JPS5953286B2 - ポリイミド溶液の連続調製法 - Google Patents

ポリイミド溶液の連続調製法

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JPS5953286B2
JPS5953286B2 JP10561681A JP10561681A JPS5953286B2 JP S5953286 B2 JPS5953286 B2 JP S5953286B2 JP 10561681 A JP10561681 A JP 10561681A JP 10561681 A JP10561681 A JP 10561681A JP S5953286 B2 JPS5953286 B2 JP S5953286B2
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tank
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ビフェニルテトラカルボン酸成分、ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸成分などの芳香族テトラカル
ボン酸成分と、芳香族ジアミン成分との略等モルを、フ
ェノール系溶媒と共に、長尺な筒状の重合槽または多段
重合槽に連続的に供給して、前記重合槽内を反応液が流
動している間に重合およびイミド環化させて、高粘度の
ポリイミド溶液を連続的に調製する方法に係る。
この発明の方法によれば、溶液の粘度(100℃の回転
粘度)が安定した高粘度のポリイミド溶液を連続的に製
造することができる。従来、ビフェニルテトラカルボン
酸成分、ベンゾフェノンテトラカルボン酸成分などの芳
香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分との略
等モルを、フェノール系溶媒中で重合およびイミド環化
して、均一なポリイミド溶液を製造する方法は、特公昭
46−17145号公報、特公昭47−23191号公
報、特公昭47−26878号公報および特公昭48−
26958号において、ベンゾフェノンテトラカルボン
酸成分と芳香族ジアミン成分との重合について、さらに
特開昭50−113597号公報および特開昭55−6
5227号公報において、ビフェニルテトラカルボン酸
成分と芳香族ジアミン成分との重合について、それぞ知
られていたのである。
しかしながら、前述の各公知文献には、芳香族テトラカ
ルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とを単一重合槽内で
充分に攪拌しながら重合およびイミド環化するバッチ式
の重合法で、ポリイミド溶液を製造する方法しか開示さ
れていないのであつて、そのバッチ式の重合方法では、
ポリイミドの重合度およびポリイミド溶液の回転粘度を
調節することが非常に難しく、各バッチ毎に目標とする
フ回転粘度の同じ品質のポリイミド溶液を再現性よく自
由に得ることがほとんどできないのである。
このことは、各バッチ毎に品質の異なるポリイミド溶液
しかできないことを意味し、したがつてそのようなポリ
イミド溶液を例えば製膜用のドータプ液として使用する
場合には、各バッチ毎の種々の品質のポリイミド溶液に
合わせて、ポリイミド膜の成形条件を調節する複雑な作
業が必要であり、その調整に長時間を要するための多量
のポリイミド溶液を無駄に使用しなければならず、同じ
品質のポリイミド膜を連続的に大量に製造することがで
きなかつたのである。この発明者らは、種々のポリイミ
ド成形体(例えば、フイルム、繊維、分離膜、中空糸な
ど)の製造用のドープ液として安定した品質のポリイミ
ド溶液を多量に製造する方法について鋭意研究した結果
、芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分と
を、フエノール系溶媒と共に、長尺な筒状の重合槽また
は多段重合槽に連続的に供給し、その重合槽内を反応液
が長時間で流動する間に、重合成分を高温で重合および
イミド環化して、高い回転粘度のポリイミド溶液を重合
槽から取り出すことによつて、安定した回転粘度を有す
るポリイミド溶液を連続的に調製することができること
