JPS60234829A - 連結紐状物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、第１嵌合部と、この第１嵌合部にその一端が
固定されたフィラメント部と、このフィラメント部の他
端に固定された第２嵌合部を有し、結合状態においてフ
ィラメント部を環状に連結するように構成した合成樹脂
の一体成形物からなる連結紐状物に関する。

〔従来技術〕

合成樹脂製の連結紐状物（別名ファスナー、係止具、封
緘具など）の例としては、特公昭５７−８４７３号公報
で提案された封緘具がある。

この封緘具は、フィラメント部と、このフィラメント部
の一端に固定された筒状の頭部（本発明においては第１
嵌合部）と、このフィラメント部の他端に固定された結
合部（本発明においては第２嵌合部）より構成され、頭
部内に結合部を嵌合させてフィラメント部を輪状に連結
するものである。

前記公知例に示された結合機構は、結合部に複数枚（実
際には２枚）の羽根状の拡大部をやじり状に突出して設
け、更に頭部の内部に円周方向に環状の固定歯を突設し
、結合状態において結合部の拡大部を頭部に設けた固定
歯によって固定するように構成したものである。

しかし、この種の封緘具においては、＋１１結合部に複
数枚の羽根状の拡大部をやじり状に突出して形成する必
要があること、（２）保合操作を容易にするために拡大
部は軽く揺動する程度の強度のものであること、（３）
封緘具全体、特に頭部を小型化するために拡大部は成る
べく小型であること等の要件が必要である。

従って、 ■封緘具の結合機構が複雑であるために金型の構造が複
雑化、繊細化してこの金型の耐久性が低下する欠点があ
る。

■また、結合部に拡大部かやじり状に突出しているため
に複数本の封緘具を束ねた状態より、１本の封緘具を使
用に際して引き抜く際に引掛かって取出し作業が繁雑と
なる。

■更に拡大部は通常の場合鋭角的に尖っているために多
数本の封緘具を取扱う際に作業者が拡大部によって手を
切ることがある。

別の問題としては、 ■結合部より横方に張り出している拡大部が突っ張った
状態で頭部の固定歯と係合されるためにこの拡大部はか
なり華奢であり、結合強度を増加しようとすると、この
拡大部の強度を増加する必要があるが、この拡大部を大
型化することによるその強度の増加に伴って、拡大部の
揺動性が悪化し、筒状の頭部内に結合部を挿入する結合
操作性を悪化させるものである。

何れにしても、結合強度を向上させよう°とすると必然
的に結合操作性が悪化し、また、結合操作性を向上させ
ようとすると結合強度が低下するという互いに反する問
題点があったのである。

更に別の問題として、 ■結合部に設けた拡大部は極めて繊細なものであるので
、成形不良が発生し易い欠点があり、これを防止するた
めに常に金型を整備し、成形条件を正確に制御する必要
があり、生産性が向上し難いという不可避呵な欠点があ
ったのである。

〔発明の目的〕

本発明は前記従来技術の有する前記■〜■の欠点を一挙
に解決した連結紐状物を提供するものであって、具体的
には、■従来の封緘具における結合部に設けられた拡大
部を省略した形状の連結紐状物を提供すること、■簡単
な構造の連結紐状物を提供すること、■金型が製作し易
く、耐久性があるような連結紐状物を提供すること、■
結合操作性が良好であり、また、操作中に怪我をする恐
れが全くない連結紐状物を提供することにある。

〔発明の概要〕

前記目的を達成するための本発明の構成は、貫通穴の有
し、その貫通穴の中央部であって円周方向に固定歯を突
設した第１嵌合部と、この第１嵌合部に一端を固定した
フィラメント部と、前記フィラメント部の他端に固定し
た第２嵌合部とから成り、前記第２嵌合部は円周方向に
形成された前記固定歯に係合する突起部と、この突起部
の一部を切断するように形成した溝部と、この溝部の底
部を形成する力骨もしくは薄肉を有し、前記突起部は前
記力骨もしくは薄肉を介して拡開されるように構成され
ていることを特徴とする連結紐状物である。

〔実施例〕

次に図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明の第１の実施例に係る連結紐状物の正
面図、第２図は第１図における■−■断面図、第３図は
側面図である。

連結紐状物Ｆは、第１嵌合部１と、この第１嵌合部１の
側部より延長されたフィラメント部２と、このフィラメ
ント部２の一端に固定された第２嵌合部３より成り、一
体的にナイロン、ポリプロピレン等の合成樹脂によって
成形されている。

第１嵌合部には、その中央部に貫通穴４が設けられ、そ
の貫通穴４の内部の中央部に環状の固定歯５が円周方向
に突設されている。この実施例においては、固定歯５は
その断面が鳩尾状に貫通穴４Ａ側が盛上っており、一種
のストノパーを形成している。

