を塗布し乾燥させたホログラム箔(「コンフェニティー」クルツ・ハスティング社製、厚み16μm)を上記ウレタン樹脂を含む樹脂層7側が絵柄層3に接するように貼付し、次いで台紙5(「エスプリコートFP」日本製紙社製、米坪138kg/mm)の鏡面状処理面が上記ホログラム箔を貼付した面に接するように酢酸ビニル系接着剤を用いて接合し、次いでその上に基板6(11層のベニヤ板、厚み19mm)を上記と同様の接着剤11を用いて接合して図1に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0069】
得られた遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に絵柄層3を印刷により設け、次いでウレタン樹脂を含む樹脂を有するホログラム箔を設けたことによって、透明樹脂シート2,絵柄層3とホログラム箔との密着性が改善され、皺が寄ることもなく、優れた表面形状の遊技機用化粧板1が得られた。また、乱反射の発生もなく、余計な眩しさがなく、眼に対する影響の少ない遊技機用化粧板1が得られた。
【0070】
比較例1
実施例1に用いたと同様の透明樹脂シート2に、UVオフセット印刷によりUV硬化型インクを用いて絵柄層3を印刷して設け、次に上記シート2の全面を覆うようにホログラム箔(「コンフェティ」クルツ・ハスティング社製、厚み16μm)4を接着剤を用いて接合し、次いで実施例1に用いたと同様の台紙5及び基板6を順次酢酸ビニル系接着剤を用いて接合して、図6に示すような遊技機用化粧板Aを得た。
【0071】
得られた遊技機用化粧板Aは、透明樹脂シート2に、絵柄層3を設け、次いでホログラム箔を設けたものであり、表面には皺が寄り、極めて表面形状の悪い遊技機用化粧板となり、更にまた、乱反射を含む反射光も生じており、ホログラム箔より生じる強い反射光及び乱反射により目が疲れ、長時間遊技を継続することは不可能であった。
【0072】
実施例2
実施例1に用いたと同様の透明樹脂シート2にUVオフセット印刷によりUV硬化型インクを用いて絵柄層3、蛍光インク層12を順次印刷して設け、次いで上記印刷した絵柄層(蛍光インク層12を含む)3の一部にチタンホワイトを含むUV硬化型白色インクを用いてオフセット印刷により白色層8を設けた。ウレタン樹脂を含む樹脂層7としてウレタン樹脂とニトロセルローズが重量比で60対40に混合した溶液を塗布し、乾燥させたホログラム箔(「コンフェニティー」クルツ・ハスティング社製、厚み4〜6μm)を上記ウレタン樹脂を含む樹脂層7側が白色層8に接するように貼付し、次いで台紙5(「エスプリコートFP」日本製紙社製、米坪110kg/mm)、基板6(11層のベニヤ板、厚み19mm)を順次酢酸ビニル系接着剤11を用いて接合して図2に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0073】
以上のようにして得られた遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に、絵柄層3、蛍光インク層12、白色層8及びウレタン樹脂を含む樹脂層7を有する金属薄膜層4を順次設けたことにより、透明樹脂シート2、絵柄層3及び蛍光インク層12と、金属薄膜層4との密着性が改善されて、皺や凹凸のない優れた表面形状が得られると共に、絵柄層3及びその色相が華やかに見えて、それに加えて緩和された反射光が絵柄層3の周辺に表出する華麗な遊技機用化粧板1となり、更に乱反射の発生もなく、眼が疲れたりすることなく安心して遊技を継続することができた。
【0074】
実施例3
表面が透明で光沢のある厚み0.2mmのセルローズアセテートブチレート製シート2の裏面(無光沢)の全面に、下地層9としてチタンホワイト0.08重量%含むUV硬化型白色インクを用いてUVオフセット印刷により厚み30μmとなるように下地層9を設けた。該下地層9に接してUVオフセット印刷によりUV硬化型インクを用いて絵柄層3を印刷し、次いで上記透明樹脂シート2の全面を覆うように、ウレタン樹脂を含む樹脂層7として実施例2に用いたと同じウレタン樹脂を塗布したホログラム箔(「コンフェニティー」クルツ・ハスティング社製、厚み16μm)をウレタン樹脂を含む樹脂層7側が絵柄層3に接するように貼付し、次いで台紙5(「エスプリコートFP」日本製紙社製、米坪138kg/mm)の鏡面状処理面が上記ホログラム箔を貼付した面に接するように酢酸ビニル系接着剤を用いて接合し、次いでその上に基板6(11層のベニヤ板、厚み19mm)を上記と同様の接着剤11を用いて接合して図3に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0075】