を見出し、この発明を完成した。
すなわち、この発明は、ビフエニルテトラカルボン酸成
分、ベンゾフエノンテトラカルボン酸成分などの芳香族
テトラカルボン酸成分と芳香族ジフミン成分との略等モ
ルを、フエノール系溶媒と共に、予熱して、長尺な筒状
の重合槽または多段重合槽に連続的に供給して、その反
応液が約1〜100時間で重合槽の入口から出口まで流
動する間に、前記両モノマー成分またはそれらのオリゴ
マ一を約120〜300℃の温度で重合およびイミド環
化して、回転粘度(100℃で測定)が約200〜5万
ポイズであるポリイミド溶液を重合槽から取り出すこと
を特徴とするポリイミド溶液の連続調製法に関する。
以下、この発明の調製法について、図面も参考にして、
さらに詳しく説明する。
第1図は、この発明のポリイミド溶液の調製法に使用す
る装置の1例を示す概略フロー図である。
この発明の調製法に使用する芳香族テトラカルボン酸成
分としては、3,3″, 4,4″−ビフエニルテトラ
カルボン酸、2,3,3″,4″−ビフエニルテトラカ
ルボン酸、あるいはそれらの酸無水物、塩、または低級
アルキルエステル化物などのビフエニルテトラカルボン
酸類、あるいは、3,3″, 4,4″−ベンゾフエノ
ンテトラカルボン酸、2,3,3″,4″−ベンゾフエ
ノンテトラカルボン酸、あるいはそれらの酸無水物、塩
または低級アルキルエステル化物などのベンゾフエノン
テトラカルボン酸類、およびそれらの混合物を好適に挙
げることができる。
この発明では、芳香族テトラカルボン酸成分としては、
ビフエニノレテトラカルボン酸またはその酸二無水物が
最適である。
この発明では、芳香族テトラカルボン酸成分として、前
記ビフエニルテトラカルボン酸類またはベンゾフエノン
テトラカルボン酸類と、他の芳香族テトラカルボン酸類
、例えば、ピロメリツト酸類、2,2−ビス(3,4−
ジカルボキシフエニル)プロパン、ビス(3,4−ジカ
ルボキシフエニル)スノレホン、ビス(3,4−ジカル
ボキシフエニノレ)エーテノレ、ビス(3,4−ジカノ
レボキシフエニル)チオエーテル、ビス(3,4−ジカ
ルボキシフエニル)メタンなど、特にそれらの酸二無水
物との混合物であつてもよく、その混合物中の他の芳香
族テトラカルボン酸類の使用量比率が20モル%以下で
あることが最適である。
この発明の調製法において使用する芳香族ジアミン成分
としては、例えば、4,4″−ジアミノジフエニルエー
テル、3,3″−ジメチル−4,4″−ジアミノジフエ
ニルエーテル、3,3″−ジメトキシ−4,4′−ジア
ミノジフエニルエーテル、3,3″−ジアミノジフエニ
ルエーテル、3,4″−ジアミノジフエニルエーテルな
どのジフエニルエーテル系ジアミン、4,4″−ジアミ
ノジフエニルチオエーデル!3,3″−ジメチル−4,
4″−ジアミノジフェニルチオエーテル、3,3′−ジ
メトキシ−4,4″−ジアミノジフエニルチオエーテル
、3,3″−ジアミノジフエニルチオエーテルなどのジ
フエニルチオエーテル系ジアミン、4,4″−ジアミノ
ベンゾフエノン、3,3″−ジメチル−4,4″−ジア
ミノベンゾフエノン、3,3′−ジアミノベンゾフエノ
ンなどのベンゾフエノン系ジアミン、3,3′=ジアミ
ノジフエニルメタン、4,4″−ジアミノジフエニルメ
タン、3,3″−ジメトキシ−4,4″;ジアミノジフ
エニルメタン、3,3″−ジメチル−4,4″−ジアミ
ノジフエニルメタンなどのジフエニルメタン系ジアミン
、2,2−ビス(4−アミノフエニル)プロパン、2,
2−ビス(3−アミノフエニル)プロパンなどのビスフ
エニルフ胎パン系ジアミン、4,4″−ジアミノジフエ
ニルスルホキシド、3,3″−ジアミノジフエニルスル
ホキシドなどのジフエニルスルホキシド系ジアミン、4
,4″−ジアミノジフエニルスルホン、3,3″−ジア
ミノジフエニルスルホンなどのジフエニルスルホン系ジ
アミン、ベンチジン、3,3″−ジメチルベンチジン、
3,3″−ジメトキシベンチジン、3,3″−ジアミノ
ビフエニルなどのビフエニル系ジアミンなどを挙げるこ
とができる。
この発明では、芳香族ジアミン成分としては、特に、ビ
フエニルエーテル系ジアミン、ビフエニルチオエーテル
系ジアミン、ジフエニルメタン系ジアミン、ビフエニル
