JPS5814924Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機に関するものである。

従来、集塵ケースに複数のフィルタを保持するフィルタ
枠を収納するとともにフィルタの塵落しを行う除塵機構
を設けたものが存する。

この種のものは、フィルタから落した塵を捨てるために
、フィルタ枠の下部を開放するとともに集塵ケースの下
部に底蓋によって開閉される開口部を形成しているもの
である。

したがって、フィルタ枠の下部と底蓋との間をシール必
要があるが、フィルタ枠の下部は開閉しているためシー
ル部材の取付けが困難でシール不完全になり易いもので
ある。

この考案は上述のような欠点を解消しうる電気掃除機を
うろことを目的とするものである。

この考案は、電動送風機を内蔵する本体ケースの一端に
着脱自在に取付けられるとともに底部に形成した塵捨用
の開口部が底蓋により開閉される集塵ケースを設け、こ
の集塵ケースに少なくとも所定の肉厚を有しつつ軟質材
により形成された軟質フィルタを保持する下端開口のフ
ィルタ枠を収納し、前記軟質フィルタの下部に前記フィ
ルタ枠の下端から突出して前記底蓋に弾性的に接合する
突出部を形成したものである。

したがって、フィルタ枠の下部が開口していても、その
開口から軟質フィルタを突出させて底蓋に接合させ、こ
れにより、フィルタ枠と底蓋とのシールを確実に行うと
ともに両者間のシールを行うために別個にバッキングを
用いる必要がなく、構造の簡略化がなされるように構成
したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１は電動送風機２を内蔵した本体ケースである。

この本体ケース１の一端には、下端に塵捨用の開口部３
が形成されるとともに一端に吸込ホース４ａが差し込ま
れる吸込口４が形成された集塵ケース５がクランプ６に
より着脱自在に取付けられている。

前記開口部３は一端がヒンジ７により回動自在に保持さ
れた底蓋８により開閉されるものである。

また、開口部３の開口縁には底蓋８に当接するバッキン
グ９が嵌め込まれている。

そして、前記集塵ケース５の前記本体ケース１側の壁面
１０には、前記底蓋８の回動端に係止して閉蓋状態にロ
ックする係止レバー１１が回動自在に取付けられている
。

しかして、前記集塵ケース５にはフィルタ枠１２がバッ
キング１３．１４によりシールされつつ着脱自在に収納
されている。

このフィルタ枠１２は前面背面及び下部が開口されたも
ので、このフィルタ枠１２にはネットフィルタ１５と、
スポンジ等の軟質材により一面が波形に形成された軟質
フィルタ１６と、メツシュの細かい合成紙を蛇腹状に屈
曲したポリエステルフィルタ１７とが順次保持されてい
る。

軟質フィルタ１６の肉厚は厚く、その下部にはフィルタ
枠１２の下端から突出する突出部１８が形成されている
（第２図）。

ついで、前記壁面１０には、前記ポリエステルフィルタ
１６の背面に弾撥的に接触する塵落体１９とこの塵落体
１９を保持しつつその壁面１０に回転自在に取付けられ
たハンドル２０とよりなる除塵機構２１が設けられてい
る。

また、前記集塵ケース５には操作釦２２に連結されて内
部に溜められた塵埃を圧縮する圧縮板２３がばね２４に
より上方へ付勢されつつ上下動自在に設けられている。

このような構成において、電動送風機２を駆動し、吸、
込口４から空気を吸込んで本体ケース１の後部の排気口
（図示せず）から排気させることにより掃除を行う。

クランプ６を操作して集塵ケース５を本体ケース１から
外し、ハンドル２０を廻すとポリエステルフィルタ１７
に詰った塵埃は塵落体１９によりがき落されるが、その
塵埃はフィルタ枠１２が下部開口であるため底壁８の上
に落ちる。

係止レバー１１を廻して底蓋８を解放すれば開口部３は
開口され、塵落しされた塵埃とフィルタ１５の前部に溜
められた塵埃とは捨てられる。

このように、フィルタ枠１２は下方開口でバッキングの
取付けにくい形状であるが、軟質フィルタ１６の突出部
１８を底蓋８に弾性的に当接させることにより、フィル
タ枠１２と底蓋８との間に別個にバッキングを用いる必
要がなく、シかもシールを確実に行うことができる。

なお、前記実施例においては軟質フィルタ１６の底蓋８
に当接する部分を突出部１８と表現したが、この突出部
１８は軟質フィルタ１６自体を取付寸法より大きくする
ことにより同一部材で形成されるものである。

この考案は上述のように構成したことにより、集塵ケー
スの底蓋とフィルタ枠との間を、軟質フィルタを底蓋に
弾性的に接合させることによって確実にシールすること
ができ、また、両者間に別個にバッキングを介在させる
必要もなく、これにより、構造を簡略化することができ
る等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は一部
を切欠した側面図、第２図はフィルタ枠の縦断側面図で
ある。 １・・・・・・本体ケース、２・・・・・・電動送風機
、３・・・・・・開口部、５・・・・・・集塵ケース、
８・・・・・・底蓋、１２・・・・・・フィルタ枠、１
６・・・・・・軟質フィルタ、１８・・・・・・突出部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機を内蔵する本体ケースの一端に着脱自在に取
   付けられるとともに底部に形成した塵捨用の開口部が底
   蓋により開閉される集塵ケースを設け、この集塵ケース
   に少なくとも所定の肉厚を有しつつ軟質材により形成さ
   れた軟質フィルタを保持する下端開口のフィルタ枠を収
   納し、前記軟質フィルタの下部に前記フィルタ枠の下端
   から突出して前記底蓋に弾性的に接合する突出部を形成
   したことを特徴とする電気掃除機。