JPS6324378B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本発明は、ダストケース内に一次フイルター及
び二次フイルターを略水平に配設した電気掃除機
に関する。

ロ 従来技術 例えば実公昭58−3399号公報に示される電気掃
除機においては、電動送風機を内蔵した本体ケー
スに背面開口側が着脱されるダストケースの対向
内側面に夫々案内溝を設けると共に前面壁の内面
側に掛合レバーを取付け、前記ダストケースの背
面開口側より案内溝に沿つて一次フイルター及び
二次フイルターを順次挿入すると各フイルターに
設けられている係止部に前記掛合レバーの係合突
部が係合して各フイルターがダストケース内に保
持されるように構成されている。

そのため前記従来技術においてはフイルターの
掃除を行なう場合は、ダストケースから一次フイ
ルター及び二次フイルターを個別に引き出さなけ
ればならず、同時に引き出せないのでフイルター
引出作業が煩雑になり、さらに、ダストケース奥
部の前面壁内側に掛合レバーを回動可能に取り付
けなくてはならないので、掛合レバーの取付作業
が面倒になつて製造費用が高くなる欠点がある。

ハ 発明の目的 本発明はダストケースからの一次フイルター及
び二次フイルターの引き出しが一度の操作で同時
に行なえるようにして引き出し作業を簡単にして
各フイルターの掃除を容易に行なえるようにする
と共に、簡単な構成で確実に一次フイルター及び
二次フイルターをダストケース内に保持できるよ
うにした電気掃除機を提供することを目的とす
る。

ニ 発明の構成 以下、本発明の電気掃除機の構成を作用と共に
図面に基づいて説明する。

本発明の電気掃除機の構成は電動送風機１１を
内蔵した本体ケース３と、前面に吸気口５を備え
前記本体ケース３に背面開口３１側が着脱自在に
連結されるダストケース９と、該ダストケース９
の両側内面に夫々対向して設けた複数の支持リブ
１９，２０，２１に背面開口３１側より挿脱され
且つ前記吸気口５より上方に間隔を存して略平行
に配設される一次フイルター１６及び二次フイル
ター１８と、前記一次フイルター１６の後端部よ
り一体に上方に延在して前記二次フイルター１８
の後端部に当接係止する平板状係止部２９と、略
平板状係止部２９に当接すると共に前記ダストケ
ース９の背面開口３０の前記一次フイルター１６
より下方部分を閉塞する開閉自在の蓋体３４とよ
り構成することを特徴としている。そして前記平
板状係止部２９に塵捨口３２を形成し、さらに一
次フイルター１６の後端面を係止する係止爪部６
１をダストケース９の内面に一体に形設した構成
になつている。

上記の構成により、ダストケース９内の複数の
支持リブ１９，２０，２１に二次フイルター１８
及び一次フイルター１６を背面開口３１側から順
次挿入した後、蓋体３４で背面開口の前記一次フ
イルター１６より下方部分を閉塞する。このよう
にして前記一次フイルター１６及び二次フイルタ
ー１８はダストケース９内に保持され、この状態
でダストケース９の背面開口３１側に本体ケース
３を連結する。

フイルターの掃除を行なう場合は二次フイルタ
ー１８の後端部が一次フイルター１６の平板状係
止部２９に当接係止した状態で、二次フイルター
１８が一次フイルター１６の上方に位置している
ので、二次フイルター１８をダストケース９の背
面開口３１側から手前に引くだけの一度の操作で
一次フイルター１６と二次フイルター１８を同時
にダストケース９から引き出し、その後一次フイ
ルター１６と二次フイルター１８を分離して各々
のフイルター掃除を行なう。

ホ 実施例 以下、本発明の電気掃除機の構成を第１図〜第
１１図に基いて具体的に説明する。

１は掃除機本体で該本体は両側部に後車輪２，
２を備えた本体ケース３と、底面部に自在前車輪
４を取付けると共に前面部に吸気口５とハンドル
６及び上面部に手掛部７を有する凹所８を形成し
たダストケース９を着脱自在に連結して構成して
いる。前記本体ケース３は前後に緩衝部材１０を
介して保持される電動送風機１１と支軸を水平に
して保持されるコードリール（図示せず）を並設
収納すると共に前面壁１２には前記電動送風機１
１の吸気側と対向する通気口１３を形成してい
る。

