JPS5810523Y2 - 部品収納型電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は部品収納型電気掃除機に関する。

従来の部品収納型電気掃除機においては、例えば実開昭
４９−６２６５７号公報に示されるような本体蓋の内部
に応用吸込具を収納し、掃除機本体にはホースのみを巻
付ける方法かあるいは実開昭４９７４７６０号公報で示
されるような集塵部と座席部の間に応用吸込具を収納し
、その上からホースを巻き付けて収納する方法があった
。

しかしながら前者においては、本体上にはホースのみし
か収納されていないため、掃除の途中において応用吸込
具が必要な場合、本体蓋の置いである所まで取りに行く
不便があり、また後者においては、応用吸込具を収納す
るスペースを集塵箱と座席部の間に設ける必要があり、
そのために掃除機全体の高さが高くなり、使用勝手が悪
くなるという欠点があった。

本考案は上記従来例の欠点を解消するもので、電動ファ
ンを内蔵する本体下と本体上とからなる略長方体の掃除
機本体と、該掃除機本体の前部より引出し式に着脱する
集塵箱と、前記本体上の上面部に回転自在に装着した接
続管に一端を接続し、他端に先端管に接続したホースと
、該ホースを巻き付けるために前記本体上に設けたホー
ス巻付部と、前記ホースの先端部を収納するために前記
本体上の長手方向−側部に設けた先端管収納部と、該先
端管収納部とは反対側の本体上の上面部の長手方向の一
側部に凹設した応用具収納部とを有し、前記先端管収納
部と応用具収納部は集塵箱より外側の本体上の上面部に
位置するとともに、前記ホースは巻き付けられたときに
その一部が応用具収納部の上面に位置するようにし、前
記先端管収納管と応用具収納部のそれぞれの内壁を集塵
箱の案内板に兼用した構成にし、これにより本体−ヒの
ホース収納部の下方の集塵箱外側のデッドスペースを有
効利用でき、しかも掃除の途中゛において、必要に応じ
て応用吸込具を取り出すことができて非常に使い勝手が
良いことは勿論、引出し式の集塵箱の案内板を先端管収
納部と応用具収納部のそれぞれの内壁で兼用するに構成
にし、これにより使い勝手が良いことは勿論、別に案内
板を設ける必要はなく、合理的な設計で安価な掃除機を
提供できる効果を有する。

以下その−・実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図において、１は略長方体の本体下、２は
本体下１の上面を覆う略長方体の本体上、３は電動ファ
ンで、前部を支持体前４で、後部を支持体後５で支持さ
れている。

６は前記電動ファン３の周囲に円筒状に設けた通気性の
防音板、７は防音板６が本体−ヒ２、本体下１の壁面に
密着するのを防止する突出体である。

８は支持体前４を支持する環状突起９を後方に向って、
またフィルタ装置１０のフィルタパツキン１１に当接せ
しめる箱状突起１２を前方に向ってそれぞれ突出せしめ
られた本体隔壁であり、その外周部に設けた補強壁１３
は本体下１、本体Ｊ：、２に設けた本体隔壁支持リブ１
４で保持せしめられており、電動ファン３の前面に対応
する位置には空気流通孔１５を複数個設けられている。

前記本体隔壁８の上面部には部品載置台１６が一体に設
けられ、スイッチ支持リブ１７に支持された本体スイッ
チ１８と、電動ファン前部負圧部と連通された吸引量表
示装置１９と、ホース側端子と接続される接続端子２０
が載置されて設けられている。

本体スイッチ１８と接続端子２０は第３図に示されるよ
うにリード線２１で結線されるとともに、本体スイッチ
１８から電動ファン３側−リード線２１が配設されてい
る。

２２は本体下１と本体上２で形成された集塵箱挿入部２
３に引出式に着脱自在に構成された集塵箱で、電動ファ
ン３側は開口されており、フィルタ装置１０が着脱可能
に装着されている。

２４は集塵箱２２の上部に固着されたパツキン押えで、
パツキン２５を集塵箱２２との間で挟持している。

フィルタ装置１０は波形のろ材２６を固着したフィルタ
枠２７と、波形のろ材２６の谷部に複数個配設した振動
体２８と、該振動体２８に振動を与える塵落しばね２９
の固着された塵落し板３０に嵌合固着して該塵落し板３
０を回転させる塵落しつまみ３１を回動自在に支持する
塵落し枠３２・と、前面に設けられて荒塵埃を捕集する
一次フィルタ３３と、前記フィルタ枠２７の外周部に嵌
着されるフィルタパツキン１１とからなり、前記塵落し
枠３２は把手３４を有してフィルタ枠２７に固着されて
いる。

