JPS5835175Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気掃除機に係り、じゅうたん被掃除面を摺擦
する回転刷子にて被掃除面に耐着されている塵埃を分離
し、この塵埃を電動送風機で吸引し、フィルタで捕捉し
て集塵ケース内に堆積させるようにした掃除機の回転刷
子の安全構造に関する。

従来この種の電気掃除機は掃除機本体の回転刷子配設部
と電動送風機の吸込側との間に形成された集塵ケース収
納部に集塵ケースを収納し、回転刷子配設部と集塵ケー
ス収納部間の通気口は開放状態であったため集塵ケース
収納部から集塵ケースを取出す場合、通気口から手が回
転刷子に触れる危険性があった。

本考案はこのような欠点に鑑みなされたもので、集塵ケ
ース収納部に回転刷子配設部との通気口を閉塞する方向
に附勢されている弁板を設け、この弁板を集塵ケースに
係合させることにより通気口を開口させ集塵ケース収納
部より集塵ケースを取出したときは弁板が通気口を閉じ
るようにしたものである。

次に本考案の実施例を添附図面について説明する。

１は掃除機本体でありこの本体１の前部には回転刷子３
の配設部３が左右方向を軸方向とした筒状に形成され、
この配設部３の下部には吸込口となる開口部４が形成さ
れ、この開口部４に前記配設部３に回転自在に軸架した
回転刷子２の刷毛５の先端部が突出している。

更に本体１には配設部３に隣接して後部に集塵ケース収
納部６が形成され、配設部３と収納部６とは上部が回転
刷子２に沿った弧状で下部が後方に向って傾斜した仕切
壁７によって仕切られこの仕切壁７の上部には通気口８
が開口されている。

また本体１の上部には前記集塵ケース収納部６を開閉す
る装着開口１０が形成され、この装着開口１０の前縁部
にはクランプ係止部１１が形成され後端縁には係止突縁
１２が形成されている。

さらに本体１の後部には集塵ケース収納部６と仕切壁１
３で仕切られた電動室１４が形成されこの電動室１４に
は電動送風機１５が配設されこの電動送風機１５の吸込
側は仕切壁１３に形成した通気口１６に気密に連通され
、この電動送風機１５の吐出側は本体１の上面に開口し
た吐出口１７に連通されている。

そして電動送風機１５の電動部に回転刷子２がベルト１
８を介して連結される。

また本体１には前車輪１９と後車輪２０とが設けられ、
後部には操作杆２１が回動自在に取付けられている。

次に９は本体１の集塵ケース収納部６に装着開口１０よ
り着脱自在に装着される集塵ケースで、この集塵ケース
９の前面部２２は前側の仕切壁７に沿って上部が弧状で
下部が後方に向って傾斜し、上部には仕切壁７の通気口
８に対向させた吸込開口２３が形成されこの吸込開口２
３又は通気口８の開口縁に両者を気密に連通させるバッ
キング２４が嵌着される。

また集塵ケース収納部６内の前方の仕切壁７の通気口８
の下方の傾斜面２５上にはこの傾斜面２５と集塵ケース
９の前面部２２との間に挿入される弁板２６を収納しこ
の弁板２６を通気口８の両側に設けた引張ばね２７，２
７で牽引して通気口８を閉塞する方向に附勢すると共に
この弁板２６の下端に形成した係止突起２８を集塵ケー
ス９の前面部２２の下端に形成した係止段部２９に係合
させる。

更に通気口８の両側には弁板２６の両端が係合して案内
される案内レール３０が設けられる。

また集塵ケース９の背面の開口部３１にはフィルタ３２
の支持枠３３が気密に嵌着され支持枠３３と仕切壁１３
の通気口１６間はバッキング３４で気密に連通されてい
る。

さらに電動送風機１５に設けられた電動機発停用スイッ
チ３５の操作杆３６を電動室１４より集塵ケース収納部
６に突出させ集塵ケース９を嵌着したときこのフィルタ
３２支持枠３３で操作杆３６が押されてスイッチ３５が
入るようになっている。

また集塵ケース収納部６の装着開口１０の覆蓋の作用を
する集塵ケース９の上面部３７の前部にはクランプ係止
部１１に係止されるクランプ３８が設けられ後部には係
止突縁１２に係止される保合段部３９が形成される。

