JPS5924930B2 - 巻き煙草の包装装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する分野〕 本発明は、巻き煙草を包装するための自動包装装置に関
する。

特に包装物の底部を折りたたむ包装装置に関する。〔従
米技術の説明〕 従来の底部折りたたみ包装装置は、糊付けしたばかりの
包装容器（ここでは主として紙その他の薄い膜材料によ
る袋状の容器をいう。

）が、その後の装置からの放出に際して、その糊付部が
開いてしまわないようにするため、包装容器全体を乾燥
させる乾燥ドラムを備えている。この種の乾燥ドラムは
一列構造のもので、巻き煙草入りの容器は頂部閉封ドラ
ムを出た後に、乾燥ドラムの小室内に単列に配列されて
挿入される。この工程で各容器が二回づつ回転しその乾
燥時間が長くなるように、１個の乾燥ドラムの小室の数
を奇数にする方法が公知である。しかし、このような装
置では、容器を単一列で移送するので包装速度が制約さ
れるとともに、乾燥ドラムは段階的な駆動により同期的
に動くため、包装速度を増加させると乾燥時間が短縮さ
れる欠点がある。

乾燥ドラム小室を加熱することも考えられるが、その構
造は複雑でコスト高になる。〔発明の目的〕本発明は、
乾燥ドラム内の包装容器の乾燥時間が長く、かつ、高速
で包装作業を実行することができる底部折りたたみ包装
装置を提供することを目白勺とする。

〔発明の特徴〕

本発明の第一の発明は、乾燥ドラムに同軸の２段の小室
ホイールを含む構造とし、包装され糊付けされた巻き煙
草はその一方の段に供給され、乾燥工程でその一方の段
から他方の段に移送され、他方の段から放出される構造
を特徴とする。

本発明の第二の発明は、上記第一の発明の構成に加えて
、一方の段にある包装された巻き煙草の包装用紙の表面
にシールを貼着する手段を含むことを特徴とする。すな
わち本発明の第一の発明は、ひとつつみ分の数の巻き煙
草を一時的に保持する筒状構造の中空心棒３０が等間隔
で配置され、その中空心棒の配置された角度に対応して
間欠的に回転駆動することができる包装ドラム２９と、
上記中空心棒の中に巻き煙草を上記数だけ供給する手段
と、上記包装ドラムに包装用紙を導入し、上記中空心棒
の中に保持された巻き煙草の周囲および底部に包装を施
す手段と、上記包装ドラムに隣接し、複数の小室４０が
等間隔に配置され、上記包装ドラムに同期して回転する
ことができる頂部閉封ドラム３８と、上記中空心棒の中
に保持された巻き煙草および包装用紙を上記小室に移送
する第一の移送手段と、この小室に移送された包装用紙
の頂部を閉封し糊付けする手段と、上記頂部閉封ドラム
に隣接し、複数の小室が等間隔で配置され、上記頂部閉
封ドラムに同期して回転することができる乾燥ドラム４
５と、上記頂部閉封ドラムの小室の内容物を上記乾燥ド
ラムの小室に移送する第二の移送手段とを備えた巻き煙
草の包装装置において、上記乾燥ドラムは、同軸構造の
２段の小室ホイール４６，４７を含み、この２段の小室
ホイールにはそれぞれ複数の小室が等間隔で配置され、
上記第二の移送手段は、上記頂部閉封ドラムの小室の内
容物をこの２段の小室ホイールの一方の小室ホイールの
小室に移送する構造であり、さらに、上記一方の小室ホ
イールの小室の内容物を他方の小室ホイールの小室に移
送する第三の移送手段と、この他方の小室ホイールの小
室の内容物を放出する手段とを備えたことを特徴とする
。

包装ドラムと頂部閉封ドラムは、間欠的な回転駆動の停
止しているタイミングに、２個の中空心棒が２個の小室
に隣接する位置に配置され、第一の移送手段は２個の中
空心棒の内容物を同時に２個の小室に移送する構造とす
ることが好ましい。

頂部閉封ドラムと乾燥ドラムは、間欠的な回転駆動の停
止しているタイミングに、それぞれ２個の小室が隣接す
る位置に配置され、第二の移送手段は２個の小室の内容
物を同時に移送する構造とすることが好ましい。〔実施
例による説明〕 次に、本発明を二つの実施例につき添付の図面を参照し
て詳細に説明する。

