JPS592494B2 - アプライト形電気掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気掃除機に係り、特にじゅうたんの掃除など
に好適なアプライド形電気掃除機に関する。

従来、じゅうたんなどに接してごみを吸い込む吸口体と
、この吸口体に自在継手を介して連結された本体部とか
らなるアプライド形電気掃除機は、吸口体から吸い込ん
だごみを本体部の集塵ケース内に直接収納している。

この集塵ケースは一重のケースで形成されており、ごみ
捨て時には吸い目体をはずしたり、あるいは重い吸口体
および、集塵ケースとともに本体部を形成する吸引送風
電動機を内臓した本体ケースなどといっしょに持ってご
み捨てを行なわなければならない。

このため、ごみ捨ての操作が煩雑であり、ごみ捨て操作
を簡単にできる掃除機が要望されている。

しかし、吸口体と本体部とを自在継手で連結したアプラ
イド型電気掃除機にあっては、自在継手と本体ケースと
の中間に位置する集塵ケースを単独に抜き出す構造にす
ることは、自在継手との接続部および本体ケースとの接
続部の三箇所のシールをする必要があり、このシールを
集塵ケースの着脱時にも確実に行なえる構造はいまだ提
案されていない。

本発明の目的は、吸込体と塵溜め部を結ぷ流路を別体に
設けることな（、流路が短か（かつ曲り部分の少ない構
造とすると共に、本体ケースが連結される集塵ケースの
開放端から出し入れされるインナーケースを別個に設け
ることにある。

本発明のアプライド形電気掃除機は、集塵ケースと本体
ケースとを開閉可能に設けるとともに、集塵ケース内に
別個のインナーケースを収納するようにし、かつ集塵ケ
ースと吸込体を継手で連結し、この継手の内部に形成さ
れた吸込流路によって吸込体とインナーケースの内部が
連通されるように構成したものである。

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、吸口体１は内部に流路を有する自在継
手２を介して本体部３に連通されている。

この本体部３は自在継手２に取付けられる集塵ケ−ス４
と、この集塵ケース４に開閉自在にされるとともに内部
に吸引送風電動機５を有する本体ケース６とを備え、こ
れらの集塵ケース４と本体ケース６とはケース係脱ボタ
ン７により開閉可能に連結されている。

また、本体ケース６の上端部にはハンドルパイプ８を介
してハンドルグリップ９が連結され、このハンドルグリ
ップ９には電源コード１０および手元スイッチ１１が設
けられている。

この電源コード１０はパイプ８内を通り本体ケース６内
の電動機５に電力を供給するとともに、本体ケース６と
吸口体１との間に着脱可能に装着されたＬ形プラグ付コ
ード１２を介して吸口体１内に収納されたモータ１３に
電力を供給できるようにされている。

前記吸口体１はプラスチックからなる上カバー１４と底
板１５とで構成され、外周縁部には家具などの傷つげ防
止のためのバンパー１６が設けられている。

吸口体１の前方底部には、第２，３図に示されるように
、モータ１３によりベルト１７を介して駆動される回転
ブラシ１８の＝部が突出される開口部１９が形成されて
いる。

この回転ブラシ１８は開口部１９に沿って吸口体１の巾
方向に延長されるとともに、周面にスパイラル状に植毛
されたブラシ２０および突条２１を備えている。

また、開口部１９には流路２２の一端が開口され、この
流路２２の他端は前記自在継手２に連通されている。

前記本体部３は、第２図に示されるように、集塵ケース
４と本体ケース６とがヒンジ２３により開閉可能に連結
され、集塵ケース４内には該集塵ケース４とは別個のイ
ンナーケース２４が着脱可能に収納されている。

このインナーケース２４は有底筒状に形成されるととも
に、この底部には前記自在継手の吸込流路との吸気口２
７が形成され、この吸気口を開閉する逆上弁２５を有す
る気密用パツキン２６が設げられている。

この気密用パツキン２６により前記自在継手２の上端に
気密状態で取付けられるようになっている。

また、逆上弁２５の開放時（破線参照）において形成さ
れる吸気口２７により自在継手２内の流路とインナーケ
ース２４の内部とが連通されるようになっている。

インナーケース２４の筒状の開口部は本体ケース６側に
対向されるとともに、この開口部にはフィルタ２８が着
脱可能に設けられている。

この際、吸気口２７とフィルタ２８が取付けられる開口
部とはほぼ一直線方向に配列されるとともに、インナー
ケース２４も集塵ケース４に対し吸気口２７と開口部と
の配列方向に着脱できるようにされている。

さらに、インナーケース２４の外周−側面にはケースハ
ンドル２９が該インナーケース２４の着脱方向摺動して
出没するように取付けられ、インナーケース２４の出し
入れを容易にできるようにされている。

このような構成において、掃除をする場合には・・ンド
ルグリップ９に設けられた手元スイッチ１１をオンにす
ることにより、吸口体１のモータ１３と本体部３の吸引
送風電動機５とを同時に運転する。

これにより吸口体１においては、ベルト１７を介して回
転ブラシ１８が回動され、回転ブラシ１８に備えられた
突条２１がじゅうたんをたたいて浮いてきた塵埃や、ブ
ラシ２０でかき上げられた毛足にからんだ毛髪、糸くず
などが吸引送風電動機５の吸引力により流路２２および
自在継手２内を通過して、集塵ケース４内にあるインナ
ーケース２４内に流入する。

