JPS6317413Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は電気掃除機に係り、掃除機の不使用時
に吸込ホースを接続するホース接続管を回転させ
て吸込ホースを掃除機本体のホース収納部に収納
する電気掃除機に関する。

（従来の技術） 従来この種電気掃除機において、例えば、実公
昭47−35295号公報に記載されているように、吸
込ホースをホース接続管に接続したまま掃除機本
体の上面に形成したホース収納部に収納し、ホー
ス収納部を掃除機本体に開閉自在に設けた上ケー
スで覆い、ホース接続管とこのホース接続管に接
続した吸込ホースの吸込側先端とを上ケースの切
り欠き導出部より外方に露出させた構造が知られ
ている。また実公昭50−16445号公報または実公
昭54−23173号公報に記載されているように、吸
込ホースをホース接続管に接続したまま掃除機本
体の上面に形成したホース収納部に収納可能と
し、掃除時には掃除機本体に開閉自在に設けたホ
ース収納部を覆う上ケースの切り欠き導出部から
ホース接続管に接続した吸込ホース外方に導出さ
せる構造が知られている。さらに実公昭55−
36212号公報に記載されているように、吸込ホー
スをホース接続管に接続したまま掃除機本体の上
面に形成したホース収納部に収納可能とし、掃除
時には掃除機本体に開閉自在に設けたホース収納
部を覆う上ケースを取外し、ホース接続管に接続
した吸込みホース外方に導出させる構造が知られ
ている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来の実公昭47−35295号公報に記載され
ている構造の電気掃除機では、ホースをホース収
納部に収納した状態で、ホース接続管とこのホー
ス接続管に接続した吸込ホースの吸込側先端とが
外方に露出されているため、掃除機の不使用時に
はホース接続管とホースが邪魔になり易く、ホー
スに物を引掛けてホースを破損するおそれがある
問題を有している。また実公昭50−16445号公報
または実公昭54−23173号公報に記載されている
構造の電気掃除機では、吸込ホースをホース接続
管に接続したまま掃除機本体の上面に形成したホ
ース収納部に収納した場合、上ケースのホースを
導出させる切り欠き導出部が開口されたままとな
り、導出部を塞ぐ手段がなく、ホース収納部に塵
埃が導出部から入り易く、また外観的体裁が悪い
問題を有している。さらに実公昭55−36212号公
報に記載されている構造の電気掃除機では、掃除
機本体の上面に形成したホース収納部を覆う上ケ
ースにはホースを外方に導出する導出部がなく、
掃除時には上カバーを取外す必要があり、上ケー
スの取扱いが不便である問題を有している。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、吸
込ホースの収納時にはホース接続管の閉塞面がホ
ース収納部を覆う上ケースの外面と略同一面とな
つて上ケースの一部を形成し、吸込ホースの収納
時にホース接続管が露出されないようにし、吸込
ホースが損傷されるおそれをなくし、また上ケー
スのホースを導出させる導出部がホース接続管に
て閉塞されているため、塵埃が導出部からホース
収納部に侵入することがなく、外観的体裁が良い
電気掃除機を提供するものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案は、電動送風機を内蔵しこの電動送風機
の吸込側にフイルタを介して連通される集塵部を
形成しかつ外面にホース収納部を形成した掃除機
本体と、この掃除機本体のホース収納部に臨ませ
て回転自在に設けられ内端部を前記集塵部に連通
させたホース接続管と、このホース接続管の外端
部に接続されこのホース接続管の回転により前記
ホース収納部に収納される伸縮自在の吸込ホース
と、前記ホース収納部を覆うとともに前記吸込ホ
ース使用時前記ホース接続管の外端部先端を突出
させる導出部を開口した上ケースとを具備した電
気掃除機において、前記ホース接続管の外端部の
一側面にホース接続開口を形成するとともに他側
面に閉塞面を一体に形成し、この閉塞面は前記吸
込ホースをホース収納部に収納させたホース収納
時に前記掃除機本体に被嵌された上ケースの前記
導出部に嵌合するとともにこの上ケースの外面と
略同一面となることを特徴としたものである。

