JPH0126445Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天然木感を有する化粧板に関するもの
であり、見る角度によつて輝きの程度が異なる化
粧板に関するものである。

パールインキや金属粉インキのようないわゆる
光輝性インキを用いて木材の「テリ」を表現した
化粧板は従来より数多く提案されているが、それ
らは各れも同一平面の上に形成されているのです
ぐに印刷物であることが判別でき、天然木感を表
現する上でより一層の改良が望まれていた。

本考案の化粧板は以上のような点を改良したも
のであり、見る角度によつて「テリ」が変化し、
あたかも天然木のような外観を有するものであ
る。

以下図面に従つて本考案を詳細に説明する。

第１図は本考案の化粧板の断面図であり、該化
粧板は基板１としてその表面にヘアライン状の溝
を有するものを用いる。基板としては、合板、パ
ーチクルボード、無機質板、金属板等の、表面に
溝を形成することの可能な総ての基板が使用でき
る。溝の形成方法としては、プレス法、サンダー
法、腐蝕法等任意の方法が使用でき、溝の頂部か
ら底部までの高さは20μ〜60μ、低部と低部の間
隔は100μ以上が好ましく、使用する化粧シート
の素材と厚さによつて前記範囲内から効果のある
数値を選択する。

基板１の上には接着材を介して化粧シート２が
貼着されており、しかも該化粧シートは基材表面
の溝に喰い込むように貼着されている。

化粧シートは、薄葉紙、チタン紙、合成樹脂フ
イルム等の表面に光輝性樹脂層と木目模様とが施
されたものであり、基板に貼着されると、光輝性
樹脂層は溝の内部と同一の面に配置される為、場
所によつて光の反射角度が異なつて乱反射とな
る。

化粧シート２の上には光沢のある樹脂層３が設
けられている。該樹脂層は、ウレタン系、アミノ
アルキツド系、ポリエステル系、ジアリルフタレ
ート系、メラミン系、塩化ビニル系、その他の樹
脂を塗布するか、又は予め化粧シートに含浸させ
ておくことによつて設ける。又、樹脂層表面は光
沢を有するものが良く、光沢度が大きい程下層の
光輝性樹脂層の「テリ」が強調される。なお、樹
脂層３は下層を隠蔽しないように透明、半透明、
着色透明のものを形成する。

光輝性樹脂層は、パールインキ、金属粉を混入
したインキや塗料を用いて印刷機やコーターで形
成する。

以上のような構成からなる本考案の化粧板は、
見る角度によつて「テリ」が微妙に変化し、天然
木に酷似した外観を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の化粧板の断面図を示すものであ
る。 １……基板、２……化粧シート、３……光沢の
ある樹脂層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面にヘアライン状の溝を有する基板と、該基
   板表面の溝に喰い込むように貼着された表面に光
   輝性樹脂層と木目模様を有する化粧シートと、該
   化粧シートの表面に形成された光沢のある樹脂層
   とから成る天然木感を有する化粧板。