JPS6041892Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機に関するものである。

従来、集塵室に引出自在に収納した集塵ケースに通気性
部材による集塵袋をセットする手段として、集塵袋の開
口縁にフランジを設けているが、フランジを集塵ケース
め吸込開口が形威されている一面に気密性を有しつつ取
付けることと、吸込ホースに対して集塵袋のフランジを
気密的に接続することとを満足させなければならず、取
付けは面倒である。

また、集塵袋のフランジの開口縁にバッキングを設け、
これにより、吸込ホースとの気密性を保持するようにし
たものが存するが、紙製により使い捨ての集塵袋にも高
価なバッキングを取付けなければならないことにより、
コストアップになりまた製造上手間もかかる。

さらに、バッキングのない集塵袋はセットした場合空気
洩れのためゴミが直接電動送風機室に流れ、電動送風機
が故障したり部屋にゴミが飛散したりする恐れが生ずる
。

この考案はこのような点に鑑みなされたもので、集塵ケ
ースに集塵袋を簡単にセットすることができ、集塵袋の
バッキングを省略して集塵袋の製造工数を低減し、しか
も集塵袋と吸込ホースとの間の気密性を確実に保持しう
る電気掃除機をうろことを目的とするものである。

この考案は、集塵ケースの内面に支持部を形威し、この
支持部により集塵袋の開口縁に取付けたフランジと集塵
袋支持板とを挟持状態で支持し、これにより、集塵袋を
簡単に取付けうるようにし、また、集塵袋支持板に集塵
ケースに形威した吸込開口に対向する開口を形威し、こ
の開口に挿着したバッキングにより、吸込ホースとの接
続を行う接続パイプとの嵌合部及び集塵袋支持板と集塵
袋のフランジとの接合面の気密性を確実に維持し、した
がって、バッキングを有しない集塵袋の装着を可能にし
、集塵袋自体の構造を簡略化して製造工数及びコストの
低減を図りうるように構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

１は本体ケースで、この本体ケース１には吸込ホース２
をコイル状に巻回しつつ収納するホース収納室３と付属
品４を収納する付属品収納室５とが蓋６により開閉自在
に覆われつつ設けられている。

また、第３図に示すように、前記ホース収納室３の下に
位置する集塵室７と前記付属品収納室５の下に位置する
電動送風機室８とが孔による通風路９が形成された仕切
板１０により仕切られつつ設けられている。

前記電動送風機室８には電動送風機１１が収納されてい
るとともに排気孔１２が形成されている。

前記ホース収納室３の底部に設けられた前記吸込ホース
２に対する接続パイプ１３は１字形に屈曲されて集塵室
７内において一端が開口されている。

ついで、前記集塵室７に引出自在に収納される集塵ケー
ス１４が設けられている。

この集塵ケース１４の前面には把手１５とクランプ１６
のつまみ１７とが設けられ、奥の面には前記接続パイプ
１３が挿入される吸込開口１８が形成され、一方の側面
には前記通風路９に連通する通孔１９がフィルタ２０に
覆われつつ形成されている。

また、集塵ケース１４の開口縁には前記集塵室７の上面
に接合するバッキング２１が嵌め込まれている。

しかして、通気性を有する紙による集塵室２２ノ開ロ縁
に取付けられた厚紙によるフランジ２３と、集塵袋支持
板２４とを面方向に挾持しつつ上下方向にスライド自在
に支持する支持部である支持枠２５がその上方を開口し
て前記集塵ケース１４に一体的に形成されている。

前記集塵袋支持板２４には前記フランジ２３の開口２６
及び前記吸込開口１８に対向する開口２７が形成され、
この開口２７には前記フランジ２３に気密的に接合する
とともに前記接続パイプ１３に気密的に嵌合するバッキ
ング２８が挿着されている。

また、前記集塵袋支持板２４には前記フランジ２３の両
側を保持する保持部としての支持爪２９と、フランジ２
３の上端に接合するガイド兼用のつまみ３０とが形成さ
れているとともに、下部両側から突出する突出部３１が
設けられている。

これらの突出部３１は前記支持枠２５の両側に形成され
た切欠３２に上方へ抜は止めされつつ上下動自在に保持
されている。

さらに、前記接続管１３に形成したフランジ３３には前
記集塵ケース１４の奥の外面に接合するバッキング３４
が保持されている。

また、前記仕切板１０には集塵ケース１４の側面の通孔
１９の周囲に接合するバッキング３５が保持されている
。

なお、集塵袋支持板２４の開口２７から下端までの距離
よりフランジ２３の開口２６から下端までの距離の方が
大きく定められている。

このような構成において、吸込ホース２を引き出して掃
除をするが、吸込ホース２から吸われた外気は集塵袋２
２のフィルタ作用により浄化され、通孔１９及び通風路
９を介して排気孔１２から排気される。