（作用） 本考案の電気掃除機は、掃除機の不使用時に
は、ホース接続管はホース収納方向に向けた状態
時に前記掃除機本体に被覆された上ケス外面と前
記導出部に嵌合された前記ホース接続管の閉塞面
とが略同一面となり、上ケースの吸込ホースを導
出する導出部がホース接続管にて閉塞され、また
掃除時には、ホース接続管を掃除時の方向に向け
た状態で前記掃除機本体より外端部先端が突出さ
れる。

（実施例） 本考案の一実施例の構成を図面について説明す
る。

１は掃除機本体で、本体ケース２とこの本体ケ
ース２に着脱自在に取着される集塵ケース３とに
て構成されている。この本体ケース２は二つ割ケ
ース部材にて成形され内部には電動送風機４が内
蔵され、この本体ケース２の前側下部に形成した
集塵ケース取付凹部５の前面板部６には電動送風
機４の吸込側に対向した通気孔７が形成され、さ
らに本体ケース２の両側には電動送風機４の排気
側に連通する排気孔８が形成されている。さらに
本体ケース２の内部後側には前記電動送風機４に
電源を接続するコードリール９が収納されてい
る。

また前記本体ケース２の上面には前後方向に延
在する二条の突壁１０間にホース収納部１１が形
成されている。そしてこのホース収納部１１の後
端には伸縮性の大きい伸縮自在の吸込ホース１２
の閉塞壁１３が形成されている。

また前記本体ケース２の上面前部にはホース接
続管１４が回動自在に取付ける筒状の嵌挿部１５
が内方に向つて設けられ、このホース接続管１４
は略Ｌ字状に形成され、このホース接続管１４の
内端部には周側面に開口した導出開口１６が形成
されている。

また１７は前記掃除機本体１のホース収納部１
１に被嵌される上ケースで、この上ケース１７は
下面を開口した扁平函状に形成され、この上ケー
ス１７の前面板部６には下縁に開放した導出部１
８が切欠き開口されている。

また前記ホース接続管１４の吸込側先端部には
前記吸込ホース１２の接続部を覆う覆い部１９が
一体に形成され、この覆い部１９は前記上ケース
１７の導出部１８に嵌合される断面形状を有しこ
の覆い部１９のホース接続管１４の吸込側の先端
部の一側面には接続開口が形成され、この接続開
口側を掃除機本体１の前方に向けた状態時に上ケ
ース１７の導出部１８から掃除機本体１の前方に
突出され、またこの覆い部１９のホース接続開口
を形成した一側面と対向する反対側の他側面が閉
塞面となり、この覆い部１９の閉塞面はホース接
続管１４の吸込側の先端部側が掃除機本体１の後
方に向けた状態に上ケース１７の導出部１８に嵌
合され上ケース１７の前面板部６と略同一面とな
り上ケース１７の前面板部６の一部を形成するよ
うになつている。

さらにこの本体１の前側上部には前記本体ケー
ス２の前面板部６の内面と前記電動送風機４の吸
込側との間に連通される風路部２０が形成され、
この風路部２０の吸込側開口端はホース接続管１
４の吸込側先端部を前記ホース収納方向の後方に
向つて回動させたときに導出開口１６が連通され
るようになつている。

また前記集塵ケース３は前記本体ケース２の集
塵ケース取付凹部５に着脱自在に取付けられるよ
うに後端下部には本体ケース２の前面下部に形成
した係止部２１に係脱自在に係合される係合部２
２が突出され、前部はクランプ具２３にて前記本
体ケース２に着脱自在に係着される。この集塵ケ
ース３の後面は開口され、この集塵ケース３の後
面開口部にはフイルタ２４がパツキング２５によ
つて気密に着脱自在に取着され、このパツキング
２５は集塵ケース３を本体ケース２に取着した際
に前面板部６の外面に気密に接触されるようにな
つている。そしてこの集塵ケース３内は集塵部２
６が形成され、この集塵部２６の上方に前記ホー
ス接続管１４の導出開口１６は前記風路部２０に
のみ連通されるようになつている。

