JP2560049B2 - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2560049B2
JP2560049B2 JP62282075A JP28207587A JP2560049B2 JP 2560049 B2 JP2560049 B2 JP 2560049B2 JP 62282075 A JP62282075 A JP 62282075A JP 28207587 A JP28207587 A JP 28207587A JP 2560049 B2 JP2560049 B2 JP 2560049B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、システム家具の扉、家具面材、ドア面材、
壁面、天井等に用いるパネル用の表面化粧シートに関す
るものである。
〔従来の技術〕
前記パネル用の表面化粧シートとしては、薄葉紙に通
常の方法で印刷を施し、表面保護のため、アミノアルキ
ッド、ウレタン樹脂コート層を設けてなるシートが知ら
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記シートは、次に列挙するような問
題点を有する。
表面物性悪い。
隠蔽性悪く、ラミネートする基材の色が影響する。
薄葉紙の平滑性が良くない為、印刷インキのつきが悪
い。
コート層が数μの為、塗装感がない。
裂けやすく、ラッピング適性がない。
強度的に劣り、Vカット適性(本シートを基板上に添
着した形態において、前記基板部分のみをVカットし、
折曲して使用する場合の適性)がない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の化粧シートは上記従来技術の問題点を全て解
決したものであって、透明乃至半透明な樹脂フィルム、
印刷層、透明乃至半透明な樹脂層、高隠蔽性の樹脂含浸
紙の順に配設された多層構造を有することを特徴とす
る。
透明乃至半透明な樹脂フィルムとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、PVC、PVDC、PVA、PET、ポリカー
ボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
アイオノマー等からなる樹脂フィルムを挙げることがで
きる。これらの樹脂フィルムの中で、インキの密着性、
表面物性の点で、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、ポリプロピレン又はPETからなる樹脂フィルムが優
れている。
そして前記エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
フィルムとしては、一般にエチレンとビニルアルコール
のランダム共重合体を成膜した透明乃至半透明なフィル
ムが用いられる。そして、前記共重合成分の比率を変え
ることにより、エチレンの持つ熱可塑性、耐水性と、ビ
ニルアルコールの持つ剛性、耐油性、耐溶剤性、非帯電
性の性能の大小を任意に調整し得るが、なるべく両者の
特徴を兼ね備え、且つ加工適性に優れたフィルムとする
ためにエチレン成分が30〜45モル%であることが好まし
い。30モル%未満では熱可塑性、熱加工適性、耐水性能
に劣り、また45モル%を越えると剛性、耐油性、耐溶剤
性、非帯電性に劣ることとなり好ましくない。
上記フィルムの厚みは10μ〜100μが好ましい。
印刷層は、通常は前記透明乃至半透明な樹脂フィルム
の一方の面に印刷を施すことによって形成される。前記
印刷層は、木目柄、抽象柄、石目柄等任意の模様を印刷
形成した層でも或いは着色または白色のベタ印刷を施し
た層でもよい。そして本発明の化粧シートの多層構造に
より、前記印刷層が模様を印刷形成したものである場合
は、前記印刷模様の奥行き感と、フィルムの塗装感の両
者が得られ、前記印刷層がベタ印刷の場合は、塗装感が
得られる。特に白色のベタ印刷を施したものは、意匠・
隠蔽・物性において従来のプリント紙にないものとな
る。インキとしては、一般的には硝化綿、酢酸セルロー
ス、ポリ塩化ビニル、ポリビニルプチラール、ポリウレ
タン、アクリル樹脂、ポリエステル等の単独重合体又は
他のモノマーとの共重合体をビヒクルとし、これに通常
の顔料、染料を着色剤として含有させて構成されるイン
キが用いられる。印刷層形成法としてはグラビア、オフ
セット、凸版、スクリーン印刷等通常の印刷方式を用い
ることができる、描面でも差し支えない。フィルムに印
刷する為、印刷インキのつきが良く、意匠性に優れる。
透明乃至半透明な樹脂層は、一般的に次のような方法
によって形成される。すなわち、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂やその他の樹脂をエクストルージョ
ンラミネート法により押出コーティングする方法、ゴム
系、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系等の樹脂をド
ライラミネート法によりコーティングする方法、ゴムエ
マルジョン系、酢酸ビニル−アクリルエマルジョン系、
エボキシエマルジョン系等の樹脂をウェットラミネート
法によりコーティングする方法等が用いられるが、トー
タルシート層の厚みを増加させ、表面をフラットに仕上
げるためにはポリオレフィン系樹脂を押出コーティング
する方法が望ましい。透明乃至半透明な樹脂層の厚みは
20〜50μが好ましい。積層後は、表面が、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体樹脂フィルム層となる為、厚み
感、塗装感に富んだシートとなり、また、耐摩耗性、耐
溶剤性、耐寒性等に優れる。さらにラッピング、Vカッ
ト加工性が可能なシートとなる。
上記のように、樹脂フィルム及び樹脂層としては、透
明乃至半透明なものを使用するのであるが、具体的に
は、得られた化粧シートに所要の印刷模様の奥行き感、
塗装感等を付与できる範囲で適宜の透明度のものを選択
して使用する。
高隠蔽性の樹脂含浸紙は次のようにして作成される。
すなわち、原紙としては、セルロース繊維又はレーヨ
ン、ビニロン、ポリエステル等の合成、半合成繊維を単
