JPS608839Y2 - 電気掃除機の吸口体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気掃除機の吸口体に係り、特に、回転ブラ
シを備えたもので、その回転ブラシ軸受部外側に小回転
ブラシを設けたものに関する。

従来、動力により駆動される回転ブラシ軸受外側に小ブ
ラシを設けたものでは、その小ブラシ部まで掃除機本体
からの吸引力がほとんど及ばないために、小ブラシが被
掃除面よりかき上げた塵埃が集塵部にすみやかに搬送さ
れず、小ブラシ周辺でから回りを続けてしまう。

そのため掃除を継続しても逆にゴミを散乱させたり、ブ
ラシロックの原因になったりする等の欠点を有していた
。

本考案の目的は、小回転ブラシと回転ブラシ間を連通さ
せ上記欠点の小回ブラシのかき上げた塵埃をすみやかに
吸塵する電気掃除機を提供するにある。

以下本考案の一実施例を図面に沿って説明する。

図面において、吸口体１は、継手２を介して、掃除機３
に連通している。

掃除機３は集塵ケース４と本体ケース５がケース着脱ボ
タン６を介して着脱自在に連結し、本体ケース５内に吸
引送風電動機が内装されている。

吸口体１はプラスチックの上カバー７と低板８とで形成
され、外周縁部には家具等への傷付防止のためのバンパ
ー９が備えられている。

吸口体１の前方底部には、畳・床掃除用の開口部１０が
、またこの開口部１０後部側にモーター１１からベルト
１２を介して駆動される回転ブラシ１３を臨ましたじゅ
うたん用開口部１９が底板８の部分に形成されている。

しかも回転ブラシ１３を回動軸支する軸受３９の周外側
には、コア部４０をゴム質状の材料で作られ、かつ外周
にブラシを備えた小回転ブラシ４１が備られ、回転ブラ
シ１３と同一の軸４２に取付けられている。

この小回転ブラシ４１回転空間と回転グラ９回転圏転空
間とは連通路４３で結ばれている。

そのうえ上記回転ブラシ１３の外周にはスパイラル状の
ブラシ１４および突起体１５が設けられ、底板８前方に
はローラ１６、後部には車輪１７が配設されている。

内部には、開口部１０からの流路１８とじゅうたん用開
口部１９から流路２０が形成され切替部２１にて合流し
、継手２へ向って流れるようになっている。

切替部２１には、切替弁２２が軸２３を中心に回動自在
に軸支され、かつ切替ペダル２４に一体に設けられたペ
ダルアーム２５と切替アーム２６はロッド２７により連
結され、連動できるようになっている。

また軸２３にはバネ用アーム２７とスイッチアーム２８
があり、バネ用アーム２７には切替弁２２付勢用バネ２
９が配置されスイッチアーム２８には、その回動軌跡内
部に切替接点３０をもつマイクロスイッチ３１が配設さ
れている。

吸口体１に内装されているモーター１１には、Ｌ形プラ
グ３２を持ったコード３３が備えられ、本体ケース５に
設けられたコンセント３４に着脱可能に装着されている
。

掃除機側には、本体ケース５後部からハンドグリップ３
５を持つハンドルパイプ３６を配設し、ハンドルグリッ
プ３５には手元スイッチ３７と、吸引送風電動機と、吸
口体１のモーターに電源を供給する電源コード３８が設
けられている。

以上の構成において、吸口体の切替ペダルをじゅうたん
側にセットしたときには、手元スイッチ３７をＯＮする
ことにより、回転ブラシ駆動用モーター１１と掃除機３
側本体ケース内の吸引送風電動機が運転され、じゅうた
ん上を掃除すると、回転ブラシ１３に備えられた突起体
１５がじゅうたんをたたき、深部から浮き上って来た塵
埃、あるいはからみついた糸屑類をブラシ１４でかき取
り、掃除機３側の吸引力によって、じゅうたん用開口部
１９から流路２０を通り、掃除機３の集塵ケース４へと
搬送され集塵ケース内のフィルターによりろ過され、清
浄空気のみが排気口３９より排出される。

このじゅうたん掃除時の部屋隅部の塵埃は、小回転ブラ
シでかき上られ、本体側の吸引力によって、連通路４３
を通過し回転ブラシの集塵した塵埃と共に、集塵ケース
まで搬送される。

本実施例によれば、１）回転ブラシ軸受の外側に小回転
ブラシがあるため、部屋の端部まで掃除ができる。

しかも小回転ブラシのかき上げた塵埃も小回転ブラシ回
転空間に滞留することなくすみやかに連通路を通り集塵
される。

２）連通路が回転ブラシ回転空間に連通しているために
、特に小回転ブラシ専用に流路を設けることなく、回転
ブラシによりかき上げられた塵埃と共に集塵することが
できる。

３）連通路が軸受近傍にあるため、そこを流れる風によ
り軸受部を冷却することができる。

４）小回転ブラシのコア部に軟質材料（ゴム材等）を使
用しているために、軸にステーキング等の処理がいらな
いため、回転ブラシ軸受も支障なく通すことができ、か
つ小回転ブラシも差し込むだけですむため組込みが非常
に簡単に行なうことができる効果がある。

本考案によれば、軸受外の小回転ブラシ回転空間と回転
ブラシ回転空間を最短で連通ずることができるため、小
回転ブラシでかき上げた塵埃もすみやかに集塵すること
ができる電気掃除機の吸口体を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本実施例を示す電気掃除機の外観図、第２図
は、吸口体の断面図、第３図は吸口体を底板側から見た
図、第４図は、吸口体の底板を取り外した図、第５図は
ペダル切替機構部、第６図は小回転ブラシ部の要部断面
図である。 １・・・・・・吸口体、８・・・・・・底板、１１・・
・・・・モーター、１３・・・・・・回転ブラシ、１９
・・・・・・じゅうたん用開口部、３９・・・・・・軸
受、４１・・・・・・小回転ブラシ、４３・・・・・・
連通路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸口体に内装された駆動源により駆動されるとともに、
   回動可能に軸支され、かつ底板の開口部に一部を臨ませ
   た回転ブラシと、該回転ブラシの端側にある軸受の外側
   部に小回転ブラシを設けたものにおいて、上記回転ブラ
   シ回動空間と小回転ブラシ回動空間を連通ずる連通路を
   設けたことを特徴とする電気掃除機の吸口体。