JPS6014427Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プレス板により、集塵室の塵埃を圧縮する
と同時に、フィルタの表面に付着している塵埃を掻き落
とすようにし、集塵性能の向上を図ると共に塵埃の排出
を容易に行ない得ようとした電気掃除機に関する。

つぎにこの考案を、その１実施例を示した図面とともに
詳細に説明する。

図において、１は前面２に吸気口３、後面に排気口（図
示せず）が形成された送風機ケース、４は吸込側を吸気
口３に対向させて送風機ケース１内に固定された電動送
風機、５は送風機ケース１の下部に回転自在に内装され
たコードリール、６はコードリール５の上部フランジの
外周に歯形が形成されてなる歯車であり、送風機ケース
１の前面２に形設された窓７から露呈されている。

８は送風搾ケース１の下部両側にそれぞれ設けられた後
車輪、９，１０は送風機ケース１の上部および前部下端
にそれぞれ形成された把手および受部である。

１１は前面ホース（図示せず）の接続される吸気口１２
が設けられた集塵ケースであり、後部下端に形成れた突
部１３を送風機ケース１の受部１０に係合するとともに
、上部後端に設けられたばね１４付きクランプ１５を送
風機ケース１の上部前端に係合させて送風機ケース１に
着脱自在に装着され、送風機ケース１とは吸気口３を介
して連通されている。

１６は集塵ケース１１の前面に開口された塵埃排出口、
１７は集塵ケース１１の前面に突設された２個のボス、
１８はボス１７および軸部１８′にそれぞれ挿通された
軸１９によりポス１７に回転自在に枢支された塵埃排出
口１６の蓋体、２０は蓋体１８の下端に設けられ集塵ケ
ース１１の前部下面に形成された係止爪２１に係合して
閉蓋状態を維持するクランプ、２２は塵埃排出口１６の
内周面に貼着され蓋体１８に密着するパツキン等からな
るシール部材である。

２３は集塵ケース１１とは別戊型され集塵ケース１１の
前面にねじ止めされた断面半円状の集塵ケース内枠、２
４は集塵ケース内枠２３の周面部２５に局着されたブリ
フィルタであり、比較曲目の粗い合成樹脂網からなる。

２６はブリフィルタ２４と集塵ケース１１の前部の内壁
からなる集塵室であり、集塵室２６に塵埃排出口１６が
形成されている。

２７は集塵ケース内枠２３に挿通して回転自在に軸支さ
れかつ一部が集塵ケース１１から導出されたコ字状の操
作レバーであり、把手部２７′が蓋体１８の前面に配設
されている。

２８は一端がブリフィルタ２４に沿って回転するよう近
接して他端が操作レバー２７に固着されたプレス板であ
り、回転することにより集塵室２６内の塵埃を圧縮する
。

２９は操作レバー２７に巻回され両端がプレス板２８お
よび集塵ケース１１の内壁にそれぞれ係止されたばねで
あり、プレス板２８が集塵ケース１１の内壁にかつ操作
レバー２７の把手部２７′が蓋体１８の外面にそれぞれ
接合するよう付勢されている。

３０は吸気口１２に連通ずるようプレス板２８に形成さ
れた通気口、３１は通気口３０を開閉するようプレス板
２８の内面に回転自在に吊着された塵埃の逆流防止用の
逆止弁、３２は通気口３０を閉じるよう逆止弁３１を弱
く付勢するばねである。

３３は集塵ケース１１の後端の開口部に嵌着された略筒
状のフィルタユニットの基枠、３４は基枠３３の周縁に
装着されたパツキン等のシール部材であり、集塵ケース
１１の後端内周面および送風機ケース１の前面に密着さ
れている。

３５は基枠３３の中心部に形成された軸受部３６に挿設
された中心軸であり、前方に前端板３７が一体に延設さ
れている。

３８は前端板３７に付設されたドーナツ形の後端板、３
９は後端板３８の周縁に装着され基枠３３の前面に接触
されたシール部材、４０は前端板３７と後端板３８との
間に挟着された不織布からなるメインフィルタであり、
多数の襞をする筒状に形成されている。

４１は中間部にコードリール歯車６に噛合する小歯車４
１′がかつ上部に小歯車４１″がそれぞれ形成され回転
自在に軸支された歯車軸、４２は歯車軸４１の小歯車４
Ｖに噛合する大歯車４２′および中心部に小歯車４２″
がそれぞれ形成された筒状中心部であり、中心筒部４２
”’が基枠３３の軸受部３６に挿入され、さらに中心
筒部４２ ”’に中心軸３５が挿入されるとともに、中
心筒部４２ ”’と中心軸３５とが互いに離脱しないよ
うに、また互いに回動することのないよう固定されてい
る。

４３は筒状中心軸４２の小歯車４２″に噛合されメイン
フィルタ４０の回転を制御するカム４４は軸受部３６に
固定された除塵体であり、放射状に４方に延びる腕４５
を有し、メインフィルタ４０の回転時、腕４５によりメ
インフィルタ４０の襞を１つ１つはじいてメインフィル
タ４０に付着している塵埃を除去する。

