JPH0233733Y2

JPH0233733Y2 -

Info

Publication number: JPH0233733Y2
Application number: JP19572085U
Authority: JP
Priority date: 1985-12-19
Filing date: 1985-12-19
Publication date: 1990-09-11
Also published as: JPS62101466U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案はホースを差込む吸気口をカバーで開閉
するようにした電気掃除機に関するものである。

従来の技術従来のこの種の電気掃除機の構成について図面
を参照しながら説明する。

第５図から第６図において、１はフアンモータ
ー２、コードリール３等を内蔵した掃除機本体で
あり、上記フアンモーター２の前方吸引側には紙
袋４を装着するための集塵室５を有している。集
塵室５の上方には蓋６が開閉自在に設けてあり、
その前方にはホース７を固着した回転エルボ８を
差込むための吸気口９を有している。この吸気口
９には回転エルボ８が接続された回転体１０が回
転自在に設けてある。この回転体１０は内蓋１１
によつて裏側から支持されている。回転エルボ８
は回転体１０に固着されて360゜回転するものであ
る。

また、１２は回転エルボ８をはずした後に吸気
口９を閉じるためのカバーであり、その前方には
つまみ１３が設けてある。このカバー１２は硬い
平板であり、つまみ１３を介してスライドされ、
吸気口９を開いたり閉じたりする。

考案が解決しようとする問題点このような従来の電気掃除機では、吸気口９を
閉じるためのカバー１２が硬い材料であつて変形
しないため、蓋６はカバー１２を格納するだけの
面積を必要としていた。そのため、蓋６はたいへ
ん大きなものとなつており、結局コスト的に高い
ものとなつていた。また、把手（図示せず）など
蓋６の上面には何も設けることができなかつた。

また、従来のこのような構成では吸気口９より
入つたゴミが回転体１０の回転部に溜まり、その
回転性を悪くしていた。すなわち回転エルボ８の
回転がスムーズにいかなくなり、ホース７の使用
性が大巾に低下していたのである。本考案はこの
ような問題点を解決するものであり、蓋の小型
化、ゴミ溜まりによる回転性の低下を防止した電
気掃除機を提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段本考案は上記問題点を解決するために、蓋の吸
気口部を閉じる吸気口カバーを弾性のある材料で
形成し、かつ上面または下面あるいは上下両面に
複数個の凹凸を設けたものである。

作用本考案は上記した構成により、蓋が平面だけで
なく、屈曲していたとしても、吸気口カバーはそ
の面に沿つて変形できるため、蓋の小型化、ある
いは把手等の配置が可能となる。また、吸気口カ
バーの開閉時に起こる振動により、ゴミの落下、
フイルター部の除塵効果を発揮できるものであ
る。

実施例以下、本考案の実施例について図面を参照しな
がら説明する。

第１図から第４図において、１１はフアンモー
ター１２等を内蔵した掃除機本体（以下本体）で
あり、上記フアンモーター１２の前方吸引側には
フイルター、例えば紙袋１３を装着するための集
塵室１４を有している。

集塵室１４の上方には蓋１５が開閉自在に設け
てあり、その蓋１５の後方はフアンモーター１２
上方を閉塞する上ボデー１６に蓋回動ボス１７を
介して回動自在に取付けられている。また蓋１５
の前方には本体１１に着脱自在に係合してその閉
状態を保つ尾錠１８が取着してある。

１９は紙袋１３の口紙２０下方を支持する紙袋
支持具であり、また口紙２０の反対側上方は紙袋
おさえ２１の上に乗つて支持されている。

また、蓋１５の前方にはホース２２を固着した
回転エルボ２３を差込むための吸気口２４を有し
ている。この吸気口２４には、回転エルボ２３を
接続する回転体２５が回転自在に設けてあり、そ
の下側は内蓋２６により側部は蓋１５に一体に設
けた支持リブ２７によりそれぞれ支持されてい
る。ここで回転エルボ２３は回転体２５に接続さ
れて360゜回転するものである。

また、２８は回転エルボ２３をはずした後に吸
気口２４を閉じるためのスライド自在な吸気口カ
バーであり、その前方にはつまみ２９が設けてあ
る。この吸気口カバー２８はポリプロピレンなど
の弾性のある樹脂材料で形成されており、その上
下面には凹凸が設けてある。吸気口カバー２８は
吸気口２４を開けた状態で内蓋２６に設けたカバ
ー受けリブ３０により支持されており、使用者が
つまみ２９を持つてスライドさせていくと、回転
体２５の上面をすべつて吸気口２４を閉じること
ができる。

また、３１は蓋１５の上方に設けたハンドルで
あり、その前方には使用者がハンドル３１を握る
ために設けた空間３２が設けてある。

さらに、上ボデー１６の上面にはすきま用ノズ
ル３３、棚用ノズル３４が配設されている。

上記構成において、吸気口カバー２８は弾性の
ある材料であるため、面の屈曲が可能であり、第
３図矢印に示すように蓋１５が屈曲していても問
題なくスライドさせることができる。従つて、吸
気口カバー２８を設けるためにわざわざ蓋１５に
大きな平面を設けるなどの必要がまつたくなく、
蓋１５の小型化が可能となる。

また、この実施例でも明らかなように、従来で
は蓋１５の上面は吸気口カバー２８を格納するた
めに大きな平面を必要とし、部品を設けることが
不可能であつた。しかし、蓋１５を屈曲させるこ
とができるため、上ボデー１６上に設けたすきま
用ノズル３３、棚用ノズル３４と並べて、ハンド
ル３１、空間３２などを配置することが可能とな
り、使用者の使い勝手を大巾に向上させることが
できるものである。

また、インジケーター３５も大きなものが設け
られ、使用者からの視認性が大きく向上する。

また、吸気口カバー２８により吸気口２４を開
いたり、閉じたりする際に、その上下面に設けた
凹凸部が支持リブ２７のＡ部及びカバー受けリブ
３０のＢ部と軽く接触するため、振動がおこる。
従つて、吸気口２４より浸入したゴミ等は落下
し、回転体２５の回転部にとどまることは極めて
少なくなる。すなわち、回転体２５の回転性は良
好さを保ちつづけ、回転エルボ２３、ホース２２
の使用性を損ねることなく耐久性が大きく向上す
る。

さらには、吸気口カバー２８の開閉時の振動に
より、紙袋１３の除塵効果を発揮することがで
き、掃除機の性能低下防止、紙袋１３の使用期間
の長期化を達成することができるものである。

考案の効果以上述べたように本考案によれば、吸気口カバ
ーを弾性のある材料で形成するとともに、凹凸を
設けたため、蓋の小型化、蓋上面に部品配置を可
能とすることによる使用性の向上、回転体部の耐
久性向上、フイルターの除塵による性能低下防止
及びフイルターの使用期間の長期化などの効果を
発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電気掃除機
の側面図、第２図は同断面図、第３図は同要部拡
大断面図、第４図は前面図、第５図は従来の電気
掃除機の要部欠截断面図、第６図は同側面図であ
る。１４……集塵室、１５……蓋、２２……ホー
ス、２４……吸気口、２８……吸気口カバー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

集塵室の上方開口部を覆うとともに、ホースを
差し込むための吸気口を有する蓋と、上記蓋の吸
気口を開閉するスライド自在な吸気口カバーとを
備え、前記吸気口カバーは樹脂等の弾性のある材
料で形成するとともに、上面または下面あるいは
両面に複数個の凹凸を設けた電気掃除機。