JPS6037723B2 - 電気掃除機の集塵袋用蓋のパツキング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は着脱自在なる集塵袋を備えている電気掃除機の
気密シールに関するものである。

特に蒲鉾状の集塵袋用菱体のパッキング装置に関する。

〔従釆の技術〕従来、集塵袋の着脱は集塵袋用蓋体を本
体ケースから取り外して行なう。

集塵袋用蓋体が本体ケースに設けられている集塵袋収納
室の一部を荷うように集塵袋用蓋体の形状を後方から見
て蒲鉾状にすると、集塵袋の着脱がし易くなる。これは
、集塵袋用蓋体を外した時に、集鰹袋が集塵袋収納部か
ら大きく露出するからである。しかし、集塵袋用蓋体の
後側は蒲鉾形状になっているのでシールが良く行なわれ
ない。

すなわち、集塵袋用蓋体の後部内側面に当接するような
シールパッキングを本体ケース側に設けて検討したとこ
ろ、十分なシールが得られなかった。

これは、シールパッキングの接合面が曲面であるので、
両者の合せ寸法が出しにくいこと、仮りに寸法がでても
、接合圧力によりシールパッキングが榛んでも曲面のた
め均一な俵みが行なわれないこと、さらに集塵袋用蓋体
は蒲鉾形状であるため、両端側が外側に開きやすい構造
であり、集塵袋用蓋体をシールパッキングに強く押圧で
きないことの理由によるものである。（侍開昭５３−４
３９６１号公報参照）〔発明が解決しようとする問題点
〕 そこで本発明は上記欠点を除くため蒲鉾状の集塵袋用蓋
体でも充分気密性のあるパッキング装置を提供すること
を目的としている。

すなわち、集塵袋用蓋体の装着時に該集塵袋用蓋体を後
方に押圧する傾斜部を本体ケースの吸込口側に設けた本
体ケースハンドルの両側、および前記集塵袋用蓋体前方
裏面にそれぞれ設け、かつ、前記集塵袋用蓋体を蒲鉾形
状に形成し、該菱体後縁の気密用リブを受けるリップ状
パッキングを前記フィルター収納室後上縁に突設したも
のであるから、リップは本体ケース側に設けられている
集塵袋収納室内の負圧が大きくなると、大気圧によって
気密用リブに強く押される。

これにより、集塵袋用蓋体の後側は気密が保たれるので
集塵袋用蓋体内の負圧が高くなってもリークは生じない
のである。〔問題を解決するための手段〕 上記の目的を達成するために本発明は、吸込口の後方に
集塵袋を収納するフィルター収納室、および該フィルタ
ー収納室後方に第２築塵フィルターを介して電動送風機
を収納するモータ収納室からなる本体ケースと、該本体
ケースの前記モータ収納室の上側を覆うケースカバー、
および前記フィルター収納室の上側を覆う集塵袋用蓋体
をパッキングを介して備えた電気掃除機において、上記
集塵袋用蓋体の装着時に該集塵袋用蓋体を後方に押圧す
る傾斜部を本体ケースの吸込口側に設けた本体ケースハ
ンドルの両側、および前記集塵袋用蓋体前方裏面にそれ
ぞれ設け、かつ、前記集塵袋用蓋体を蒲鉾形状に形成し
、該蓋体後縁の気密用リブと接合するりップ状パッキン
グを前記フィルター収納室後部上縁に突設したことを特
徴とするものである。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面に沿って説明する。

第１図、第２図および第３図に示すように、この電気掃
除機の本体ケース１は電動送風機２および紙の集塵袋３
が備えられている。集塵袋３が収められるフィルター収
納室４は、上部が開口になっている。

この閉口をふさぐ集塵袋用蓋体５は、本体ケース１に取
り外しできるように取り付けられている。電動送風機２
が収納されるモータ収納室６は、第１図、第２図に示す
ように、電動送風機収納室６の前部には電動送風機２の
保護通気板７を上から差し込んで取り付けるための取り
付け溝８が形成されている。

