JPS6041891Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機に関するものである。

従来、チリ捨て処理を簡単かつ衛生的に行うために、集
塵室に通気性の集塵袋を着脱自在に装着するようにした
電気掃除機が存する。

この集塵袋はフィルタの役を果すものであるが、装着し
忘れた場合は、電動送風機を汚し、吸い込んだゴミを排
気孔から部屋中に飛散させる欠点を有している。

この考案は、上述のような点に鑑みなされたもので、集
塵袋の装着し忘れを確実に防止しうる電気掃除機をうる
ことを目的とするものである。

この考案は、集塵ケースに集塵袋を収納した場合にはそ
のフランジによって作動体を動作させ、作動体を集塵ケ
ースの接続開口の外側に退避させ、したがって、集塵ケ
ースを本体ケースに装着したときに接続管を接続開口か
ら突出させて集塵袋の接続孔に接続させ、集塵ケースに
集塵袋を装着しない場合は作動体を集塵ケースの接続開
口内に位置、させ、接続管の接続開口内への突出を不可
能にして本体ケースへの集塵ケースの装着を阻止し、し
たがって、集塵袋の装着し忘れを確実に防止しうるよう
に構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

１は本体ケースで、この本体ケース１の下部は第３図に
示すように、仕切板２により電動送風機３を収納する電
動室４と集塵ケース５を引出自在に収納する集塵ケース
室６とに仕切られ、中間部から上部には第１図及び第２
図に示すように、吸込ホース７をコイル状に巻回して重
積状態で収納するホース収納室８と各種の付属品９を収
納する付属品収納室１０とが形威されている。

また、前記本体ケース１の上部には蓋１１が開閉自在に
取付けられている。

前記電動室４には排気孔１２と通風孔１３とが形威され
ている。

前記ホース収納室８の底には前記吸込ホース７に接続さ
れた接続管１４が設けられている。

ついで、前記集塵ケース５の集塵室１５の上部開口縁に
は前記ホース収納室８の天井面に接合するバッキング１
６が嵌め込まれ、前面には凹部による把手１７と前記ホ
ース収納室８の天井面に係合するクランプ１８の操作釦
１９とが設けられている。

また、集塵ケース５の側面には前記通風孔１３にバッキ
ング２０を介して気密的に接続される通風孔２１が形威
され、背面には前記接続管１４が突出される接続開口２
２が形威されている。

集塵ケース５の背面には前記接続管１４のフランジ２３
に接合するバッキング２４が保持されている。

しかして、前記集塵ケース５の背面の内面に、通気性を
有する紙等の材料による集塵袋２５の開口縁に固定した
フランジ２７を着脱自在に保持する取付部であ取付枠２
６が一体的に成型又は別部材により形威して固定する等
の手段により固定的に設けられている。

前記フランジ２７には開口２８が形威されているととも
に、その開口２８に対向しつつ前記接続管１４より小径
の接続孔２９を有するゴム板３０が固定されている。

またフランジ２７の上縁にはつまみ片３１が形威されて
いる。

前記取付枠２６は集塵ケース５の背面外側から見れば第
５図及び第７図に示すように、集塵ケース５の背面と対
向する板状のもので、その中央部には前記フランジ２７
の横幅より小さい上方開口の切欠３２が形威されている
とともに、両脇にスリット孔３３を有しつつ弾性的に屈
撓してフランジ２７の上縁に係合する係止爪３４が形威
されている。

さらに、取付枠２６の一側にはボス３５が形威され、こ
のボス３５には、その取付枠２６の側壁３６に接合する
弾性脚３７を有しつつ前記切欠３２の中央部において記
接続開口２２と前記開口２８とを閉じる板状の作動体３
８が回動自在に取付けられている。

この作動体３８には前記フランジ２７の下部−側に形威
した斜面３９に当接するピン４０が形威されている。

このような構成において、蓋１１を開いて吸込ホース７
を引き出し電動送風機３を駆動する。

これにより、塵埃を含む外気は吸込ホース７により集塵
袋２５に吸込まれ、その集塵袋２５で浄化された空気の
みが通風孔２１，１３を経て排気孔１２から排気される
。

つぎに、集塵ケース５を装着するときの状態を説明する
。

取付枠２６に集塵袋２５のフランジ２７を装着してない
状態では、作動体３８は第７図仮想線で示すように接続
開口２２と開口２８とを閉じる位置に位置している。

この状態では、集塵ケース５を本体ケース１の集塵ケー
ス室６に収納しようと試みても、接続管１４が作動体３
８に当接して接続開口２２への突出を阻止されるので不
可能である。

