JPH044691Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は掃除機本体の前面傾斜面または、前面
上面に着脱自在に取付け可能な接続部がエルボ形
状のホースユニツトに関するものである。

従来の技術 従来この種のホースユニツトにおいては、第５
図、第６図に示すようにエルボ形状の接続パイプ
１にホース２を嵌合させ、端面に複数個の孔形状
３を有した左カバー４とこれに対応する突起（図
示せず）を有した右カバー６を前記ホース２と接
続パイプ１を嵌合させたものの左右よりカバー
し、孔３と対応する突起を係合し固着せしめるも
のであつた。

７，８は掃除機本体にツメ部９（図示せず）１
０により係合せしめるボタンで、それぞれ左カバ
ー４、右カバー６にバネ等で付勢され係止してい
る。１１，１２は接点で、ホースを介し手元部の
スイツチ等に電気接続された端子である。

考案が解決しようとする問題点 このような従来のホースユニツトでは、掃除機
本体に挿入する左カバー４の端部４ａ，４ｂまた
は右カバー６の挿入側の端部６ａ，６ｂに樹脂成
形上の歪がでやすく、第５図に示すようにそれぞ
れの部分に１３，１４の隙間が生じる。

特に、左カバー４、右カバー６の掃除機本体挿
入側端部に電気的な接点１１，１２があり、また
掃除機本体への挿入部となる左カバー４、右カバ
ー６の端部をコンパクトにまとめる必要があるた
め、両カバー４，６の端部には係合部を設けにく
かつたので、端部の隙間１３，１４を係合部によ
り防止することができなかつた。

そのため、１５で示す部分を押すと、隙間１
３，１４が大きく開き、特に挿入側端部近くに設
けたボタン７，８が操作されるので、１５の部分
が押される機会が増加し、見苦しさが増加すると
いう問題点を有していた。

本考案は上記問題点に鑑み、ホースユニツトの
挿入操作により挿入側端部の隙間が大きく開くの
を防止することを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、エルボ形
状の接続パイプの一端にホースを接続するととも
に、接続ホースとホースの一部をエルボ形状の右
カバー、左カバーでカバーし、前記接続パイプと
前記両カバーはホースとの接続と反対側の端部を
掃除機本体の開口部への挿入部とし、前記両カバ
ーを係合せしめるための孔を一方のカバーに、他
方のカバーに突起をそれぞれ対応するように配列
し、右カバー、左カバーのエルボ形状の外径側
で、かつ挿入部に最も近い係合部には接続パイプ
の外面に圧接するリブを延設し、さらに前記カバ
ーの挿入部側には掃除機本体と接続パイプとを係
合させるボタンを設けたものである。

作 用 本考案は上記した構成により、ボタンを操作す
るためにエルボ形状の外径側の曲面を押圧したと
しても、その力はリブにより受け止められ挿入側
端部の隙間が広がるのを防止できる。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。

第２図，第３図は、本考案ホースユニツトを取
付ける掃除機本体で、１６は電気掃除機本体ケー
スで前後に２分割され、後側は電動送風機、コー
ド巻取装置（図示せず）等を内蔵し、前側にはホ
ース、延長パイプ、床ノズル（図示せず）を通し
て吸込んだ塵埃をその内部に集塵・堆積しておく
ための紙袋１７を収容している集塵室１８となつ
ている。１９は本体ケース１６の後端部に一対に
取付けられた後車輪であり、２１は集塵室１８の
底面裏に取りつけられたキヤスターで、ともに掃
除機本体の移動を容易にしている。２２は本体ケ
ースの後方を覆つて取付けられた後蓋、２３は後
蓋２２に軸止されて開閉自在に集塵室を覆つてい
る上蓋で天面２４の略中央部には略円筒形の開口
２５が形成されている。２６は上蓋２３に集塵室
１８側から固着された内蓋で、開口２５に対向し
た位置にはパツキングＡ２７が取付けられてい
る。２８は紙袋１７と接合しエアータイト、ゴミ
タイトするパツキンで内蓋２６に取付けられてい
る。２９はホース側と電気接続される接点バネで
リードセン３０，３１を介し本体回路（図示せ
ず）に結合されている。３２は上蓋２３と内蓋２
６に回転自在に挟持された吸気口である。

