JP2516895Y2 - フューエルインレットボックスのシール構造 - Google Patents
フューエルインレットボックスのシール構造Info
- Publication number
- JP2516895Y2 JP2516895Y2 JP4496391U JP4496391U JP2516895Y2 JP 2516895 Y2 JP2516895 Y2 JP 2516895Y2 JP 4496391 U JP4496391 U JP 4496391U JP 4496391 U JP4496391 U JP 4496391U JP 2516895 Y2 JP2516895 Y2 JP 2516895Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel inlet
- outer panel
- inlet box
- wheel house
- seal member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案はフューエルインレット
ボックスのシール構造に関する。
ボックスのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、車体内に搭
載されたフューエルタンクにフューエルを注入するた
め、車体側部外側に連通するフューエルインレットパイ
プが設けられる。このフューエルインレットパイプは、
その一端が上記フューエルタンクに接続される一方、そ
の他端は、たとえば実開昭62−8121号公報に記載
されているもののように、車体のサイドアウタパネルの
取付け開口穴に嵌め込み固定されるフューエルインレッ
トボックスにその先端部を臨ませるようにして支持され
る。乗用車におけるフューエルタンクは車体後部座席近
傍に設けられているため、上記フューエルインレットボ
ックスは車輪を収容するホイールハウスの上部に設けら
れることが多い。上記ホイールハウスの上部において
は、サイドアウタパネルとホイールハウスアウタパネル
とが、車室内側に通じる空間をあけて対向させられてい
る。このため、上記フューエルインレットパイプは、上
記ホイールハウスアウタパネルを貫通して延出させら
れ、上記サイドアウタパネルに支持される上記フューエ
ルインレットボックスに、その先端を車体外側に臨ませ
るようにして支持される。
載されたフューエルタンクにフューエルを注入するた
め、車体側部外側に連通するフューエルインレットパイ
プが設けられる。このフューエルインレットパイプは、
その一端が上記フューエルタンクに接続される一方、そ
の他端は、たとえば実開昭62−8121号公報に記載
されているもののように、車体のサイドアウタパネルの
取付け開口穴に嵌め込み固定されるフューエルインレッ
トボックスにその先端部を臨ませるようにして支持され
る。乗用車におけるフューエルタンクは車体後部座席近
傍に設けられているため、上記フューエルインレットボ
ックスは車輪を収容するホイールハウスの上部に設けら
れることが多い。上記ホイールハウスの上部において
は、サイドアウタパネルとホイールハウスアウタパネル
とが、車室内側に通じる空間をあけて対向させられてい
る。このため、上記フューエルインレットパイプは、上
記ホイールハウスアウタパネルを貫通して延出させら
れ、上記サイドアウタパネルに支持される上記フューエ
ルインレットボックスに、その先端を車体外側に臨ませ
るようにして支持される。
【0003】車両衝突時等において、上記フューエルイ
ンレットパイプに大きな力が作用すると、フューエルイ
ンレットパイプないしフューエルタンクに損傷が発生し
てフューエル漏れ等の不都合が生じる恐れがある。この
ため、上記フューエルインレットボックスを樹脂で形成
し、大きな力が作用した場合に、このフューエルインレ
ットボックスを変形させることにより、上記フューエル
インレットパイプに無理な力が作用しないように構成さ
れることが多い。ところが、ホイールハウスアウタパネ
ルとサイドアウタパネルとの間に形成される上記空間が
車室内側に通じているため、フューエルインレットボッ
クスが車両の衝突等によって変形させられた場合、上記
フューエルインレットパイプから漏れ出たフューエル
が、上記空間を通じて車室内に流入するおそれがある。
上記不都合をなくすため、上記フューエルインレットボ
ックスが取付けられる部分における、上記ホイールハウ
スアウタパネルと上記サイドアウタパネルとの間には、
たとえば、実開昭62−92926号公報に記載されて
