JPH0346701Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は吸塵室の上方開口部より集塵袋を設置
する構造を有する電気掃除機に関するものであ
る。

従来の技術 第６〜７図において、電気掃除機の集塵室１０
６は集塵蓋１０７と下部本体部材１０８と前部本
体部材１０９で構成されている。１１０は逆止弁
で、下部本体部材１０８と前部本体部材１０９に
よつて固定されている。集塵用の集塵袋１１１は
口枠１１２に接着され支持されており、逆止弁１
１０に装着するための円形穴の差込口１１３を備
えている。逆止弁１１０は集塵袋装着部が円形状
を成し、弾性体のゴム成形品であり、タイト部１
１４と連結部１１５とからなり、このタイト部１
１４は断面が略Ｖ形を形成し、このＶ形の一辺は
連結部１１５に対し略直線状に集塵袋１１１の口
枠１１２へ延設されていて集塵袋１１１の差込口
１１３に嵌合するようにし、他辺は集塵袋１１１
の口枠１１２に向つて扇形に広がり密着するよう
に延設し、略Ｖ形は略円筒形に形設している。ま
た連結部１１５には、タイト部１１４が倒れ易い
ように溝１１６を設けている。

考案が解決しようとする問題点 このような従来の電気掃除機の逆止弁では、略
Ｖ形１１４の端部が口枠１１２の面に当つてか
ら、本体に完全にセツトされるまでのストローク
が長いため、逆止弁１１０の口枠１１２を戻そう
という反発力が強いなどから、厚紙等でつくられ
た口枠１１２では、外部の環境変化特に湿度が多
かつた場合、口枠１１２が変形を発生させる要因
となることで、口枠１１２と略Ｖ形１１４の間に
〓間が生じ塵埃の洩れの発生ともなつた。また集
塵袋１１１のセツトまでのストロークの長さ、そ
れに対応するゴム等の成形品からなる略Ｖ形１１
４の反発力により集塵袋１１１のセツト感が悪い
という欠点があつた。

本考案はこのような問題点を解決するもので、
使用性および清潔性を向上した電気掃除機を提供
することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するため、逆止弁の
吸塵室側にリング状からなる弾性体のタイト部と
ガイド部の屈曲可能な薄肉形状とすることから、
集塵袋の口枠の穴部両端と接する形状となつてい
る。

作 用 本考案は上記した構成により、口枠を本体保持
部に保持し吸塵室に挿着する時、タイト部が口枠
の面と平行に形状されていることで、タイト性が
あり、挿着ストロークも長く必要がない。また円
筒形からなる連結部とガイド部は屈曲可能な薄肉
としても自然変形等の心配がなく挿着時の口枠圧
設によるタイト部の変形にも合致するものであ
る。

実施例 以下添付図面に基づいてその実施例について説
明する。

第１〜５図において、１は前側に上方開口状の
吸塵室２を形成し、この吸塵室２と隔室３で区切
られた後方部屋には塵埃吸引用のフアンモーター
４を設けた本体である。この本体１の前端上部に
は把手部５が一体的に構成されており、後端下部
には移動用ローラー６、底面にはキヤスターロー
ラー７が取り付けられている。フアンモーター４
はゴム等の弾性体よりなる支持体８，９を介して
前部が隔室３に、後部が本体１より植立したリブ
１０によつてそれぞれ支持されている。フアンモ
ーター４の上方部は、本体上１２によつて覆われ
ており、この本体上１２の後部は本体１の突起部
１１にひつかけ、前部はビス締めによつて本体１
に一体的に結合されている。

また、この本体上１２にはコードを収納するコ
ードリールユニツト（図示せず）と連動してコー
ドを自動巻き取りの操作する操作釦１３が取り付
けられている。

１４は本体１より植立したボスと穴嵌合し、か
つ上端をビス締めにより一体的に固定したフロン
トカバーである。このフロントカバー１４はホー
ス１５を接続する接続孔１７を有し、本体１との
間では、ゴム等の弾性体よりなるとともに、接続
孔１７に連通する開口を設けたパツキン機能を有
する逆止弁１８を圧接挾持している。この逆止弁
１８には圧接挾持された本体部より集塵室２側に
延設する連結部２０とその連結部２０の先端は連
結部２０より径小で形設するガイド部２１があ
り、かつ連結部２０と直角方向には薄肉で弾性を
有するタイト部１９が配設され、タイト部１９は
集塵袋２７に接着された口枠２８の面と平行な位
置となつている。そして集塵袋２７が本体に植立
する保持部３６と尾錠２２で挿着された場合、口
枠２８の穴部２８Ａの両端と接するようにタイト
部１９とガイド部２１が屈曲する。３１は集塵袋
２８に集塵された塵埃が吸塵室２内への洩れを防
止するタイトパツキンであり、口枠２９によつて
常に加圧された状態となつている。

２３は吸塵室２の上方部を覆う蓋で、本体上１
２に設けられた穴２４に後側の突起部２５をひつ
かけ、また前側は本体１に設けられた尾錠部に弾
性体を爪部（図示せず）を係合されることによ
り、本体１に着脱自在に取り付けている。３４は
本体１の上端部に圧入されたパツキンで気密が保
たれた構造となつている。

吸塵室２の隔室３には吸引孔３３が設けてお
り、この吸引孔３５には不織布等からなる２次フ
イルター３４を内蔵し、かつ集塵袋２８が密着す
るのを防止するリブを植立した枠体３７が爪係合
によつて着脱自在に取り付けられている。また吸
塵室２の底部には口枠２８の下端を位置決めする
保持部３６を形成している。

上記構成によれば、第２〜３図において、口枠
２８を保持部３６と尾錠２２間に装着された際、
口枠２８の押圧力によりタイト部１９が変形を起
しそのタイト部１９の変形に付随されて薄肉で形
設されたガイド部２１が変形を起すことにより口
枠２８の穴部２８Ａの端部の一端をタイト部１９
がもう他端をガイド部２１が挾持するようにタイ
トを行なう、かつタイト部１９はタイト部面と口
枠２８の面とのタイトも同時に行なうことで、点
タイトおよび面タイトの効果を生じることが出来
る。

考案の効果 このように本考案は、薄肉で屈曲可能なガイド
部とタイト部を逆止弁に形成することにより、タ
イトの良いしかも挿着性の感覚の良い掃除機を提
供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す要部断面図、第
２図は第１図のＡ部詳細拡大断面図、第３図は口
枠を逆止弁から外した時の断面図、第４図は掃除
機全体の断面図、第５図は掃除機全体の側面図、
第６図は従来の電気掃除機の要部断面図、第７図
は口枠を逆止弁から外した時の断面図である。 １８……逆止弁、１９……タイト部、２０……
連結部、２１……ガイド部、２７……集塵袋、２
８……口枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 口枠を備えた集塵袋と、この集塵袋を出入自在
   にするとともに、上方に蓋で開閉される開口部を
   有する吸塵室と、この吸塵室前方のホース接続口
   に取付けられた逆止弁と、この逆止弁より先方に
   おいて前記集塵袋の口枠と接する面に形成したリ
   ング状からなる弾性を有するタイト部と、このタ
   イト部と逆止弁との間を連結する薄肉な円筒状の
   連結部とを具備し、この連結部先端にはタイト部
   より突出したガイド部を形設し、このガイド部と
   連結部の外径は、前記口枠の穴部径より径小に設
   定した電気掃除機。