JPH06210815A - 厚塗り塗装調化粧シ−ト - Google Patents

厚塗り塗装調化粧シ−ト

Info

Publication number
JPH06210815A
JPH06210815A JP2350093A JP2350093A JPH06210815A JP H06210815 A JPH06210815 A JP H06210815A JP 2350093 A JP2350093 A JP 2350093A JP 2350093 A JP2350093 A JP 2350093A JP H06210815 A JPH06210815 A JP H06210815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
polyvinyl chloride
sheet
paint
top coat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2350093A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Yoshimura
功 吉村
Hiroaki Aoyama
浩明 青山
Takashi Doi
孝志 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2350093A priority Critical patent/JPH06210815A/ja
Publication of JPH06210815A publication Critical patent/JPH06210815A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】表面にポリ塩化ビニルフイルムを化粧シート用
基材とした、厚さ15ミクロン以上のトップコート層を
もつ厚塗り塗装調化粧シ−トを容易かつ確実に提供す
る。 【構成】着色ポリ塩化ビニルフイルムの表面に絵柄層を
設け、絵柄層に重ねる様に透明ポリ塩化ビニルフイルム
を貼合せ、その表面にエンボスによる凹陥部を設け、該
凹陥部内に着色塗料が充填され、更にアルコール可溶性
エポキシ硬化型アミン変性アクリル樹脂をベヒクルとす
るトップコート層を15ミクロン以上有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種家具類や、建築内
装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化
粧シートに関し、特に木目等の凹凸模様を表現するに好
適な化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建材や家具等の基材の表面に装飾
あるいは表面保護の目的で貼着される化粧シートにおい
て、特に表面意匠性に於いて優れた特性を奏する化粧シ
ートとしては、表面に凹陥部が設けられ、該凹陥部内に
着色塗料を充填した後、更にトップコート層を有するも
のが汎用されている。
【0003】しかし、上記のような従来技術において
は、トップコート層を形成するインキ、塗料を構成する
樹脂が熱硬化型でケトン、エステル等の溶剤可溶性の場
合、化粧シート用基材であるポリ塩化ビニルシートを軟
化させ初期のフイルム硬度が低下したり、又シートがフ
レアー状となり後加工に支障を来すという欠点があり、
電離放射線硬化樹脂による場合は、塗膜が硬くなり過ぎ
て亀裂が発生しやすいし、又コストが高くなる事から、
表面コート層としては、せいぜい1〜5ミクロン程度し
か施す事が出来なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の化粧シートにあ
っては、トップコート層を厚くする為には化粧シート用
基材のポリ塩化ビニルシートを侵さない水溶性インキを
使用する方法があるが、化粧シート用基材がポリ塩化ビ
ニルフイルムでは乾燥温度を40℃以下で行う為に乾燥
が遅く、又乾燥ゾーンを長くする必要があり設備費も高
く、生産性が悪いという問題がある。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ポリ塩化
ビニルシートを化粧シート用基材とする、厚塗りトップ
コート層を具備する高意匠性の厚塗り塗装調化粧シ−ト
を容易かつ確実に提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の厚塗り塗装調化粧シ−トは、表面にポリ塩
化ビニルシートを有する化粧シート用基材に、エンボス
による凹陥模様を施し、該凹陥模様の凹部に着色塗料を
充填し、更に表面に厚塗りのトップコート層を有する化
粧シートに於いて、前記トップコート層の樹脂が、アル
コール可溶性エポキシ硬化型アミン変性アクリル樹脂か
らなることを特徴とする。
【0007】上記構成において、厚塗りトップコート層
の塗膜厚が15ミクロン以上であることを特徴とする。
【0008】
【作用】上述の構成からなる厚塗り塗装調化粧シ−トで
は、トップコート層を形成する塗料に含まれる溶剤が化
粧シート用基材であるポリ塩化ビニルフイルムを侵さな
いアルコール系溶剤が主体の為に、トップコート層を厚
膜となるように塗工しても化粧シート用基材をフレアー
状に膨潤、軟化させない様に作用する。
【0009】
【実施例】以下、図面を引用して本発明を説明する。図
1は本発明実施例1の厚塗り塗装調化粧シ−トの積層断
面図、図2は実施例2の厚塗り塗装調化粧シ−トの積層
断面図であって、1は着色ポリ塩化ビニルフイルム、2
は絵柄印刷層、3は透明ポリ塩化ビニルフイルム、4は
着色充填塗料、5はトップコート層、6は隠蔽ベタ印刷
層をそれぞれ示す。
【0010】化粧シート用基材には、例えば、ポリ塩化
ビニルフイルム、ポリオレフィン系樹脂フイルム、ポリ
エステルフイルム、アクリル系樹脂フイルム等があげら
れるが、材料コスト、合板等の基板えの貼合せ時の作業
性、更にVカット等の後加工性などからして着色ポリ塩
化ビニルフイルム1が適しており、フイルムの厚さは8
0ミクロンとすることが好ましい。
【0011】化粧シート用基材には、例えば、木目、石
目、布目、天然皮革の表面柄、抽象柄等を表現する印刷
が付されており、絵柄印刷層2としては着色シートの表
面に施しても、又透明シートの裏面に施しても良く、通
常のグラビア輪転機によつて施される。その表面にエン
ボスによる凹部、例えば木目の導管に模した凹部を、前
述の印刷模様と組み合わせて賦形させたものが好まし
い。