このインナーケース２４内に流入した塵埃などはフィル
タ２８により、ごみ成分と清浄空気とにより分離され、
清浄空気のみが外部に排出される。

このようにして清掃作業が継続されると、インナーケー
ス２４内はごみで充満する。

次にごみを排出するには手元スイッチ１１をオフにして
モータ１３および吸引送風電動機５を停止させ、ついで
ケース係脱ボタン７をおして本体ケース６と集塵ケース
４とを折るようにしてヒンジ２３を中心に回動して開ら
く（第４図参照）。

この状態でインナーケース２４の側部にあるケースハン
ドル２９を引出し、そのままケースハンドル２９を持っ
て引上げるとインナーケース２４が集塵ケース４より取
出すことができ、このインナーケース２４のみを持って
ごみ捨場まで行き、本体ケース６側の開口部にあるフィ
ルタ２８をはずし、中に充満したごみを廃棄する。

一方、ごみ捨てを完了したインナーケース２４を装着す
るには、取出し操作の逆を行なえば良い。

上述のように本実施例によれば、重量の重い吸口体１や
本体部３を運ぶことなく、インナーケース２４のみを取
出して持ち運ぶことによりごみ捨てができ、ごみ捨て操
作を非常に容易にできる。

また、インナーケース２４の側部に摺動により出没する
ケースバンドル２９が投げられているため、インナーケ
ース２４の取出しが容易にできるとともに、収納時も集
塵ケース４とインナーケース２４との間に没して他の部
材の邪魔になることがない。

さらにインナーケース２４の装着方向を自在継手２とイ
ンナーケース２４の吸気口２７の連結方向すなわち吸引
空気の流通方向と一致させたから、自在継手２０入口と
インナーケース２４の吸気口２７とがインナーケース２
４の装着あるいは取りはずし時に常に一致し、不完全な
状態で入っても本体ケース６の装着により正常状態にセ
ットされ、常に気密状態を得ることができる。

また、このことからインナーケース２４の装着、取りは
ずし時に気密性に考慮をはらうことがなく、装着、取り
はずし操作を容易に行なうことができる。

さらに、インナーケース２４に設げられた逆止弁２５と
フィルタ２８とがインナーケース２４のふたの役目をし
、ごみを捨てる際にインナーケース２４からごみが外部
に飛び出すことを防止できる。

なお、前記実施例においては、インナーケース２４を吸
気口２７と継手２との連結方向すなわち吸引空気の流通
方向と一致させた例につき述べたが、必ずしもこれに限
定されることはなく、例えば吸引空気の流通方向と直交
する方向にインナーケース２４を取りはずしできるよう
にしても良い。

しかし、吸引空気の流通方向と直交する方向にインナー
ケース２４を着脱できるようにした場合は、インナーケ
ース２４の装着時に吸気口２７と継手２との確実な係合
を行なうことはむすかしく、気密をとる上で不利である
。

また、フィルタ２８はインナーケース２４の開口部に着
脱可能に設けるものに限らず、本体ケース６側に着脱可
能に設けても良い。

しかし、インナーケース２４側に設ければごみ捨て時に
インナーケース２４のふたとしての作用を行なえる利点
がある。

上述のとおり、本発明によれば、吸込体の継手が集塵ケ
ース及び本体ケースの支持体であると同時に、継手の内
部が吸込体と集塵ケースに収納された塵溜め用のインナ
ーケースとの吸気流路となっていることから、掃除機を
コンパクトにできると共に、吸気流路が短かく、該流路
における流体抵抗が小さくなり、吸引力の低下を抑える
ことができ、かつ流路の曲がり部分が少ないから、流路
内の塵詰りが少な（なる。

またインナーケースは集塵ケース内に完全に収納される
ことから、シール箇所が集塵ケースと本体ケースの連結
部だけでよく、シールのための構造が簡単となる。

そして、ごみ捨て時にはインナーケースだけをごみ捨て
場所に持って行けばよいから、ごみ捨て作業が楽になり
、かつインナーケースは再使用できることから、省資源
となるなどの優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係るアプライド形電気掃除機の一実施例を
示すもので、第１図は全体構造を示す斜視図、第２図は
一部を断面した側面図、第３図は吸口体の底板をとりの
ぞきかつ一部を切り欠いた底面図、第４図はごみ捨て時
における操作状態を示す斜視図である。 １・・・・・・吸口体、２・・・・・・自在継手、３・
・・・・・本体部、４・・・・・・集塵ケース、５・・
・・・・吸引送風電動機、６・・・・・・本体ケース、
１８・・・・・・回転ブラシ、２４・・・・・・インナ
ーケース、２６・・・・・・気密用パツキン、２７・・
・・・・吸気口、２９・・・・・・ケース・・ンドル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 底部から＝部が突出した回転ブラシ及びこの回転ブ
   ラシの駆動源が設けられ、かつ内部に吸込流路が形成さ
   れた継手の一端が回動自在に取付けられた吸込体と、前
   記継手の他端に固定された集塵ケースと、前記集塵ケー
   スの開放端に開閉可能に取付けられ、内部に吸引送風電
   動機が設けられた本体ケースと、前記本体ケースの外部
   に装設された操作ハンドルと、前記継手の吸込流路と気
   密的に接続される吸気口が形成され、この吸気口に逆止
   弁を設げるとともに、前記吸気口に対向する面に開口部
   が形成されたインナーケースと、前記本体ケースとイン
   ナーケースの開口部間に配置されたフィルタとを具備し
   たアプライド形電気掃除機。