いるもののように、上記フューエルインレットボックス
を囲むようにして筒状のゴム製シール部材が設けられる
場合がある。
ンレットパイプに大きな力が作用すると、フューエルイ
ンレットパイプないしフューエルタンクに損傷が発生し
てフューエル漏れ等の不都合が生じる恐れがある。この
ため、上記フューエルインレットボックスを樹脂で形成
し、大きな力が作用した場合に、このフューエルインレ
ットボックスを変形させることにより、上記フューエル
インレットパイプに無理な力が作用しないように構成さ
れることが多い。ところが、ホイールハウスアウタパネ
ルとサイドアウタパネルとの間に形成される上記空間が
車室内側に通じているため、フューエルインレットボッ
クスが車両の衝突等によって変形させられた場合、上記
フューエルインレットパイプから漏れ出たフューエル
が、上記空間を通じて車室内に流入するおそれがある。
上記不都合をなくすため、上記フューエルインレットボ
ックスが取付けられる部分における、上記ホイールハウ
スアウタパネルと上記サイドアウタパネルとの間には、
たとえば、実開昭62−92926号公報に記載されて
いるもののように、上記フューエルインレットボックス
を囲むようにして筒状のゴム製シール部材が設けられる
場合がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたシール構造においては、シール部材の内
端縁を上記ホイールハウスアウタパネルのパイプ通挿穴
内周にワイヤリングを用いて接合した後に、上記フュー
エルインレットボックスを上記サイドアウタパネルの取
付け開口穴に嵌め込み固定しなければならない。このた
め、上記フューエルインレットボックスとシール部材と
を別々に取付けなければならならず、組付け工数の削減
をはかることが困難である。
報に記載されたシール構造においては、シール部材の内
端縁を上記ホイールハウスアウタパネルのパイプ通挿穴
内周にワイヤリングを用いて接合した後に、上記フュー
エルインレットボックスを上記サイドアウタパネルの取
付け開口穴に嵌め込み固定しなければならない。このた
め、上記フューエルインレットボックスとシール部材と
を別々に取付けなければならならず、組付け工数の削減
をはかることが困難である。
【0005】しかも、上記フューエルインレットボック
スの取付け開口穴には、これを覆うリッドが設けられる
が、このリッドを閉状態に保持するリッドロックも、上
記シール部材および上記フューエルインレットボックス
の組付け後に取付けなければならない。ところが、上記
リッドロックは、上記フューエルインレットボックスお
よび上記シール部材を貫通するようにして取付けられる
ため、上記ホイールハウスアウタパネルと上記サイドア
ウタパネルとの間に形成される空間に、上記リッドロッ
クを車室内側から手探りで挿入して上記フューエルイン
レットボックスに固定しなければならない。このため、
取付け作業がきわめて困難になるとともに、車体内外に
二人の作業員を配する必要が生じる。
スの取付け開口穴には、これを覆うリッドが設けられる
が、このリッドを閉状態に保持するリッドロックも、上
記シール部材および上記フューエルインレットボックス
の組付け後に取付けなければならない。ところが、上記
リッドロックは、上記フューエルインレットボックスお
よび上記シール部材を貫通するようにして取付けられる
ため、上記ホイールハウスアウタパネルと上記サイドア
ウタパネルとの間に形成される空間に、上記リッドロッ
クを車室内側から手探りで挿入して上記フューエルイン
レットボックスに固定しなければならない。このため、
取付け作業がきわめて困難になるとともに、車体内外に
二人の作業員を配する必要が生じる。
【0006】本願考案は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題解決し、組付け作業
の容易化を図るとともに、組付け作業に必要な人員、お
よび、作業工数を削減することのできるフューエルイン
レットボックスのシール構造を提供することをその課題
とする。
れたものであって、上記従来の問題解決し、組付け作業
の容易化を図るとともに、組付け作業に必要な人員、お
よび、作業工数を削減することのできるフューエルイン
レットボックスのシール構造を提供することをその課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願考案は、上記課題を
解決するため、次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本願考案は、ホイールハウスアウタパネルを貫通し
