JPS6340210Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、電気掃除機、特に付属品の収納性
及び持ち運び性の向上を図つた改良された電気掃
除機に関する。

［従来の技術］ 第６図、第７図は従来の電気掃除機を示してい
る。

電気掃除機本体１に収納箱２６を着脱自在に取
り付け、その内部にホース２９、パイプ３１など
の付属品が収納されている。

この様な従来装置においては電気掃除機の使用
時に、本体１に収納ケース２６を取り付けたまま
では掃除機が駆動できず、一旦収納ケース２６を
本体１より外し、掃除終了後に本体１と収納ケー
スを接続し保管を行つていた。

［考案が解決しようとする問題点］ 従来の収納ケース付電気掃除機は、以上のよう
に構成されているので、掃除機の使用時には、必
ず本体と収納ケースを分離しなければならず、更
に、使用後には、本体を収納ケースが置かれてい
る場所まで運び、接続し保管しなければならない
という問題点があつた。

この考案は、上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、使用後の操作を容易にし、
収納性及び持ち運び性の良い電気掃除機を得るこ
とを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案に係る電機
掃除機は、背面に凹部からなる予備紙袋収納部
と、両側面にスライド溝と、を設けた電気掃除機
本体と前記本体両側面に設けられたスライド溝に
係合してスライドする突片を両側面に有する箱状
のスライド収納ケースと、を備え、前記スライド
収納ケースは、前記本体とほぼ密接状態にスライ
ドしたときは該スライド収納ケースの背面及び前
記本体背面から予備紙袋収納室を形成し、前記本
体と開離状態にスライドしたときは該スライド収
納ケースの底面、両側面及び本体背面にて電気掃
除機の付属部品を収納する付属部品収納ケースを
形成することを特徴とする。

［作用］ 前述した構成から明らかなように、本考案によ
れば、本体に収納ケースを取り付けたまま掃除機
を作動できるので、使用後、すぐに収納ケースに
付属品を収納することができ、持ち運びも便利に
なる。

［実施例］ 以下、図面に基づいて、本考案の実施例を説明
する。

第１図には本実施例の断面を示しており、 １は、本体ケースでほぼ中央に有する仕切壁２
により上方に電動機収納室３、下方に集塵室４と
予備紙袋収納室５をそれぞれ形成しており、集塵
室４前方は開口６され、電動機収納室３の後方に
は排気口７が形成されている。

８は、上記本体ケース１の上部に形成されたハ
ンドルで、電源スイツチ９が収納されている。

１０は、中央に吸込口１１、上方に止め具１２
を有する蓋で前記開口６に着脱自在に取り付けら
れている。

１３は、中央に吸口１４を有する台紙１５、こ
の台紙に袋状に形成された紙袋フイルター１６に
より構成された使い捨ての紙袋フイルターで台紙
１５の上端は前記開口６の縁に下端はその両端を
前記集塵室４の内壁に回動自在に支持された支持
棒１７により支持され、紙袋フイルター１６は集
塵室４に収納されている。

１８は、電動機室３に収納された電動送風機、 １９は、集塵室４と電動機室３間に有する安全
弁で、紙紙フイルター１３が目ずまりした状態の
時弁が開き外気を導入し、電動送風機１８の冷却
を行うものである。

２０は、前記安全弁１９近傍に取り付けた後述
するホース２９を支持する支持具である。予備用
の使い捨て紙袋収納室５は前記吸込口１１と対向
し集塵室４と遮音壁２１により区画され、後端面
開口の袋取出口２２を有している。

２３は、前記本体ケース１の集塵室４と紙袋収
納室５の外壁を一段くぼませた凹部面、この凹部
面の両側には、おのおの２列のスライド溝２４が
形成され、この溝の両端部は深部２５が有してい
る。

２６は、前記凹部面２３を覆い、内側壁に前記
各々のスライド溝２４に合致する突片２７を形成
し、後方下部に把手部２８を有するスライド収納
ケースで、通常は突片２７が前側深部２５Ａに位
置し把手２８を持ち後方に引き出すと突片２７
は、開き勝手となりスライド溝２４内を後方に移
動し、後側深部２５Ｂに入り、凹部面２３背面と
の間にすき間すなわち、後述するアタツチメント
を収納するスペースを形成する。

２９は、一端が前記吸込口１１に挿入支持さ
れ、他端部には前記支持具２０に支持される引掛
り部３０を有する屈曲自在のホース、３１は、こ
の屈曲自在ホース２９に連結されるパイプ、３２
は、パイプ３１と連結される床ブラシである。

図示していないが電源コードもスライド収納ケ
ース２６に収納できるものである。

この考案は以上の如く構成されており、掃除終
了後ホース２９は、一端は吸込口１１に挿入した
状態で他端側に形成されている引掛り部３０を支
持具２０に支持させ、スライド収納ケース２６の
把手２８を後方に移動させる。この時スライド溝
２４の深部２５Ａに挿入されていた突片２７は、
開き勝手になりながらスライド溝２４内を深部２
５Ｂに向い移動し深部２５Ｂに挿入する。この状
態で第３図に示すようパイプ３１、床ブラシ３
２、電源コード（図示せず）などをスライド収納
ケース２６内に挿入する。この状態で、自由に持
ち運ぶことが可能である。また掃除機の使用時に
は、前記のパイプ３１などをスライド収納ケース
２６より取り出し、スライド収納ケース２６を本
体ケース１側に押し込むと突片２７は深部２５Ａ
に入り込み、この状態で使用できる。さらに紙袋
フイルター１３内のゴミが満杯になり、紙袋フイ
ルター１３を交換する場合にも、スライド収納ケ
ース２６をスライドさせ袋取出口２２より予備の
紙袋Ｘを取り出し容易に交換できる。

［考案の効果］ 以上説明したように、本考案に係る電気掃除機
によれば、掃除機使用時にスライド収納ケースは
本体ケースに密着され外ケースを形成しているの
で、掃除機の使用終了時にその場でスライド収納
ケースを引き出せば、ただちにパイプ、ノズルな
どの属部品を簡単に且つコンパクトに収納できる
とともに、持ち運び易いという効果を奏する。

従つて、使い勝手の良い、電気掃除機を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る収納ケース付電機掃除機
の好適な実施例の断面図、第２図は第１図実施例
における要部拡大斜視図、第３図は電気掃除機の
付属品の収納状態を示す斜視図、第４図はホース
を取り付けた状態を示す斜視図、第５図はホース
の斜視図、第６図、第７図は従来の電気掃除機の
収納状態を示す斜視図である。 図中、１は本体ケース、４は集塵室、５は予備
紙袋収納室、２２は袋取口、２４はスライド溝
（案内溝）、２５Ａ，２５Ｂは深部、２６は収納ケ
ースである。尚、図中、同一符号は同一、又は相
当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 背面に凹部からなる予備紙袋収納部と、両側面
   にスライド溝と、を設けた電気掃除機本体と、 前記本体両側面に設けられたスライド溝に係合
   してスライドする突片を両側面に有する箱状のス
   ライド収納ケースと、 を備え、前記スライド収納ケースは、前記本体と
   ほぼ密接状態にスライドしたときは該スライド収
   納ケースの背面及び前記本体背面から予備紙袋収
   納室を形成し、前記本体と開離状態にスライドし
   たときは該スライド収納ケースの底面、両側面、
   及び本体背面にて電気掃除機の付属部品を収納す
   る付属部品収納ケースを形成することを特徴とす
   る電気掃除機。