JPS5835176Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気掃除機に係り、じゅうたん等の被掃除面を
摺擦する回転刷子によって被掃除面に耐着されている塵
埃を分離し、この塵埃を電動送風機によって吸引し、フ
ィルタによって捕捉して集塵ケース内に堆積させるよう
にした掃除機の回転刷子配設部の開閉構造に関する。

従来、この種電気掃除機において壁際じゅうたん面を掃
除する場合は回転刷子の前面のケースが邪魔になって刷
子が床面に届かず、ごみや糸屑を掻き取ることが困難で
あった。

本考案はこの点に鑑みてなされたもので、回転刷子を覆
っている回転刷子配設部の前面部を開閉可能に形成し、
必要に応じて前面部を開き回転刷子の前面部から下面に
かけて露出させ、回転刷子を壁際まで進行させ、塵埃の
掻き取りが有効になされるようにしたものである。

次に本考案の一実施例を添附図面の第１図、第２図につ
いて説明する。

１は掃除機本体で、この本体１の前部には回転刷子２の
配設部３が左右方向を軸方向とした筒状に形成され、こ
の配設部３の下面全長に開口部４が形成され、この開口
部４より回転刷子２の刷毛５の先端が突出するように前
記配設部３に回転刷子２が軸架される。

更に本体１の前面部６と本体１の両側面板７，７の前端
部８′、８とで形成される配設部３の前方部９が本体１
と分Ａされ、前面部６の上端には本体１側の配設部３の
前端縁１０に重ね合わされる重合縁１１が形成され、重
ね合わされた前端縁１０と重合縁１１は複数個所がねじ
１２で締着固定される。

更に前記本体１には回転刷子２の配設部３に隣設して後
部に集塵ケース収納部１３が形成され、この配設部３と
収納部１３とは回転刷子２の形状に沿った弧状仕切壁１
４によって仕切られ、この仕切壁１４の上向き面部に吸
込口１５が形成されている。

又前記本体１の上部には前記集塵ケース収納部１３を開
閉する装着開口１６が形成され、この装着開口１６の前
端縁部にはクランプ係止部１７が形成され、後端縁には
係止突縁１８が形成されている。

更に前記本体１の後部には仕切壁１９で仕切られた電動
室２０が形成され、この電動室２０に電動送風機２１が
配設され、この電動送風機２１の吸込側は前記仕切壁１
９に形成した通口２２に気密に連通され、この電動送風
機２１の吐出側は本体１の上面に開口した吐出口２３に
連通されている。

そして電動送風機２１の回転軸２４と回転刷子２の連動
部２５はベルト２６で連結されている。

又前記本体１には前車輪２７と後車輪２８とが設けられ
、後部には操作杆２９が回動自在に取付けられている。

次に３０は集塵ケースで、前記本体１の集塵ケース収納
部１３に装着開口１６より着脱自在に装着され、前面板
３１は前記前側の仕切壁１４に沿った弧状面に形成され
、この前面板３１には下向き面部に前記吸込口１５に対
向して吸込開口３２が下向きに形成され、この吸込開口
３２の周縁に密接され吸込開口３２と吸込口１５とを気
密に保持するバッキング３３が取付けられている。

又この集塵ケース３０の背面開口部３４にはフィルタ３
５の支持枠３６が嵌着され、この支持枠３６には図示さ
れていないが集塵ケース３０の背面開口部３４と前記電
動室２０の通口２２の周囲に気密に密着されるバッキン
グが取付けられ、集塵ケース３０を電動送風機２１の吸
込側に気密に連通させている。

更に前記集塵ケース３０の上面前部には前記クランプ係
止部１７に係止されるクランプ３７が取付けられ、後端
には係止突縁１８に係止される保合段部３８が形成され
ている。

