JP3883606B2 - 立体感に優れる無機質系化粧板 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築内装材、特に、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられる、良好な凹凸模様を有する立体感に優れる無機質系化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来表面に凹凸模様を有する化粧材としては、(1)凹凸模様やハジキ模様の絵柄を印刷した化粧材、(2)エンボスロールやエンボス型板等でエンボス加工により凹凸を付与した物が知られている。しかしながら、前記(1)の化粧材においては、絵柄が印刷形成されているのみのために立体感に乏しく、また(2)の化粧材はエンボスロールやエンボス型板に微細且つ複雑な形状の型を表現することが難しいため、得られる化粧材は比較的簡単な凹凸模様になりやすく、また少量多品種の生産には不適当であり、さらに工程が増加するため生産効率が悪いといった問題があった。
【0003】
上記の欠点を解決するために、印刷模様が形成された化粧紙を、合板、ハードボード、珪酸カルシウム板、石綿スレート板、セメントスレート板等の基材に貼着し、該印刷模様の上から撥液剤を含有する塗料を塗工し、表面に凹凸模様を設けたものが提案されている。そうすることによって意匠性の面では良くなったが、流し台やガスコンロ等のキッチン回りに用いた場合、例えば流し台の回りでは耐水性に弱く化粧紙面より剥離するという問題があり、またガスコンロ回りでは耐熱性、耐防火性の点で異常が発生するという問題があった。そこで問題の発生の原因である化粧紙を除いて、直接、珪酸カルシウム板、石綿スレート板、セメントスレート板等の無機質系基材に絵柄模様を印刷し加飾する方法が試みられているが、印刷適性が悪く、細密な絵柄模様の現出が困難で意匠性に劣るという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いても、剥離の発生が極めて少なく、また、耐熱性、耐防火性を有し、意匠性に優れた無機質系化粧板を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の解決手段は、無機質系基材の表面にベースコート層を介して、絵柄印刷層と凹凸模様層が積層された立体感に優れる無機質系化粧板において、前記絵柄印刷層が、転写シート基材の一方の面に形成された転写印刷層を備えた構成の転写シートを前記転写印刷層を有する面と無機質系基材のベースコート層面が接するように載置するとともに加熱加圧した後、前記転写シートの転写基材シートを剥離することにより形成され、前記凹凸模様層が、撥液剤を含有する塗料を塗工硬化することにより形成されるとともに前記絵柄印刷層と前記凹凸模様層との間に透明樹脂層が積層されている無機質系化粧板である。この構成とすることにより、化粧紙を用いることなく無機質系基材のベースコート面に細密な絵柄印刷層を形成することができ、また、絵柄印刷層を設けたベースコート面に撥液剤を含有する塗料を塗工するため、撥液性が増大され凹凸形状が強調される。さらに、流し台等の水回りに用いても密着性の低下もなく、ガスコンロ回りに用いられても耐熱性、耐防火性の心配のない、意匠性に優れた無機質系化粧板とすることが可能である。
【0006】
また、前記絵柄印刷層と凹凸模様層との間にアクリルウレタン系樹脂よりなる透明樹脂層が積層され、特に透明樹脂層の厚みを20μm以上としていることを特徴とする無機質系化粧板である。
この構成とすることにより、絵柄印刷層の表面はアクリルウレタン系樹脂よりなる透明樹脂層で被覆され、特に20μm以上とすることで、撥液剤を含有する塗料による凹凸模様層の凹部における摩擦による耐絵柄摩耗性が向上し、表面物性に優れた無機質系化粧板とすることが出来る。
【0007】
そして、前記撥液剤を含有する塗料が光輝性を有する顔料を混合してなることを特徴とするものである。そうすることによって、立体感の現出に優れた効果を示しより意匠性の優れた無機質系化粧板とすることが出来る。
【0008】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の無機質系化粧板の積層構成を示す断面図、図2は本発明の無機質系化粧板のその他の実施例の積層構成を示す断面図、図3は本発明の無機質系化粧板の製造方法の一例を説明する断面図であり、1、1' は無機質系化粧板、2は無機質系基材、3はベースコート層、3aはシーラー層、3bはプライマー層、4は絵柄印刷層、4aはベタインキ層、4bは絵柄インキ層、6は凹凸模様層、7は転写シート、8は転写シート基材、9は透明樹脂層をそれぞれ表す。
【0009】