前記ダストケース９内には吸気口５より上方に
支持枠体１４にネツト面１５を架設して形成され
る一次フイルター１６と、同じく支持枠体１７に
樹脂加工を施して硬化させた不織布を架設して形
成される断面略波形状の二次フイルター１８を、
所定の間隔を存してダストケース９の両側内面に
対向して形設した３本の支持リブ１９，２０，２
１による取付溝２２，２３に背面開口側より略水
平に挿入配設し、前記ダストケース９の内部空間
を一次集塵室２４と二次集塵室２５及び通気室２
６に区画形成している。前記一次フイルター１６
は吸気口５に近いネツト面１５の前部に平板部２
７と該平板部の両側に沿つて前記ネツト面１５を
取り囲むように上下方向に延び且つ前記取付溝２
２に収納されるリブ２８，２８を形成すると共に
前記ネツト面１５をダストケース９の背面開口側
が広くなるように第５図の如くａ＜ｂとして傾斜
せしめている。

而して前記一次フイルター１６の後端部を上方
に立設して前記二次フイルター１８の後端部に当
接係止する平板状係止部２９を形成すると共に該
平板状係止部に一次集塵室２４の塵捨口３０と並
んでダストケース９の背面開口３１に臨む二次集
塵室２５の塵捨口３２を形設している。また前記
二次フイルター１８は周縁部にシールパツキン３
３を装着して取付溝２３に挿入されている。

３４は前記ダストケース９の背面開口３１を開
閉する蓋体で該蓋体により前記一次集塵室２４及
び二次集塵室２５の各塵捨口３０，３２も同時に
開閉されるように構成されている。前記蓋体３４
はダストケース９の上部通気室２６と本体ケース
３の前面壁１２に設けた通気口１３と連通する開
口３５を形成すると共に該開口の周縁、蓋体自身
の周縁及び二次集塵室２９の塵捨口３２の上縁部
に対向する内面に夫々シールパツキン３６，３
７，３８を装着し、更にスプリング３９により上
方に付勢され且つクランプフツクカバー４０によ
り被覆されたクランプフツク４１を有している。

また前記蓋体３４はダストケース９の背面開口
３１の上部に支軸４２，４２により回動自在に枢
支されると共にバネ部材４３により常時開放する
方向に付勢されている。従つて一次フイルター１
６及び二次フイルター１８は、二次フイルター１
８の後端部が一次フイルター１６の平板状係止部
２９に当接係止し、さらに前記平板状係止部２９
が蓋体３０で当接されることによつてダストケー
ス９内に保持される。

４４はスプリング４５により上方に付勢された
塵捨操作釦で該操作釦を押下げるとクランプフツ
ク４１が下方にさがりダストケース９との係合が
解除する。４６は前記二次フイルター１８の背面
側の通気室２６に設けた回動除塵体で該除塵体は
ダストケース９の凹所８に形成した軸受部４７に
ボス部４８が回動自在に軸支され且つ前記凹所８
の上面側に位置する除塵操作レバー４９に前記ボ
ス部４８がネジ止めされる略扇形状の回動板５０
と、該回動板の周端部に略90゜の角度を持つて径
方向に突出形成した２本の腕部５１にコイル部５
２を装着すると共に一端部５３を回動板５０のリ
ブ５４，５５に係止し、他端Ｕ字状部５６を二次
フイルター１８の背面側の各頂部５７，５７…に
係当するようにした弾性除塵子５８とより構成し
ている。

また前記二次フイルター１８の中央部には先端
がダストケース９の内面に近接又は当接するリブ
状ストツパー５９を形設し、該ストツパーに前記
弾性除塵子５８の一方のコイル部５２が当接係止
するようスプリング６０により回動板５０が常時
一方向に回動付勢されている。

更にダストケース９の背面開口側の両側内面に
は一次フイルター１６及び二次フイルター１８を
ダストケース９内に挿入配設した場合に、前記一
次フイルター１６の後端面を係止する係止爪部６
１を設けると共に二次フイルター１８には支持リ
ブ２１に当接係止する突起６２を設けている。

次に上記の構成における動作を説明する。

まず床用吸込具、接続パイプ、可撓性ホース等
の付属部品（図示せず）を経由して吸気口５から
吸入された塵埃は一次フイルター１６及び二次フ
イルター１８で夫々濾過されて粗塵は一次集塵室
２４に、細塵は二次集塵室２５に蓄積される。

