JPS6014249B2 - 気化バ−ナにおける燃焼促進装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、燃焼筒とその外周を覆う外筒との間にガス室
を形成し、燃焼筒内に回転気化筒を設けて、該回転気化
筒内に強制風と共に供給した燃油を燃焼筒内に霧化噴散
して生燃焼させた後、回転気化筒内で蒸発気化せしめた
気化ガスをガス室を経て燃焼筒内に噴出させて気化燃焼
させる気化バーナにおいて、燃焼筒内底部に強制風を幅
広く噴出させることにより燃焼筒内に二次空気を補給し
、もって生燃焼の促進を図って急速に気化燃焼状態へ移
行せしめると共に、気化燃焼を安定化せしめた燃焼促進
装置に関する。

さきに本出願人は、燃焼筒とその外周を覆う外筒との間
にガス室を形成し、燃焼筒内に回転気化筒を設けて、該
回転気化筒内に強制風と共に供総合した燃油を燃焼筒内
に霧化頃散して生燃焼させた後、回転気化筒内で蒸発気
化せしめた気化ガスをガス室を経て燃焼筒内に噴出させ
て気化燃焼させる気化バーナを開発し、その実施化に伴
って相当の効果を発揮せしめている。

ところで、上記気化バーナにあっては、燃焼用空気を全
て一次空気として回転気化筒内へ送り、燃油との混気ガ
スとしてガス室を経て燃焼筒内へ噴出させていたので、
送風ファンの送風量の変動の影響を受けやすく、また燃
焼節を接続した機器における燃焼室の内圧変動の影響を
大きく受けて、生燃焼が安定せず、気化燃焼への移行が
遅れたり、さらに気化燃焼時に不完全燃競による赤焔が
発生し、また火焔がリフト状態となる等の欠点があった
。

本発明は上記に鑑み、回転気化節と燃焼筒内の底壁間に
、強制風の送風室に通じる暖気室を形成し、該暖気室の
外側壁に多数の優斜贋気孔を穿設したことにより、燃焼
筒内底部に暖気室から常時旋回状の燃焼用二次空気を広
い幅に亘り補給し、もって燃焼用一次空気の供給量の変
動や燃焼筒の内圧変動による燃焼への影響を皆無ならし
めて、生燃焼の早期安定化と気化燃焼への移行を早め、
生燃焼時間の短縮と気化燃焼の安定化および完全燃焼に
より煤煙の発生を極力少くすることができる許りか、噴
出空気により燃焼筒内底部に煤が付着堆積する弊害をな
くし、併せて燃焼筒底部の過熱を防止して安全の向上を
図ることができる気化バーナにおける燃焼促進装置を提
供しようとしたものであって、以下に本発明の構成を添
附図面に示された好適な実施例について説明する。

第１図において、１は前端を開放状とした燃焼筒、２は
その外周を覆う外筒であって、燃焼筒１と外筒２との間
には前端を封止したガス室３が形成され、燃焼筒１には
ガス室３に通じる多数の暖１１孔４が穿設されている。

５は先端を閉じかつ基端を開放した回転気化筒であって
、該回転気化筒５は燃焼筒１内庭都側から挿入した回転
鞠６に被せた状態でその先端部が軸端に直結されている
。上記回転気化筒５内には、燃焼筒１の底部側に断熱材
７を介して接続された送風室８に蓮適させた送風筒９が
深く介入されており、回転気化筒５内には送風筒９との
間に濃気通路１０が形成されている。混気遼路１０と前
記ガス室３は漉気ガス通路１１により運速されている。
また、前記回転気化筒５の基端縁は外方へ鯵曲状に展開
形成した燃油飛散端縁５ａとなっており、該燃油飛散端
緑５ａに対向させて回転気化筒５に固着した燃油飛散環
状体１２との間に燃油飛散間隙１３が形成されている。
そして、上記回転気化筒５の基端側と燃焼筒１内の底壁
との間には、燃油飛散環状体１２との間に回転間隙１４
を存して頃気室１５が形成されており、該暖気室１５は
通気管１６により前記送風室８に蓮通されている。この
墳気室１５の外側壁には、多数の傾斜暖気孔１７が穿設
されており、該傾斜頃気孔１７は第２図および第３図に
示された如き小円孔状か又は第４図および第５図に示さ
れたような切起し状の開口であってもよい。また上述の
傾斜贋気孔１７を第４図および第５図のように切起し状
の関口とした時には鏡斜暖気孔１７から噴気する燃焼二
次空気はより旋回状態となる。なお第６図に示されたよ
うに多数の傾斜頃気孔１７の端緑に頃気案内片１７ａを
同一方向へ向け傾斜状態をもって付設した際には額斜頃
気孔１７より暖気する燃焼二次空気を頃気案内片１７ａ
に沿って旋回せしめ、より効果的な燃焼を達成させるこ
とが可能となる。なお、１８は給油管であって、譲給油
管１８の先端は、回転気化筒５内先端部に固着された円
錐状の燃油拡散体１９に近接対向する位置に臨ませてあ
る。