本発明の無機質系化粧板1の構成は図1に示すように、無機質系基材2の表面に設けられたベースコート層3を介して絵柄印刷層4と撥液剤を含有する塗料により形成された凹凸模様層6が積層された構成からなる。絵柄印刷層4はベタインキ層5aと絵柄インキ層5bとで構成されており、シーラー層3aとプライマー層3bからなるベースコート層3のプライマー層3bの面に転写法により形成し、さらに該絵柄印刷層4の上面に撥液剤を含有する塗料による凹凸模様層6を設けたことを特徴とする。
【0010】
次に、本発明の無機質系化粧板1の製造方法の一例について図面を用いて説明する。先ず、図3(イ)に示すように、薄葉紙8aの表面にポリオレフィン系樹脂層8bを設けた転写シート基材8の該ポリオレフィン系樹脂層8b面に絵柄インキ層4b及びベタインキ層4aよりなる絵柄印刷層4が設けられた転写シート7を準備する。次に図3(ロ)に示すような、無機質系基材2の表面にシーラー層3aとプライマー層3bからなるベースコート層3を設けた。次に、図3(ハ)に示すように、該転写シート7の絵柄印刷層4を無機質系基材2の表面に設けられたベースコート層3と対向するように重ねあわせ、前記転写シート7の面より加熱加圧する。次いで、図3(ニ)に示すように、前記転写シート7の転写シート基材8を剥離し無機質系基材2の表面に絵柄印刷層4を設ける〔図3(ホ)〕。さらに図3(ヘ)に示すように、該絵柄印刷層4を含む無機質系基材2の上面に撥液剤を含有する塗料を塗工し、次いで硬化することによって、凹凸模様層6を有する無機質系化粧板1が得られる。
【0011】
本発明の無機質系化粧板1に用いられる無機質系基材2としては、一般的には珪酸カルシウム板、石綿スレート板、軽量発泡コンクリート板、中空押出セメント板等のセメント板、石膏板、石膏スラグ板等の石膏系板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント板等の繊維セメント板が挙げられる。
【0012】
ベースコート層3は、無機質系基材2からのアルカリ成分溶出の防止のため及び前記無機質系基材2の表面の凹凸を埋め、表面を平滑にし、印刷模様の転移性の向上による高意匠感の現出を目的として設けられるものであり、その構成は任意で、前記の両方の物性を備えた樹脂組成による一層構成としてもよいことは勿論であるが、品質性能を高める方法として、アルカリ成分溶出の防止のためにポリイソシアネート系樹脂、湿気硬化型ウレタン系樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂等の硬化性樹脂よりなるシーラー層3a、無機質系基材2の表面の凹凸を埋め、表面を平滑にし、印刷模様の転移性の向上を目的とするアクリルウレタン系樹脂、メタクリル酸エステル系樹脂塗料等よりなるプライマー層3bからなる2層構成とすることが望ましいものである。更に、プライマー層3bに着色、不透明にすることにより、隠蔽性を持たせ、基材上に形成される絵柄印刷層4が被貼合せ基材の色の影響を受けなくすることが可能である。
【0013】
無機質系化粧板1に絵柄印刷層4を形成するための転写シート7の構成としては、図3(イ)に示されているように、薄葉紙8aの片面に離型層としてのポリオレフィン系樹脂層8bが全面に形成された転写シート基材8の該ポリオレフィン系樹脂層8b面に任意の絵柄印刷層4を積層構成したものである。転写シート基材8としては、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエステルフイルム等のプラスチックフイルムや紙、あるいはこれらの複合フイルムなど通常の転写シートの基材として用いられるものが使用され、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂層8bを薄葉紙8aの上面に積層したものが好ましく用いられる。転写時の熱伝導率を良くするためには、転写シート基材8は出来る限り薄い方が好ましいが、あまり薄くなるとグラビア印刷等の印刷時に基材が伸び易く印刷適性が低下する。印刷適性の面より薄葉紙8a等を裏打ちすることが望ましく、薄葉紙8aに10〜30μmのポリオレフィン系樹脂をコーティングしたものが最適である。またポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を用いることで無機質系基材2の表面の微細な凹凸にも熱柔軟性を生かして転写を可能とすることが出来る。
【0014】