また前記本体ケース２および集塵ケース３とに
はそれぞれ把持部２７，２８が形成されている。

次にこの実施例の作用について説明する。

掃除時に吸込ホース１２の吸込側に延長管、床
刷子などを接続し、ホース接続管１４を前向きに
すると、ホース接続管１４の導出開口１６は集塵
ケース３の集塵部２６に連通され、風路部２０は
ホース接続管１４の外周にて閉塞される。この状
態で図示しないスイツチで電動送風機４を駆動す
ると、ホース接続管１４から集塵部２６、フイル
タ２４、電動送風機４を経て排気孔８に排出され
る集塵風路が形成され、塵埃はフイルタ２４にて
過される。

またこの状態では掃除機本体１の上面に被嵌し
た上ケース１７の導出部１８からホース接続管１
４の吸込側先端部は前方に突出され、このホース
接続管１４に接続した吸込ホース１２の使用勝手
がよいものである。

また掃除終了後に吸込ホース１２を収納する際
にホース接続管１４を後方に向けて回動すると、
ホース接続管１４の導出開口１６は風路部２０に
連通され、集塵部２６との連通が遮断され、ホー
ス接続管１４から集塵部２６、フイルタ２４を経
ずに風路部２０から直接電動送風機４の吸込側に
連通する短絡風路が形成され、この状態で吸込ホ
ース１２の吸込側先端を閉塞壁１３に当接して閉
塞し、電動送風機４を駆動すると、その負圧によ
り収縮され、ホース収納部１１にホース接続管１
４に接続した状態で収納される。そしてホース収
納部１１に上ケース１７を被嵌すると、上ケース
１７の導出部１８はホース接続管１４の覆い部１
９に嵌合され、覆い部１９の後面側は本体ケース
２の前面板部６から突出することなく前面板部６
と略同一面に形成される。

〔考案の効果〕

本考案によれば、掃除機本体のホース収納部に
吸込ホースを収納した状態では、ホース接続管は
ホース収納部を覆つた上ケースの導出部に嵌合さ
れ、ホース接続管が上ケースの外面と略同一面の
閉塞面となり、ホース接続管は上ケースの一部を
形成し、ホース接続管とこのホース接続管と吸込
ホースとの接続部が露出されず、ホースが邪魔に
なる突出部となることがなく、吸込ホースが引掛
かつて損傷するおそれもなく、さらに上ケースの
導出部はホースの収納時にはホース接続管にて閉
塞されており、塵埃が侵入することもなく、上ケ
ースには導出部がホース接続管にて略同一面に閉
塞され、外観的体裁も良く、また掃除使用時には
ホース接続管の吸込ホースの接続開口側部が上ケ
ースから突出され、使い勝手が向上されるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気掃除機の
斜視図、第２図は同上縦断面図、第３図は同上使
用状態時の縦断側面図である。 １……掃除機本体、４……電動送風機、１１…
…ホース収納部、１２……吸込ホース、１４……
ホース接続管、１７……上ケース、１８……嵌合
部、２４……フイルタ、２６……集塵部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電動送風機を内蔵しこの電動送風機の吸込側に
   フイルタを介して連通される集塵部を形成しかつ
   外面にホース収納部を形成した掃除機本体と、こ
   の掃除機本体のホース収納部に臨ませて回転自在
   に設けられ内端部を前記集塵部に連通させたホー
   ス接続管と、このホース接続管の外端部に接続さ
   れこのホース接続管の回転により前記ホース収納
   部に収納される伸縮自在の吸込ホースと、前記ホ
   ース収納部を覆うとともに前記吸込ホース使用時
   前記ホース接続管の外端部先端を突出させる導出
   部を開口した上ケースとを具備し、 前記ホース接続管の外端部の一側面にホース接
   続開口を形成するとともに他側面に閉塞面を一体
   に形成し、この閉塞面は、前記吸込ホースをホー
   ス収納部に収納させたホース収納時前記掃除機本
   体に被嵌された上ケースの前記導出部に嵌合する
   とともにこの上ケースの外面と略同一面となるこ
   とを特徴とした電気掃除機。