次にこの実施例の作用について説明する。

集塵ケース６を本体１の装着開口１０より装着する。

この際集塵ケース９の前面部２２の係止段部２９が引張
ばね２７に牽引されて通気口８を閉じている弁板２６の
係止突起２８に係合し弁板２６を引張ばね２７に抗して
引下げ弁板２６を仕切壁７の傾斜面２５に位置させ通気
口８を開口させる。

又同時に吸気開口２３に嵌着したバッキングｚ４が通気
口８の周囲に密着し、通気口８を集塵ケース９に連通開
口させる。

又同時に集塵ケース６の後部のフィルタ３２の支持枠３
３が電動送風機１５のスイッチ３５の操作杆３６を押し
通電可能な状態にする。

更に本体１の係止突縁１２に集塵ケース９の係合段部２
９を係合し、クランプ３８をクランプ係止部１１に係止
する。

この状態で集塵ケース９の吸込開口２３はバッキング２
４を介して通気口８に気密に連通され、またフィルタ３
２の支持枠３３はバッキング３４介して電動送風機１５
の吸込側に気密に連通される。

そして本体１をじゅうたんなどの被掃除面で操作杆２１
を押動して移動させ同時に電動送風機２１を駆動すると
ベルト１８を介して回転刷子２が回転され、被掃除面に
耐着した塵埃は分離され、この分離された塵埃は電動送
風機１５により吸引され本体１の開口部４より通気口８
を経て集塵ケース９の吸込開口２３より集塵ケース９内
に導入され塵埃はフィルタ３２で捕捉されて集塵ケース
９内に堆積され空気は電動送風機１５を経て吐出口１７
より排出される。

次に集塵ケース９を本体１より取出すときはクランプ係
止部１１よりクランプ３８を外し係止突縁１２より係止
段部３９を外して本体１内より集塵ケース９を引上げる
と電動送風機１５のスイッチ３５を押していた操作杆３
６が旧位に復してスイッチ３５が開き同時に弁板２６の
係止突起２８より集塵ケース９の係止段部２９が外れる
ため弁板２６は押下刃から解かれ引張ばね２７に牽引さ
れて通気口８位置に引上げられ通気口８を閉塞する。

このため集塵ケース９を本体１より取出しているとき万
一回転刷子２が回転しても手を捲き込む危険性が防止さ
れる。

本考案によれば集塵ケース収納部に挿脱自在に装着され
る集塵ケースに、集塵ケース収納部に挿入された弁板を
係合させ、この弁板を集塵ケースの吸込開口と連通ずる
回転刷子配設部の通気口を閉じる方向に附勢したから、
集塵ケース収納部に集塵ケースを装着しているときは弁
板が集塵ケースに係合して通気口を開き、これを集塵ケ
ースと連通させて集塵することが出来法に集塵ケース収
納部から集塵ケースを取出した場合は、集塵ケースと弁
板の保合が外れるから弁板は回転刷子配設部の通気口を
閉じ、るから集塵ケースが取出された集塵ケース収納部
に手を挿入した場合に通気口から回転刷子に触れるよう
なことがなく安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例を示す電気掃除機の平面図
、第２図は同上縦断側面図である。 １・・・・・・掃除機本体、２・・・・・・回転刷子、
３・・・・・・回転刷子配設部、４・・・・・・開口部
、６・・・・・・集塵ケース収納部、８・・・・・・通
気口、９・・・・・・集塵ケース、１４・・・・・・電
動室、１５・・・・・・電動送風機、２３・・・・・・
吸込開口、２６・・・・・・弁板、３２・・・・・・フ
ィルタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前側下面に回転刷子の先端部を突出させる開口部を形成
   した回転刷子配設部、塵埃を吸引する電動送風機を内蔵
   した電動室、この電動室と前記回転刷子配設部との間に
   形成された集塵ケース収納部を備えた掃除機本体と、こ
   の本体の集塵ケース収納部に挿脱自在に装着され前記回
   転刷子配設部の通気口に連通ずる吸込開口を形成すると
   ともに前記電動室の電動送風機の吸込側に連通ずる開口
   にフィルタを有する集塵ケースと、前記集塵ケースに係
   合させて前記集塵ケース収納時に前記通気口を開口し集
   塵ケースの取脱し時に前記通気口を閉じる方向に附勢さ
   れている弁板とより戒ることを特徴とする電気掃除機。