JPS6337002Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は吸込部品を収納する部品収納箱の上面
開口縁に掃除機本体を嵌合載置する部品収納箱付
電気掃除機に関するものである。

(ロ) 従来の技術 従来この種電気掃除機は、可撓ホース、延長パ
イプ及び隙間用ノズル等の吸込部品を収納する付
属部品収納ケースの開口部に掃除機本体を嵌合載
置すると共に前記収納ケースの開口部の前後に設
けたクランプ金具を前記掃除機本体の下部に設け
突起部に掛止めされるようになつている（実公昭
48−952号公報参照）。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記の従来技術においては、掃除
機本体を部品収納ケースの開口部に嵌合載置した
り或は開口部より取り外す毎に手でクランプ金具
を操作しなければならず、使用勝手が悪いという
問題点がある。またクランプ金具は部品収納ケー
スの外面側に取付けられているために破損しやす
いという欠点もある。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、部
品収納箱と掃除機本体の結合手段を改良すること
により両者の着脱を簡単且つ迅速に行えるように
すると共に結合手段も破損しにくくして耐久性を
向上せしめることを目的とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案の部品収納箱付電気掃除機は、部品収納
箱の上面開口縁に、把手を設けた掃除機本体を着
脱自在に嵌合載置するものにおいて、前記部品収
納箱には掃除機本体の下部係合部に係止する前後
一対の係合体を前記上面開口縁より突出しないよ
うに設けると共に前記係合体のうち少なくとも一
方の係合体はばねにより係合方向に常時付勢した
可動係合体とし、該可動係合体は他方の係合体に
対向して部品収納箱に形成した切欠部に配設され
且つ該切欠部に近接して前記部品収納箱の内面側
に形成された軸受部に回動自在に枢支したもので
ある。

(ホ) 作用 したがつて、掃除機本体を部品収納箱に載置す
るだけで両者の結合ができ、また可動係合体を弾
性に抗して押すだけで掃除機本体を部品収納箱よ
り取外すことができる。

また、係合体が部品収納箱の上面開口縁より突
出していないので、掃除機本体を嵌合載置した状
態で掃除機本体が係合体の上端面に当接しない。

さらに、前記係合体のうち可動係合体を回動自
在に枢支する軸受部は、部品収納箱の切欠部に近
接した内面側に形成される。

(ヘ) 実施例 以下本考案の構成を図に示す実施例に基いて説
明する。

１は掃除機本体、２は部品収納箱である。

部品収納箱２は上面が開口しており、その開口
形状は掃除機本体１の平面形状とほぼ同じになつ
ている。部品収納箱２には延長管３、床用吸込口
４その他の吸込部品が収納される。前記掃除機本
体１の側面には、その周囲を囲むバンパー５が装
着される。バンパー５は軟質物質よりなり、第３
図に見られる如く断面略コ字形に成型され、掃除
機本体１の側面に形設した突条６に、接着剤で固
定されている。バンパー５は掃除機本体１より外
側に張り出しており、その下面を部品収納箱２の
開口縁７に当接させる構成になつている。

８ａは部品収納箱２の上面開口縁７より下方に
形成した前面切欠部９に、上端面が前記上面開口
縁７より突出しないように回動自在に装着された
可動係合体としてのクランプで、部品収納箱２の
内面側に突出した軸受部１０に軸１１によりシー
ソー状に枢支され、軸１１に装着したねじりばね
１２により第１図において時計方向の回転力を与
えられている。クランプ８ａの下端には切欠部９
の内縁に当つてストツパーの役目をするフランジ
１３を形設し、クランプ８ａがほぼ垂直位置で止
まるようにしている。クランプ８ａは枢支点より
上方の内面に爪部１４を有し、この爪部１４を掃
除機本体１の下部係合部としての前面凹所１５ａ
に係合させて掃除機本体１を保持する。爪部１４
の上面は、下向きの斜面１６になつているので、
掃除機本体１を部品収納箱２に嵌め込もうとする
時、爪部１４は掃除機本体１に押されて斜面作用
で外側に逃げ、それから凹所１５ａに係合する。

従つて掃除機本体１を部品収納箱２に載置する
時にはクランプ８ａを手で操作する必要はない。
部品収納箱２の後部にも同様構造のクランプ８ｂ
を設け、掃除機本体後面の下部係合部としての凹
所１５ｂに係合させている。クランプ８ａないし
８ｂの下を部品収納箱２の内側に押込めば爪部が
凹所から外れて掃除機本体１を取外すとができ
る。この時クランプ８ａ，８ｂを両方同時に押す
必要はなく、どちらか一方のみ係合を外し、外し
た側から掃除機本体１の把手１７を持上げて取出
せばよい。尚実施例ではクランプ８ａ，８ｂを共
に軸により枢支して回動可能としているが、一方
のクランプを例えば部品収納箱２と一体の突起部
にして掃除機本体１の凹所に係合する係合体とし
ても同等の効果が得られる。

(ト) 考案の効果 本考案による電気掃除機は上述の如く構成した
ものであるから、部品収納箱に対する掃除機本体
の着脱が極めて簡単且つ迅速に行うことができ、
それに伴い吸込部品の納出も容易となり掃除作業
の能率が向上する。

また係合体が部品収納箱の上面開口縁より突出
していないので掃除機本体を嵌合載置した状態で
掃除機本体が係合体の上端面に当接しないので、
掃除機本体の嵌合載置時の衝撃力や掃除機本体の
重量が係合体にかからず、係合体が破損しない。

さらに可動係合体は部品収納箱の内面側に形成
された軸受部に回動自在に枢支されているので、
外部から物が当つて可動係合体とその軸受部が破
損する恐れは少く耐久性も向上すると共に、前記
軸受部に外部から塵埃が入り込んで溜ることがな
いので可動係合体は常にスムーズに回動し、可動
係合体の操作が円滑に行なわれる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案による部品収納箱付電気掃除機の一
実施例を示し、第１図及び第２図は部品収納箱を
断面した側面図及び正面図、第３図は要部拡大断
面図である。 １……掃除機本体、２……部品収納箱、７……
開口縁、８ａ，８ｂ……クランプ（可動係合体）、
１５ａ，１５ｂ……凹所（係合部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 部品収納箱の上面開口縁に、把手を設けた掃除
   機本体を着脱自在に嵌合載置するものにおいて、
   前記部品収納箱には掃除機本体の下部係合部に係
   止する前後一対の係合体を前記上面開口縁より突
   出しないように設けると共に前記係合体のうち少
   なくとも一方の係合体はばねにより係合方向に常
   時付勢した可動係合体とし、該可動係合体は他方
   の係合体に対向して部品収納箱に形成した切欠部
   に配設され且つ該切欠部に近接して前記部品収納
   箱の内面側に形成された軸受部に回動自在に枢支
   したことを特徴とする部品収納箱付電気掃除機。