JPH0233732Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はホースを差し込む吸気口に吸気口を塞
ぐカバーを備えた電気掃除機に関するものであ
る。

従来の技術 従来のこの種の電気掃除機の構成について図面
を参照しながら説明する。

第６図から第８図において、１はフアンモータ
ー２、コードリール３等を内蔵した掃除機本体で
あり、フアンモーター２の前方吸引側には紙袋な
どの集塵袋４を装着する集塵室５を有している。
集塵室５の上方には蓋６が設けてあり、その前方
にはホース７を固着した回転エルボ８を差し込む
ための吸気口９を有している。この吸気口９には
回転エルボ８が接続された回転体１０が回転自在
に設けてある。この回転体１０は内蓋１１によつ
てその裏側が、蓋６に一体形成した支持リブ１２
により側面がそれぞれ支持されている。回転エル
ボ８は回転体１０に固着されて360゜回転するもの
である。

また、１３は回転エルボ８をはずした後に吸気
口９を閉じるためのカバーであり、その前方には
つまみ１４が設けてある。このカバー１３は下方
が内蓋１１により支持されており、使用者はつま
み１４を持つて吸気口９を開いたり閉じたりす
る。

考案が解決しようとする問題点 このような従来の電気掃除機では、回転エルボ
８を蓋６からはずすとき、その回転エルボ８内に
残つたゴミなどが吸気口９から蓋６内部へ侵入す
る。この侵入したゴミは回転体１０の上に堆積す
るものがあり、第７図矢印に示すように、カバー
１３を閉じることにより支持リブ１２の間、すな
わち、回転体１０の回動部へ入り込んでしまう。
そのため、回転体１０の回転性が悪くなるととも
に、回転エルボ８の回転がスムーズにいかなくな
り、ホース７の使用性が大巾に低下するという問
題点を有していた。

本考案はこのような問題点を解決するものであ
り、回転体１０へのゴミの侵入を防止し、ホース
の使用性の低下を防止した電気掃除機を提供する
ことを目的としている。

問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するため、回転体の
側面を保持する壁面に集塵室外部へ通ずる穴を設
けたものである。

作 用 本考案は上記した構成により、吸気口を開閉す
る吸気口カバーを閉じるとき、回転体の側面を保
持するリブに集塵室外部に通じる穴が設けてある
ため、回転体上面のゴミを吸気口カバーにより押
して外部へ排出することができる。従つて、回転
体の回転性がゴミの侵入により悪くなることがな
くなり、ホースの使用性を長く良好に保つことが
できるものである。

実施例 以下、本考案の実施例について図面を参照しな
がら説明する。

第１図から第４図において、２１はフアンモー
ター２２等を内蔵した掃除機本体（以下本体）で
あり、上記モーター２２の前方吸引側にはフイル
ター、例えば紙袋２３を装着するための集塵室２
４を有している。集塵室２４の上方には蓋２５が
開閉自在に設けてあり、その蓋２５の後方はフア
ンモーター２７上方を閉塞する上ボデー２６に蓋
回動ボス２７を介して回動自在に取付けられてい
る。また蓋２５の前方には本体２１に着脱自在に
係合してその閉状態を保つ尾錠２８が取着してあ
る。

２９は紙袋２３の口紙３０下方を支持する袋支
持具であり、また口紙３０の反対側上方へ袋おさ
え３１の上に乗つて支持されている。

また、蓋２５の前方にはホース３２を固着した
回転エルボ３３を差し込むための吸気口３４を有
している。この吸気口３４には回転エルボ３３が
接続される回転体３５が回転自在に設けてあり、
その裏面は内蓋３６により、側面は内蓋２５に一
体に設けた支持リブ３７によりそれぞれ支持され
ている。ここで回転エルボ３３は回転体３５に接
続されて360゜回転するものである。

また３８は回転エルボ３３をはずした後に吸気
口３４を閉じるためのスライド自在な吸気口カバ
ーであり、その前方にはつまみ３９が設けてあ
る。この吸気口カバー３８はポリプロピレンなど
の弾性のある樹脂材料で形成されており、その上
下面には凹凸が設けてある。吸気口カバー３８は
吸気口３４を開けた状態で、内蓋３６に設けたカ
バー受けリブ４０により支持されており、使用者
がつまみ３９を持つてスライドさせていくと、回
転体３５の上面をすべつて吸気口３４を閉じるこ
とができる。

また、４１は蓋２５の上方に設けたハンドルで
あり、その前方には使用者がハンドル４１を握る
ために設けた空間４２が設けてある。

さらに、上ボデー２６の上面にはすきま用ノズ
ル４３、棚用ノズル４４が配設される。また、蓋
２５の上面ハンドル４１の後方にはインジケータ
ー４５を有している。

ここで、４６は吸気口カバー３８により吸気口
３４を閉じたとき、その前方の支持リブ３７に設
けた穴であり、集塵室２４側から尾錠２８側、す
なわち外部へ通じているものである。４７は尾錠
２８の軸部４７である。

上記構成において、回転エルボ３３を蓋２５か
らはずすとき、回転エルボ３３やホース３２内部
に残つたゴミなどが吸気口３４から蓋２５内部へ
入り込む。このゴミの中には回転体３５上面に堆
積するものがある。ここで、吸気口カバー３８は
弾性のある材料であるため、面の屈曲が可能であ
り、第３図矢印に示すように回転体３５の上面を
すべりながら吸気口３４を閉じることができる。
吸気口カバー３８はこの吸気口３４を閉じる際に
上記回転体３５上面に堆積したゴミを押しながら
動く。吸気口カバー３８を閉じていくと、その前
方には支持リブ３７に設けた穴４６が設けてある
ため、ゴミは尾錠２８側へ押し出される（第３図
矢印）。すなわち、回転体３５の回転部分である
支持リブ３７内面や、内蓋３６内面にはゴミなど
が入り込まず、これにより回転体３５は良好な回
転性を保つことができる。なお、ゴミは尾錠２８
側へ出されるが、尾錠２８の尾錠軸部４７とは位
置が違うため、尾錠２８の回動には影響を及ぼさ
ない。

このように本考案の実施例によれば回転体３５
の回転性が保持され、それとともに回転エルボ３
３もいつまでも滑らかに回転させることができ
る。すなわちホース３２の使用性、耐久性が増す
という効果を発揮するものである。

考案の効果 以上述べたように本考案によれば、回転体の側
面を保持するリブに外部に通じる穴を設けてある
ため、ゴミを外部へ排出することが可能となり、
ホースの使用性、耐久性が大きく向上するという
効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電気掃除機
の側面図、第２図は同断面図、第３図は同要部拡
大断面図、第４図は第３図のＡ−Ａ断面図、第５
図は蓋の前方からの前面図、第６図は従来の電気
掃除機の要部欠截断面図、第７図は同側面図、第
８図は同要部拡大断面図である。 ２２……フアンモーター、２４……集塵室、２
５……蓋、３２……ホース、３４……吸気口、３
５……回転体、３７……支持リブ、３８……吸気
口カバー、４６……穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フアンモーターの吸引側に形成された集塵室
   と、この集塵室の上方開口部を開閉するととも
   に、ホースを差し込むための吸気口を有する蓋
   と、上記蓋の吸気口を開閉する吸気口カバーと、
   この吸気口カバーの下方に回転自在に設けられ、
   上記ホースを着脱自在に接続するための回転体と
   を備え、上記回転体は側方を支持リブにより保持
   し、上記支持リブには吸気口カバーが吸気口を閉
   塞した時、同吸気口カバーの前部が略接する部分
   に集塵室外部へ通じる穴を形成した電気掃除機。