JP2600127B2 - 化粧板 - Google Patents

化粧板

Info

Publication number
JP2600127B2
JP2600127B2 JP5160600A JP16060093A JP2600127B2 JP 2600127 B2 JP2600127 B2 JP 2600127B2 JP 5160600 A JP5160600 A JP 5160600A JP 16060093 A JP16060093 A JP 16060093A JP 2600127 B2 JP2600127 B2 JP 2600127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
groove
conduit
decorative board
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5160600A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0717006A (ja
Inventor
健太郎 鈴木
潤 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP5160600A priority Critical patent/JP2600127B2/ja
Publication of JPH0717006A publication Critical patent/JPH0717006A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2600127B2 publication Critical patent/JP2600127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築内装材、家具、住
宅機器等に使用する化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合板等を基材とし、その表面に木目柄を
印刷した化粧紙を貼り、塗装仕上げを施した化粧板は、
建築内装材、家具、住宅機器等に大量に使用されてい
る。これら化粧板は、単に木目柄を印刷した化粧紙の上
から、塗装しただけでのものもあり、また、天然の木材
に近づけるため、天然の木材の導管溝に似た微細な針状
の凹溝をエンボスした化粧紙を使用するか、あるいは下
塗り塗装の塗膜に該凹溝をエンボスしてから、最終仕上
げ塗装を施したものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に印刷された化粧紙を使用し、人工的に導管溝と類似し
た凹溝をエンボスした場合、以下に述べる理由により、
どうしても天然の木材と比較して商品価値が劣る。
【0004】天然の木材を塗装した場合、導管溝内壁
は、導管溝以外の表面部(以下、導管溝以外の表面部を
平面部という)と材質的な差があるため、平面部に比べ
て塗料の吸い込み量が多い。従って、塗装する際に、特
に平面部と導管溝内壁との材質的な差を考慮しなくと
も、導管溝にも塗料が浸入するように塗装しさえすれ
ば、導管溝内壁は平面部よりも濃く、かつ艶が少なく塗
装され、木材の特徴である導管溝の存在が強調され、深
みのある塗装ができる。
【0005】しかしながら、前記従来技術のように人工
的に作られた導管溝には、天然の木材のように導管溝内
壁と平面部との間の材質の差はない。それにもかかわら
ず、従来技術では、導管溝内壁と平面部とが、同じよう
に塗装されているのが現状である。したがって、天然の
木材のように、導管溝が強調されないため、美観面でも
劣り、天然の木材と容易に見極めがつくので、商品価値
が低い。また、天然の木材を塗装した場合、導管溝が平
面部に比べて塗料の吸い込みが大きいため、平面部に比
べて艶が少ないので、導管溝が見る方向によって輝いて
見えるようなことはない。上記従来技術による化粧板に
於いては、平面部と同等の艶が有るため、見る方向によ
っては凹溝が輝いて見え、一見して人造物であることが
分かってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンボスした
凹溝内も、天然の木材の導管溝の如く見えるように塗装
を施した化粧板に関する発明である。以下図面に基づい
て詳細に説明する。
【0007】先ず、合板等の平面基材(A)に木目柄を
印刷した化粧紙(B)を貼る。次に、適量の流動性のあ
るポリエステル樹脂を該化粧紙のほぼ中央部に滴下し、
その上に、化粧板上に形成すべき導管状凹溝に対応する
凸状部を有するフィルムで覆い、その上から弾性ロール
でポリエステル樹脂を基材全体にむらなく延ばし、化粧
紙の上に均一な厚みのポリエステル樹脂の塗膜(C)を
形成する。
【0008】ポリエステル樹脂硬化後、フィルムを剥が
すと、フィルムの凸状部が、化粧板表面のポリエステル
樹脂塗膜(C)上に凹溝として転写される。次に該ポリ
エステル樹脂塗膜(C)の上に、必要に応じて、主とし
てポリウレタン樹脂塗装を施して最終仕上げとする。こ
こまでの工程は、公知技術である。
【0009】本発明は、上記化粧板の最終仕上げ塗装に
かえて、まず弾性のあるスポンジロール等の慣用の方法
で、ポリエステル樹脂塗膜の上に、下塗りとして塗料
(D)を表面及び凹溝内壁に塗工する(図1参照)。塗
料が硬化しないうちに、ワイピングロール等により、凹
溝以外の部分に塗布された下塗り塗料(D)を拭い取
る。下塗り塗料(D)硬化後、仕上げ塗装として塗料
(E)を塗工する。仕上げ塗料(E)の塗工にあたって
は、比較的硬質の塗工ロールを使用し、塗布量を少なめ
に調整して、図2のように凹溝を除いた平面部にのみ塗
工することが肝要である。
【0010】下塗り塗料(D)には、濃着色の艶消し塗
料を、仕上げ塗料(E)には薄着色の有艶塗料を使用す
ることにより、あたかも天然の木材に塗装したように、
凹溝は、平面部よりも濃く塗装されるとともに艶も少な
く塗装される。なお、上記において、有艶塗料とは、下
塗りの艶消し塗料(D)に比べて、相対的に艶のある塗
料のことを言うのであって、必ずしも、全艶の塗料でな
くてもよい。同様に、艶消し塗料とは、仕上げ塗装の有
艶塗料(E)に比べて相対的に艶の少ない塗料のことを
言う。
【0011】有艶塗料と艶消し塗料との関係は、濃着色
と薄着色との関係においても、同様である。即ち、仕上
げ塗装の薄着色塗料(E)は、下塗りの濃着色塗料と比
較して、相対的に薄ければよいので、下塗りの濃着色塗
料(D)がかなり薄い塗料であれば、上塗りは、透明塗
料でもよい。
【0012】なお、仕上げ塗装前に、化粧板表面をサン
ダーで研削して、平面部に残存する下塗り塗料(D)を
完全に除去してもよい。仕上げ塗装が下塗り塗料(D)
の影響を受けないため、凹溝がさらに強調されるととも
に、化粧板全面にわたり、むらなく仕上げることができ
る。
【0013】
【発明の効果】凹内に塗られた下塗り塗料(D)と、平
面部に塗られた仕上げ塗料(E)との間に、相対的な濃
淡の差及び相対的な艶の差があり、この濃淡差及び艶の
差により、化粧板上に人工的に作られた導管状の凹溝が
強調され、深みのある外観を呈する。また、凹溝の艶は
平面部よりも艶が少ないため、従来技術による化粧板の
ように、導管溝が輝いてみえるという天然の木材には見
られない不自然な現象も見られず、あたかも天然の木材
を使用した化粧板のように見える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、下塗り塗装を施した化粧板の断面図で
ある。
【図2】図2は、仕上げ塗装を施した化粧板の断面図で
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合板等の基材の表面に木目柄を印刷した
    化粧紙が貼られ、該化粧紙の上に、表面に凹溝が形成さ
    れたポリエステル樹脂の塗膜が施され、凹溝内壁に濃着
    色でかつ艶の少ない塗装が施され、さらに、凹溝内壁を
    除いた表面平面部に、凹溝内壁よりも薄着色かつ艶のあ
    る仕上げ塗装が施されてなる化粧板
JP5160600A 1993-06-30 1993-06-30 化粧板 Expired - Lifetime JP2600127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5160600A JP2600127B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 化粧板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5160600A JP2600127B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 化粧板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0717006A JPH0717006A (ja) 1995-01-20
JP2600127B2 true JP2600127B2 (ja) 1997-04-16