つぎに、前記実施例の動作について説明する。

吸気口１２にホースを接続して電動送風機４を運転する
と、その吸引力により逆止弁３１が開き、吸気口１２お
よび通気口３０を介して集塵室２６に空気が流入し、空
気中に含まれる塵埃のうち綿埃のような比較的大きなも
のは、ブリフィルタ２４に捕捉されて集塵室２６に集塵
され、ブリフィルタ２４を通り抜けた細かな塵埃は、メ
インフィルタ４０に捕捉されて集塵ケース１１の底部に
蓄積される。

そして、使用期間中において、時々、第４図の破線で示
すように、操作レバー２７の把手部２７′を把持してプ
レス板２８を同図の矢引方向に回転させると、プレス板
により、ブリフィルタ２４に付着している塵埃が掻き落
されるとともに、集塵室２６内の塵埃が塵埃排出口１６
方向に移動させて圧縮される。

この時、逆止弁３１がばね３２により通気口３０を閉ざ
している。

したがって、集塵室１６の集塵量が増大し、ブリフィル
タ２４の目詰りによる吸引力の低下を防止して通気性が
高められ、しかもも、逆止弁３１により吸気口１２の後
部に堆積する塵埃をとり除くために、強い吸塵力を維持
することができる。

また、掃除開始前または掃除終了後にコードを出し入れ
する際、コードリール５の回転が、歯車軸４１、筒状中
心軸４２および中心軸３４を介してメインフイルタ４０
に伝達され、メインフィルタ４０が回転する。

その時、除塵体４４の腕４５によりメインフィルタ４０
の襞が内側からはじかれて表面に付着している細塵が落
とされ、メインフィルタ４０の通気性が維持される。

そして、集塵室２６の塵埃集積量が多くなって塵捨て時
、集塵ケース１１を送風機ケース１から分離し、第５図
に示すように、クランプ２０を外して蓋体１８を同図の
矢引方向に回動させて開くと、操作レバー２７の把手部
２７′が蓋体１８の外面に当接しているため、プレス板
２８が蓋体１８とともに回動し、プレス板２８が圧縮さ
れた塵埃を移動させて塵埃排出口１６から押し出し、塵
埃がスムーズに排出される。

この時、集塵ケース１１の塵埃排出口を下に向けると、
メインフィルタ４０で捕捉されて集塵ケース１１の底部
に堆積されている塵埃が、集塵室２６の下方の塵埃排出
口１６から落下する。

なお、プレス板２８の端部をブリフィルタ２４に接合さ
せてプレス板２８を回転させてもよい。

以上のように、この考案の電気掃除機によると、吸気口
と蓋体により開閉される開口を前面部に備えた集塵ケー
ス内にフィルタを設け、該フィルタと集塵ケース内壁と
の間に集塵室を形威し、該集塵室に前記フィルタに近接
または当接して前記蓋体と連動するプレス板を設け、前
記プレス板によりフィルタから塵埃を掻き落すと共にこ
の塵埃を前記開口に向って移動せしめるようにしたもの
であるから、フィルタに付着している塵埃の除去と集塵
室の塵埃の圧縮とを同時に行なうことができ、しかも塵
埃の排出も容易となり、集塵室を大きくできかつ常に強
い吸塵力を維持することができる。

また、フィルタを、断面半円状に形威し、プレス板を、
フィルタに沿って回転するように枢支することにより、
プレス板によるフィルタのクリーニング効果がさらに増
大する。

さらに、集塵室に塵埃排出口を形成するとともに、塵埃
排出口に開閉自在の蓋体を設け、蓋体の開放時に蓋体に
連動してプレス板を回転させるようにすることにより、
塵埃の排出処理を非常に容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の電気掃除機の１実施例を示し、第１図
は斜視図、第２図は要部断面図、第３図は一部斜視図、
第４図は塵埃を圧縮した状態の一部断面図、第５図は塵
埃を排出する状態の一部断面図である。 １１・・・・・・集塵ケース、１２・・・・・・吸気口
、１６・・・・・・塵埃排出口、１８・・・・・・蓋体
、２４・・・・・・ブリフィルタ、２６・・・・・・集
塵室、２８・・・・・・プレス板、３０・・・・・・通
気口、３１・・・・・・逆止弁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 吸気口と蓋体により開閉される開口を前面部に備え
   た集塵ケース内にフィルタを設け、該フィルタと集塵ケ
   ース内壁との間に集塵室を形成腰該集塵室に前記フィル
   タに近接または当接して前記蓋体と連動するプレス板を
   設け、該プレス板によりフィルタから塵埃を掻き落すと
   共にこの塵埃を前記開口に向って移動せしめることを特
   徴とする電気掃除機。 ■ フィルタを断面形状に形成し、プレス板を前記フィ
   ルタに沿って回転するように枢支した実用新案登録請求
   の範囲第■項に記載の電気掃除機。 ■ 蓋体の開放時に前記蓋体に連動して前記プレス板を
   回転させるようにした実用新案登録請求の範囲第■項お
   よび第■に記載の電気掃除機。