てのびるフューエルインレットパイプの先端を臨ませる
ようにしてサイドアウタパネルの取付け開口穴に嵌め込
み固定されるフューエルインレットボックスのシール構
造であって、上記フューエルインレットボックスの側壁
部外側全周ないし底壁部外側を覆うようにして形成され
たブーツ状シール部材を設け、上記シール部材における
上記ホイールハウスアウタパネル対向部に、上記ホイー
ルハウスアウタパネルに向かって膨出するとともに弾性
変形可能な膨出条を上記フューエルインレットパイプを
囲むように形成し、上記膨出条の先端部全周を上記ホイ
ールハウスアウタパネルに弾性当接させたことを特徴と
する。
解決するため、次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本願考案は、ホイールハウスアウタパネルを貫通し
てのびるフューエルインレットパイプの先端を臨ませる
ようにしてサイドアウタパネルの取付け開口穴に嵌め込
み固定されるフューエルインレットボックスのシール構
造であって、上記フューエルインレットボックスの側壁
部外側全周ないし底壁部外側を覆うようにして形成され
たブーツ状シール部材を設け、上記シール部材における
上記ホイールハウスアウタパネル対向部に、上記ホイー
ルハウスアウタパネルに向かって膨出するとともに弾性
変形可能な膨出条を上記フューエルインレットパイプを
囲むように形成し、上記膨出条の先端部全周を上記ホイ
ールハウスアウタパネルに弾性当接させたことを特徴と
する。
【0008】
【考案の作用および効果】本願考案に係るフューエルイ
ンレットボックスのシール構造においては、フューエル
インレットボックスの側壁部外側全周ないし底壁部外側
を覆うようにして形成されるブーツ状のシール部材を設
け、上記シール部材における上記ホイールハウスアウタ
パネルに対向する部分に、上記ホイールハウスアウタパ
ネルに向かって膨出する膨出条を形成する。上記シール
部材を、上記フューエルインレットボックスの外側に被
せるようにして装着し、これらシール部材とフューエル
インレットボックスとを一体化した後に、上記サイドア
ウタパネルに設けられた取付け開口穴に嵌め込むと、上
記膨出条の先端部全周が、上記ホイールハウスアウタパ
ネルに当接させられて弾性変形させられる。
ンレットボックスのシール構造においては、フューエル
インレットボックスの側壁部外側全周ないし底壁部外側
を覆うようにして形成されるブーツ状のシール部材を設
け、上記シール部材における上記ホイールハウスアウタ
パネルに対向する部分に、上記ホイールハウスアウタパ
ネルに向かって膨出する膨出条を形成する。上記シール
部材を、上記フューエルインレットボックスの外側に被
せるようにして装着し、これらシール部材とフューエル
インレットボックスとを一体化した後に、上記サイドア
ウタパネルに設けられた取付け開口穴に嵌め込むと、上
記膨出条の先端部全周が、上記ホイールハウスアウタパ
ネルに当接させられて弾性変形させられる。
【0009】上記膨出条は、上記フューエルインレット
パイプを囲むように形成されており、上記膨出条の弾性
変形によって、上記ホイールハウスアウタパネルと上記
シール部材とが密着させられるとともに、上記サイドア
ウタパネルと上記ホイールハウスアウタパネルとの間の
空間における上記フューエルインレットボックスの側壁
部外側にシール構造が形成される。本願考案において
は、上記シール部材に設けた膨出条を上記フューエルイ
ンレットボックスによって上記ホイールハウスアウタパ
ネルに当接させ、この膨出条が弾性変形させられること
によってシール構造が形成される。したがって、上記シ
ール部材とホイールハウスアウタパネルとをワイヤリン
グによって接合する必要がなくなり、組付け工程を削減
することができる。
パイプを囲むように形成されており、上記膨出条の弾性
変形によって、上記ホイールハウスアウタパネルと上記
シール部材とが密着させられるとともに、上記サイドア
ウタパネルと上記ホイールハウスアウタパネルとの間の
空間における上記フューエルインレットボックスの側壁
部外側にシール構造が形成される。本願考案において
は、上記シール部材に設けた膨出条を上記フューエルイ
ンレットボックスによって上記ホイールハウスアウタパ
ネルに当接させ、この膨出条が弾性変形させられること
によってシール構造が形成される。したがって、上記シ
ール部材とホイールハウスアウタパネルとをワイヤリン
グによって接合する必要がなくなり、組付け工程を削減