【0012】なお、凹部を有する化粧シート用基材とし
ては、印刷が付されている熱可塑性合成樹脂シートの印
刷面に対して別製の熱可塑性合成樹脂シートを熱接着に
よつて積層すると共に、積層されたシートの表面にエン
ボスによる賦形を行うことによって得られる所謂ダブリ
ングエンボスによる積層シートであっても良く、特に表
面に印刷が付されている着色ポリ塩化ビニルフイルム1
に対して別製の透明ポリ塩化ビニルフイルム3をダブリ
ングエンボスすることによって得られる積層シートを化
粧シート用基材として利用することが最も好ましい。
【0013】化粧シート用基材の表面における凹部内に
着色充填塗料4を充填させるためのワイピング処理は、
凹部が賦形されている樹脂と相溶性のある樹脂をベヒク
ルとする塗料で行うのが好適であり、溶剤系としては、
水系あるいは高級アルコール系、グリコール系が好まし
いが、ケトン、エステル、芳香族系でも良く、形成法と
しては通常のロールコート法、又はドクター法のいずれ
によつて行われても良い。
【0014】トップコート層5は、無色の透明であって
も、あるいは着色透明であっても、更には艶消しの透明
であってもよく、形成法としては例えば、ロールコー
ト、リバースコート、グラビアコート、グラビアリバー
スコート等によって塗工し、熱風乾燥によって硬化させ
たものである。
【0015】そこで本発明では、トップコート層5を形
成する塗料組成としては、硬化剤に水酸基と反応性のな
いエポキシ基を少なくとも2ケ以上有する化合物を用
い、主剤としては、エポキシ基との反応性の強い官能基
であるアミン基を側鎖にもつアクリル樹脂であつて、ア
ルコール可溶性の樹脂組成より成り立つ。
【0016】従って化粧シート用基材であるポリ塩化ビ
ニルフイルムに、塗膜厚15ミクロン以上になるように
塗工を行っても、化粧シート用基材をフレアー状に膨
潤、軟化さすことがなく、天然木によく似た外観と、塗
装感と深みとをあわせそなえた厚塗り塗装調化粧シ−ト
を得ることが可能となった。
【0017】実施例1 厚さ80ミクロンの着色ポリ塩化ビニルフイルム(理研
ビニル製、W−500)の表面に塩化ビニール樹脂系イ
ンキ(昭和インク製、化X)で木目模様柄をグラビア輪
転機にて印刷した。次いで厚さ80ミクロンの透明ポリ
塩化ビニルフイルム(理研ビニル製、W−500)と上
記印刷された着色ポリ塩化ビニルフイルムの木目模様印
刷層とを重ねて、予熱ドラム温度165℃、テフロンロ
ール温度70℃、ニップ圧1kg/cm2 、速度20m/分
の条件でダブリングエンボスに付すことにより、両者を
積層すると同時に透明ポリ塩化ビニルフイルムの表面に
木目の導管に相当する凹陥部を賦形した。
【0018】次いでエンボスによる凹陥部が表面に賦形
された前記ポリ塩化ビニルフイルムに対して、水性ワイ
ピング用インキ(昭和インク製、AW−NO6)をロール
コート法によって塗工した後ドクターブレードで凹陥部
以外の部分に付着しているワイピングインキを除去し積
層シートの表面に形成されている凹陥部内に着色塗料を
充填、固化させた。更に先の化粧シートのワイピング処
理面に対してアルコール可溶型樹脂液(大日本インキ化
学工業製、アクリディックA−915)を版深150ミ
クロンのシリンダーを用いグラビアリバースコート法に
よつて90g/m2塗工し、トップコート層を乾燥硬化さ
し、厚さ15ミクロンの厚塗り塗装調化粧シ−トを得
た。
【0019】実施例2 厚さ140ミクロンの透明ポリ塩化ビニルフイルムにグ
ラビア輪転機にて木目模様印刷及び隠蔽ベタ印刷層を施
した後、印刷層の反対面にエンボス加工を行い凹陥部を
賦形した。以後の工程は実施例1と同様に行い単層のト
ップコート層の厚さが15ミクロンの厚塗り塗装調化粧
シ−トを得た。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の厚塗り塗
装調化粧シ−トは、表面に凹陥部が設けられ、該凹陥部
に着色塗料が充填され、更に表面層として15ミクロン
以上のトップコート層を有するために、天然木によく似
た外観と、塗装感と深みとをあわせそなえた意匠効果を
奏する。本発明の厚塗り塗装調化粧シ−トを建材や家具
の表面材として使用すれば、高級感のあるものが低コス
トで得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の厚塗り塗装調化粧シ−
トを示す断面図である。
【図2】本発明に係る実施例2の厚塗り塗装調化粧シ−
トを示す断面図である。
【符号の説明】
1 着色ポリ塩化ビニルフイルム 2 絵柄印刷層 3 透明ポリ塩化ビニルフイルム 4 着色充填塗料 5 トップコート層 6 隠蔽ベタ印刷層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 3/06 8808−2H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にポリ塩化ビニルシートを有する化
    粧シート用基材に、エンボスによる凹陥模様を施し、該
    凹陥模様の凹部に着色塗料を充填し、更に表面に厚塗り
    のトップコート層を有する化粧シートに於いて、前記ト
    ップコート層の樹脂が、アルコール可溶性エポキシ硬化
    型アミン変性アクリル樹脂からなることを特徴とする厚
    塗り塗装調化粧シ−ト。
  2. 【請求項2】 前記トップコート層が15ミクロン以上
    であることを特徴とする請求項1記載の厚塗り塗装調化
    粧シ−ト。
JP2350093A 1993-01-20 1993-01-20 厚塗り塗装調化粧シ−ト Withdrawn JPH06210815A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2350093A JPH06210815A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 厚塗り塗装調化粧シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2350093A JPH06210815A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 厚塗り塗装調化粧シ−ト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06210815A true JPH06210815A (ja) 1994-08-02