モー夕収納室６の後部には排気室９が設けられている。

排気室９の後蟹には排気口１０が設けられている。排気
室９にはモータ収納室６が排気通路１ １をもって選通
している。電気送風機２からはき出される大部分の排気
は排気通路１１を通るが、一部はバイパス穴１２を通る
。バイパス穴１２により排気が促進されるため、排気温
度の上昇を抑えることができる。

本体ケース１はプラスチックで作られているが、排気温
度上昇が抑えられるので熱変形の防止が行なわれる。コ
ードリール１３は第４図に示すように、電動送風機収納
室６の隣りに設けられているコードリール収納室１４に
取り付けられている。

コードリール１３は支持板１５に回転自在に支持されて
いる。

この支持板１５を仕切盤１６に取り付けることにより、
コードリール１３はコードリール収納室１４に回転自在
に置かれるのである。電動送風機上カバー２４は、第１
図、第３図に示すように、電動送風機２を上からおおう
ようにして、本体ケースーにねじ止めされる。

電導送風機収納室６に収納された電導送風機２は電導送
風機上カバー２４にて抑えられるので、電動送風機２の
固定ねじ等は、特に必要ない。本体ケース上カバー２５
は、第１図、第３図に示すように電動送風機上カバー２
４の上から本体ケース１に取り付けられる。コードリー
ル１３も本体ケース上カバー２５にておおわれる。上記
電動送風機上カバ−２４は、プラスチックで形成されて
いる。

電動送風機２を絶縁的にカバーする上で必要である。こ
の電動送風機上カバー２４の上面にはスイッチ等の電気
部品が取り付けられる。これは、電動機上カバー２４が
プラスチックで形成されているので、絶縁上好都合であ
る。本体ケース上カバー２６は第１図、第３図に示すよ
うに、スイッチペダル４６とコードリールペダル４７が
取りつけられている。

吸込口５５には、集鰹袋取付パッキング５７が取り付け
られる。

この集塵袋取付パッキング５７は、外周に形成した環状
溝を吸込口５５に緩めて取り付けている。ゴムで形成さ
れているので、取り付け易いのである。逆止弁５８は集
塵袋取付パッキング５７に一体に形成されている。集塵
袋取付パッキング５７は、集塵袋３の取り付け部６０に
円錐台部と環状突起とから形成されている。

ここに築塵袋３の口板６１に形成した築塵口を鉄めて集
塵袋３を取り付けるのである。取り付け部６０は円錐台
形状になっているので、桑塵口のセンターリングが容易
に行なわれる。また環状突起に口板６１が当接するので
シールが確実に行なわれる。口板６１は硬質の厚紙でで
きている。

この口板６１は、集塵袋止め具６２で止められる。口板
６１の外周には係止用の段部が形成されている。ここに
集塵袋止め具６２を掛けるのである。除塵装置は第２図
、第３図、第４図に示すように、枠体６７ａとネットフ
ィルター６７と除じん杵６８と除塵カム７６等からなる
。

ネットフィルター６７は単なる平面状ではなく、両端が
手前側に張出している。

つまり、築塵袋３の背面を包むような形状になっている
ので、集塵袋を直接振動する部分をそれだけ多くするこ
とができる。またネットフィルター６７で包まれる部分
が多くなるので、集塵袋に負圧がかかってもそれだけ集
塵袋が破れにくくなるのである。ィンジケータ８３は、
第１図に示すように、集塵袋用蓋体５に取り付けられて
いる。集塵袋用蓋体５の内部はィンジケータ８３と運通
している。集塵袋収納室４内の圧力が変動すると、ィン
ジケータ８３の表示が変化する。ィンジケータ８３は、
インジケータ押え８３′をかぶせることにより、集塵袋
用蓋体５に取り付けられる。