することができる。
【0010】また、上記フューエルインレットボックス
と上記シール部材とを一体的に組付けた状態で、サイド
アウタパネルの取付け開口穴に嵌め込み固定することが
できる。したがって、あらかじめ、リッドロックを上記
フューエルインレットボックスに組付け、上記フューエ
ルインレットボックスと一体化させたものを車体に対し
て取付けることが可能となる。このため、上記ホイール
ハウスアウタパネルと上記サイドアウタパネルとの間に
形成される空間において、手探りで上記リッドロックを
取付ける作業が不要となり、取付け作業がきわめて簡単
になる。
と上記シール部材とを一体的に組付けた状態で、サイド
アウタパネルの取付け開口穴に嵌め込み固定することが
できる。したがって、あらかじめ、リッドロックを上記
フューエルインレットボックスに組付け、上記フューエ
ルインレットボックスと一体化させたものを車体に対し
て取付けることが可能となる。このため、上記ホイール
ハウスアウタパネルと上記サイドアウタパネルとの間に
形成される空間において、手探りで上記リッドロックを
取付ける作業が不要となり、取付け作業がきわめて簡単
になる。
【0011】また、車体外側から上記フューエルインレ
ットボックス、シール部材およびリッドロックの取付け
を行うことができるため、車室内側に作業員を配する必
要がなくなり、取付け作業に必要な人員を削減できると
ともに、取付け作業性が格段に向上する。さらに、上記
シール部材のホイールハウスアウタパネル当接部分の弾
性変形のみならず、上記膨出条全体の弾性形状変化によ
ってシール構造が形成される。このため、上記サイドア
ウタパネルとホイールハウスアウタパネルとの組付け誤
差等を吸収して確実なシール構造を構成することができ
るとともに、衝突時等において上記フューエルインレッ
トボックスが変形等した場合にもシール性能を保持する
ことが可能となる。
ットボックス、シール部材およびリッドロックの取付け
を行うことができるため、車室内側に作業員を配する必
要がなくなり、取付け作業に必要な人員を削減できると
ともに、取付け作業性が格段に向上する。さらに、上記
シール部材のホイールハウスアウタパネル当接部分の弾
性変形のみならず、上記膨出条全体の弾性形状変化によ
ってシール構造が形成される。このため、上記サイドア
ウタパネルとホイールハウスアウタパネルとの組付け誤
差等を吸収して確実なシール構造を構成することができ
るとともに、衝突時等において上記フューエルインレッ
トボックスが変形等した場合にもシール性能を保持する
ことが可能となる。
【0012】
【実施例の説明】以下、本願考案に係るシール構造を、
図1および図2に基づいて具体的に説明する。図1に示
すように、本願考案が適用されるフューエルインレット
ボックス1は、ホイールハウスアウタパネル2を貫通し
て延びるフューエルインレットパイプ3の先端を臨ませ
るようにして、サイドアウタパネル4に設けた取付け開
口穴5に嵌め込み状に固定されている。上記フューエル
インレットボックス1は、樹脂で一体形成されており、
車体外側に臨む開口部周縁に形成された取付け鍔部7
と、上記サイドアウタパネル4と上記ホイールハウスア
ウタパネル2との間の空間Aを延びる方形筒状の側壁部
8と、上記フューエルインレットパイプ3が通挿される
通挿穴9を有する底壁部10とを備えて形成されてい
る。そして、フューエルインレットパイプ3の端部外周
部に設けられる鍔部3aが、上記通挿穴9の周縁部に形
成されたねじ通挿孔10bに通挿される図示しない固定
ねじによって、上記フューエルインレットボックス1に
対して固定されている。
図1および図2に基づいて具体的に説明する。図1に示
すように、本願考案が適用されるフューエルインレット
ボックス1は、ホイールハウスアウタパネル2を貫通し
て延びるフューエルインレットパイプ3の先端を臨ませ
るようにして、サイドアウタパネル4に設けた取付け開
口穴5に嵌め込み状に固定されている。上記フューエル
インレットボックス1は、樹脂で一体形成されており、
車体外側に臨む開口部周縁に形成された取付け鍔部7
と、上記サイドアウタパネル4と上記ホイールハウスア
ウタパネル2との間の空間Aを延びる方形筒状の側壁部
8と、上記フューエルインレットパイプ3が通挿される
通挿穴9を有する底壁部10とを備えて形成されてい
る。そして、フューエルインレットパイプ3の端部外周
部に設けられる鍔部3aが、上記通挿穴9の周縁部に形
成されたねじ通挿孔10bに通挿される図示しない固定
ねじによって、上記フューエルインレットボックス1に
