JPS6110606Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は一次集塵室と二次集塵室を備えた電気掃
除機に関する。

（従来の技術） 従来の電気掃除機においては、集塵効率を高め
るために集塵ケース内に一次フイルターと二次フ
イルターを収納して一次集塵室と二次集塵室を区
画形成している。

而して二次フイルターは材質の進歩により除塵
の効率がよくなつているためにフイルター自身の
目詰りは比較的少なくなつているが、一次フイル
ター表面には綿ごみ等が付着して目詰りが多くな
つている。そのために一次フイルターの前面に外
部操作により作動するごみはがし体を設けて除塵
を行うことが提案されているが、集塵後はフイル
ター部を取り外すか（実公昭53−10138号公報参
照）或は集塵ケースの底部に設けた底蓋を取り外
して（特開昭54−117160号公報参照）ごみ捨てを
行なわなければならず、使用性が悪くまた衛生的
なごみ処理が出来ないという欠点があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本案は上記の点に鑑みてなされたもので、集塵
ケースの前蓋を開いて、一次フイルターの除塵と
一次、二次集塵室の塵埃排出を同時に行い得るよ
うにすることを解決すべき技術的課題とする。

（問題点を解決するための手段） 掃除機本体と着脱自在に結合する集塵ケースに
は、吸気口を有し上方に回動する開閉自在の前蓋
と、一次集塵室を形成する一次フイルターと、該
フイルターの前面を摺動するごみはがし体及び前
記一次フイルターとの間に二次集塵室を形成する
二次フイルターを備え、前記一次フイルターの下
部に二次集塵室の塵埃を一次集塵室に排出する開
口を形成すると共に前記開口をごみはがし体の下
端排通気部で開閉する。

（作 用） 塵埃の捕集後に前蓋を開いてごみはがし体を下
方に摺動すると開口が開き、一次フイルターの前
面に付着した綿ごみが除去されると共にこの状態
で集塵ケースを前方に傾けると二次集塵室の塵埃
は前記開口より一次集塵室に移動し、一次集塵室
の塵埃と一緒に外部に排出される。

（実施例） １は電動送風機（図示せず）を内蔵し上部に把
手２と背面に排気口（図示せず）を形成すると共
に下部両側に後車輪３を備えた掃除機本体、４は
前記掃除機本体１の前部にクランプフツク５によ
り着脱自在に結合される集塵ケースで前面部に吸
気口６を有し上方に回動する前蓋７を有し且つ内
部は前記吸気口６に対向して順次配設した一次フ
イルター８及び二次フイルター９により一次集塵
室１０と二次集塵室１１に区画形成されている。
１２はフイルター支持枠で前記二次フイルター９
と該フイルターの除塵子１３を装着すると共にシ
ールパツキング１４を介して前記掃除機本体１の
前部と対向する集塵ケース４の後部開口に着脱自
在に設けられている。前記前蓋７は集塵ケース４
の前面上部に回動自在に枢支されて下端に設けた
掛止具１５により前記集塵ケース４の底面に係脱
すると共に内周面には気密パツキン１６を装着し
ている。

而して１７は前記一次フイルター８の前面を当
接摺動する断面略三角形の横桟１８，１８…を有
した格子状のごみはがし体で該ごみはがし体の上
端水平部１９は集塵ケース４の上面凹所２０にコ
イルバネ２１を介して配設した押釦操作体２２に
固定され且つ下端非通気部２３は一次フイルター
８の下部と前記集塵ケース４の底面の間に形成さ
れる開口２４を適宜開閉するようになつている。

また前記開口２４の近傍に位置する集塵ケース
４の底面には前記一次フイルター８の下部に対向
して後方に傾斜面２５を形成する突段部２６を設
けて一次集塵室１０より二次集塵室１１の底面を
実質的に上方に位置させると共に前記突段部２６
はごみはがし体１７の移動空間の確保と下端非通
気部２３のストツパの役目をしている。

次に上記の構成において動作を説明する。

まず掃除機を運転して空気流で吸気口６から塵
看を吸込ませると比較的粗大な塵埃は一次集塵室
１０内に、また微細塵は二次集塵室１１内に夫々
蓄積されてゆく。

一次フイルター８が綿ごみなどにより目詰りし
て吸込力が低下した場合は押釦操作体２２を押す
とこれに連動してごみはがし体１７が押下げられ
前記一次フイルター８の前面に付着した塵埃を一
次集塵室１０にそぎ落し吸込力が回復する。この
時掃除機の運転は一時中断して粗大塵埃が開口２
４より二次集塵室１１に流入しないようにするの
が望ましい。

そして塵捨を行う場合にはクランプフツク５を
押して集塵ケース４を掃除機本体１から分離し、
除塵子１３を回転操作して二次フイルター９には
付着した塵看を二次集塵室１１の底面に落した
後、掛止具１５を解除して第２図の如く前蓋７を
開くと共に押釦操作体２２を押し込むとごみはが
し体１７が一次フイルター８に付着した塵埃をは
がし一次集塵室１０内の塵埃が外に送り出され
る。また前記押釦操作体２２の押込み時にごみは
がし体１７の下端非通気部２３も下方に押下げら
れて開口２４より二次集塵室１１内の微細埃も一
次集塵室１０を経由して同時に外部に排出され
る。

（考案の効果） 本案による電気掃除機は上述の如く構成したも
のであるから、一次フイルターの除塵と一次、二
次集塵室の塵埃排出を前蓋を開いて同時に行うこ
とができ使用性がきわめて便利である。またごみ
はがし体の下端排通気部で一次、二次集塵室間の
開口を開閉するため構造も簡単で操作も容易に行
い得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案電気掃除機の要部断面せる側面
図、第２図は塵捨時の動作を示す要部断面図、第
３図は第１図の要部斜面図、第４図は第３図の一
部断面図である。 １……掃除機本体、４……集塵ケース、８……
一次フイルター、７……前蓋、１７……ごみはが
し体、２２……押釦操作体、２３……下端非通気
性、２４……開口、２６……突段部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 電動送風機を内蔵した掃除機本体と、吸気口
   を有し上方に回動する開閉自在の前蓋と一次集
   塵室を形成する一次フイルターと該フイルター
   の前面を摺動するごみはがし体及び前記一次フ
   イルターとの間に二次集塵室を形成する二次フ
   イルターを備えた集塵ケースとを着脱自在に結
   合してなり、前記一次フイルターの下部に二次
   集塵室の塵埃を一次集塵室に排出する開口を形
   成すると共に前記開口をごみはがし体の下端非
   通気部で開閉することを特徴とする電気掃除
   機。 ２ 前記開口の位置する集塵ケースの底面には後
   方に傾斜面を形成する突段部を形成し、前記突
   段部の前面にごみはがし体の下端非通気部を摺
   接せしめてなる実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の電気掃除機。