第１図および第２図は本発明実施例装置の構造図で、第
１図はその平面図、第２図はその断面図である。

巻き煙草１０は送りベルト１１により巻き煙草の軸上長
手方向に横向きに供給され、二個の巻き煙草ホツパ一１
２と１３中へ運ばれる。この際補助ベルト１４は二個の
巻き煙草ホツパ一１２と１３中への巻き煙草１０の配分
を助ける。巻き煙草ホツバ一１２と１３からの巻き煙草
１０はその下に配された巻き煙草シユート１５と１６へ
送られる。この巻き煙草シユート１５，１６には間隔を
おいて配置された中間壁１７が具備され、これにより各
巻き煙草シユート１５と１６中に隣接して、縦に重つた
巻き煙草１０の列が形成される。

巻き煙草１０は、同期して作動されるドラム１８によリ
ンエート１５，１６から排出される。このラム１８（第
２図参照）はフイルタ一煙草の場合はフイルタ一の端部
１９と係合する構造が好ましい。巻き煙草１９は、六個
の区分を持ち各区分が一対の小室から成る群成ドラム２
２の各小室２０と２１へラム１８により挿入される。こ
の挿入は口金２３を経由することにより、中間壁１７に
より一度分離された巻き煙草１０は再びまとめられる。
このようにして、巻き煙草群２４が小室２０と２１の中
で形成される。群成ドラム２２は段階的駆動部（図示せ
ず）により駆動される。

各段階的な駆動は２個の小室区分の回転角づつ行われる
。ドラム２２の第１回目の回転では、充填されないまま
残る小室がでるが、近年の包装機では、未充填の箇所に
包装材料の送入を防止することが容易に可能なので、こ
れは問題にはならない。第２回目の回転で、ターンテー
ブル２２は完全に充填される。群成ドラム２２の挿入位
置にある巻き煙草シユート１５側の小室２０と巻き煙草
シユート１６側の小室２１との間の小室の数は複数であ
る。

群成ドラム２２の出口側には、本実施例では六つの区分
から成る押圧ドラム２５があり、このドラムの小室２６
と２７中で巻き煙草群２４は押圧され調整される。ここ
で完全性を検査することもできるが、このための適当な
装置は図示してない。巻き煙草群２４は、ダブル・スラ
イダー２８により群成ドラム２２から押圧ドラム２５へ
移送される。この移送は、群成ドラム２２の二つの隣接
する充填ずみ小室から、これと整合された押圧ドラム２
５の隣接する二つの小室２６と２７へ軸方向に行われる
。押圧ドラム２５は同様に段階駆動部により二つの小室
区分づつ段階的に駆動される。押圧ドラム２５の出口側
には包装ドラム２９が配置されるが、押圧ドラム２５は
、軸方向に開放し、星状に、換言すれば径方向の断面で
見れば径方向に延びる包装ドラム２９の周辺に、等間隔
に配置された複数の中空心棒３０を備える。本実施例で
は中空心棒３０の数は２０個である。これは第１図に示
す平面図により理解できる。巻き煙草群２４は、押圧ド
ラム２５の隣接する二つの小室から、包装ドラム２９の
隣接する二つの中空心棒３０ａと３０ｂへ、ダブル・ス
ライダー２５ａにより同時に移送される。

対応する小室を軸方向で中空心棒３０と整合させ移送を
行うため、押圧ドラム２５の小室は対をなして配される
。対をなす小室は隣接する中空心棒３０ａと３０ｂとの
相対的な傾斜と対応して、互いに傾斜がつけられている
。群成ドラム２２の小室は、小室の隣合う対の傾斜が小
室対２６と２７の傾斜と同一であるようにして配置され
るが、これは移送上軸方向の整合が必須であることによ
る。機械の各同期的運動ごとに、包装ドラム２９は段階
的駆動部により一つの小室区分づつ段階的に駆動される
。

それにつづいてダブル・スライダー２５ａが１駆動され
、巻き煙草群２４が口金３１を通り案内される。巻き煙
草群２４の容器は、図外の折りたたみ機により、内側お
よび外側紙ウエブが貯紙スプールから引出され、所定の
長さに切断された後に適宜糊付けされ包装ドラム２９へ
送入される。

この工程は、例えば西独特許第９２００５７号明細書記
載の公知のものが利用される。各中空心棒３０の挿入開
口部と反対側の端部は、切欠部３３のついた滑動部３２
を含み、この切欠部３３により固定環状リング３４の上
を案内される。

環状リング３４は隣接する二つの心棒の位置３５まで続
き、ここには突起３７により各切欠部３３と係合するダ
ブル・スライダー３６がある。このダブル・スライダー
３６は、ラムの働きをする滑動部３２により、位置３５
にある二つの隣接する包装ずみの巻き煙草群２４を頂部
閉封ドラム３８へ移送する。本実施例では、このドラム
３８には６個の区分がある。巻き煙草群２４の押圧ドラ
ム２５から包装ドラム２９への移送は、対応する中空心
棒３０の挿入開口部と巻き煙草群２４の一端が同じ高さ
になり、他端が滑動部３２と当接するようにして行い、
折りたたみ作業中に巻き煙草群２４が容器の底部折りた
たみの支持となるよう構成される。