第２嵌合部３は、球形とした挿入部６と、円周方向に延
長された断面が三角形状の突起部７と、この突起部７を
含んだ部分の肉を切除して形成した溝部８より形成され
ている。

この溝部８は、突起部７の外径を縮小して第１嵌合部１
に形成された固定歯５の貫通穴４Ａ内を簡単に通過する
ように設けたものであってこの溝部８が設けられている
第２嵌合部３の肉の断面形状はＵ字状に形成されている
。

また、前記溝部８を直交して前記固定歯５の貫通穴４Ａ
の直径よりも大きい直径の拡大部９が形成されてこの第
２嵌合部３がこの拡大部９の位置で停止されるように構
成する。この拡大部９は貫通孔４０入口を閉止する機能
と結合操作に伴う把持部としての機能を有するものであ
って、この拡大部９が貫通穴ぺの人口を閉止して結合状
態を解除することが不能な形状になっ、　７＆゛る・ なお、第４図に示すように第１嵌合部１の環状の固定歯
５の縁部５Ａを盛上げて一種のストッパーを構成し、更
に第２嵌合部３の突起部７を前記縁部５Ａに合致する断
面形状とすることによって嵌合状態を確実にして結合強
度を増加することができる。

また、第１嵌合部１に設けた貫通”穴４の中央部に環状
の固定歯５を設けたことによって第２嵌合部３を貫通孔
４の何れの方向からも挿入することができるように成っ
ている。

フィラメント部２は、第２嵌合部３側に未延伸部２Ａが
形成され、頭部１側に延伸部２Ｂが形成されるようにフ
ィラメント部２を延伸してその強度を増加させておく。

前記未延伸部は、１個の金型でフィラメント部の長さの
異なる連結紐状物を製造する際の緩衝部分、あるいは延
伸操作中の切断防止機能とを与えるものである。

フィラメント部２の延伸の開始点を第１嵌合部１の近傍
に限定することは製造を容易にすること、美しい連結紐
状物を製造すること、延伸中の切れを防止すること等の
点において重要であるが、この延伸点を調整する方法と
しては、第１嵌合部１の近傍のフィラメント部２の直径
を最小として、第２嵌合部３側が太くなるようにテーパ
ー状にしたり、あるいはその直径を２段あるいは３段に
第２嵌合部側を太く形成することによって、フィラメン
ト部２が延伸される場合に第１嵌合部１の近傍で最大応
力が発生するように配慮する。

第５図及び第６図は、第２の実施例に係る嵌合部の形状
を示すもので、第２嵌合部３Ａの長さ方向に沿って両側
より溝部８Ａ、８Ｂが形成され、その溝部中央であって
第２嵌合部３Ａの軸線方向に７字状の労費１５が形成さ
れている。

換言すれば、頭部３Ａは２本の溝部８Ａ、８Ｂによって
両側より２枚に割られ、その間を労費１５によ１て切断
された第２嵌合部３Ａの内部が連結され、補強されてい
ることになる。

なお、円周方向に形成された突起部７Ａ、７Ｂは、第２
嵌合部３Ａの内部に同一の長さで形成されている。

前記第１図〜第３図に示した第１の実施例においては、
第２嵌合部３の先端の挿入部６に肉を残して変形しない
形状であるのに対して、この第５図及び第６図の第２の
実施例においては挿入部６が２つに割られていることに
よって第１の実施例に比較して第１嵌合部１の貫通穴４
への第２嵌合部３Ａの挿入が容易となる利点がある。

第７図及び第８図は第３の実施例を示すもので、この実
施例においては、第２嵌合部３Ｂに形成した溝部８Ｃが
深（、一方の側面より他方の側面に向けて切除して形成
され、薄肉部１６によって内部がＵ字状に形成されてお
り、この薄肉部１６が第５図及び第６図における労費に
相当するものである。

この第３の実施例においても第２嵌合部３Ｂは先端部分
まで深い溝部８Ｃによって割られているので、この嵌合
部３Ｂはその直径を縮小するように変形して第１嵌合部
１の貫通穴４Ａ内に簡単に挿通されＣ状に形成された突
起部７ｃが固定歯５に係合するのである。

第９図、第１０図及び第１１図は第４の実施例を示すも
ので、第２嵌合部３Ｃは挿入部６の部分の半球状の肉を
残し、両側より溝部８Ｃ１８Ｄを切り込み、中央部に軸
線方向に断面がｖ字状の労費１５を形成し、円周方向に
形成された突起部７Ａ、７Ｂの直径方向の変形をし易く
したものである。

