JPS6017418Y2 - フユエルフイラ−プロテクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のりャタイヤハウス内に部分的に突出し
て配設されるツユエルフィラーホースを、石はねやスプ
ラッシュ等から保護するツユエルフィラープロテクタに
関する。

近年、自動車にあってはツユエルタンクとスペアタイヤ
とをトランクのフロア面よりも下位に並列配置して室内
空間を大きくとる傾向にある。

しかし、このようにツユエルタンクやスペアタイヤをト
ランクフロア面下に配設するようした場合、車体の最低
地上高の制限があるためフロア面を高くせざるを得ない
ものであり、このため、フロア面を高くすることと併せ
て車体の後輪からリヤエンドまでのオーバーハング量を
増大することによって室内空間の拡大化を図っている。

ところで、自動車を船体に固定して搬送する場合、通常
前、後輪を動かないように固定すると共に、リヤフロア
の下位メンバ、例えばリヤサイドメンバ等にタイダウン
フックと称するフックを連結して車体を固定するように
しているが、このタイダウンフックの固定点に下向きの
力が作用すると前述のように車体のオーバーハング量が
大きい場合、リヤタイヤハウス部分を中心として下向き
に大きなモーメントが作用し、この結果リヤタイヤハウ
スのインナパネルとアウタパネルとの間が拡開変形して
しまうおそれがある。

そこで、一般には前記リヤタイヤハウスのインナパネル
とアウタパネル間をレインフォースで連結してこれら両
者間の拡開を防止するようにしている。

また、ツユエルタンクがトランクフロア面下に配置され
る関係上、リヤフェンダに設けられるツユエル注入口と
ツユエルタンクとを連絡するツユエルフィラーホースを
タイヤハウスの一部を横切って配設するようにしている
。

これは、通常のようにツユエルフィラーホースをタイヤ
ハウス内を横切らせないでトランクルーム内を通して配
設してもよいのであるが、この場合、ツユエル漏れを生
じた場合、ツユエルの蒸気がトランクルーム内に蔓延し
、商品価値を損なってしまうものであり、そこで、最近
では前述のようにツユエルフィラーホースをトランクル
ーム内に引き込めないでタイヤハウス内を横切って配設
する傾向にある。

ところが、ツユエルフィラーホースがりャタイヤハウス
内に露出したままだと、スプラッシュにより該ホースを
傷めたりあるいは石はねによりホースを破損するおそれ
があり、このため前記レインフォースとは別に該リヤタ
イヤハウス内にフユエルフィラープロテクタを配設する
必要がある。

このため、狭隘なりャタイヤハウス内に数種の部品を取
付けるには多くの作業時間を要するばかりでなく、作業
者に無理な姿勢を長時間に亘って強いるため、作業性を
著るしく損なってしまうものであった。

本考案はかかる従来の実状に鑑み、プロテクタ本体にそ
の幅方向にレインフォースを一体に取付け、該プロテク
タ本体を前記レインフォースを介して取付けられるよう
にして、単一部品の組付けによりリヤタイヤハウスの補
強とツユエルフィラーホースの保護を同時に行えるよう
にして、作業性の改善とコストダウンを図ったものであ
る。

以下本考案の実施例を図面と共に詳述する。

第１図は自動車のリヤ部分の外観図で、ツユエルタンク
１はトランクフロア面下に図外のスペアタイヤ等と並列
に配置されている。

ツユエルフィラーホース２は、前記ツユエルタンク１と
リヤフェンダ３のツユエルフィラーリッド４で覆われた
ツユエル注入口５とに接続されるが、該ホース２は前述
の理由によりツユエル蒸気漏れを考慮してリヤタイヤハ
ウス６内の一部を横切って配設されている。

そして、このリヤタイヤハウス６内に前記ツユエルフィ
ラーホース２の露出部分を覆ってツユエルフィラープロ
テクタ１０が配設されている。

このツユエルフィラープロテクタ１０は、第２．３図に
示すように樹脂等からなるプロテクタ本体１１と、該プ
ロテクタ本体１１の下側縁に略沿って幅方向に一体に組
付けられた金属材からなる例えば棒状のレインフォース
１２とから構成されている。

このレインフォース１２は第２〜４図示の如くプロテク
タ本体１１の成形時にブラケット１２ａ部分を露出させ
て一体にモールド成形する他、第５図に示す如くプロテ
クタ本体１１の下側縁に沿って抱持部１１ａを彎曲形威
し、この抱持部１１ａにレインフォース１２を係着した
り、あるいは第６図に示すようにレインフォース１２の
一部を帯板状に形成して、該部分に孔１２ｂを穿設し、
そして、該レインフォース１２をプロテクタ本体１１と
一体にモールド成形して、このモールド成形時にプロテ
クタ本体１１の基材を前記孔１２ｂに流入、固化させて
レインフォース１２とプロテクタ本体１１とを一体に組
付けるようにしてもよい。

第２図中９はトランクフロアを示す。

従って、このツユエルフィラープロテクタ１０は、その
取付けに際して、レインフォース１２をプロテクタ本体
１１の取付用ステイとしてそのブラケット部１２ａを介
してリヤタイヤハウス６のインナパネル７とアウタパネ
ル８とに跨ってポルト１３締めして取付けることができ
るので、取付けを確固に即ち、取付強度を増大すること
ができ、しかもプロテクタ本体１１の組付けと同時にレ
インフォース１２によりインナパネル７とアウタパネル
８間の補強が行われ、従って、従来の如くレインフォー
スとプロテクタとを別々に組付けていたような作業上の
煩しさがなく、作業性を一段と向上できるのである。

また、レインフォース１２とプロテクタ本体１１とが一
体化されて、単一部品となっているので部品管理が非常
に楽になると共に、部品点数を削減できるので前記組付
作業性の改善と相俟ってコストダウンを実現できるので
ある。

以上のように本考案によれば、リヤホイールハウスに露
出したツユエルフィラーホースを保護するプロテクタ本
体を、その幅方向に一体に組付けたレインフォースを介
してリヤホイールハウスのインナパネルとアウタパネル
とに跨って接続しであるため、リヤタイヤハウスの補強
機能をも発揮することができ、のって、特別にリヤタイ
ヤハウスの補強部材を必要としないので、その分組付作
業工数と部品点数を削減できてコストダウンに大きく寄
与することができるという実用上多大な効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車のリヤ部分の外観図、第２図は本考案プ
ロテクタの取付状態を示す第１図■−■線に沿う断面図
、第３図はりャフエンダを取除いた状態の斜視図、第４
図は第３図のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図、第５，６図は
異なる実施例を示す第４図と同様の図である。 １・・・・・・ツユエルタンク、２・・・・・・ツユエ
ルフィラーホース、６・・・・・・リヤタイヤハウス、
７・・・・・・インナパネル、訃・・・・・アウタパネ
ル、１０・・・・・・ツユエルフィラープロテクタ、１
１・・・・・・プロテクタ本体、１２・・・・・・レイ
ンフォース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リヤタイヤハウス内に局部的に突出して配設されるツユ
   エルフィラーホースを覆うプロテクタ本体に、その幅方
   向にレインフォースを一体に組付け、該プロテクタ本体
   を前記レインフォースを介してリヤタイヤハウスのイン
   ナパネルとアウタパネルとに跨って接続したことを特徴
   とするツユエルフィラープロテクタ。