絵柄印刷層4としては、全面ベタ刷りのベタインキ層4aと例えば、石目、布目、天然皮革の表面柄、抽象柄等を表現する絵柄インキ層4bが付されており、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等からなる汎用の印刷インキを使用して絵柄印刷層4を構成することができる。また、ベタインキ層4aに着色顔料とともに光輝性顔料を含ませることも可能であり、さらに、ベタインキ層4aは着色顔料のみを含ませ、光輝性顔料を含ませることなく構成し、絵柄インキ層4bに光輝性顔料を含ませるように構成することも可能である。そして絵柄インキ層4bに光輝性顔料を含有させる場合は、絵柄印刷層4b、撥液剤を含有する塗料層5の光輝性顔料の色調を互いに異ならせることも可能であり、光輝性顔料の色調を異ならせて互いの模様と関連させることで、特殊な視覚的効果、立体感を創成することができる。
【0015】
所望の凹凸模様を有する塗膜層を形成する撥液剤を含有する塗料は、公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等をビヒクルとし、該ビヒクルに撥液剤を添加してなるものであり、更に必要に応じてその他の添加剤、例えば、顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、硬化剤等を適宜混合したものが使用できる。撥液効果に富み、意匠的に良好なものとしては、ビヒクルにアクリルポリオール系樹脂と無黄変タイプイソシアネート架橋剤を混合したものが好ましい。
【0016】
撥液性塗料に用いる撥液剤としては、公知のもの、例えば、シリコーン、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、アマイドワックス、ろうワックス、フッ化ビニル化合物等の撥液性物質を使用することができ、好ましくはシリコーンである。その添加量としては、0.01〜10重量%であり、好ましくは0.2〜2.0重量%である。
【0017】
撥液性塗料に添加される顔料は、通常使用される有機又は無機系の顔料及び光輝性顔料が使用できる。そして、立体感をより現出するためには、光輝性顔料を用いることが好ましい。光輝性顔料としては、例えば、パール顔料と称するもので、具体的には貝殻の内部や真珠を粉砕したもの、マイカの微粒子に酸化チタンまたは酸化鉄を焼き付けたもの、金属粉(例えば銅、アルミニウム、真鍮、青銅、金、銀等)の好ましくは1〜120μmの微粒子、蒸着されたプラスチックの破片、例えばポリエチレンテレフタレートフイルムに上記のような金属(通常はアルミニウム)を蒸着して粉砕したもの(銀色粉)、蒸着の後透明な黄色塗装を行って粉砕したもの(金色粉)等がある。
撥液剤を含有する塗料に混合する光輝性顔料の添加量は1〜10重量%が好ましい。即ち顔料添加量が1重量%未満と低い場合は、はじき模様の凹凸感が強調されにくく、顔料添加量が10重量%以上と高い場合は、印刷模様を隠蔽してしまい意匠的に劣るものとなる。
【0018】
塗工方法としてはグラビア印刷法、ロールコート法、リバースロールコート法スポンジロールコート法等の公知の塗工手段を用いることができる。塗工量としては、10〜100g/m2 (ウエット状態)であり、好ましくは20〜50g/m2 (ウエット状態)である。塗工量が20g/m2 未満と少ない場合は、塗工ムラ或いは撥液部を凹部として形成するのが困難になり意匠的に劣る。逆に塗工量が50g/m2 以上と多い場合には撥液部の塗料をはじいて凹部が充分に形成されず、また該層が必要以上に厚く形成されてしまい、コスト的にも不利になるばかりでなく、下層の絵柄印刷層も隠してしまい意匠的に劣るものとなる。
【0019】
図2は本発明の無機質系化粧板1’のその他の実施例を示すもので、図1に示す無機質系化粧板1の絵柄印刷層4と撥液剤を含有する塗料による凹凸模様層6との間に透明樹脂層9を設けた構成であり、絵柄印刷層4の表面を透明な合成樹脂層で被覆することによって、凹凸模様層の凹部における摩擦による絵柄の消失を防止するものである。透明樹脂層9に用いられる樹脂としては、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等の硬化性合成樹脂が適し、特に2液硬化型アクリルウレタン系樹脂が好ましく用いられる。膜厚としては、凹凸模様層の凹部における摩擦による絵柄の消失を防止する点より、20μm以上とすることが好ましものである。
【0020】
【実施例】
実施例1
秤量40g/m2 の薄葉紙にポリエチレン樹脂を20μmの厚さにコートした転写シート基材のポリエチレン樹脂層面にアルキッド樹脂系インキを用いてグラビア輪転印刷機にて所望の柄を印刷し転写シートを作製した。別途、厚さ3mmの珪酸カルシウム板にシーラー層としてポリイソシアネート系樹脂塗料を30g/m2 塗布し、さらに、白色プライマー層として熱可塑性ポリウレタン系樹脂塗料を100g/m2 塗工し、80℃で20分間乾燥した。次いで、該塗膜面に転写シートの絵柄印刷面が対向するように載せ、熱盤温度135℃、圧力15kg/cm2 で5分間の条件で加熱加圧し転写した。前記転写シートの転写シート基材を剥離後、表面に撥液剤を含有する2液硬化型アクリルウレタン塗料(大阪ワニス(株)製、no200ブライトーンシルバー)を塗布量が40g/m2 (ウエット)になるようにスポンジロールコーターを用いて塗布し、80℃、20分間乾燥硬化させ表面に凹凸模様が形成された立体感に優れた無機質系化粧板を得た。