第１図、第４図はこの本体に接続されるホース
ユニツトの接続部で、３３，３４は左右に分割さ
れたカバーでそれぞれ右カバー、左カバーで、ホ
ース３５、接続パイプ３６、接点３７、ボタン３
８を挟持している。

エルボ形状の右カバー３３には、孔４１ａ〜４
１ｈを設け、エルボ形状の左カバー３４には、前
記孔４１ａ〜４１ｈと対向する位置に突起（図示
せず）を設け、右カバー３３と左カバー３４とを
係合させている。接続パイプ３６および右カバー
３３、左カバー３４の端部で、ホース３５が接続
されていない端部は掃除機本体の開口部２５に挿
入される挿入部である。両カバー３３，３４の挿
入部には掃除機本体の接点２９と電気的接続され
る接点３７が設けられている。また右カバー３３
の係合部である孔４１ａには接続パイプ３６の外
面に圧接されるリブ４２を延設しており、孔４１
ａは挿入側に最も近く、かつエルボ形状の外径部
に位置する係合部である。カバー３３，３４には
掃除機本体とホースユニツトとを係合させるフツ
ク４０を動かすボタン３８が設けられている。こ
のボタン３８はリブ４２が設けられるカバー３
３，３４の挿入側に位置する。

次にこの構成における作用について説明する。

ホースユニツトを掃除機本体に接続するには、
まずボタン３８を操作してフツク４０を内方に移
動させ、接続パイプ３６およびカバー３３，３４
の挿入側を掃除機本体の開口部２５に挿入し、ボ
タン３８から手を放し、フツク４０を掃除機本体
の吸気口３２に着脱自在に取りつける。この接続
したホースユニツトは吸気口３２とともに回動自
在となる。

上記接続操作において、ボタン３８を操作しな
ければならないので、特にカバー３３，３４のエ
ルボ形状の外径曲面部、係合部である孔４１ａ近
傍に力が加わることがあるが、この力はリブ４２
で受けるので、この力がカバー３３，３４の挿入
側端部の隙間を広がらせる力となるのを防止して
いる。よつて、カバー３３，３４の挿入側端部隙
間が広がるのを防止し、見苦しくないホースユニ
ツトを提供できる。

考案の効果 以上述べたようにホースユニツトを掃除機本体
に挿入したりあるいは取り外したりする場合で
も、接続パイプの外面に圧接されるリブが右カバ
ーおよび左カバーの挿入側の隙間を広がらせる力
を受け、隙間の広がりを防止し見苦しさをなくし
品質的に良好なエルボ形状の接続部を有するホー
スユニツトを提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるホースユニ
ツト接続部の断面図、第２図は同電気掃除機の外
観斜視図、第３図は同要部断面図、第４図は同ホ
ースユニツト接続部の外観斜視図、第５図は従来
例におけるホースユニツト接続部外観斜視図、第
６図は同分解斜視図である。 ３３……右カバー、３４……左カバー、３５…
…ホース、３６……接続パイプ、４１ａ，４１ｈ
……係止孔、４２……リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エルボ形状の接続パイプの一端にホースを接続
   するとともに、接続ホースとホースの一部をエル
   ボ形状の右カバー、左カバーでカバーし、前記接
   続パイプと前記両カバーはホースとの接続と反対
   側の端部を掃除機本体の開口部への挿入部とし、
   前記両カバーを係合せしめるための孔を一方のカ
   バーに、他方のカバーに突起をそれぞれ対応する
   ように配列し、右カバー、左カバーのエルボ形状
   の外径側で、かつ挿入部に最も近い係合部には接
   続パイプの外面に圧接するリブを延設し、さらに
   前記カバーの挿入部側には掃除機本体と接続パイ
   プとを係合させるボタンを設けた電気掃除機用ホ
   ースユニツト。