独であるいは混抄して通常の抄紙機でネットワーク状に
仕上げたものを用いることができる。さらに原紙の隠蔽
性を上げたり意匠性を向上させる為に二酸化チタンや各
種着色剤を混抄する。秤量は、50g/m2〜200g/m2で良い
が、隠蔽性、加工性を両立させる為には、80g〜120gが
好ましい。
本発明において使用しうる含浸用樹脂の例としては、
アクリル変性ウレタン、ポリエステル変性ウレタン、そ
の他のウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂、ポリエス
テル樹脂、アクリル変性樹脂、フェノール樹脂、メラミ
ン樹脂、メラミンアルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジア
リルフタレート樹脂などの熱硬化性樹脂の他ラテックス
類としてアクリル酸エステルにSBR,NBR,MBR等のゴム系
樹脂を混合させたもの等を単独であるいは混合して含浸
樹脂とすることができる。
上記含浸用樹脂を原紙に含浸させる方法としては、ロ
ールコート、グラビアコート、エアナイフコート、リバ
ースコート、ディップコート、バーコート等により各樹
脂を適当な溶剤で希釈して適性粘度として含浸させるこ
とができる。
前記樹脂の原紙への含浸率は、次式で算出され、20〜
60%の範囲が適当である。
本発明の化粧シートの透明乃至半透明な樹脂フィルム
の上面には、通常、艶調整層を設ける。前記艶調整層
は、化粧材表面の光沢度を調整するために設けるもので
あるが、表面保護の役割もある。艶調整層は適宜のビヒ
クルを用いた塗料を塗布することにより形成され、該ビ
ヒクルとしては、ポリウレタン、アクリル樹脂、アミノ
樹脂、ニトロセルロース樹脂、アルキッド樹脂、ポリエ
ステル、ポリビニルブチラール樹脂、メラミン樹脂、酢
酸セルロース、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂等の1種又は2種以上の
混合樹脂を用いることができる。艶調整層を形成する塗
料には通常、適量の艶消剤を分散させて所望の艶消度を
与えるが艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、
炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーン
等が用いられる。上記塗料の塗布方法としては、グラビ
アコート、ロールコート、エアナイフコート、スプレー
コート、フローコート等の方式が用いられる。
〔実施例〕
以下、添付の第1図に基づいて本発明の実施例を説明
する。
厚さ25μのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
フィルム1(クラレ製エバールフィルムE-25)の片面に
ポリ塩化ビニルをビヒクルするインキ(昭和インキ製化
X)のホワイトで60μ版深のグラビアベタ版を用いてベ
タ印刷をほどこして印刷層2を形成した。この印刷層2
側に押出し機を用いてポリエチレン樹脂(三井ポリケミ
カル製ミラソン14)を膜厚20μコートして透明樹脂層3
とするとともに、白色の樹脂含浸紙4(興人製FXV-101D
P、秤量100g/m2のチタン紙、含浸樹脂アクリル樹脂及び
SBR、含浸率40%、)をインライン同時ラミネートし
た。さらに、前記樹脂フィルム1上に下記艶調整塗料を
60μ版深のグラビアベタ版を用いてコートして艶調整層
5を形成した。
艶調整層用塗料 アクリルポリオール樹脂 100重量部 キシレンジイソシアネート 30 〃 マイクロシリカ 3 〃 酢酸エチル 30 〃 トルエン 30 〃 得られたシートは、物理的、化学的性能に優れ、高隠
蔽で塗装感に優れていた。またラッピングが可能であ
り、合板7に接着剤層6を介してラミネートした後のV
カットも可能であった。
〔発明の効果〕
本発明の化粧シートは、上記のような構成のものであ
るから、耐摩耗性、耐溶剤性、耐寒性等の物性が良く、
塗装感がある。また印刷層は樹脂フィルム面に印刷をほ
どこして形成することにより、インキのつき及び意匠性
の良いものが得られる。また、ベースが高隠蔽性の樹脂
含浸紙からなるため、合板等の基材にラミネートしても
基材の色の影響をうけない。さらに、樹脂フィルム層、
含浸紙層から構成されるため、ラッピング、Vカット適
性が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の化粧シートの一実施例の断面図であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポ
    リプロピレン又はPETのいづれかから選んだ透明乃至半
    透明な樹脂フィルム、印刷層、ポリオレフィン系樹脂よ
    りなる透明乃至半透明な樹脂層、高隠蔽性の樹脂含浸紙
    の順に配設された多層構造を有することを特徴とする化
    粧シート。
  2. 【請求項2】透明乃至半透明な樹脂フィルムの片面に艶
    調整層が形成されており、印刷層が樹脂フィルムの他面
    に印刷を施すことによって形成されたものであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の化粧シート。
JP62282075A 1987-11-10 1987-11-10 化粧シート Expired - Lifetime JP2560049B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58163797A (ja) * 1982-03-15 1983-09-28 凸版印刷株式会社 化粧紙
JPS58143233U (ja) * 1982-03-24 1983-09-27 大日本印刷株式会社 化粧板
JPS60120837U (ja) * 1984-01-25 1985-08-15 アイカ工業株式会社 金属調を呈する化粧シ−ト
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JPH07928B2 (ja) * 1985-12-23 1995-01-11 大日本印刷株式会社 ラミネ−ト化粧材

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