同様にして巻き煙草群２４が部分的に包装された巻き煙
草群として、包装ドラム２９から頂部閉封ドラム３８へ
と移行する間に、容器の底部と衝突することを防ぐこと
ができる。これにより、従来装置で必要であり、底部折
りたたみ部を開いてしまうことのある追いかけ運動を必
要としなくなる。

これに代えて、全移送工程を通じて容器の底部を確実に
保持するための随伴装置３９を使用することができるよ
うになる。随伴装置３９は、容器と移送される巻き煙草
群２４が動き始める瞬間から底部を保持する。頂部閉封
ドラム３８は、押圧ドラム２５の小室２６，２７と同様
に傾斜をつけ、一対として配置する小室４０を含み、二
つの位置３５の対応する中空心棒３０と整合して押圧ド
ラム２５と同様に駆動される。

さらに、小室４０は図外のカムにより制御されるスライ
ド５６により、軸方向案内５７の上を軸方向に滑動自在
に頂部閉封ドラム３８の上に配置されている。したがつ
て、巻き煙草群２４および容器が移動してくる二つの隣
接する小室４０が移行位置にあるとき、この二つの小室
４０は容器用材の突出長さ４１の範囲を越えて動き、一
方、随伴装置３９は容器の底部折部を確実に保持してい
る。機械が毎秒運動をするごとに、二つの小室区分の角
度で段階的に動き、二つの小室４０は位置４２に戻り、
容器は図外の公知の方法により閉封される。閉封ずみの
容器４３は、一対づつ同時にダブルスライダー４４によ
り乾燥ドラム４５へ挿入される。

乾燥ドラム４５は、一方が他方の軸上後方にくるように
配置された二つの小室ホイール４６，４７を含み、この
小室ホイール４６，４７は、頂部閉封ドラム３８中の小
室区分の数の倍数の小室区分、本実施例の場合は頂部閉
封ドラム３８の小室区分の３倍の小室区分を含む。した
がつて、二つの小室ホイールは各々６０個の整合した小
室４８を含むことになり、小室ホイール４６の小室は三
つ目の小室４８ごとに容器４３が入つていることになる
。各小室ホイール４６，４７の小室４８は２個の小室４
８により隔離されていて、頂部閉封ドラム３８の二つの
隣接小室４０とそれぞれ整合することになる。

乾燥ドラム４５は段階駆動部により二つの小室区分づつ
常に段階的に駆動され、小室４８は順次全てが充填され
る。容器４３が小室ホイール４６によりその周辺をほぼ
全周にわたり運ばれた後に、容器４３はダブル・スライ
ダー４９により小室ホイール４７の中へ移される。

この移行作業の前に、各シール５０が対応する小室４８
の前に公知の方法で運ばれ、空気吸入によりその位置に
保持される。容器４３はダブル・スライダー４９により
小室４８から移行されるとき、シール５０は容器４３を
またぐようにして容器４３の表面に糊づけされる。シー
ル５０が糊づけされた容器４３は小室ホイール４７を再
びほぼ一周した後に、ダブル・スライダー５１により小
室ホイール４７から一対づつ最終的に放出される。これ
はラム５２により、送出ベルト５３の上に移される。ダ
ブル・スライダー４９，５１はダブル・スライダー４４
の駆動部により、同時に駆動されるものであつて、ダブ
ル・スライダー４９は少なくとも常に二個の容器４３を
第１および第４の小室４８からそれぞれ放出する。

乾燥ターンテーブル４５は乾燥時間を長時間保つことが
でき小室４８を加熱する必要がなく、その上シール５０
が快調に貼付されるようにするものである。

移送は、違相状に交互に行うことが好ましい。

第３図および第４図は本発明の第二実施例構成図である
。この第二実施例は、第１図および第２図に関して詳し
く記述した例と類似しているので詳しい説明は省略する
。この例でも、一つのドラムから他のドラムに移行する
際に、空になる小室と充填される小室が軸方向に前後に
整合されるように、軸方向および径方向に喰違つて配置
されたドラム２２，２５，２９，３８，４５を備える。
第１図および第２図に示す実施例と同様にドラムは段階
的に回転される。この第二実施例では、スライド板５４
が、包装ドラム２９の下方部分の周囲で、移送ステーシ
ヨンの間をドラム２５からドラム３８へ延びている構造
に特徴がある。