Family

ID=15718451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5160600A Expired - Lifetime JP2600127B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 化粧板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2600127B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08318506A (ja) * 1995-03-23 1996-12-03 Toppan Printing Co Ltd エンボス化粧板とその製造方法
JP3826851B2 (ja) * 2002-06-25 2006-09-27 松下電工株式会社 化粧パネルの製造方法
JP2018079669A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 ユーロポート株式会社 転写シート、転写方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57157791A (en) * 1981-03-24 1982-09-29 Masao Suenaga Fusion printing method on fusible solid substance
JPS60196397A (ja) * 1984-03-19 1985-10-04 増渕 秀雄 バ−コ−ドブツク

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0717006A (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2707651B2 (ja) 化粧材
US20100173132A1 (en) Decorative sheet
JP4694944B2 (ja) 化粧シート
JP2600127B2 (ja) 化粧板
JP2992734B2 (ja) 化粧板とその製造方法
JPS582827B2 (ja) 凹凸化粧板の製造方法
JPS62134256A (ja) 本漆を施した合成樹脂製製品
JP2706890B2 (ja) 化粧中質繊維板
JP2540679B2 (ja) 突板貼化粧板
JPS6214349B2 (ja)
JPH1190320A (ja) 木質材の塗装方法
JPS62269776A (ja) ▲つき▼板貼り化粧板の塗装方法
EP1154885A1 (en) Method for surface treating engineered composite board
JP2557546Y2 (ja) 木製素材
JPH0126445Y2 (ja)
JP2001088105A (ja) 家具用化粧板と家具用化粧板の製造方法
JPS6064886A (ja) 木質化粧板
JPS5938267Y2 (ja) 天然木調化粧板
JPS58153637A (ja) 化粧板およびその製造方法
JPS5930552B2 (ja) ラミネ−ト化粧板及びその製造法
JPS6064885A (ja) 木質化粧板
JPS641308B2 (ja)
JPH026878A (ja) 家具に使用する化粧板の製造方法
JPS6092542A (ja) 浮造り化粧板およびその製法
JPH03175028A (ja) 塗装化粧板の製造方法