JPH0123384Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は電気掃除機に係り、掃除機本体および
付属品を収納する収納ケースに関する。

（従来の技術） 収納ケース内に掃除機本体、その付属品である
ホース、延長管、吸込口体などを収納するタイプ
の電気掃除機においては、例えば、実開昭49−
81764公報に記載されているように、掃除機本体
などを収納ケース内に整然と収納するため、収納
ケース内を仕切壁で前記掃除機本体を収納する本
体収納部と前記付属品を収納する付属品収納部と
に仕切ることが考えられる。

しかし、このような収納ケースを合成樹脂で一
体に形成すると、収納ケース内の仕切壁に対応す
る収納ケースの側面にいわゆる「ひけ」が生じ外
観が悪くなる問題がある。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、成
形時のひげが目立たず外観の優れた収納ケースを
備えた電気掃除機を提供するものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案の電気掃除機は、電動送風機を内蔵した
掃除機本体と、この掃除機本体に着脱されるホー
ス、延長管、吸込口体などの付属品と、前記掃除
機本体および付属品を収納する上面開口の収納ケ
ースとを備え、前記収納ケースは、合成樹脂で略
直方体状に形成され、対をなす両側面に把手部を
形成する縦溝状の凹部をそれぞれ有するるととも
に、内部が前記各凹部の一側縁に沿つて設けられ
た仕切壁により前記掃除機本体を収納する本体収
納部と前記各付属品を収納する付属品収納部とに
仕切られたことを特徴としするものである。

（作用） 本考案の電気掃除機は、収納ケースに形成した
仕切壁を凹部の一側縁に沿つて設けることにより
収納ケースの成形時に生ずべきひけが凹部の一側
縁に吸収され外部かから目立たないものである。

（実施例） 次に、本考案の一実施例の構成を図面に基づい
て説明する。

この電気掃除機は、電動送風機１を内蔵した掃
除機本体２と、ホース３、２本の延長管４、吸込
口体５などの付属品と、これら掃除機本体２およ
び前記ホースなど各種付属品を収納する収納ケー
ス６とを備えている。

前記掃除機本体２は、電動送風機１の吸込側と
なる内部に集塵室１１を有し、この集塵室１１に
連通する吸込口１２を前側に有している。また、
前記集塵室１１の上側開口部に開閉自在の蓋体１
３が取付けられているとともに、集塵室１１内に
集塵袋１４が着脱自在に装着されている。さら
に、前記吸込口１２の下方となる前側に枠状の把
手１５が取付けられているとともに前記蓋体１３
に凹所１６が形成され、この凹所１６内に蓋体１
３と同一軸で回転自在に軸支された取手１７が設
けられている。また、この掃除機本体２の下側の
前部に前輪１８が設けられるとともに下側の後部
両側に後輪１９が設けられている。

前記ホース３は前記掃除機本体２の吸込口１２
に着脱自在に挿入され、また、前記２本の延長管
４はこのホース３に順次接続され、前記吸込口体
５はこの延長管４に接続されて被掃除面上を掃除
するものである。そして、前記延長管４は前記収
納ケース６の深さと略同一の長さに形成されてい
る。また前記収納ケース６は合成樹脂により略直
方体状に形成され、上面が開口し、この開口部２
１に開閉自在の蓋体２２が取付けられているとと
もに、左右両側壁の略中央部に高さ方向に向かう
縦溝状の凹部２３が形成され、この凹部２３と前
記開口部２１の左右の開口縁部２４，２５とによ
り左右の把手部２６，２７が形成されている。ま
た、この収納ケース６内は仕切壁２８によつて前
記掃除機本体２を収納する本体収納部２９と、前
記各種付属品ホース３、延長管４を収納する付属
品収納部３０とに仕切られている。