系ジアミンなどを好適に挙げることができ、さらに前記
の好適な芳香族ジアミンと、0−、m−またP−フエニ
レンジアミン、2,6−ジアミノピリジン、3,6ジア
ミノピリジン、2,5−ジアミノピリジン、3,4ジア
ミノピリジンなどのジアミノピリジン類などとの混合物
であつてもよい。
この発明の調製法において使用するフエノール系溶媒は
、融点が約100℃以下、特に好ましくは80℃以下で
あり、その沸点が常圧で300℃以下、特に好ましくは
280℃以下であるフエノール系化合物が好ましく、例
えば、フエノール、O−、m一またはP−クレゾール、
3,5−キシレノーノレ、カノレバタローノレ、チモー
ノレなどの1イ曲のフニノール、あるいはその1価のフ
エノールのベンゼン核の水素をハロゲンで置換したハロ
ゲン化フニノールを好適に挙げることができる。
特に、ハロゲン化フエノールとしては、例えば、3−ク
ロルフエノール、4−クロルフエノール、3−プロムフ
エノール、4−プロムフエノール、2−クロノレ一4−
ヒドロキシトルエン、2ークロル−5−ヒドロキシトル
エン、3−タロノト6−ヒドロキシトルエン、4−クロ
ノレ一2−ヒドロキシトルエン、2−ブロム−4−ヒド
ロキシトルエン、2−ブロム−5−ヒドロキシトルエン
、3−ブロム−6−ヒドロキシトルエン、4−ブロム−
2−ヒドロキシトルエンなどを挙げることができる。
この発明の調製法において使用する重合槽は、長尺な筒
状の重合槽または多段重合槽であるが、重合反応液が重
合槽内をその入口から出口に向つて微速で流動して進行
する際に、反応液の進行方向の前後の反応液全体が自由
にまたは容易に均一に混合しない形式の重合槽であれば
よい。
前述の重合槽としては、例えば、第1図に示すような長
尺な筒状の重合槽4を好適に挙げることができる。
その重合槽4は、その全長Lと内径Dとの比(L/D)
が、約5〜500、特に好ましくは8〜100程度であ
る空洞の管状体であることが好ましく、必要であれば、
じやま板、多孔板などが内蔵されていてもよい。その重
合槽は、第1図に示すように、垂直に設置できるもので
あつて、反応液が上から下に流動するようになつている
ことが好ましいが、反応液が水平方向、または階段式に
流動する形式の重合槽であつてもよい。前記重合槽4は
、例えば第1図に示すように、重合槽を加熱するための
熱媒Hを通すことができるジヤケツト7がその槽の周囲
に設けられていて、反応液を必要な重合温度に加熱する
ことができるようになつていることが必要である。前期
熱媒Hは、熱媒の加熱槽5でヒーター8などで必要な温
度に加熱して、第]図のように循環できるようになつて
いることが好ましい。
前記重合槽4の入口の部分には、重合槽を加熱した熱媒
Hなどで、予熱を行うことができる昇温槽3が、重合槽
4と連続して設置されており、さらに、その昇温槽3の
上には、環流冷却器9が設置されていて、反応液の脱気
が可能となつていることが適当で゛ある。
なお、前記昇温槽3は内部またはその上部に、攪拌機が
設置されていて、原料モノマーまたはそのオリゴマ一お
よびフエノール系容媒の供給および予熱の際に反応液を
均一にするために攪拌できるようになつていてもよく、
また、流れをよくするために取外されていても良い。
この発明では、筒状の重合槽は、第1図に示すように、
直管状のものである必要はなく、曲管、例えば、螺旋状
管、ジグザグ状の管であつてもよい。
さらにこの発明で使用する重合槽は、前記筒状の重合槽
ばかりでなく、複数の重合槽を連続して設けた多段重合
槽であつてもよい。この発明の方法においては、まず、
前述の芳香族テトラカルボン酸と芳香族ジアミンとの略
等モルを、フエノール系溶媒と共に、約50〜120℃
、特に60〜110℃に予熱して、前述の重合槽に連続
的に供給するのである。
前述の両モノマー成分と溶媒とを重合槽へ供給する方法
は、特に限定されるものではないが、例えば、第1図に
示すように、熱媒H″で加熱することができる溶解槽1
に、芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分
との略等モルを計量して、フエノール系溶媒と共に入れ
て、約50〜120℃、特に60〜110℃の温度で、
