JPS6337005Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は集塵袋を袋取付板を以つて収納部内に
装設する掃除機に係り、特にその集塵袋取付装置
に関するものである。

（従来の技術） 従来の掃除機の集塵袋取付装置は実開昭57−
99657号公報にあるように、集塵袋を集塵室へ取
り付けるための袋支持板の上端に板状のツマミ部
を設け、該袋支持板の上端近傍に上部支持リブを
設けるとともに下端近傍に突起を有した下部支持
リブを設けていた。そして、上記袋支持板の上部
支持リブに上記集塵袋の口板の上端を係合させ、
上記下部支持リブを突起をもつて外側に押し広げ
て該口板の下端を該上部支持リブに係合させ、上
記下部支持リブ及び上部支持リブで上記口板を挾
持し、上記袋支持板のツマミ部を手で持つて上記
集塵袋を上記集塵室に設置していた。

（考案が解決しようとする課題） 上記のような掃除機の集塵袋取付装置であれ
ば、集塵袋の口板を袋支持板に取り付けるのに下
部支持リブを外側に押し広げて取り付けるので、
長期の使用により上記下部支持リブが劣化し、該
下部支持リブの弾性、形状が変化して取り付け状
態が不確実になり、上記袋支持板と上記口板との
間に〓間が生じ、掃除機の吸込口から吸い込まれ
た塵埃が集塵袋内に吸い込まれずに上記〓間から
集塵室内に洩れてしまう虞れがあり、塵埃の除去
の際に集塵室を清掃する必要があり使用勝手が悪
いという問題点があつた。

本考案は上記のような問題点を除去した掃除機
の集塵袋取付装置を提供することを目的とするも
のである。

（課題を解決するための手段） 上記のような問題点を解決するために本考案の
掃除機の集塵袋取付装置は、掃除機本体内にあつ
て該本体の表面に出入口を開口する収納部を設
け、上記出入口を開閉する掃除機本体に蓋体を設
け、口部に装着板を有する集塵袋を設け、上記装
着板を着脱自在に取付けて収納部内に該装着板を
出入自在に装設する袋取付板を設け、上記袋取付
板には装着板の一部が嵌入する受部を設け、適度
の弾性を有し装着板に爪を係脱する係止片とを一
体に成形し、他方蓋体には上記係止片に当接して
該係止片の係合解除方向への撓みを阻止する突起
を設けている。

（作用） 上記のような集塵袋の取付装置は、装着板の下
端を袋取付板の受部に嵌入し、該装着板の上端と
該袋取付板の係止片の爪とを係合させて上記装着
板を袋取付板に取り付け、該装着板を出入口から
収納部内に装設し、該出入口を蓋体で閉成する。
この際に該蓋体の突起が上記係止片に当設して上
記装着板の上端と係止片との係合状態を確実なも
のとし、該装着板の上記袋取付板への取り付けを
確実に行つている。

（実施例） 以下第１図乃至第４図に示した本考案の実施例
について詳細に説明する。

１は後半部に電動送風機を内装すると共に前半
部に上面開口を出入口３とする収納部２を設けた
掃除機本体で、後部両側に走行車輪４を、前部底
面に自在車輪５を装備する。６は掃除機本体１の
前端面に形設した吸口で、その内方端は収納部２
の前面に開口する。７は収納部２の出入口３を開
閉する蓋体で、その後端側をヒンジを以つて開閉
自在に枢設しており、又前端側内面には突起７ａ
及び引掛片７ｂを突設する。突起７ａは後記袋取
付板の上端及び係止片に当接するもので、その前
縁は円弧状をなしその円弧の中心を蓋体７の開閉
回転中心に一致させて半径Ｒで描かれる。一方、
引掛片７ｂは例えば左右に離間して２個設けら
れ、掃除機本体１側の係合部１ａに弾性を利用し
て係脱し該係合により蓋体７を閉塞状態に維持す
る。８は口部に厚紙よりなる装着板９を備えた紙
製集塵袋で、装着板９の中央には吸塵口１０を有
する。

１１は合成樹脂の成型品よりなる袋取付板で、
一方の板面の下部両側に位置し装着板９の下縁部
が上方より嵌入する受部１２と、上部にあつて適
度の弾性を有し自由端の爪１４を装着板９の上縁
部に係脱する係止片１３とを一体に成形してな
り、その板面中央には連通口１５を有し該口１５
部に吸口パツキン１６を嵌着する。