対して固定されている。
【0013】本実施例に係るフューエルインレットボッ
クス1は、車輪を収容するホイールハウスの上部に設け
られており、ホイールハウスアウタパネル2とサイドア
ウタパネル4との間に形成される空間Aが車室内側に通
じている。このため、上記フューエルインレットボック
ス1が車両の衝突等によって変形させられた場合等に、
上記フューエルインレットパイプ3から漏れ出た燃料
が、上記空間Aを通じて車室内に流入するのを防止する
ため、上記ホイールハウスアウタパネル2と上記サイド
アウタパネル4との間に上記フューエルインレットボッ
クス1を囲むようにしてブーツ状のシール部材6が設け
られている。上記シール部材6は、弾性変形容易なゴム
で形成されており、上記フューエルインレットボックス
1の各部に対応する、シール鍔部11、側壁部12、お
よび底壁部13とを備え、上記フューエルインレットボ
ックス1の側壁部8の全周ないし底壁部10の外側に被
せるようにして装着されている。そして、上記シール鍔
部11が、上記サイドアウタパネル4の取付け開口穴周
縁の段落ち部4aに対して、上記フューエルインレット
ボックス1の取付け鍔部7と共締め状に取付けねじ14
によって挟圧固定されることにより、サイドアウタパネ
ル4との間のシール構造が形成されている。一方、シー
ル部材6の上記底壁部13は、上記ホイールハウスアウ
タパネル2に保持されるグロメットスクリュー19、お
よび、上記フューエルインレットボックス1の底壁部1
0に形成されたねじ通挿孔10aに通挿され、上記グロ
メットスクリュー19に螺合させられる取付けねじ15
によって、フューエルインレットボックス1の底壁部1
0にシール性をもって挟圧されている。
クス1は、車輪を収容するホイールハウスの上部に設け
られており、ホイールハウスアウタパネル2とサイドア
ウタパネル4との間に形成される空間Aが車室内側に通
じている。このため、上記フューエルインレットボック
ス1が車両の衝突等によって変形させられた場合等に、
上記フューエルインレットパイプ3から漏れ出た燃料
が、上記空間Aを通じて車室内に流入するのを防止する
ため、上記ホイールハウスアウタパネル2と上記サイド
アウタパネル4との間に上記フューエルインレットボッ
クス1を囲むようにしてブーツ状のシール部材6が設け
られている。上記シール部材6は、弾性変形容易なゴム
で形成されており、上記フューエルインレットボックス
1の各部に対応する、シール鍔部11、側壁部12、お
よび底壁部13とを備え、上記フューエルインレットボ
ックス1の側壁部8の全周ないし底壁部10の外側に被
せるようにして装着されている。そして、上記シール鍔
部11が、上記サイドアウタパネル4の取付け開口穴周
縁の段落ち部4aに対して、上記フューエルインレット
ボックス1の取付け鍔部7と共締め状に取付けねじ14
によって挟圧固定されることにより、サイドアウタパネ
ル4との間のシール構造が形成されている。一方、シー
ル部材6の上記底壁部13は、上記ホイールハウスアウ
タパネル2に保持されるグロメットスクリュー19、お
よび、上記フューエルインレットボックス1の底壁部1
0に形成されたねじ通挿孔10aに通挿され、上記グロ
メットスクリュー19に螺合させられる取付けねじ15
によって、フューエルインレットボックス1の底壁部1
0にシール性をもって挟圧されている。
【0014】さて、本実施例に係る上記シール部材6に
おける上記ホイールハウスアウタパネル2に対向する側
壁部12の端縁ないし底壁部13の周縁に、上記ホイー
ルハウスアウタパネル2に向かって膨出する膨出条16
が形成されている。上記膨出条16は、図1に示すよう
に、上記フューエルインレットパイプを囲むようにし
て、断面略U字状に形成されており、上記膨出条16の
外周部には、上記膨出条16の弾性形状変化を容易に行
わせるため、外周段部17が形成されている。上記シー
ル部材6は、図2に示すように、あらかじめ上記フュー
エルインレットボックス1の側壁部8の外側全周ないし
底壁部10の外側に被せるようにして装着されたのち、
上記サイドアウタパネル4に形成された取付け開口穴5
に嵌め込み状に固定される。上記フューエルインレット
ボックス1およびシール部材6を、上記取付け開口穴5
に嵌め込むと、図1に示すように、上記シール部材6の
膨出条16は、上記ホイールハウスアウタパネル2の表
面に当接させられるとともに、図1における仮想線で表
される状態から実線で表される状態に弾性変形させられ
る。上記膨出条16の上記弾性変形により、上記ホイー