すなわち、集塵袋２５を装着していない状態では、集塵
ケース５を本体ケース１に装着することは不可能である
。

集塵袋２５のフランジ２７を集塵ケース５の背面内側と
取付枠２６との間に挿入すると、フランジ２７の斜面３
９がピン４０に接合するので、作動体３８は弾性脚３７
を撓ませつつ外方へ回動して接続開口２２を開放する。

すなわち、接続開口２２に接続管１４が突出可能となり
、集塵ケース室６への集塵ケース５の装着を許容する。

また、取付枠２６へのフランジ２７の挿入により、係止
爪３４は弾性的に屈撓して退避するが、直に復帰してフ
ランジ２７の上縁に係合する。

第８図に示すように係止爪４１を作動体３８に一体的に
形威し、作動体３８がフランジ２７に押されて接続開口
２２から外れるときに、係止爪４１がそのフランジ２７
の一側に近づきピン４０が斜面３９からフランジ２７の
一側に乗り上げた瞬間に係止爪４１をフランジ２７の上
縁に弾性的に係合するようにしてもよい。

また、第９図のように、取付枠２６にノーマリオープン
タイプのスイッチ４３を固定し、作動体３８にその外側
への回動時にスイッチ４３をＯＮにする突片４２を形威
し、このスイッチ４３を電源スィッチ（図示せず）とと
もに電源回路に直列に接続することにより、集塵袋２５
を集塵ケース５に装着しないときはスイッチ４３をＯＦ
Ｆに維持し、集塵袋２５をセットし忘れて電動送風機３
を駆動する誤操作を防止することができる。

この場合、本体ケース１と集塵ケース５との対向面に、
電源回路に接続された接点とスイッチ４３の両極に接続
された接点とを設けるとよい。

この考案は上述のように構成したので、集塵ケースに移
動自在に設けた作動体により、集塵ケースに集塵袋をセ
ットしてない場合には、作動体により接続管の接続開口
への突出を妨げ、これにより、本体ケースへの集塵ケー
スの装着を確実に防止することができ、したがって、塵
を含んだ空気をそのまま吸込むというようなことがなく
、電動送風機を塵埃から保護するとともに部屋中にゴミ
が飛散する事故を自動的に防止することができ、かつ、
作動体の付勢が簡単な構造でよく、組立が簡単であり、
その動作も確実であり、さらに、係止爪によりフランジ
の挿入と同時にその抜は止めをするため、フランジの取
付が容易であり、かつ、確実に行われるという効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視
図、第２図は縦断側面図、第３図は水平断面図、第４図
は集塵ケースを拡大するとともに一部を切欠して示した
分解斜視図、第５図は集塵袋と取付枠との関係を拡大し
て示した分解斜視図、第６図は集塵袋と接続管との接続
部を拡大して示した縦断側面図、第７図はフランジと取
付枠と作動体との取付関係を示す拡大した背面図、第８
図及び第９図は作動体の変形例を拡大しつつその作動体
とフランジと取付枠との関係を示した背面図である。 １・・・・・・本体ケース、３・・・・・・電動送風機
、４・・・・・・電動室、５・・・・・・集塵ケース、
７・・・・・・吸込ホース、１４・・・・・・接続管、
２１・・・・・・通風孔、２２・・・・・・接続開口、
２５・・・・・・集塵袋、２６・・・・・・取付枠（取
付部）、２７・・・・・・フランジ、２９・・・・・・
接続孔、３８・・・・・・作動体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 電動送風機を収納する電動室と吸込ホースに接続さ
   れる接続管とが設けられた本体ケースに、前記電動室に
   連通ずる通風孔と前記接続管を突出させる接続開口とが
   形成された集塵ケースを着脱自在に設け、前記集塵ケー
   スに収納される集塵袋の開口縁に前記接続管と接続され
   る接続孔が形成されたフランジを固定し、前記集塵ケー
   スの内面を前記フランジを着脱自在に取付ける取付部を
   設け、前記集塵ケースの内面に前記接続開口内に突出す
   る方向に弾性部材により付勢されて前記接続管の挿入方
   向と直交する方向にのみ動く作動体を設け、前記フラン
   ジの装着動作時にそのフランジによって前記接続開口の
   外周方向に向けて前記作動体を退避させて前記接続開口
   を開放させるようにしたことを特徴とする電気掃除機。 ２ 作動体に一体的に形成した弾性脚を取付部の側壁に
   接合させて前記作動体を一方向に付勢したことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の電気掃除機。 ３ 作動体にフランジに係合してそのフランジの抜は止
   めをする係止爪を形成したことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の電気掃除機。