２川ま点火栓である。

次に本発明の作用について説明する。

今、回転軸６により回転気化筒５を高速回転させると同
時に、送風室８より送風筒９を経て回転気化筒５内に強
制風を送り、さらに給油管１８より燃油を供Ｖ給すれば
、該燃油拡散体１９の周面で遼心作用により回転気化筒
５内に均等に拡散され、強制風と混合されて燃油飛散間
隙１３より燃競筒１内へ噴出される。

そこで点火栓２０により点火すれば、燃焼筒１内で生燃
焼が生じる。そして生燃焼による燃焼焔により回転気化
筒５が加熱され、それが燃油の蒸発気化温度に達すると
、回転気化筒５内に供給される燃油が蒸発気化され、混
気通路１０内で強制風と混合して混気ガスとなり、混気
ガスは泥気ガス通路１１を通ってガス室３に畜気される
。ガス室３内に畜気された混気ガスは、燃焼筒１の頃焔
筒４から燃焼筒１内に一定の圧力で噴出して気化燃焼し
、以後その気化燃焼状態が維持される。回転気化筒５内
に送られる強制風は上記の如く燃焼用一次空気となるが
、一方、贋気室１５に通気管１６を経て送られる空気は
、その外側壁に穿段された多数の鏡斜頃気孔１７より幅
広く燃焼筒１内底部に常時噴出されるので、これが燃焼
用二次空気となり、燃焼筒１内における生燃焼および気
化燃焼へ移行後の気化燃焼を促進させる作用をする。

このため、たとえ送風室８から回転気化筒５内へ送風さ
れる一次送気量が変動しても、燃焼筒１内における燃焼
にはその影響がほとんど現われず、また、燃焼筒１を接
続した機器における燃焼室の内圧変動によっても燃焼筒
１内における燃焼にはその影響がほとんど現われない。
したがって、点火後に生燃焼が短時間で安定し、気化燃
焼への移行が速かに行われるので、生燃焼時間の短縮と
気化燃焼の安定化および完全燃焼による煤煙の発生を極
力少〈することができる。しかも、贋気室１５の外側壁
からの幅広い噴出空気により燃凝筒１内底部に煤が付着
堆積するのを積極的に防止でき、併せて燃焼筒１の底部
の過熱を防止し、安全の向上を図ることができる。要す
るに本発明は、燃焼筒１とその外周を覆う外筒２との間
にガス室３を形成し、燃焼筒１内に回転気化筒５を設け
て、該回転気化筒５内に強制風と共に供給した燃油を燃
焼筒１内に霧化鰭敵して生燃焼させた後、回転気化筒５
内で蒸発気化せしめた気化ガスをガス室３を経て燃焼筒
１内に噴出させて気化燃焼させる気化バーナにおいて、
回転気化筒５と燃焼筒１内の底壁間に、強制風の送風室
８に通じる頃気室１５を形成し、該膿気室１５の外側壁
に多数の懐斜頃気孔１７を穿設して燃焼筒１内に幅広く
燃焼用二次空気を旋回状に暖気させたから、燃焼筒１内
底部に向け暖気室１５より常時燃焼用二次空気を幅広く
供給し、もって燃焼用一次空気の供給量の変動や燃焼筒
１の内圧変動による燃焼への影響を皆無ならしめて、生
燃焼の早期安定化と気化燃焼への移行を早め、生燃焼時
間の短縮と気化燃焼の安定化および完全燃焼による煤煙
の発生を極力少くすることができる許りか、噴出空気に
より燃焼筒１内底部に煤が付着堆積する弊害をなくし、
併せて燃焼筒１底部の過熱を防止して安全の向上を図る
ことができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る装置の実施例を示すものであって、
第１図は一部を切欠した気化バーナの縦断側面図、第２
図は暖気室の斜視図、第３図は第２図におけるＡ−Ａ線
断面図、第４図は他例を示す暖気室の斜視図、第５図は
第４図におけるＡ′一Ａ′線断面図、第６図は暖気室の
更に他例を示す断面図である。 １・・・・・・燃焼筒、２・・・・・・外筒、３・・・
・・・ガス室、５…・・・回転気化筒、８・・・・・・
送風室、１５・…・・煩簿兜買気室、１７・・・・・・
暖気孔。 ※ｌ図 球２図 鱗３図 嫌４図 が５図 嫌６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 燃焼筒とその外周を覆う外筒との間にガス室を形成
   し、燃焼筒内に回転気化筒を設けて、該回転気化筒内に
   強制風と共に供給した燃油を燃焼筒内に霧化噴散して生
   燃焼させた後、回転気化筒内で蒸発気化せしめた気化ガ
   スをガス室を経て燃焼筒内に噴出させて気化燃焼させる
   気化バーナにおいて、回転気化筒と燃焼筒内の底壁間に
   、強制風の送風室に通じる噴気室を形成し、該噴気室の
   外側壁に多数の傾斜噴気孔を穿設して燃焼筒内に幅広く
   燃焼用二次空気を旋回状に噴気させたことを特徴とする
   気化バーナにおける燃焼促進装置。