JPS5930745Y2 - 油圧制御レバ−のストッパ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、トラクタ等における油圧制御レバーのストッ
パー装置に関するものである。

トラクタ等の油圧制御レバ□装置では、ポジション制御
レバーとドラフト制御レバーとは択一的に使用するため
、共通の案内板に夫々の案内部を設けると共に、制御レ
バーを設定位置で規制するためのストッパーも共用する
ようにしている。

しかし、従来は案内板の一対の案内部間にストッパー用
の長孔を形成し、との長孔に沿ってストッパーの位置を
変更するようにしているため、案内板の強度が低下し、
案内板の横巾を必要以上に拡大しなければならなかった
。

本考案は、このような従来の問題点を解消するようにし
たものであって、その特徴とするところは、案内板の案
内部に沿って２本の油圧制御レバーを摺動自在に案内す
ると共に、使用される油圧制御レバーを所定位置に位置
決めするためのストッパーを案内板側に位置調整自在に
設けた油圧制御レバー装置において、案内板の下側面に
、案内部間に位置するように案内方向に沿って補強板を
設けると共に、この補強板に案内方向の長孔を形成し、
両端が各案内部側に突出するストッパーに、補強板を下
側から摺動自在に挾むようにＵ字状部を設け、このＵ字
状部に、該Ｕ字状部を補強板に締付けて固定するための
ボルトを長孔に挿通するように横方向に設けた点にある
。

以下、図示の実施例について本考案を詳述すると、第１
図乃至第３図にむいて、１はトラクタ車体テ、ミッショ
ンケースにより構成され、このトラクタ車体１の後部両
側には後車軸２に外嵌するように、ブレーキケース３を
介して後車軸ケース４が装着されている。

各後車軸ケース４の外端には最終減速装置を介して後輪
５が支持され、またその後輪５を覆うフェンダ−６は後
車軸ケース４及びステップ７の後端部外側面に夫々取付
けられている。

８は作業機昇降用の油圧装置で、トラクタ車体１の後部
に搭載されると共に、左右一対のリフトアーム９を有す
る。

１０は操縦席で、後述する支持構造を介して油圧装置８
上に取付けられている。

１１は操縦席１０の下方を覆うフロアカバーであって、
横方向に配置された前枠１２と後枠１３、及びこの両者
間を油圧装置８両側で前後に連結する縦枠１４から成る
支持枠により支持されると共に、その横方向両端部は各
フェンダ−６にボルト等で接続されている。

前枠１２はＵ字状の取付部材１５を介して油圧装置８の
前端部、後枠１３は油圧装置８の後端部に夫々取付けら
れている。

操縦席１０は前後調整自在とされた支持台１６を介して
フロアカバー１１と共に前枠１２に取付けられ、かつ支
持台１６前端の横軸１７廻りに起伏自在とされている。

１８は操縦席１０の後部を下側から受けるクッションロ
ールで、各縦枠１４側にブラケット、支軸等を介して回
動自在に枢支されている。

１９は前部カバーで、トラクタ車体１とフェンダ−６と
ステップ７とフロアカバー１１との間にできる空間をふ
さぐためのものであり、その周縁部は対応する部材に取
付けられている。

２０は後部カバーで、操縦席１０の後方を覆うように、
フロアカバー１１の後端部に連続して抜上がり状に設け
られており、この後部カバー２０の両端は各フェンダ−
６に連結されている。

２１は工具箱等の収納箱で、操縦席１０後方のデッドス
ペースを利用して、フロアカバー１１と後部カバー２０
とで形成される隅部に、両刃・・−１１，２０にまたが
って設けられており、この収納箱２１は後部カバー２０
を補強する機能をも同時に備えている。

２２は収納箱２１の開閉蓋であって、収納箱２１は勿論
のこと、その両端の間隙までをも覆うだけの長さを有し
、後部カバー２０にヒンジ２３により上下動自在に枢着
されている。

２４は上部カバーであって、収納箱２１の上刃を覆うよ
うに左右フェンダ−６間に取付けられている。

この上部カバー２４は後部カバー２０とく字状を呈すべ
く後部がり状に傾斜する傾斜部２５を有し、その下端縁
は後部力・・−２０の上端縁に接合されている。

傾制部２５はトラクタ車体１後力に装着した作業機を操
縦席１０側より容易に調整できるようにするためのもの
である。

２６はポジション制御し・・−２７はドラフト制御レバ
ーで、これら制御し・・−２６，２７は、油圧装置８の
一側に操作軸２８．２９を介して夫夫前後揺動自在に枢
支づれると共に、フロアカバー１１に形成された開口を
介して操縦席１０の側方近傍に突出せしめられている。