次に塵捨を行う場合はクランプ釦６３を押して
ダストケース９を本体ケース３より分離し、ダス
トケース９の手掛部７を一方の手で持ち、他方の
手で除塵操作レバー４９を第４図矢印の方向に回
動して手を放すと除塵体４６は往復摺動して二次
フイルター１８の各頂部５７，５７…に弾性除塵
子５８よりはじき振動が付与されて除塵が行なわ
れると共にスプリング６０の復元力によりコイル
部５２がリブ状ストツパー５９に当接した際の打
撃により前記二次フイルター１８全体に衝撃振動
が付与され更に除塵が行なわれる。

最後に塵捨操作釦４４を押込むと、クランプフ
ツク４１が押下げられダストケース９との係合が
解除され蓋体３４はバネ部材４３により支軸４
２，４２を支点として開放し、一次集塵室２４及
び二次集塵室２５の各塵捨口３０，３２より塵埃
が同時に排出される。

また一次及び二次フイルター１６，１８をダス
トケース９より取出す場合は、二次フイルター１
８の中央部のリブ状ストツパー５９を手で持つて
手前に引くと、二次フイルター１８の後端部が一
次フイルター１６の平板状係止部２９に当接して
いるので、同時に一次フイルター１６も手前に移
動しようとし、一次フイルター１６の後端面がダ
ストケース９の両側の係止爪部６１より外れて、
一次フイルター１６の上面に二次フイルター１８
が載置された状態で一次フイルター１６及び二次
フイルター１８が同時に、一度の操作で引き出せ
る。その後、一次フイルター１６と二次フイルタ
ー１８とを分離して各々のフイルター掃除を行な
う。

一次及び二次フイルター１６，１８の挿入時は
まず二次フイルター１８を挿入した後、一次フイ
ルター１６を挿入すると係止爪部６１により一次
フイルター１６の後端面が係止されると共に二次
フイルター１８は一次フイルター１６より突出し
た平板状係止部２９で係止され且つ該平板状係止
部は蓋体３４を閉じると二次フイルター１８との
間で挾持され両フイルター１６，１８はダストケ
ース９内の所定位置に保持される。

(ヘ) 発明の効果 本発明による電気掃除機は上述の如く構成した
ものであり一次フイルターの平板状係止部に二次
フイルターの後端部を当接係止してダストケース
内に収納しているので、ダストケースの背面開口
から二次フイルターを引き出すと一次フイルター
も同時にダストケースから取り出すことができ、
一次フイルター及び二次フイルターの引き出し作
業が一度の操作で簡単に行なえ、各フイルターの
掃除が容易に行なえる。

また一次フイルター及び二次フイルターは、一
次フイルターの平板状係止部に蓋体が当接する簡
単な構成でダストケース内に確実に保持すること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電気掃除機の要部断面せ
る側面図、第２図はダストケースの背面側よりみ
た斜面図、第３図はごみ捨て時のダストケース側
の要部断面せる側面図、第４図は一部切欠せる斜
面図、第５図は一次フイルター及び二次フイルタ
ーを、蓋体を開放してダストケースより引き出し
た状態の要部断面せる側面図、第６図は第２図の
蓋体及びその付属品を除いた一部断面せる背面
図、第７図及び第８図は第６図の左右両側部の要
部拡大図、第９図及び第１０図は第６図のＡ−Ａ
及びＢ−Ｂ矢視に相当する要部水平断面図、第１
１図は一次フイルターの斜面図である。 ３……本体ケース、９……ダストケース、１６
……一次フイルター、１８……二次フイルター、
１９，２０，２１……支持リブ、２２，２３……
取付溝、２９……平板状係止部、３２……塵捨
口、３４……蓋体、６１……係止爪部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電動送風機を内蔵した本体ケースと、前面に
   吸気口を備え前記本体ケースに背面開口側が着脱
   自在に連結されるダストケースと、該ダストケー
   スの両側内面に夫々対向して設けた複数の支持リ
   ブに背面開口側より挿脱され且つ前記吸気口より
   上方に間隔を存して略平行に配設される一次フイ
   ルター及び二次フイルターと、前記一次フイルタ
   ーの後端部より一体に上方に延在して前記二次フ
   イルターの後端部に当接係止する平板状係止部
   と、該平板状係止部に当接すると共に前記ダスト
   ケースの背面開口の前記一次フイルターより下方
   部分を閉塞する開閉自在の蓋体とより構成するこ
   とを特徴とする電気掃除機。 ２ 平板状係止部に塵捨口を形成したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の電気掃除機。 ３ 一次フイルターの後端面を係止する係止爪部
   をダストケースの内面に一体に形設したことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載の
   電気掃除機。