このとき、集塵袋２２が仮に破れたとしても、通孔１９
の内面にフィルタ２０が設けられていることにより電動
送風機１１にチリが付着することはない。

使用後は吸込ホース２をホース収納室３に簡単に整然と
収納することができる。

チリ捨てに際しては集塵ケース１４を引き出し、集塵袋
２２を上方へ外して捨てる。

集塵袋２２をセットするときは、フランジ２３を支持爪
２９とつまみ３０とにより位置決めするとともに支持爪
２９により集塵袋支持板２４に取付け、このまま両者を
集塵ケース１４の一面と支持枠２５との間に差し込む。

支持枠２５はフランジ２３と集塵袋支持板２４とを面方
向に挾持するため、集塵袋支持板２４に挿着したバッキ
ング２８はフランジ２３の開口２６の周囲に密着する。

この状態ではフランジ２３は支持枠２５の下縁に接合し
ているが集塵袋支持板２４は支持枠２５の下縁から浮い
ている。

そして、集塵室７に集塵ケース１４を収納する。

これにより、接続パイプ１３のバッキング３４は集塵ケ
ース１４の後面に接合し、バッキング３５は集塵ケース
１４の側面の通孔１９の周囲に接合し、バッキング２１
は集塵室７の天井面に接合する。

また、接続パイプ１３は吸込開口１８からフランジ２３
の開口２６に突入するが、バッキング２８の内面に気密
的に嵌合される。

このように、集塵袋支持板２４とフランジ２３との接合
面及び接続パイプ１３との嵌合部の気密性はバッキング
２８により確実に維持され、したがって、ゴミは外部に
洩れることなく必らず集塵袋２２に溜められる。

また、集塵袋２２を装着し忘れた場合は、第８図のよう
に支持枠２５に対し集塵袋支持板２４は摩擦抵抗が生ず
ることなく定位置より下がり、集塵ケース１４の吸込開
口１８の一部を閉塞し、したがって、接続パイプ１３に
干渉するため集塵ケース１４の挿入を阻止する。

すなわち、集塵袋２２の装着忘れを喚起する。

なお、フランジ２３の内側に、開口２６よりはるかに小
さな孔を有して接続パイプ１３の先端に気密的に接合す
るバッキングを取付けた集塵袋が存するが、このような
集塵袋でも集塵ケース１４にセットすることができる。

すなわち、本考案の集塵袋取付構造は集塵袋の互換性が
ある。

この考案は上述のように構成したので、集塵袋のフラン
ジを集塵袋支持板に面接合させた状態で集塵袋支持板と
ともに集塵ケースの支持部にその上方開口から挿入する
ことにより簡単に取付けることができるため、その取付
操作がきわめて容易であり、この時に集塵袋支持板の開
口に装着したバッキングがめくれたりすることがなく、
これにより、集塵袋支持板と集塵袋のフランジとの接合
面及び接続パイプとの嵌合部の密性を確実に維持するこ
とができ、したがって、バッキングを備えていない集塵
袋の装着を可能にし、集塵袋自体の構造を簡略化して製
造工数及びコストを低減し、使い捨ての集塵袋の場合に
経済的にきわめて有利である等の効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視
図、第２図は縦断側面図、第３図は水平断面図、第４図
は集塵ケースと集塵袋と集塵袋支持板との取付状態を示
す拡大した分解斜視図、第５図は集塵ケースの一部を切
欠して支持枠を示した拡大した斜視図、第６図は集塵袋
支持板との対応を示しつつ集塵ケースを断面にした示し
た拡大した縦断正面図、第７図及び第８図は要部を拡大
して示した縦断側面図である。 ７・・・・・・集塵室、訃・・・・・電動送風機室、９
・・・・・・通風路、１３・・・・・・接続パイプ、１
４・・・・・・集塵ケース、１８・・・・・・吸込開口
、１９・・・・・・通孔、２２・・・・・・集塵袋、２
３・・・・・・フランジ、２４・・・・・・集塵袋支持
板、２５・・・・・・支持枠（支持部）、２７・・・・
・・開口、２８・・・・・・バッキング、２９・・・・
・・・支持爪（保持部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機室に通風路により接続された集塵室に吸込ホ
   ースとの接続パイプを設け、前記通風路に接続される通
   孔と前記接続パイプが挿入される吸込開口とを有する集
   塵ケースを前記集塵室に引出自在に設け、前記吸込開口
   と対向する開口を有するとともに通気性部材による集塵
   袋の開口縁に取り付けられたフランジと前記吸込開口と
   対向する開口を有するとともに前記フランジを保持する
   保持部を有する集塵袋支持板とをそれぞれの開口を一致
   させて前記集塵袋支持板に前記フランジを面接合させた
   状態で挿脱自在に挾持する上方開口の支持部を前記集塵
   ケースの内面に設け、前記集塵袋支持板の前記開口に前
   記接続パイプとの嵌合部と前記フランジとの接合面とに
   気密状態に接合するバッキングを装着したことを特徴と
   する電気掃除機。