得られた遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に下地層9、絵柄層3、白色層8を順次印刷により設け、次いで該白色層8に接するようにウレタン樹脂を含む樹脂層7を有するホログラム箔を設けたことによって、透明樹脂シート2と絵柄層3間、並びに絵柄層3、白色層8等とホログラム箔間の全体の密着性が改善されることで、乾燥性に優れ、皺が寄ることもなく、平滑で優れた表面形状が得られ、また、カールすることなく作業性に優れた遊技機用化粧板1が得られた。また、該絵柄層3には余計な反射光がなく、適宜に絵柄層3の中にホログラム箔の反射光が優しくきらめき、更に全体に反射光が弱められているので気になることなく、眼が疲れることなく、落ち着いて遊技を続けることができた。
【0076】
実施例4
実施例1に用いたと同様の透明樹脂シート2に、下地層9としてチタンホワイト0.08重量%含むUV硬化型白色インクを用いてUVオフセット印刷により厚み30μmとなるように下地層9を設けた。次いでUVオフセット印刷によりUV硬化型インクを用いて絵柄層3、蛍光インク層12を順次印刷して設け、次いで上記印刷した絵柄(絵柄層3と蛍光インク層12を含む)の一部にチタンホワイトを含むアルキッド樹脂系インクをシルク印刷により印刷して白色層8を設けた。次にウレタン樹脂を含む樹脂層7として実施例1に用いたと同じウレタン樹脂を塗布し乾燥したホログラム箔(「コンフェニティー」クルツ・ハスティング社製、厚み16μm)をウレタン樹脂を含む樹脂層7側が白色層8に接するように貼付し、次いで台紙5(「エスプリコートFP」日本製紙社製、米坪138kg/mm)の鏡面状処理面が上記ホログラム箔を貼付した面に接するように酢酸ビニル系接着剤を用いて接合し、次いでその上に基板6(11層のベニヤ板、厚み19mm)を上記と同様の接着剤11を用いて接合して図4に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0077】
以上のようにして得られた遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に、下地層9を、絵柄層3、蛍光インク層12、白色層8を順次印刷により設け、次いでそれに接するようにウレタン樹脂を塗布したホログラム箔に設けることによって、全体の密着性が改善され、表面に皺が寄ることもなく、平坦で優れた表面形状の遊技機用化粧板1が得られた。また、反射光の透過量が全体に抑制され、更に必要なところに反射光が透過するようにしたことによって、絵柄が柔らかく、落ち着いて見えると同時に、該絵柄の一部にホログラム箔の反射光が煌いて見えるが、気になることなく遊技を行なっていても眼が疲れることなく、落ち着いて長時間遊技を継続することができるようになった。
【0078】
実施例5
実施例1に用いたと同様の透明樹脂シート2に、UVオフセット印刷によりUV硬化型インクを用いて絵柄層3を印刷して設け、次いで該絵柄層3の一部にチタンホワイトを含むアルキッド樹脂系白色インクを用いてシルク印刷により白色層8を設けた。次に下地層9を実施例1に用いたと同様のインクを用いてUVオフセット印刷によって乾燥後の厚みが35μmとなるように全面に設けた。該下地層9に接して実施例1に用いたと同様のホログラム箔にウレタンプレポリマー:塩化ビニル樹脂=8:2(重量比)よりなる溶液をコーティングし、乾燥させて得られる金属薄膜層4(厚み16μm)を貼付し、次いで台紙5(「エスプリコートFP」日本製紙社製、米坪110kg/mm)、基板6(11層のベニヤ板、厚み19mm)を順次酢酸ビニル系接着剤を用いて接合して図5に示す遊技機用化粧板1を得た。
【0079】