フィルタ装置１０の塵落し枠３２の把手３４と塵落しつ
まみ３１は集塵箱２２の開口部端面より後方に突出せし
められ、本体隔壁８の箱状突起１２の内部に突入せしめ
られる。

３５は一端をホース３６に接続されている接続管で、他
端は本体−に２の上面部２ａに回転自在に装着され、さ
らにその先端は集塵箱２２のパツキン２５に挿入されて
いる。

該接続管３５の外側にはカバー３７が固定され、ホース
３６と接続端子２０を電気的に接続するホース端子３８
を前記接続管３４とカバー３６で挾持している。

３９は本体上２の上面部２ａより上方に突出せしめて設
けたホース巻付部で、内部には本体隔壁８の部品載置台
１６が下方から嵌入されてスイッチ１８、吸引量表示装
置１９、接続端子２０を挾持し、該スイッチ１８のスイ
ッチつまみ４０を突出させている。

４１は本体上２のホース巻付部３９に起立倒伏自在に枢
着された提げ手、４２はブレーキボタンである。

第４図〜第６図において、４３は本体上２の上面部２ａ
の長手方向−側部に形成した先端管収納部で、先端管挿
入乱射を有し、ホース３６の先端に固着した先端管４５
が挿入収納される構造になっている。

先端管収納部４３の前部には棚用吸込具４６を収納する
棚側吸込具収納部４７が形成されている。

先端管収納部４３の内壁Ａ（４８ａ）（第８図）は集塵
箱２２の挿入部２３への挿入時のガイドの役目をしてい
る。

４９は前記先端管収納部４３とは反対側の本体上２の上
面部の長手方向−側部に設けた応用具収納部で、隙間用
吸込具５０、家具用吸込具５１を収納し、その内壁Ｂ（
４８ｂ）（第８図）は内壁Ａ（４８ａ）と共に集塵箱２
２のガイドの役目をしてあり、該応用具収納部４９は本
体下１に設けられたコード巻取装置５２よりも外側に形
成されている。

５３は本体上２の外周部に一体に形成したホース案内板
で、ホース３６のホース巻付部３９に巻付は後の広がり
を防止している。

５４は本体上２の後部に形成された複数個の孔よりなる
排気口で、裏面には排気パツキン５５が固着されている
。

５６は第９図に示されるようにコード巻取装置５２を軸
支し、本体下１と本体上２に設けた隔壁保持リブ５７で
保持された側方隔壁で、リモコン用リレー５８を支持し
ている。

５９は電動ファン３の後方位置で、本体下１、本体上２
のそれぞれから突出して形成され、互いに突合わせられ
た排気案内リブで、電動ファン３の支持体後５を支持す
るとともに、電動ファン３の後方から側部にかけて略り
字状に曲げて形成され、排気通路を長くとるように構成
されている。

６０は本体下１の上端部に設けられた嵌合突出部で、本
体上２の嵌合凹部６１と嵌合して排気洩れを防止してい
る。

６２は第７図に示すように本体上２の上面に嵌合される
本体蓋で、内部には伸縮延長管６３、床用吸込具６４、
継手管６５をそれぞれ止め具６６で固定し、表面上面に
はクッション６７を装着している。

６８は本体上２と本体下１とで挾持しているハンドル、
６９は車輪、７０は本体下１に設けたコード引出口、７
１は電源コードである。

次にその作用について説明する。

電気掃除機を掃除に使用しない時は、第１図に示すよう
に本体下１、本体上２の組合わせた掃除機本体の上部に
本体蓋６２をかぶせて椅子として使用し、掃除機として
使用する時は、本体蓋６２を取り外して使用する。

掃除を行なう場合は、第４図の状態から先端管４５を先
端挿入孔４４より取り出し、ホース３６を本体上２の上
面部２ａより巻き外して第５図の状態にカセットする。

このときホース端子３８は接続端子２０に接続され、ロ
ックされる。

この状態で伸縮延長管６３、継手管６５、床用吸込具６
４を本体蓋６２から取り外し、順次先端管４５に接続し
て使用する。

従って掃除動作中には本体蓋６２は掃除機収納場所に放
置しておき、掃除機本体のみを移動させることになる。

掃除途中で棚側吸込具４６、家具用吸込具５１．隙間用
吸込具５０等の応用吸込具を使用したい時は、本体上２
の棚側吸込具収納部４７、応用具収納部４９から必要と
する応用吸込具を抜き取り、先端管４５に接続すれば良
い。