ルハウスアウタパネル2とシール部材6とが密着させら
れ、シール構造が形成される。
おける上記ホイールハウスアウタパネル2に対向する側
壁部12の端縁ないし底壁部13の周縁に、上記ホイー
ルハウスアウタパネル2に向かって膨出する膨出条16
が形成されている。上記膨出条16は、図1に示すよう
に、上記フューエルインレットパイプを囲むようにし
て、断面略U字状に形成されており、上記膨出条16の
外周部には、上記膨出条16の弾性形状変化を容易に行
わせるため、外周段部17が形成されている。上記シー
ル部材6は、図2に示すように、あらかじめ上記フュー
エルインレットボックス1の側壁部8の外側全周ないし
底壁部10の外側に被せるようにして装着されたのち、
上記サイドアウタパネル4に形成された取付け開口穴5
に嵌め込み状に固定される。上記フューエルインレット
ボックス1およびシール部材6を、上記取付け開口穴5
に嵌め込むと、図1に示すように、上記シール部材6の
膨出条16は、上記ホイールハウスアウタパネル2の表
面に当接させられるとともに、図1における仮想線で表
される状態から実線で表される状態に弾性変形させられ
る。上記膨出条16の上記弾性変形により、上記ホイー
ルハウスアウタパネル2とシール部材6とが密着させら
れ、シール構造が形成される。
【0015】本願考案においては、上記膨出条16が上
記ホイールハウスアウタパネル2に当接させられて、弾
性変形させられることにより上記シール構造が形成され
るため、従来のように、ワイヤリングを用いて上記シー
ル部材6とホイールハウスアウタパネル2とを接合する
必要がなくなる。このため、上記シール部材6と上記フ
ューエルインレットボックス1とを一体化させた状態
で、上記サイドアウタパネル4に対して取付けることが
できる。したがって、シール部材6の内端縁とホイール
ハウスアウタパネル2とのシール構造を形成するため
に、ホイールハウスの内側からワイヤリングを装着する
必要がなくなり、作業性が向上するとともに、作業工数
を削減することも可能となる。
記ホイールハウスアウタパネル2に当接させられて、弾
性変形させられることにより上記シール構造が形成され
るため、従来のように、ワイヤリングを用いて上記シー
ル部材6とホイールハウスアウタパネル2とを接合する
必要がなくなる。このため、上記シール部材6と上記フ
ューエルインレットボックス1とを一体化させた状態
で、上記サイドアウタパネル4に対して取付けることが
できる。したがって、シール部材6の内端縁とホイール
ハウスアウタパネル2とのシール構造を形成するため
に、ホイールハウスの内側からワイヤリングを装着する
必要がなくなり、作業性が向上するとともに、作業工数
を削減することも可能となる。
【0016】また、上記フューエルインレットボックス
1とシール部材6とを一体化させた後に、取付け開口穴
5に嵌め込み固定することができるため、あらかじめリ
ッドロック18を上記フューエルインレットボックス1
の側壁部8に付属させた状態で組付けを行うことが可能
となる。このため、従来構造のように、上記リッドロッ
ク18を取付けるために、上記サイドアウタパネル4と
上記ホイールハウスアウタパネル2との間に形成される
空間Aにおいて、手探りで取付け作業を行う必要がなく
なり、リッドロック18の取付け作業がきわめて容易に
なる。しかも、車体外側からフューエルインレットボッ
クス1、上記シール部材6およびリッドロック18を取
付けることができるため、車体内外に作業員をそれぞれ
配する必要がなくなり、作業人員を削減できるととも
に、取付け作業性が格段に向上する。
1とシール部材6とを一体化させた後に、取付け開口穴
5に嵌め込み固定することができるため、あらかじめリ
ッドロック18を上記フューエルインレットボックス1
の側壁部8に付属させた状態で組付けを行うことが可能
となる。このため、従来構造のように、上記リッドロッ
ク18を取付けるために、上記サイドアウタパネル4と
上記ホイールハウスアウタパネル2との間に形成される
空間Aにおいて、手探りで取付け作業を行う必要がなく
なり、リッドロック18の取付け作業がきわめて容易に
なる。しかも、車体外側からフューエルインレットボッ
クス1、上記シール部材6およびリッドロック18を取
付けることができるため、車体内外に作業員をそれぞれ
配する必要がなくなり、作業人員を削減できるととも
に、取付け作業性が格段に向上する。
【0017】さらに、上記シール部材6は、図1に示す
ように、ホイールハウスアウタパネル2に対する当接部
分の弾性変形のみならず、上記膨出条16全体の弾性形