Family

ID=12112204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2350093A Withdrawn JPH06210815A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 厚塗り塗装調化粧シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06210815A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110733269A (zh) * 2019-11-12 2020-01-31 上海芳辉印刷有限公司 一种在微孔基材上烫压暗纹的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110733269A (zh) * 2019-11-12 2020-01-31 上海芳辉印刷有限公司 一种在微孔基材上烫压暗纹的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2186080C (en) Recoatable decorative sheet and recoatable decorative material
JPH053590B2 (ja)
JP2000328498A (ja) 化粧材
ITMI20080688A1 (it) Rivestimento decorativo per oggetti e relativo metodo per decorare
WO1995033626A1 (en) Process for making curable decals
US20040218238A1 (en) Method of creating hoolgraphic image on printing surface
JPH06210815A (ja) 厚塗り塗装調化粧シ−ト
JPH07266526A (ja) 化粧板の製造方法
JP2001096704A (ja) 化粧材
JP2001328228A (ja) 化粧材
JP3465103B2 (ja) 模様に同調した凹凸感を有する化粧材とその製造法
JPS6315029B2 (ja)
JP3507162B2 (ja) 化粧シ−ト
JPH06270370A (ja) 化粧シ−ト
KR100479711B1 (ko) 부분접착에 의한 투명효과 금은박 열전사필름 및 그제조방법
KR20020080690A (ko) 다색효과를 갖는 부분증착 열전사필름과 그 제조방법
DE3545171C1 (en) Process for producing laminate sheets, films and the like provided with a surface finish and transfer films for carrying out the process
JP2002337300A (ja) 木目調化粧板及びその製造方法
JPH08318506A (ja) エンボス化粧板とその製造方法
JP3291819B2 (ja) 立体感のある化粧シートの製造方法
JPH0120065B2 (ja)
JPS5940776B2 (ja) 装飾ガラスの製造方法
JPH08267695A (ja) 化粧シートおよびその製造方法
JPS6287284A (ja) 凹凸化粧シ−トの製造方法
JPH0299400A (ja) 同調エンボス模様を有する絵付成形体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000404