JPS5929626Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は電気掃除機に係り、集塵ケース内に捕捉堆積さ
れた塵埃を圧縮して集塵量を増大させる構造に関する。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

従来のこの種電気掃除機は集塵ケース内に捕捉堆積され
た塵埃が、集塵ケースの容積に達した状態時に塵埃を廃
棄しなくてはならず、塵埃の廃棄を頻繁に行う必要があ
り、能率が悪い欠点を有している。

このため実公昭４８−２０４３９号公報に記載されてい
るように集塵部の略中央部に軸にて３６０度回紙回転に
支持された抑圧板を設け、この抑圧板にて集塵部の塵埃
を圧縮するようにした構成が知られている。

しかしながらこの従来の構造は抑圧板が塵埃を押圧する
のみで塵埃の圧縮効率が悪い欠点を有していた。

〔考案の目的〕

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、吸込開口の一
側から集塵部の略中央部を中心として回動される抑圧板
に対して塵埃を圧縮する突出壁を設け、塵埃を抑圧板と
突出壁との間で抑圧圧縮させることにより集塵量を増加
できるようにして塵埃の廃棄頻度を少くシ、能率を向上
し、かつ塵埃の圧縮を確実にするとともに構造を簡単に
した電気掃除機を提供するものである。

〔考案の概要〕

本考案は吸込口１０を開口するとともにこの吸込口１０
よシ塵埃を吸引する電動送風機１６を内蔵しかつ前記吸
込口１０と電動送風機１６の吸込側との間に集塵ケース
収納部８を形成した掃除機本体１と、この掃除機本体１
の集塵ケース収納部８に着脱自在に収納され前記吸込口
１０に連通する吸込開口２４を形成するとともに前記電
動送風機１６の吸込開口２４側との連通部にフィルタ２
７を装着した集塵ケース２３′とを具備し、この集塵ケ
ース２３の内側集塵部の略中央部に軸３１にて回転自在
に支持された抑圧板３０を設け、前記集塵ケース２３の
吸込開口２４側およびフィルタ２７側を前記押圧板３０
の回転軌跡に沿って弧状面に形成するとともに吸込開口
２４の一側より抑圧板３０の回転中心に向って突出壁３
７を突出させ、この押圧板３０の軸３１を回動させる操
作摘み３３を前記集塵ケース２３の外側上部に設けてな
り、抑圧板３０を突出壁３７の吸込開口２４側の面に沿
って待機させ、この状態から操作摘み３３にて押圧板３
０を略３６０度回転させて塵埃を抑圧板３０と突出壁３
７とに圧縮させるものである。

〔考案の実施例〕

次に本考案の一実施例の横取を図面第１図、第２図につ
いて説明する。

１は掃除機本体で、上部ケース部材２と、この上部ケー
ス部材２と結合される下部ケース部材３とにて形成され
ている。

この本体１の前部には回転刷子４の配設部５が左右方向
を軸方向とした筒状に形成され、この配設部５の下部に
は開口部６が形成され、この配設部５に回転自在に軸架
した回転刷子４の刷毛７の先端部が開口部６から突出さ
れている。

この本体１には配設部５に隣接して後部に集塵ケース収
納部８が形成され、この配設部５と収納部８とは回転刷
子４に沿った形状の弧状仕切壁９によって仕切られてい
る。

そしてこの仕切壁９の上向き面部に吸込口１０が上向き
に形成されている。

また前記本体１の上部には前記集塵ケース収納部８を開
閉する装着開口１１が形成されている。

また装着開口１１の前縁部にはクランプ係止部１２が形
成され、後端縁には係止突縁１３が形成されている。

さらに前記本体１の後部には仕切壁１４にて仕切られた
電動室１５が形成され、この電動室１５には電動送風機
１６が配設され、この電動送風機１６の吸込側は前記仕
切壁１４に形成した通口１７に気密に連通され、この電
動送風機１６の吐出側は本体１の上面に開口した吐出口
１８に連通されている。

そしてこの電動送風機１６の電動部に前記回転刷子４が
ベルト１９を介して連動されている。

捷た前記本体１には前車輪２０と後車輪２１とが設けら
れ、後部には操作杆２２が回動自在に取付けられている
。

次に２３は前記本体１の集塵ケース収納部８に前記装着
開口１１より着脱自在に装着される集塵ケースで、この
集塵ケース２３の前面は前記前側の仕切壁９に沿った弧
状面に形成され、この仕切壁９の前面には下向き面部に
前記吸込口１０に対向して吸込開口２４が下向きに形成
され、この吸込開口２４に前記吸込口１０の周縁に密接
され吸込開口２４と吸込口１０とを気密に保持するバッ
キング２５が取付けられている。

またこの集塵ケース２３の背面フィルタ側聞口２６には
フィルタ２７の支持枠２８に取付けたバッキング４１が
気密に着脱自在に装着され、このフィルタ２７の支持枠
２８に前記後部仕切壁１４の通口１７の周囲に気密に接
触され集塵ケース２３を電動送風機１６の吸込側に気密
に連通させるバッキング２９が設けられている。