３０は制御し・・−２６，２７を前後方向に案内する円
弧状の案内板であって、第４図に示すように各制御レバ
ー２６．２７に対応する案内部３１．３２と、その案内
部３１ ．３２間にて下側面に装着された補強板３３と
を有し、この案内板３０は前後両端部の外側に設けられ
た取付板３４．３５を介してフェンダ−６内側面に取付
けられると共に、前端部から後方に折曲状に設けられた
取付板３６を介してフロアカバー１１と前枠１２に共線
めされており、この案内板３０はフェンダ−６の中間部
とフロアカバー１１とを橋絡する補強部材をも兼ねた構
造とされている。

案内板３０は前述の如く円弧状であり、全体的には操縦
席１０と略同高宮或いは若干高い程度に位置設定されて
いるが、その円弧の略中央部、即ちドラフト制御等に際
してドラフト制御レバー２７を特に微調整する必要があ
る微調整域は、操縦席１００着座部１０ａの側壁より若
干上方に位置せしめられており、従って、ドラフト制御
レバー２７を微調整域で微調整する際には、指を案内板
３０上に乗せた状態でレバー基部を前後方向に押圧する
と云う調整力法を取ることができる。

３７は制御レバー２６．２７を位置決めするためのスト
ッパーで、第４図及び第５図に示すように補強板３３を
摺動自在に挾むＵ字状部が設けられ長孔３８に挿通され
た蝶ボルト３９及びナツト４０により位置調整自在に固
定されている。

なお案内板３０の後端部には、ポジション制御時にドラ
フト制御レバー２７を係止しておくための係止部４１が
形成されている。

４２は変速レバーで、副変速機構及びクリーフ変速機構
を協働して変速操作啓せるためのものであって、制御レ
バー２６．２７とは反対側において、フロアカバー１１
に形成された開口を介して操縦席１０の側方近傍に突出
せしめられている。

４３は変速レバー４２を案内する変速案内板で、操縦席
１００着座部１０ａと略同程度の高官にあり、前述の案
内板３０と同様にフェンダ−６の補強部材を兼ねるよう
に取付けられている。

なお実施例では、操縦席１００着座部１０ａと案内板３
０と変速案内板４３がボンネット６間で略同程度の高さ
となるようにしているので、案内板３０は着座部１０ａ
に対して差程高位置とはなっていないが、このような位
置関係に限定されるものではない。

以上実施例に詳述したように本考案では、案内板の下側
に設けた補強板を利用してストッパーな案内固定できる
ようにしているので、従来ノ案内部間に長孔を設けたも
のに比較して強度的に犬であり、かつ案内板の横巾も小
さくできる。

また補強板及びストッパーが案内板の下側にあるが、ボ
ルトか横方向であるため、ストッパーを調整スる際の取
扱いも容易であり、その実用的価値は極めて犬である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は側断面図、第
２図は正面図、第３図は平面図、第４図は要部の拡大断
面図、第５図はストッパーの斜視図である。 １・・・トラクタ車体、６・・・フェンダ−１１０・・
・操縦席、１１・・・フロアカバー、２０・・・後部カ
バー、２６・・・ポジション制御レバー、２７・・・ド
ラフト制御レバー ３０・・・案内板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 案内板３００案内部３１ ．３２に沿って２本の油圧制
   御レバー２６ 、２７を摺動自在に案内すると共に、使
   用される油圧制御レバー２６，２γを所定位置に位置決
   めするためのストッパー３７を案内板３０側に位置調整
   自在に設けた油圧制御レバー装置において、案内板３０
   の下側面に、案内部３１．３２間に位置するように案内
   方向に沿って補強板３３を設けると共に、この補強板３
   ３に案内方向の長孔３８を形成し、両端が各案内部３１
   ．３２側に突出するストッパー３７に、補強板３３を下
   側から摺動自在に挾むようにＵ字状部を設け、このＵ字
   状部に、該Ｕ字状部を補強板３３に締付けて固定するた
   めのボルト３９を長孔３８に挿通するように横方向に設
   けたことを特徴とする油圧制御レバーのストッパー装置
   。