約0.1〜10時間、特に0.5〜5時間で、両モノマ
ー成分を溶媒に均一に溶解して、回転粘度(100℃)
が0.1〜100ボアズ、特に0.5〜50ボアズであ
る均一な溶液を調製し、その溶液を、熱媒H″″で加熱
されている二重管6,6″および輸送ポンプ2(例えば
、ギヤーポンプ、プランジヤポンプなど)によつて、昇
温槽3および重合槽4へ供給することが好ましい。
前述の均一な溶液は、両モノマー成分、あるいは両モノ
マー成分が重合反応して生成したオリゴマ一(そのオリ
ゴマ一のイミド化率が0〜95%特に5〜60%程度で
あり、そのオリゴマ一の対数粘ノ度が0.01〜1程度
である)を含有しており、それらの両モノマー成分およ
びオリゴマ一の全濃度がポリマー換算で2〜40重量%
、特に3〜30重量%程度であることが好ましい。
前述の均一な溶液は、必要であれば30℃以下特2に−
10〜20℃の低温で保存することができるが、長時間
放置すると重合反応が進み、溶液の回転粘度が増大して
しまうので、10日間以内、特に5日間以内に、使用す
ることが好ましい。
この発明では、前述のようにして両モノマー成こ分と溶
媒とを重合槽(昇温槽)へ供給することが好ましいが、
その他の方法として、例えば、芳香族テトラカルボン酸
成分をフエノール系溶媒に均一に溶解しておいて、その
溶液を予熱して重合槽(昇温槽)に供給しつつ、別に調
製した芳香族ジこアミン成分のフエノール系溶媒溶液を
予熱して重合槽または昇温槽へ供給し、約120〜30
0℃に加熱された昇温槽または重合槽内で両モノマー成
分をはじめて接触させ反応させる別々の両モノマー成分
の供給法であつてもよく、あるいは、前述の両qモノマ
ー成分を同時に溶解して得られた均一な溶液を昇温槽お
よび重合槽へ供給する方法と、前述の別々に両モノマー
成分を昇温槽または重合槽へ供給する方法とを併用して
もよい。
この発明では、第1図に示す溶解槽1から、二重管6、
輸送ポンプ2および二重管6″を経て昇温槽3へ供給す
る均一な溶液(両モノマー成分、それらのオリゴマ一を
含有する)は、50〜120℃、特に60〜110℃に
予熱されていることが好ましく、さらに、昇温槽3にお
いて、100〜250℃、特に120〜230℃に昇温
して、重合槽4へ供給することが好ましい。
よつて、第1図における昇温槽3は、重合槽4の一部と
見なすことができる。
この発明の方法においては、前述のようにして、連続的
に重合槽へ供給された反応液が、約1〜100時間、好
ましくは2〜50時間で、重合槽(または昇温槽)の入
口から重合槽の出口まで流動して進む間に、前記両モノ
マー成分またはそれらのオリゴマ一を、約120〜30
0℃、好ましくは125〜250℃の温度で重合および
イミド環化して、高分子量のポリイミドを生成させ、回
転粘度(100℃で測定)が、約200〜5万ポイズ、
好ましくは、500〜2万ポイズであるポリイミド溶液
を、重合槽の出口から連続的に取り出すのである。
この発明の方法において、反応液が、重合槽内を進む平
均線速度は、約1〜1000cm/Hr、特に、2〜1
00cm/Hr程度であることが好ましい。
この発明では、重合およびイミド環化反応を行つている
際の重合槽は、開放系であつて不活性ガスの流通できる
ものであつてもよく、あるいは、密閉系として昇圧が可
能なものであつてもよい。この発明では、反応液が重合
槽内を進行しながら重合およびイミド化反応を行つてい
る際の重合圧は、常圧〜20kg/―、特に常圧〜10
kg/―程度であることが好ましい。この発明では、重
合系を密閉系として、少量の水を添加して、重合および
イミド環化を行うこともでき、その場合には、重合を適
当な程度に抑制することができるので、適当な場合もあ
る。
この発明では、前述の重合温度、重合槽内の滞留時間(
重合時間)、反応液中の水の含有率などを調製すること
によつて、種々の回転粘度のポリイミド溶液を安定的に
製造することができる。この発明では、ポリイミド溶液
を重合槽の出口から取り出すには、第1図に示すように
取り出しポンプ2″(例えば、ギヤーポンプ、プランジ
ヤ−ポンプなど)でポリイミド溶液を抜き出すことがで
きる。この発明の調製法によつて得られたポリイミド溶
液は、そのままで、種々のポリイミド成形体例えば、フ