上記係止片１３は横倒略Ｕ字形状をなし、その
屈曲部１３ａは受部１２が位置する面と反対側に
あつて爪１４を有する自由端側を開放部１７を介
し受部１２と同じ側に突出位置させてある。而し
て、このような係止片１３はさらに、第４図示の
如く構成されている。第４図において、係止片１
３は屈曲部１３ａを境にその自由端側の厚みｔを
基端側の厚みt′より薄く形成することにより、自
由端側の柔軟性を高め、屈曲部１３ａ側を上下よ
り摘み圧縮した時自由端側が矢印方向に容易に撓
むように構成してある。一方、開放部１７は両側
中腹に段部を形成して該段部より上方部分の幅ｂ
を係止片１３の自由端側の幅b′より小さく設定す
ることにより、当該段部を係止片１３のスツトパ
ー１８，１８として作用させ該スツトパー１８，
１８に因り係止片１３の係合解除方向（爪１４と
装着板９との係合を解除する方向）への撓み量ｃ
を規制する。この係止片１３の撓み量ｃは爪１４
の係合深さｄより大きく、しかも係止片１３の弾
性復帰限度を越えない範囲内で設定しており、係
止片１３は自由端側を矢印方向に撓ませた状態で
手を離せば常に自身の弾性により元の位置（爪１
４が装着板９に係合する位置）に復帰できるよう
にしてある。

上述のような構成において、集塵袋８は装着板
９の下縁部を袋取付板１１の受部１２に上方より
嵌入した状態で、装着板９の上縁部を係止片１３
の爪１４に係合することにより取り付けられ、こ
の取付状態において装着板９の吸塵口１０と袋取
付板１１の連通口１５とは合致して連通状態とな
る。集塵袋８の取り外しは、係止片１３の屈曲部
１３ａを圧縮して係止片１３を矢印方向に撓ま
せ、爪１４と装着板９との係合を解除することに
より行われる。この際、係止片１３は爪１４を有
する自由端側の柔軟性を基端側より高めてある
為、爪１４と装着板９との係合及び解除を容易に
行え、厚紙よりなる装着板９が変形するようなこ
ともなくなる。又、係止片１３の自由端側はスト
ツパー１８，１８によつて撓み量が規制される
為、必要以上に撓ませて折損したり、弾性復帰限
度を越え以後の装着板９との係合に支障を来した
りすることもなくなり、装着板９を長期に渡つて
安定して取り付けることができる。

そして、袋取付板１１は収納部２の前面に添つ
て取り付けるものであり、例えばその下縁部を収
納部２の下部に設ける嵌合部（図示せず）に嵌入
し、上縁部を蓋体７内面の突起７ａで押さえるこ
とにより取り付ける。この袋取付板１１の取付状
態において連通口１５は吸口６と吸塵口１０間に
あつて両者を連通させるものであり、又係止片１
３は収納部２の出入口３側にあつて袋取付板１１
の出し入れに際し摘み部として利用できる状態に
ある。

而して、このような取付状態において、蓋体７
の突起７ａはその先端を係止片１３に当接して該
係止片１３の係合解除方向への撓みを阻止する状
態にあり、その上係止片１３を係合方向に若干押
し込むように作用することにより装着板９の取り
付け、即ち集塵袋８の取り付けをより確実なもの
にする。又、突起７ａの前縁は袋取付板１１の上
縁部に当接して前方に押し付けることにより、吸
口パツキン１６が適度に圧縮され吸口６と連通口
１５とを空気洩れを生じることなく確実に連通さ
せることができる。

（考案の効果） 本考案の掃除機の集塵袋取付装置は上記のよう
な構成であるので、長期の使用により係止片の弾
性、形状が変化を生じても、蓋体の突起により係
合解除方向への撓みを阻止することができる為、
上記爪と上記装着板との係合を確実に保ちつこと
ができ、且つ、上記袋取付板と装着板との間に〓
間が生じることなく、該〓間から吸い込まれた塵
埃が収納部内に洩れることなく該収納部内を清掃
する手間をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案集塵袋取付装置を実施する掃除
機の一部切欠側面図、第２図は同上主要部断面
図、第３図は同上集塵袋を取付けた袋取付板の斜
視図、第４図ａ，ｂは同上袋取付板の上部正面図
及び断面図である。 １：掃除機本体、２：収納部、７：蓋体、７
ａ：突起、８：集塵袋、９：装着板、１１：袋取
付板、１２：受部、１３：係止片、１４：爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掃除機本体内にあつて該本体の表面に出入口を
   開口する収納部と、上記出入口を開閉する掃除機
   本体に設けた蓋体と、口部に装着板を有する集塵
   袋と、上記装着板を着脱自在に取付ける袋取付板
   を以つて収納部内に出入自在に装設するものにお
   いて、上記袋取付板には装着板の一部が嵌入する
   受部と、適度の弾性を有し装着板に爪を係脱する
   係止片とを一体に成形し、他方蓋体には上記係止
   片に当接して該係止片の係合解除方向への撓みを
   阻止する突起を設けたことを特徴とする掃除機の
   集塵袋取付装置。