押圧ドラム２５から中空心棒３０の中へ移送される巻き
煙草群２４は、ステーシヨン３０′のラムによつて中空
心棒３０の端まで滑動し、そこでスライド板５４ととも
に糊付けしたばかりの容器の底部を支持するように作用
する。中空心棒３０は径方向外側の端で軸方向に孔が穿
れているので、二つの腕３６ａを有するダブル・スライ
ダー３６が放出作業中にこの孔の中に貫通することがで
きる。このようにして、ダブル・スライダー３６を機械
の順次運動中前後左右に動かす必要はなくなり、容器が
２個同時に放出された後にも、機械の次の段階の運動中
にダブル・スライダー３６は中空心棒３０の領域から旋
回離脱して最初の位置に戻るように構成することができ
る。旋回装置は、番号３６ｂで図示する。頂部閉封ドラ
ム３８の小室４０も同様にスライド５６により軸上滑動
自在であり、包装ドラム２９から頂部閉封ドラム３８へ
の移送の間にダブル・スライダー３６と突出シート材の
長さ４１の領域から滑脱する。

二つの空気ノズル５８は小室４０のそれぞれに対応して
配置されていて、その送出空気流は容器底部に向けられ
ているので、移送の間に底部が保護され開くことが防止
される。乾燥ドラム４５を二重の列として構成したため
、乾燥を長時間行うことができるｆ）．で加熱を追加す
る必要が生ぜず、かつ包装ドラムおよび頂部閉封ドラム
からの容器の移送が二倍になるため包装速度もかなり増
加させることができる。乾燥ドラムは複数の小室を備え
、この小室区分の数は頂部閉封ドラム中の小室区分の数
の倍数である。〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、２段の乾燥ドラ
ムを経由する間に乾燥が実行されるので、包装容器の乾
燥工程の時間がながくなる効果がある。

また、ドラム相互の内容物の移送を２個同時に実行すれ
ば、包装作業を効率的に実行できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による第一の実施例装置の概略側方立面
図。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ひとつつみ分の数の巻き煙草を一時的に保持する筒
   状構造の中空心棒３０が等間隔で配置され、その中空心
   棒の配置された角度に対応して間欠的に回転駆動するこ
   とができる包装ドラム２９と、上記中空心棒の中に巻き
   煙草を上記数だけ供給する手段と、上記包装ドラムに包
   装用紙を導入し、上記中空心棒の中に保持された巻き煙
   草の周囲および底部に包装を施す手段と、上記包装ドラ
   ムに隣接し、複数の小室４０が等間隔に配置され、上記
   包装ドラムに同期して回転することができる頂部閉封ド
   ラム３８と、上記中空心棒の中に保持された巻き煙草お
   よび包装用紙を上記小室に移送する第一の移送手段と、
   この小室に移送された包装用紙の頂部を閉封し糊付けす
   る手段と、上記頂部閉封ドラムに隣接し、複数の小室が
   等間隔で配置され、上記頂部閉封ドラムに同期して回転
   することができる乾燥同期４５と、上記頂部閉封ドラム
   の小室の内容物を上記乾燥ドラムの小室に移送する第二
   の移送手段とを備えた巻き煙草の包装装置において、 上記乾燥ドラムは、同軸構造の２段の小室ホィール４６
   、４７を含み、この２段の小室ホィールにはそれぞれ複
   数の小室が等間隔で配置され、上記第二の移送手段は、
   上記頂部閉封ドラムの小室の内容物をこの２段の小室ホ
   ィールの一方の小室ホィールの小室に移送する構造であ
   り、さらに、上記一方の小室ホィールの小室の内容物を
   他方の小室ホィールの小室に移送する第三の移送手段と
   、この他方の小室ホィールの小室の内容物を放出する手
   段と、を備えたことを特徴とする巻き煙草の包装装置。 ２ 包装ドラムと頂部閉封ドラムは、間欠的な回転駆動
   の停止しているタイミングに、２個の中空心棒が２個の
   小室に隣接する位置に配置され、第一の移送手段は２個
   の中空心棒の内容物を同時に２個の小室に移送する構造
   である特許請求の範囲第１項に記載の巻き煙草の包装装
   置。 ３ 頂部閉封ドラムと乾燥ドラムは、間欠的な回転運動
   の停止しているタイミングに、それぞれ２個の小室が隣
   接する位置に配置され、第二の移送手段は２個の小室の
   内容物を同時に移送する構造である特許請求の範囲第１
   項に記載の巻き煙草の包装装置。 ４ 乾燥ドラムは、小室ホィールの位置に、その小室ホ
   ィールの小室にある内容物にシールを貼着する手段を備
   えた特許請求の範囲第１項に記載の巻き煙草の包装装置
   。