状変化によってシール構造が形成される。このため、上
記サイドアウタパネル4とホイールハウスアウタパネル
2との間の組付け誤差を吸収して確実なシール構造を構
成することができる。しかも、上記膨出条16の弾性形
状変化範囲が大きいため、衝突等によってフューエルイ
ンレットボックス1が変形した後にも、上記ホイールハ
ウスアウタパネル2に弾力をもって当接させることが可
能となり、シール性能を保持することができる。
ように、ホイールハウスアウタパネル2に対する当接部
分の弾性変形のみならず、上記膨出条16全体の弾性形
状変化によってシール構造が形成される。このため、上
記サイドアウタパネル4とホイールハウスアウタパネル
2との間の組付け誤差を吸収して確実なシール構造を構
成することができる。しかも、上記膨出条16の弾性形
状変化範囲が大きいため、衝突等によってフューエルイ
ンレットボックス1が変形した後にも、上記ホイールハ
ウスアウタパネル2に弾力をもって当接させることが可
能となり、シール性能を保持することができる。
【0018】さらにまた、上記リッドロック18を解除
操作するため、上記サイドアウタパネル4と上記ホイー
ルハウスアウタパネル2との間に形成される空間に操作
ワイヤWが通挿され、上記リッドロック18に接続され
る場合がある。本実施例においては、上記ワイヤWをサ
イドインナパネル4の取付け開口穴5から延出させて、
車体外側で接続作業を行うことが可能となるため、取付
け作業性がさらに改善される。しかも、上記操作ワイヤ
Wを設けず、リッド20に設けられる図示しないキーシ
リンダによってリッド20の開閉を行う場合において
も、上記キーシリンダに係合する係止ピン等を、上記リ
ッドロック18を取付ける取付け穴21を利用してあら
かじめ取付けることが可能となる。このため、上記係止
ピン等を、上記サイドアウタパネル4とホイールハウス
インナパネル4の間の空間Aにおいて手探りで取付ける
必要がなくなり、作業性を大幅に改善することができ
る。また、一つのフューエルインレットボックス1で、
操作ワイヤWで遠隔操作されるリッドロック18を備え
る場合、および、キーシリンダによって開閉されるピン
を備える場合に対応することができるため、フューエル
インレットボックス1の汎用性が高められ、コストダウ
ンに寄与することができる。
操作するため、上記サイドアウタパネル4と上記ホイー
ルハウスアウタパネル2との間に形成される空間に操作
ワイヤWが通挿され、上記リッドロック18に接続され
る場合がある。本実施例においては、上記ワイヤWをサ
イドインナパネル4の取付け開口穴5から延出させて、
車体外側で接続作業を行うことが可能となるため、取付
け作業性がさらに改善される。しかも、上記操作ワイヤ
Wを設けず、リッド20に設けられる図示しないキーシ
リンダによってリッド20の開閉を行う場合において
も、上記キーシリンダに係合する係止ピン等を、上記リ
ッドロック18を取付ける取付け穴21を利用してあら
かじめ取付けることが可能となる。このため、上記係止
ピン等を、上記サイドアウタパネル4とホイールハウス
インナパネル4の間の空間Aにおいて手探りで取付ける
必要がなくなり、作業性を大幅に改善することができ
る。また、一つのフューエルインレットボックス1で、
操作ワイヤWで遠隔操作されるリッドロック18を備え
る場合、および、キーシリンダによって開閉されるピン
を備える場合に対応することができるため、フューエル
インレットボックス1の汎用性が高められ、コストダウ
ンに寄与することができる。
【0019】本願考案の範囲は上述の実施例に限定され
ることはない。実施例においては、操作ワイヤWによっ
て遠隔操作されるリッドロック18を備えるフューエル
インレットボックス1に本願考案を適用したが、キーシ
リンダによって操作される係止ピンを備えるフューエル
インレットボックスに本願考案を適用することもでき
る。また、実施例においては、上記膨出条16は、断面
略U字状に形成したが、断面略V字状等他の形状を採用
することもできる。さらに、上記フューエルインレット
ボックス1の形状も実施例に限定されることはなく、円
筒状等他の形状のフューエルインレットボックスに本願
考案を適用することができる。
ることはない。実施例においては、操作ワイヤWによっ
て遠隔操作されるリッドロック18を備えるフューエル
インレットボックス1に本願考案を適用したが、キーシ
リンダによって操作される係止ピンを備えるフューエル
インレットボックスに本願考案を適用することもでき
