JPS6332762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車両用バンパ装置に係り、特に、例
えばウレタンフオーム等のフオーム材を備えた車
両用バンパ装置の改良に関する。

従来、車両、例えば自動車におけるランプ装置
のうち、フロントターンシグナルランプ、バツク
アツプランプ等の一部が、バンパ内に取付けられ
ていたが、近年普及しつつあるフオーム材を備え
たバンパにおいては、外力が加わつた時にバンパ
カバーやフオーム材が撓んで、ランプ装置を破損
するため、例えば第１図或いは第２図に示される
ように、ランプ装置１を、バンパ装置２の上部或
いは下部に取付けている。

第１図および第２図における符号３はボデイ側
に連結されるバンパリーンホースメント、４はこ
のバンパリーンホースメントに被せられた合成樹
脂等の材料よりなるバンパカバー、５はこのバン
パカバー４と前記バンパリーンホースメント３の
間に配置された例えばウレタンフオームよりなる
フオーム材を、それぞれ示す。

しかしながら、前記第１図および第２図に示さ
れるように、ランプ装置１をバンパ装置２の上部
或いは下部に取付けると、車両の外観を低下させ
るのみならず、組付け作業性の低下、高速走行時
における空気抵抗の増大、等の問題点を生じる。

この考案は上記従来の問題点に鑑みてなされた
ものであつて、外力が加わつた時にランプ装置が
破壊されないようにフオーム材の車両用バンパ装
置内に取付け、これによつて組付け作業性の向
上、車両高速走行時における空気抵抗の低減、製
造コストの低減および車両外観の向上を図ること
ができるようにした車両用バンパ装置を提供する
ことを目的とする。

この考案は、ボデイ側に連結されるバンパリー
ンホースメントと、このバンパリーンホースメン
トに被せられたバンパカバーと、このバンパカバ
ーと前記バンパリーンホースメントの間に配置さ
れたフオーム材と、を有してなる車両用バンパ装
置において、前記バンパリーンホースメントの車
体外方部、前記バンパカバーおよび前記フオーム
材に前後方向の貫通孔を形成するとともに、該貫
通孔内に、ランプ装置を、その先端が前記バンパ
リーンホースメントの前記車体外方部の先端より
も車体内方に位置するように、前記バンパリーン
ホースメントの車体内方部に取付けることにより
上記目的を達成するものである。

以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。この実施例において、前記第１図および第２
図に示される従来のバンパ装置（フロントバンパ
装置）と同一または相当部分にはこれらと同一の
符号を付すことにより説明を省略するものとす
る。

この実施例は、第３図〜第６図に示されるよう
に、バンパステー６を介してボデイ側に連結され
るバンパリーンホースメント３と、このバンパリ
ーンホースメント３に被せられたバンパカバー４
と、このバンパカバー４と前記バンパリーンホー
スメント３の間に配置されたフオーム材５とを有
してなる車両用バンパ装置において、前記バンパ
リーンホースメント３の前面部（車体外方部）３
Ｂ、バンパカバー４およびフオーム材５に前後方
向の貫通孔３Ａ，４Ａおよび５Ａを整列して形成
するとともに、該貫通孔３Ａ〜５Ａ内に、ランプ
装置１を、その先端１Ａが前記バンパリーンホー
スメント３の前面部３Ｂの先端よりも車体内方に
位置するように該バンパリーンホースメント３の
後面部（車体内方部）３Ｃに取付けたものであ
る。

すなわち、前記バンパリーンホースメント３、
バンパカバー４およびフオーム材５は、バンパ装
置１２の幅方向中央部においては、第４図に示さ
れるように貫通孔が形成されていないが、ランプ
装置１の取付位置においては、第５図に拡大して
示されるように、バンパリーンホースメント３の
前面部３Ｂに貫通孔３Ａが形成されるとともに、
後面部３Ｃが後方に僅かに突出させ、また、フオ
ーム材５の貫通孔５Ａおよびバンパリーンホース
メント３の前面部３Ｂの貫通孔３Ａ内にバンパカ
バー４の一部が延在され、貫通孔４Ａを形成して
いる。

前記ランプ装置１は、その後面に取付けられた
スタツドボルト１Ｂをバンパリーンホースメント
３の後面部３Ｃにナツト７を介して締付け固定さ
れるとともに、締付け固定状態において、前記バ
ンパカバー４の貫通孔４Ａを形成する延長部４Ｂ
内に突出して、該延長部４Ｂによつてその周囲を
取り囲まれるようにされている。

前記バンパリーンホースメント３の前面部３Ｂ
の内側には、貫通孔３Ａおよびバンパカバー４の
延長部４Ｂの周囲を囲むようにして補強部材８が
一体的に溶着され、これによつて、貫通孔３Ａ部
分におけるバンパリーンホースメント３の前面部
３Ｂの変形を防止するようにしている。

この実施例において、例えば外力によつて、バ
ンパカバー４が後方に変形されても、その外力が
一定値以下の場合は、バンパリーンホースメント
３の前面部３Ｂを変形するにまで至らないので、
この前面部３Ｂよりも後方に位置されているラン
プ装置１がバンパカバー４の変形時に破損される
ことはない。

またこの実施例においては、ランプ装置１がバ
ンパリーンホースメント３の後面部３Ｃに直接ス
タツドボルト１Ｂおよびナツト７に締付け固定さ
れているので、別途に取付け部品を必要とするこ
とがなく、従つて部品点数の削減および重量軽減
を図ることができる。

なお上記実施例においては、バンパリーンホー
スメント３の貫通孔３Ａの内側にこれを取り巻く
ようにして補強部材８が取付けられ、これによつ
てバンパリーンホースメント３の前面部３Ｂが補
強されているが、これは、前面部３Ｂの強度が十
分であれば必ずしも設ける必要はない。

本考案は上記のように構成したので、フオーム
材を備えた車両用バンパ装置内にランプ装置を、
外力が加わつた時に破損されたりすることなく取
付けることができ、従つて、ランプ装置の組付け
作業性の向上、コストおよび重量の低減、車両外
観の向上、車両高速走行時における空気抵抗の低
減を図ることができるという優れた効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来のフオーム材を備え
たバンパ装置を示す断面図、第３図は本考案に係
る車両用バンパ装置の実施例を示す斜視図、第４
図は第３図の−線に沿う拡大断面図、第５図
は第３図の−線に沿う拡大断面図、第６図は
同実施例におけるランプ装置を示す背面斜視図で
ある。 １……ランプ装置、１Ａ……先端、３……バン
パリーンホースメント、３Ａ，４Ａ，５Ａ……貫
通孔、４……バンパカバー、５……フオーム材、
１２……バンパ装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボデイ側に連結されるバンパリーンホースメン
   トと、このバンパリーンホースメントに被せられ
   たバンパカバーと、このバンパカバーと前記バン
   パリーンホースメントの間に配置されたフオーム
   材と、を有してなる車両用バンパ装置において、
   前記バンパリーンホースメントの車体外方部、前
   記バンパカバーおよび前記フオーム材に前後方向
   の貫通孔を形成するとともに、該貫通孔内に、ラ
   ンプ装置を、その先端が前記バンパリーンホース
   メントの前記車体外方部の先端よりも車体内方に
   位置するように、前記バンパリーンホースメント
   の車体内方部に取付けたことを特徴とする車両用
   バンパ装置。