以上のようにして得られた遊技機用化粧板1は、透明樹脂シート2に、絵柄層3、白色層8、下地層9を順次印刷により設け、次いで該下地層9に接してウレタン樹脂を含む樹脂層7を有する金属薄膜層4を設けたことにより、全体の密着性が改善され、層間に皺が寄ったりすることもなく、作業性も良好な、表面形状に優れた遊技機用化粧板が得られた。また、絵柄や色相は鮮明に表出し、適宜に必要なところに反射光が表出して華麗に見えるが、全体の反射光が抑えられているので、目に優しく、眼に対する影響も少なく、長時間遊技を安心して継続することができるようになった。
【0080】
比較例2
ポリエステルよりなる透明樹脂シート(a)の裏面に透明インクを用いて図柄cを印刷し、該図柄c面に接して上記と同じ材質からなる透明樹脂シート(b)を接合し、該透明樹脂シート(b)面に接して、アルミ箔層d及び紙板eを順次接着剤fを用いて接合して図7に示す化粧板Bを得た。得られた化粧板Bは、アルミ箔層dから生じる反射光は、透明樹脂シート(a)、(b)及び図柄によっても殆ど遮られずに透過するので、表面には反射光の透過量が多く、それに強い反射光と乱反射も加わり、極めて眩しく、それが目に入ると眩しく、遊技の継続の妨げとなり、長時間遊技を継続するのは不可能であった。また、絵柄とアルミ箔の間に透明樹脂シート(b)が設けられ、アルミ箔層を覆っているが、該アルミ箔層との密着性は十分でなく、乾燥に時間を要し、フラットな表面が得られなかった。
【0081】
【発明の効果】
本願発明の遊技機用化粧板は、透明樹脂シート、絵柄層、金属薄膜層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板において、上記金属薄膜層上にウレタン樹脂を含む樹脂層を設けることにより、金属薄膜層と絵柄層、透明樹脂シートとの密着性が向上し、表面形状に優れ、皺寄り等のない遊技機用化粧板が得られるという効果を有する。
【0082】
また、本願発明の遊技機用化粧板は、上記の構成に加えて、白色層及び又は下地層を設けることにより、各層間の密着性、乾燥性が改善され、それに基づき全体の表面形状が改善されると共に、反射光の強度を抑制し、乱反射も生じなくなり、眼が疲れたり、眼を痛めたりすることがなくなるので、眼に優しく長時間遊技を続けることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の遊技機用化粧板の一例を示す断面図である。
【図2】本願発明の遊技機用化粧板の他の一例を示す断面図である。
【図3】本願発明の遊技機用化粧板の更に他の一例を示す断面図である。
【図4】本願発明の遊技機用化粧板の別の一例を示す断面図である。
【図5】本願発明の遊技機用化粧板の更に別の一例を示す断面図である。
【図6】従来の遊技機用化粧板の一例を示す断面図である。
【図7】従来の遊技機用化粧板の他の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 遊技機用化粧板
2 透明樹脂シート
3 絵柄層
4 金属薄膜層
5 台紙
6 基板
7 ウレタン樹脂を含む樹脂層
8 白色層
9 下地層
Claims (6)
- 透明樹脂シート、絵柄層、金属薄膜層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板において、上記金属薄膜層は光フィルムからなり、該光フィルム上にウレタン樹脂を含む樹脂層を直接設けてなることを特徴とする遊技機用化粧板。
- 上記絵柄層と金属薄膜層の間に白色層を設けてなる請求項1記載の遊技機用化粧板。
- 上記透明樹脂シートと絵柄層の間に下地層を設けてなる請求項1記載の遊技機用化粧板。
- 上記絵柄層と金属薄膜層の間に下地層を設けてなる請求項1記載の遊技機用化粧板。
- 透明樹脂シート、下地層、絵柄層、白色層,金属薄膜層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板において、上記金属薄膜層は光フィルムからなり、該光フィルム上にウレタン樹脂を含む樹脂層を直接設けてなることを特徴とする遊技機用化粧板。
- 透明樹脂シート、絵柄層、白色層、下地層、金属薄膜層及び台紙を基板に順次積層してなる遊技機用化粧板において、上記金属薄膜層は光フィルムからなり、該光フィルム上にウレタン樹脂を含む樹脂層を直接設けてなることを特徴とする遊技機用化粧板。
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