イルム、繊維、分離膜、中空糸など)の製造用のドープ
液として使用することができ、ポリイミド成形体の製造
用の吐出金型(Tダイ、紡糸ノズルなど)へ連続的に供
給して、それぞれのポリイミド成形体を製造することが
できるが、必要であれば、前記ポリイミド溶液を、脱泡
槽および/またはろ過槽へ連続的に送つて、ろ過・脱泡
し、ポリイミド溶液を精製して、ポリイミド成形体の製
造用ドープ液とすることもできる。
以下、この発明の実施例を示す。
実施例 1 第1図に示す装置およびフローによつて、ポリイミド溶
液を連続的に52時間製造した。
第1図において、溶解槽1は、容量500cIn3であ
り、100℃に加熱することができる熱媒H″が供給さ
れているものを使用した。
第1図において、昇温槽3は、内径90mm、長さ61
0mmである円筒管であり、熱媒Hを通すことができる
螺旋状管を内蔵しているものであり、重合槽4は、内径
50mm、長さ2000mmである空洞の円筒管であり
、その周囲には熱媒Hを通すことができるジヤケツト7
がおおつているものである。
第1図において、輸送ポンプ2、取り出しポンプ2″は
、いずれも最大能力1700CIn3/Hrのギヤーポ
ンプであつた。第1図のフローにおいて、まず、3,3
″, 4,4″−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物
17.1g/Hrl4,4″−ジアミノジフエニルエー
テル11.7g/Hr、およびパラクロルフエノール2
11g/Hrを、溶解槽1へ連続的に供給し、100℃
で2時間滞留している間に均一な溶液(100℃の回転
粘度約5ボアズ、溶液中のオリゴマ一の対数粘度平均約
0.5以下、そのオリゴマ一のイミド化率平均約40%
)を調製し、その均一な溶液を、二重管6、ギヤーポン
プ2および二重管6″を経て、約100℃の予熱温度で
、200(11n3/Hrの供給速度で、昇温槽3の上
部へ連続的に供給し、その反応液が、昇温槽3の中を約
6cm/Hrの線速度で下方に向つて進行している間に
、その反応液を138〜145℃まで昇温し、さらに、
その反応液が、重合槽4に供給され、その重合槽4の中
を、約145〜148℃の重合温度に維持され、約10
cm/Hrの線速度で下方に向つて進行している間に、
重合およびイミド環化反応が進み、重合槽4の下部から
ギヤーポンプ2″によつて、高粘度のポリイミド溶液が
取り出された。
その取り出されたポリイミド溶液の100℃の回転粘度
を第1表に示す。なお、得られたポリイミド溶液は、ポ
リマー濃度が約12重量%であり、ポリマーの対数粘度
(50℃、0.5g/100m1パラタロルフエノール
)が約2.1であり、ポリマーのイミド化率が95%以
上であつた。
実施例 2 重合温度を約130℃に変えたほかは、実施例1と同様
に実施した。
得られたポリイミド溶液は、ポリマー濃度約12重量%
であり、ポリマーの対数粘度が約1.9であり、ポリマ
ーのイミド化率が95%以上であつた。
ポリイミド溶液の回転粘度は、第1表に示す。実施例
3重合温度を約130℃に変え、第1図の昇温槽3を取
り除いた重合槽4とし(滞留時間20時間)と5したほ
かは、実施例1と同様に実施して、ポリイミド溶液を連
続的に調製した。
その結果を第1表に示す。
実施例 4 重合温度を約136℃に変え、反応液に約0.3重量・
%の水を添加したほかは、実施例3と同様に実施して、
ポリイミド溶液を調製した。
その結果を第1表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分
    との略等モルを、フェノール系溶媒と共に、予熱して、
    長尺な筒状の重合槽または多段重合槽に連続的に供給し
    て、その反応液が約1〜100時間で重合槽の入口から
    出口まで流動する間に、前記両モノマー成分またはそれ
    らのオリゴマーを約120〜300℃の温度で重合およ
    びイミド環化して、回転粘度(100℃で測定)が約2
    00〜5万ポイズであるポリイミド溶液を重合槽から取
    り出すことを特徴とするポリイミド溶液の連続調製法。
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