次にこの実施例の作用について説明する。

集塵ケース３０を本体１の装着開口１６より装着する。

この際係止突縁１８に係合段部３８を係合してクランプ
３７をクランプ係止部１７に係止する。

この状態で集塵ケース３０の吸込開口３２は吸込口１５
に、フィルタ３５側は電動送風機２１の吸込側に気密に
連通される。

そして本体１をじゅうたん等の被掃除面で移動させ、同
時に電動送風機２１を駆動するとベルト２６を介して回
転刷子２が回転され、被掃除面に耐着した塵埃は掻き取
られる。

又壁際等の掃除に際しては本体１の前面部６のねじ１２
を外し回転刷子２の配設部３の前方部９を取除いておけ
ば前方部９が壁面に当って邪魔にならないから、回転刷
子２の前方部及び下面を壁面及び床面に圧着して塵埃や
糸屑を掻き取ることができる。

このようにして分離された塵埃は電動送風機２１により
吸引され、吸込口１５を経て集塵ケース３０の吸込開口
３２より集塵ケース３０内に導入され、塵埃はフィルタ
３５で捕捉されて集塵ケース３０内に堆積される。

又濾過された空気は電動送風機２１を経て吐出口２３よ
り排気される。

次に第３図、第４図に示す実施例について説明する。

この実施例において本体１は前面部６の上端縁３９と配
設部３の前端縁１０が蝶番状に支軸４０によって開閉可
能に軸着されており、更に本体１の両側面板７，７に一
端を固定させた引張ばね４１，４１を前方部９の前端部
８，８に連結させ、前方部９を本体１に向って閉じる方
向及び本体１より開いている方向に附勢させるようにし
た。

その他の構成は前述の実施例と同様である。

この実施例の作用について説明する。

前方部９を閉じているときは引張ばね４１によって前方
部９が本体１の配設部３の前方に圧着され吸気が洩れな
いようになり、又壁際等の掃除の場合は片手で前方部９
を引上げると前方部９は引張ばね４１によって引かれ、
集塵ケース３０は前端部に支持され、開口状態を保った
まま保持される。

その他の作用は前述の実施例と同様である。

本考案によれば、回転刷子配設部の前方部を掃除機本体
に開閉可能に形成したから、回転刷子配設部内に設けら
れた回転刷子は前記前方部を開放することにより本体の
前面部及び両側面板の前端部が開放されるから前面側を
壁際等に接近させ壁際の床面の塵埃を除去することがで
きる。

又このとき回転刷子の前面側は開放されているが、この
種の刷子による掻込式の掃除機においては吸込力に比べ
て回転刷子の掻込力がより大きく作用するため、前方開
放による吸気力の低下の影響は少ない。

又通常の使用時には配設部の前方部を閉じ下面の開口部
のみで吸気して電動送風機の吸気を有効に作用させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例を示す電気掃除機の平面図
、第２図は同上縦断側面図、第３図は他の実施例を示す
掃除機本体の一部の側面図、第４図は同上縦断側面図で
ある。 １・・・・・・本体、２・・・・・・回転刷子、３・・
・・・・配設部、４・・・・・・開口部、５・・・・・
・刷毛、６・・・・・・前面部、７・・・・・・側板、
８・・・・・・前端部、９・・・・・・前方部、１３・
・・・・・収納部、２０・・・・・・電動室、２１・・
・・・・電動送風機、３０・・・・・・集塵ケース、３
２・・・・・・吸込開口、３５・・・・・・フィルタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前側下面に回転刷子の刷毛の先端部を突出させる開口部
   を形成した回転刷子配設部、塵埃を吸引する電動送風機
   を内蔵した電動室、この電動室と前記回転刷子配設部と
   の間に形成される集塵ケース収納部を備えた掃除機本体
   と、この本体の前記集塵ケース収納部に挿脱自在に装着
   され前記回転刷子配設部に連通する吸込開口を形成する
   とともに前記電動送風機の吸込側に連通ずるフィルタを
   有する集塵ケースとよりなり、前記本体の前面部及び本
   体の両側面板の前端部よりなる前記回転刷子配設部の前
   方部を前記本体に開閉可能に形成したことを特徴とする
   電気掃除機。