掃除終了後、部品を収納する場合は、各応用吸込具をそ
れぞれの収納部４７．４９に収納し、適宜の操作でホー
ス端子３８と接続端子２０のロックを外し、ホース３６
をホース巻付部３９に巻き付けた後、ホース外周部をホ
ース案内板５３でガイドして本体上２の上面部２ａに収
納し、先端管４５を先端管挿入孔４４に挿入して先端管
収納部４３に収納する。

ホース３６を本体上２で巻き付けた場合、本体上２は略
長方体に構成しているため本体上２のコーナ部にはホー
ス３６が収納されない空白部が形成され、しかも先端管
収納部４３の前方はホース３６が一重しか巻き付けられ
ないため大きなスペースができ、このスペースを利用し
て棚側吸込具収納部４７が形成されている。

ホース３６を巻き付けた本体２の上面部２ａの広さはホ
ース３６の収納のためのスペースが必要であり、そのた
め第８図に示すように集塵箱２２の外側はデッドスペー
スとなるので、このデッドスペースを利用して応用具収
納部４９を形成し、応用吸込具を収納した上からホース
３６を巻き付けている。

先端管収納部４３と応用具収納部４９は本体上２の上面
部３９の長手方向の両側部にそれぞれ形成され、各収納
部に形成した内壁Ａ（４８ａ）、内壁Ｂ（４８ｂ）は集
塵箱２２の案内板に兼用している。

また掃除終了後、伸縮延長管６３、継手管６５、床用吸
込具６４を本体蓋６２の止め具６６にセラｌ−した後、
該本体蓋６２を本体上２の上にかぶせれば、全部品収納
ができ、しかも椅子としても使用できる。

以上本考案によれば、本体上のホース収納部の下方部で
引出し式集塵箱の外側のテ゛ツドスペースを利用して応
用具収納部を形成しており、応用吸込具の収納のために
掃除機の大きさを大きくする必要は全くなく、合理的な
設計で部品の収納が実現できる。

しかしホースは本体上の上面部で巻き付けているため応
用具収納部はホースの下方になっており、ホースで応用
吸込具を押え付けることになり、応用吸込具のがたつき
を防止することができる。

また応用具収納部は本体上の上面部に凹設されており、
ホース収納部の高さに全く無関係であり、掃除機全体の
高さを低くして安定性の良い部品収納型電気掃除機を提
供できる。

また先端管収納部と応用具収納部の間に集塵箱を配置す
るので、前記収納部のそれぞれの内壁で集塵箱の案内板
を兼用でき、合理的な設計で安価な掃除機を提供できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気掃除機の外観斜視
図、第２図は断面図、第３図は本体上を取り外した時の
平面図、第４図は本体蓋を取り外した時の平面図、第５
図は第４図においてホースを取り外した時の平面図、第
６図は第４図のＡ−Ａ断面図、第７図は本体蓋の裏面図
、第８図および第９図は第５図のＢ−Ｂ断面図およびＣ
−Ｃ断面図である。 １・・・・・・本体下、２・・・・・・本体上、３・・
・・・・電動ファン、２２・・・・・・集塵箱、３５・
・・・・・接続管、３６・・・・・・ホース、３９・・
・・・・ホース巻付部、４３・・・・・・先端管収納部
、４５・・・・・・先端管、４６・・・・・・棚用吸込
具、４７・・・・・・棚側吸込具収納部、４８ａ、４８
ｂ・・・・・・内壁Ａ、Ｂ、４９・・・・・・応用具収
納部、５０・・・・・・隙間用吸込具、５１・・・・・
・家具用吸込具、５３・・・・・・ホース案内板、６２
・・・・・・本体蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動ファンを内蔵する本体下と本体上とからなる略長方
   体の掃除機本体と、該掃除機本体の前部より引出し式に
   着脱する集塵箱と、前記本体上の上面部に回転自在に装
   着した接続管に一端を接続し、他端を先端管に接続した
   ホースと、該ホースを巻き付けるために前記本体上に設
   けたホース巻付部と、前記ホースの先端管を収納するた
   めに前記本体上の長手方向−側部に設けた先端管収納部
   と、該先端管収納部とは反対側の本体上の上面部の長手
   方向の一側部に凹設した応用具収納部とを有し、前記先
   端管収納部と応用具収納部は集塵箱より外側の本体上の
   上面部に位置するとともに、前記ホースは巻き付けられ
   たときにその一部が応用具収納部の上面に位置するよう
   にし、前記先端管収納部と応用具収納部のそれぞれの内
   壁を集塵箱の案内板に兼用し７たことを特徴とする部品
   収納型電気掃除機。