そして前記集塵ケース２３の吸込開口２４を形成した前
面側を抑圧板３０の先端縁３２の移動軌跡に合せて弧状
面に形成するとともにフィルタ２７側を抑圧板３０の先
端縁３２の回転軌跡に沿った弧状面に形成する。

また３０は抑圧板で、前記集塵ケース２３の上面略中央
部に回転自在に取付けた摘み軸３１に取付けられ、また
前記摘み軸３１の上面よりの突出端には操作摘み３３が
設けられている。

１．なお摘み軸３１は集塵ケース２３の上面に気密リン
グ３４を介して回転自在に取付けられている。

さらに集塵ケース２３の吸込開口２４の一側に位置して
抑圧板３０の回転中心Ｐに向って突出壁３７を突設させ
る。

また前記集塵ケース２３の前部にはクランプ係止部１２
に係止されるクランプ３５が設けられ、後部には係止突
縁１３に係止される係合段部３６が形成されている。

次にこの実施例の作用について説明する。

集塵ケース２３を本体１の装着開口１１より装着する。

この際係止突縁１３に係合段部３６を係合してクランプ
３５をクランプ係止部１２に係止する。

この状態で集塵ケース２３の吸込開口２４は吸込口１０
にバッキング２５を介して気密に連通され、またフィル
タ２７側は支持枠２８のバッキング２９を介して電動送
風機１６の吸込側に気密に連通される。

そして本体１ばじゅうたんなどの被掃除面を操作杆２２
を押動して移動させ、同時に電動送風機１６を駆動する
と、ベルト１９を介して回転刷子４が回転され、被掃除
面に装着した塵埃は分離され、この分離された塵埃は電
動送風機１６により吸引され、本体１の開口部６より吸
込口１０を経て集塵クース２３の吸込開口２４より集塵
ケース２３内に導入され、塵埃はフィルタ２７にて捕捉
され、塵埃は集塵ケース２３内に堆積される。

また沢過された空気は電動送風機１６を経て吐出口１８
より排気される。

そして集塵ケース２３内に塵埃が堆積されたとき、集塵
ケース２３内に突出した突出壁３７の吸込開口２４側の
面に添って待機状態に保持されている抑圧板３０を操作
摘み３３の操作で略３６０度回転させること、塵埃は押
圧板３０と突出壁３７との間に圧縮され、再び抑圧板３
０を突出壁３７の吸込開口２４側に添った待機状態とす
る。

この状態で集塵ケース２３の前面側に塵埃が残ることな
く、吸込開口２４近傍に塵埃の堆積空間が確保され次の
集塵に備えられる。

また図面第３図に示すように押圧板３０の先端縁３２に
刷毛３８を取付け、抑圧板３０の回動により刷毛３８が
フィルタ２７の除塵を行い、フィルタ２７の除塵効果を
高めることができる。

〔考案の効果〕

本考案によれば集塵ケースの集塵部に吸込開口の一側に
押圧板の回転中心に向って突出し、集塵ケースの吸込開
口側むよびフィルタ側を弧状面に形成したので、抑圧板
の回転で確実に塵埃を突出壁に向けて圧縮でき、吸込開
口近傍に塵埃が残留堆積されることがなく、塵埃の圧縮
効果を高めることができ、塵埃の廃棄も容易にでき、集
塵部の集塵量を増大でき、集塵ケースを小形にできると
ともに掃除機全体を小形にでき、抑圧板の操作も外方よ
り操作摘みを操作するのみでよく、操作性がよく、手な
どを汚すおそれもなく、衛生的にできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気掃除機の縦断側面
図、第２図は同上集塵ケースの横断平面図、第３図は他
の実施例を示す集塵ケースの横断平面図である。 １・・・掃除機本体、８・・・集塵ケース収納部、１０
・・・吸込口、１６・・・電動送風機、２３・・・集塵
ケース、２４・・・吸込開口、２７・・・フィルタ、３
０・・・押圧板、３３・・・操作摘み、３７・・・突出
壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸込口を開口するとともにこの吸込口より塵埃を吸引す
   る電動送風機を内蔵しかつ前記吸込口と電動送風機の吸
   込側との間に集塵ケース収納部を形成した掃除機本体と
   、この掃除機本体の集塵ケース収納部に着脱自在に収納
   され前記吸込口に連通ずる吸込開口を形成するとともに
   前記電動送風機の吸込開口側との連通部にフィルタを装
   着した集塵ケースとを具備し、この集塵ケースの内側集
   塵部の略中央部に軸にて回転自在に支持された抑圧板を
   設け、前記集塵ケースの吸込開口側およびフィルタ側を
   前記抑圧板の回転軌跡に沿って弧状面に形成するととも
   に吸込開口の一側より押圧板の回転中心に向って突出壁
   を突出させ、この抑圧板の軸を回動させる操作摘みを前
   記集塵ケースの外側上部に設けたことを特徴とする電気
   掃除機。