そして、前記収納ケース６の蓋体２２は開口部
２１の後側の開口縁部３１に設けたヒンジ３２を
介して開閉自在に取付けられている。また、前記
各凹部２３は、収納ケース６における手前側とな
る第１の側壁４１と収納ケース６における後側と
なる第２の側壁４２とを有している。また、前記
仕切壁２８は前記各凹部２３の一側縁に沿つて収
納ケース６内に立設され、これにより仕切壁２８
は各凹部２３の第１の側壁４１と一体に形成され
ている。また、この仕切壁２８の高さは収納ケー
ス６の深さと略同一であるが、その上部には切欠
部４３が形成されている。さらに、前記付属品収
納部３０の内底部において、前記各凹部２３の他
側縁に沿つて各凹部２３の第２の側壁４２と一体
となつた支持リブ４４が立設され、前記仕切壁２
８との間に延長管収納部４５が形成されている。

次にこの実施例の作用を説明する。

収納ケース６を成形するとき、仕切壁２８およ
び支持リブ４４に対応する収納ケース６の側面に
いわゆるひけが生ずるが、この部分は前記各凹部
２３の第１および第２の側壁４１，４２に対応す
る各凹部２３の両側縁の角部であるため、外観上
目立たない。

本体収納部２９、付属品収納部３０、ヒンジ３
２が収納ケース６の前後方向に直列に配置され、
収納ケース６の左右方向の把手部２６，２７に対
して直交方向に配置している。そして、本体収納
部２９が収納ケース６の手前、すなわち、蓋体２
２の開放端側に位置し、付属品収納部３０内の延
長管収納部４５が収納ケース６の略中央部に位置
している。

また、収納に際し、掃除機本体２を本体収納部
２９に収納し、各種付属品ホース３、延長管４、
吸込口体５を付属品収納部３０に収納する。その
際２本の延長管４は延長管収納部４５内に垂直状
に縦方向に立てかけ、ホース３は付属品収納部３
０における残りのスペースに収納し、吸込口体５
はそのいずれかに収納する。

そして、掃除機本体２等を収納した収納ケース
６は椅子として室内の任意の場所において使用す
る。このとき、延長管４は収納ケース６の深さと
略同一に形成され収納ケース６内の略中央部分に
立設されて蓋体２２を支えるので、蓋体２２に腰
を降ろしても蓋体２２が収納ケース６内に陥没す
るおそれがない。

〔考案の効果〕

本考案によれば、収納ケースの対をなす両側面
に把手部を形成する縦溝状の凹部をそれぞれ形成
するとともに、収納ケース内に前記各凹部の一側
縁に沿つて仕切壁を設けたので、収納ケースの成
形時に仕切壁に対応して生ずべきひけは、各凹部
の一側縁たる角部に吸収されて目立たず、よつ
て、外観を損うことがない。また収納ケースは、
縦溝状の凹部および仕切壁を設けたことにより収
納ケースの強度が増し破損しにくく、また取手と
して利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電気掃除機の一実施例を示す
斜視図、第２図は同上掃除機本体の一部縦断側面
図、第３図は同上掃除機本体に各種付属品を接し
た状態の斜視図、第４図は同上収納状態の縦断側
面図、第５図は同上右側の凹部の横断面図、第６
図は同上左側の凹部の縦断面図である。 １……電動送風機、２……掃除機本体、３……
ホース、４……延長管、５……吸込口体、６……
収納ケース、２２……蓋体、２６，２７……把手
部、２８……仕切壁、２９……本体収納部、３０
……付属品収納部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電動送風機を内蔵した掃除機本体と、この掃除
   機本体に着脱されるホース、延長管、吸込口体な
   どの付属品と、前記掃除機本体および付属品を収
   納する上面開口の収納ケースとを備え、 前記収納ケースは、合成樹脂で略直方体状に形
   成され、対をなす両側面に把手部を形成する縦溝
   状の凹部をそれぞれ有するとともに、内部が前記
   各凹部の一側縁に沿つて設けられた仕切壁により
   前記掃除機本体を収納する本体収納部と前記各付
   属品を収納する付属品収納部とに仕切られたこと
   を特徴とする電気掃除機。