この実施例は、第１の実施例と同様に挿入部６を割って
いないのでこの部分の強度を低下させずにスカート状に
突出している突起部７Ａ。

７Ｂの部分に溝部８Ｃ，８Ｄを形成してこれらの突起部
７Ａ、７Ｂの円周方向の縮小作用を容易にしたものであ
る。

第１２図及び第１３図は労費の断面形状の変形を示す第
４及び第５の実施例を示すもので、第１２図に示した労
費１５は、労費１５を断面Ｕ字状に形成したものを示し
、第１３図の労費１５は第２嵌合部３Ｃの白部３ｍ、３
ｎの間に斜めに傾斜して形成し、第２嵌合部３Ｃを小型
化しても突起部７Ａ、７Ｂの変形が容易となるように構
成したものである。

［発明の効果〕 本発明に係る連結紐状物は、第１嵌合部１と、この第１
嵌合部１を一端に固定したフィラメント部２と、前記フ
ィラメント部の他端に固定した第２嵌合部３とから成り
、第１嵌合部１には貫通穴４が設けられ、この貫通穴４
の中間部分に環状の固定歯５が設けられており、更に第
２嵌合部３には前記固定歯５に係合するための円周方向
に延長された突起部７が設けられており、そして前記突
起部７の一部を切断して溝部８が形成され、前記溝部８
によって切除された白部の強度を補強するように薄肉で
形成された労費によって連結されていることを特徴とす
るものである。

従って、本発明に係る連結紐状物は次のような各種の効
果を奏することができる。

（１１第２嵌合部３には公知例に示された羽根状あるい
はやじり状の拡大部を設けることなく、円周方向にスカ
ート状の突起部を形成し、この突起部の一部（１個所あ
るいは２個所）を切断して溝部を形成することによって
第２嵌合部３の白部の厚さを薄＜シている。

従って、突起部が第１嵌合部１の貫通穴４に設けた固定
歯５に第２嵌合部３が結合する際は、結合操作が極めて
容易となると共に、結合状態において結束強度は実質的
に低下しない特徴がある。

また、公知例のような羽根状の拡大部を設けていないの
で、一旦この第２嵌合部３が第１嵌合部１の貫通穴４内
に挿入された係合した場合には強力に保合状態を保持す
ることになる。

（２）　公知例のように羽根状あるいはやじり状の拡大
部を設けていないために突起部７の構造が簡略化されて
おり、金型の製作が容易ですると共に金型の耐久性が著
しく向上する。

（３）羽根状の拡大部を設けず、円周方向に突起部７を
形成しているためにこの突起部７の結束強度を低下する
ことなく小型化され、公知例のように鋭角的な拡大部を
形成していないために多数の連結紐状物を取扱う際に作
業者が怪我をするようなことは実質的に生じない。

（４）第２嵌合部３に設けた突起部７は、それ自体では
変形しない断面が鋸歯状に形成し、円周方向にかなり長
く形成されているにもかかわらず、この突起部は溝部８
によって少なくとも１ケ所が切断され、更に白部を薄ク
シているために変形が容易であり、第１嵌合部１の貫通
穴４内への挿通が容易であり、従って操作性が容易であ
る。

（５）　第２嵌合部３の円周方向に突起部７を形成し、
溝部８によって白部を薄くしている関係上結束強度を低
下させることなくこの第２嵌合部３の形状を小型化させ
ることが可能であり、繊細な連結紐状物を製造すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の実施例を示すもので、第１図は、第１の
実施例に係る連結紐状物の平面図、第２図は、同側断面
図、第３図は同平面図である。 第４図は第１嵌合部の変形を示す断面図である。 第５図は第２の実施例に係る第２嵌合部の正面図、第６
図は同平面図である。 第７図は第３の実施例に係る第２嵌合部の正面図、第８
図は同平面図である。 第９図は第４の実施例に係る第２嵌合部の正面図、第１
０図は同側面図、第１１図は同平面図である。 第１２図及び第１３図は第５及び第６の実施例に係る第
２嵌合部に形成した他の形状の労費の形状を示す断面図
である。 Ｆ・・・連結紐状物、１・・・第１嵌合部、２・・・フ
ィラメント部、３・・・第２嵌合部、４・・・貫通穴、
５・・・固定歯、６・・・挿入部、７・・・突起部、８
・・・溝部、９・・・拡大部。 第５図 第７図 第９図 ６　６Ｌ；　／Ｂ　ソ　７ 第６図 ５ 第８図 Ａ Ｃ 第１０図 ５Ｃ／Ａ 第１１図 ８Ｄ　’ Ｃ 第１３図 第１２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 貫通穴の有し、その貫通穴の中央部であって円周方向に
   固定歯を突設した第１嵌合部と、この第１嵌合部に一端
   を固定したフィラメント部と、前記フィラメント部の他
   端に固定した第２嵌合部とから成り、前記第２嵌合部は
   円周方向に形成された前記固定歯に係合する突起部と、
   この突起部の一部を切断するように形成した溝部と、こ
   の溝部の底部を形成する力骨もしくは薄肉を有し、前記
   突起部は前記力骨もしくは薄肉を介して拡開されるよう
   に構成されていることを特徴とする連結紐状物。