【0021】
実施例2
秤量40g/m2 の薄葉紙にポリエチレン樹脂を20μmの厚さにコートした転写シート基材のポリエチレン樹脂層面にアルキッド樹脂系インキを用いてグラビア輪転印刷機にて所望の柄を印刷し転写シートを作製した。別途、厚さ3mmの珪酸カルシウム板にシーラー層としてポリイソシアネート系樹脂塗料を30g/m2 塗布し、さらに、白色プライマー層として熱可塑性ポリウレタン系樹脂塗料を100g/m2 塗工し、80℃で20分間乾燥した。次いで、該塗膜面に転写シートの絵柄印刷面が対向するように載せ、熱盤温度135℃、圧力15kg/cm2 で5分間の条件で加熱加圧し転写した。前記転写シートの転写シート基材を剥離後、該絵柄印刷層面に透明樹脂層として2液硬化型アクリルウレタン系樹脂を20g/m2 塗装し、続いて撥液剤を含有する2液硬化型アクリルウレタン塗料(大阪ワニス(株)製、no200ブライトーンシルバー)を塗布量が40g/m2 (ウエット)になるようにスポンジロールコーターを用いて塗布し、80℃、20分間乾燥硬化させ表面に凹凸模様が形成された立体感に優れた無機質系化粧板を得た。
【0022】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、印刷紙を用いることなく無機質系基材の表面に設けられたベースコート層面に、転写によって直接絵柄印刷層が設けられるために、細密な絵柄模様が現出でき、また、絵柄印刷層を設けたベースコート面に撥液剤を含有する塗料を塗工するため、撥液性が増大され凹凸形状が強調され、絵柄印刷層の上の撥液剤を含有する塗料による凹凸模様層と相乗して、非常にリアルな意匠性を有する無機質系化粧板を得ることが出来る。
【0023】
また、印刷紙を用いることなく無機質系基材の表面に設けられたベースコート層面に、転写によって直接絵柄印刷層が設けられているため、流し台等の水回りに用いても密着性の低下もなく、ガスコンロ回りに用いても耐熱性、耐防火性の問題もない化粧板とすることができ、キッチンバックパネルとして用いることが出来る。
【0024】
また、絵柄印刷層の上面に透明樹脂層を20μm以上設けることで撥液剤を含有する塗料による凹凸模様の凹部における摩擦による耐絵柄摩耗性が良好となり、物理的、化学的表面物性に優れた無機質系化粧板が得られる。
【0025】
さらに、撥液剤を含有する塗料に光輝性顔料を混合した塗料を用いることにより、凹凸模様のコントラストをさらに強調できて十分に深みを出すことができ、高級感をより一層付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機質系化粧板の積層構成を示す断面図である。
【図2】本発明の無機質系化粧板のその他の積層構成を示す断面図である。
【図3】本発明の無機質系化粧板の製造方法の一例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1、1' 無機質系化粧板
2 無機質系基材
3 ベースコート層
3a シーラー層
3b プライマー層
4 絵柄印刷層
4a ベタインキ層
4b 絵柄インキ層
6 凹凸模様層
7 転写シート
8 転写シート基材
9 透明樹脂層

Claims (4)

  1. 無機質系基材の表面にベースコート層を介して、絵柄印刷層と凹凸模様層が積層された立体感に優れる無機質系化粧板において、前記絵柄印刷層が、転写シート基材の一方の面に形成された転写印刷層を備えた構成の転写シートを前記転写印刷層を有する面と無機質系基材のベースコート層面が接するように載置するとともに加熱加圧した後、前記転写シートの転写基材シートを剥離することにより形成され、前記凹凸模様層が、撥液剤を含有する塗料を塗工硬化することにより形成されるとともに前記絵柄印刷層と前記凹凸模様層との間に透明樹脂層が積層されていることを特徴とする立体感に優れる無機質系化粧板。
  2. 前記透明樹脂層が、アクリルウレタン系樹脂よりなり、透明樹脂層の厚みが20μm以上であることを特徴とする請求項記載の立体感に優れる無機質系化粧板。
  3. 前記撥液剤を含有する塗料が光輝性を有する顔料を混合してなることを特徴とする請求項1又は2記載の立体感に優れる無機質系化粧板。
  4. 前記ベースコート層がシーラー層とプライマー層からなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の無機質系化粧板。
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