本体ケース１の前部には、第１図、第２図、第４図に示
すように、本体ケースハンドル９５が、集塵袋用蓋体５
の前部には蓋体ハンドル９６がそれぞれ形成されている
。

次に本発明の一実施例における蓋体ハンドル９６は、集
塵袋用菱体５を本体ケース１に取り付けると本体ケース
ハンドル９５と一つになる。

本体ケースーにハンドルを設けない蓋体ハンドル９６の
みで、電気掃除機全体のハンドルとでることもできるが
、こうすると上記クランプ８６を丈夫にしなければなら
ない。また集塵袋用蓋体５を本体ケースーから外した場
合、本体ケース１のハンドルがないので、本体ケースー
の持ち運びがしずらいのである。しかし、上記のように
別々にハンドルが設けられているので、上記の欠点は一
挙に解消される。本体ケースハンドル９５の両側のとこ
ろには煩斜部９７が設けられている。

蓋体ハンドル９６の髪面両側にも頃斜部９８が設けられ
ている。そして集塵袋用蓋体５を本体ケース１に取り付
けると、両鏡斜部９７，９８は合わされる。これととも
に、集墜袋用蓋体５のクランプ８６に設けられている係
止片８６′が本体ケース１側のクランプ係止部９９に、
集鰹袋用蓋体５の後部にある係止爪１００，１００（第
５図に示す）が本体ケースカバーの前側に形成されてい
る係合穴１０１，１０１にそれぞれ係合される。袋塵袋
用蓋体５は前記両傾斜部９７，９８の接合により、後側
に押されるようになるので、係止片８６′および係止爪
１００，１００の係合は確実に行なわれる。

重要なことは集塵袋用蓋体５の気密は二つの部分で行な
われる。

一つは、本体ケースパッキング５２との俊合によって行
なわれる。もう一つは後側リップ状パッキング１０２と
の接合によって行なわれる。次に、後側リップ状パッキ
ング１０２の接合について詳しく説明する。

リップ状パッキング１０２は、第１図および第６図に示
すように、外側には外周方向に延びる薄いリップ１０３
が形成されている。

リップ１０３は先端が細くなるように、かつ後側から前
側に向けて斜めに延びている。このリップ状パッキング
１０２は本体ケースカバー２５の前側に形成した支持簿
１０４に差し込み、さらに接着して取り付ける。

支持溝１０４の両端にはピン１０５が形成されている。
このピン１０５にリップ状パッキング１０２の両端側に
形成した穴（図示せず）を嫉めるので、パッキング１０
２の位置決めを確実にできる。リップ状パッキング１０
２の両端は本体ケースパッキング５２の内周面に俵合す
るとともに本体ケースパッキング５２の上面と面一にな
っている。

リップ１０３の方は本体ケースパッキング５２の上面よ
りも上に突出している。上記りップ１０３は、集塵袋用
蓋体５の内面に形成した気密用リブ１０９（第５，６図
に示す）に接合する。

これにより、集塵袋用菱体５の後側は気密が保てる。こ
の気密は、電動送風機２の運転により、集塵袋収納室４
内の負圧が大きくなるにしたがい気密が高まるようにな
る。すなわち、リップ１０３は、第６図に示すように、
気密用リブ１０９の外側面に接合しているので、集塵袋
収納室４内の負圧が大きくなると、大気圧により気密用
リブ１０９に強く押される。

こうして集塵袋用蓋体５の後側取り付け部は気密が保た
れるので、集塵袋収納室４内の負圧が高くなってもリー
クは生じないのである。集塵袋用蓋体５の後側気密を上
記のようにして行ったのは、集塵袋用蓋体５の形状に関
係がある。

すなわち、集塵袋用蓋体５は、第５図に示すように後側
から見ると蒲鉾状になっている。

これは、集塵袋用蓋体５も集塵袋収納室４の一部を受け
もつように形成したからである。こうすると、集塵袋用
蓋体５を本体ケース１から外した時に、集塵袋３が外部
に多く露出するので、それだけ集塵袋３の取り外しが容
易に行なわれる。しかし、蒲鉾状であるので、集塵袋用
蓋体５は両端が外側に開かれ易い構造である。