る。また、実施例においては、上記膨出条16は、断面
略U字状に形成したが、断面略V字状等他の形状を採用
することもできる。さらに、上記フューエルインレット
ボックス1の形状も実施例に限定されることはなく、円
筒状等他の形状のフューエルインレットボックスに本願
考案を適用することができる。
【図1】本願考案に係るフューエルインレットボックス
のシール構造の断面図である。
のシール構造の断面図である。
【図2】本願考案に係るフューエルインレットボックス
およびシール部材の外観を示す分解斜視図である。
およびシール部材の外観を示す分解斜視図である。
1 フューエルインレットボックス 2 ホイールハウスアウタパネル 3 フューエルインレットパイプ 4 サイドアウタパネル 5 取付け開口穴 6 シール部材 8 側壁部 10 底壁部 16 膨出条
Claims (1)
- 【請求項1】 ホイールハウスアウタパネルを貫通して
のびるフューエルインレットパイプの先端を臨ませるよ
うにしてサイドアウタパネルの取付け開口穴に嵌め込み
固定されるフューエルインレットボックスのシール構造
であって、 上記フューエルインレットボックスの側壁部外側全周な
いし底壁部外側を覆うようにして形成されたブーツ状シ
ール部材を設け、 上記シール部材における上記ホイールハウスアウタパネ
ル対向部に、上記ホイールハウスアウタパネルに向かっ
て膨出するとともに弾性変形可能な膨出条を上記フュー
エルインレットパイプを囲むように形成し、 上記膨出条の先端部全周を上記ホイールハウスアウタパ
ネルに弾性当接させたことを特徴とする、フューエルイ
ンレットボックスのシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4496391U JP2516895Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | フューエルインレットボックスのシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4496391U JP2516895Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | フューエルインレットボックスのシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528731U JPH0528731U (ja) | 1993-04-16 |
JP2516895Y2 true JP2516895Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=12706140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4496391U Expired - Lifetime JP2516895Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | フューエルインレットボックスのシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516895Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5636566B2 (ja) * | 2011-05-16 | 2014-12-10 | トヨタ車体株式会社 | 車両のインレットボックスの取付け構造 |
JP6000064B2 (ja) * | 2012-10-30 | 2016-09-28 | ダイハツ工業株式会社 | 燃料供給部のインレットボックス取付構造 |
JP5952324B2 (ja) * | 2014-02-21 | 2016-07-13 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の充電部 |
JP6376089B2 (ja) * | 2015-09-08 | 2018-08-22 | トヨタ自動車株式会社 | フューエルインレットパイプ固定構造 |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP4496391U patent/JP2516895Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0528731U (ja) | 1993-04-16 |
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