そのために内側面に補強リブ１１０を設けて補強してい
る。前記気密リブ１０９も補強の役目を荷っている。補
強したとしても、集塵袋用蓋体５は、元来、上記のよう
に開かれ易い構造であるので、リップ１０３を気密用リ
ブ１０９の外側面に接合する代わりに、例えば、集塵袋
用蓋体５の内周面に本体ケースパッキング５２のような
ものを当俵させるようにした場合は強く押し付けるよう
に当接させることはできない。これでは、十分な気密が
得られない。また蒲鉾状をなす集塵袋用蓋体５の内周面
に本体ケースパッキング５２のようなものを当援させて
も曲面の接合面になっている以上、気密がよく行なわれ
ない。これは、曲面ではどうしても両者の接合寸法がで
にくいことと、仮りに寸法がでても、接合圧力によりパ
ッキング側が挟んだ時に、全体にわたり均一な榛みが行
なわれないことによるものである。しかし、上記のよう
なリップ１０３を気密用リブ１０９に突き当てる構成は
、前述したように気密リップ１０３が大気圧により、目
から榛んで気密を保つようになるので、蒲鉾状の集塵袋
用蓋体５にとって特に望ましい構造である。〔発明の効
果〕 本発明は前述の構成であるから次の効果を奏するもので
ある。

【ィ｝ 集鰹袋用蓋体の装着時に該集塵袋用蓋体を後方
に押圧する傾斜部を本体ケースの吸込口側に設けた本体
ケースハンドルの両側、および前記集塵袋用蓋体前方裏
面にそれぞれ設けたから、集塵袋用蓋体を本体ケースに
取り付けると後方に押圧され後側の気密リップ状パッキ
ング装置が確実に固定される。

‘ｏ｝ 集塵袋用蓋体を蒲鉾形状に形成し、該蓋体後縁
の気密用リブと接合するりップ状パッキングを前記フィ
ルター収納室後部上縁に突談したから、フィルター収納
室を大きくとって蓋体部分を浅くしても、蓋体後縁の気
密リブとりップ状パッキングとが強く接合し、上記フィ
ルター収納室の気密が確実に保たれる上に、蒲鉾状蓋体
でも気密リップが大気圧により目から鏡んで気密リブに
押圧するので、蓋体の下縁のパッキングと相まって高い
気密性を得ることができる。

さらに、蒲鉾状蓋体としたので、集塵袋収納室が大きく
開き、集塵袋の交換には非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は電気掃
除機全体の縦断面図、第２図は本体ケースの分解斜視図
、第３図は集塵袋用蓋体とケースカバーの分解斜視図、
第４図は電気掃除機全体の平面図、第５図は集塵袋用蓋
体の後面図、第６図はリップ状パッキングの拡大説明図
である。 １・・・・・・本体ケース、２・…・・電動送風機、３
・・・・・・集塵袋体、４・・・・・・フィルター収納
室、５・・・・・・集塵袋用蓋体、６・・・・・・モー
タ収納室、２５・・・…本体ケースカバー、５２・・・
・・・本体ケースパッキング、６７・・・・・・第２集
塵フィルター、９７・・・・・・傾斜部、１０２……リ
ップ状パッキング、１０３……リップ、１０９・・・・
・・気密用リブ。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸込口の後方に集塵袋体を収納するフイルター収納
   室、および該フイルター収納室後方に第２集塵フイルタ
   ーを介して電動送風機を収納するモータ収納室からなる
   本体ケースと、該本体ケースの前記モータ収納室の上側
   を覆うケースカバーおよび前記フイルター収納室の上側
   を覆う集塵袋用蓋体をパツキングを介して備えた電気掃
   除機において、上記集塵袋用蓋体の装着時に該集塵袋用
   蓋体を後方に押圧する傾斜部を本体ケースの吸込口側に
   設けた本体ケースハンドルの両側、および前記集塵袋用
   蓋体前方裏面にそれぞれ設け、かつ、前記集塵袋用蓋体
   を蒲鉾形状に形成し、該蓋体後縁の気密用リブと接合す
   るリツプ状パツキングを前記フイルター収納室後部上縁
   に突設したことを特徴とする電気掃除機の集塵袋用蓋の
   パツキング装置。