JPS5923911B2 - 長尺円筒部材又は植込みピンを自動的に水平中空電極に導入する方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 熱交換器の製造には植込みピンと称し長尺筒状部材の外
周に嵌め合いを施すということは公知である。

これらの部材は溶接装置の中空電極内に据えられたのち
に好ましくは抵抗溶接される。登用した構成方法による
と、植込みピンにはその本体よりもやや大きい径の頭部
があり、且つこの頭部は中空電極のための保持領域と電
流が流れるだけの領域とを構成している。この頭部があ
るために、植込みピンを前面から電極内に導入させなけ
ればならず、従来のこの手動操作は可成り時間をとり、
溶接電極を供給しなければならないという人的危険があ
る。それ故、本発明の目的は管体に植込みピンを抵抗溶
接させる装置の水平中空電極内に該植込みピンを自動的
に導入させる方法を提供することにある。

本発明によると、各被溶接部材は摺動体の端部で垂直位
置に導びかれ、その後、該部材は停止させられ、且つ摺
動体は上昇し、引き続いて、被溶接部材を約９０度回転
させて、それを中空電極内に導き、最後に該部材を電極
内に導入する。

本発明の他の目的は該方法を行なう装置を提供すること
にもある。本発明のその他の目的は以下の記載、請求の
範囲並びに本発明の具体例や最良と思われる原理を示し
た図面から明らかとなる。

第１図に於いて、Ａは管体で、Ｂは実質的には溶接装置
を構成する移動台である。

この移動台は水平中空電極Ｃを保持し、又該移動体は管
体Ａの軸に並設され、適宜の周期に従つて移動すること
が出来る。本発明の装置はまた移動台に載置されている
。該装置は摺動体２を装備した「振動鉢」からなつてお
り、該鉢には植込みピンが設けられ、且つ、公知手段で
植込みピンがそれらの頭部により懸垂される摺動体２に
沿つて動くのを振動により可能にしている。

かようにして、植込みピンは摺動体の端部２ａに達し、
図示されていないがそれらの進みが引込み停止部材によ
り停止する。

腕部３は電極の水平軸と摺動体の端部２ａの垂直面との
共通部に位置したピン４の回りを回動するよう載置され
る。

植込みピンの電極への詰め込みに対向する実質的水平位
置（第２図の連続線で示されている）と摺動体の端部２
ａに位置した植込みピンの嵌合に相当する実質的垂直位
置（点線で示す）間での該腕部の回転は二重作動油圧ジ
ヤツキ５でもつて確実にされる。尚該ジヤツキは移動台
Ｂに関節で接続され且つ腕部３に連結されている。腕部
３の端部には指部が設けられ、そしてこれは二つの端部
位置間の腕部の軸に従つて摺動する。

実際にはこの指部（さらに具体的には第３図に示されて
いる）は腕部に載置された適宜の摺動体で摺動するロツ
ド７の端部に固定された板部６から構成される。二重作
動油圧ジヤツキ８も腕部に固着され、その移動部材は板
部６に結合される。結局、指部は植込みピンを抑える役
目をなす握部を保持しており、具体的には第４図に示さ
れる。この握部は板部６の面に並行に、厳密には腕部３
のピボツト・ピンに並行して、互いに且つ板部に関して
摺動する２個のあご部９，１０からなる。各々のあご部
９及び１０は単一作動油圧ジヤツキ１１，１２に結合さ
れる。あご部の移動の同期は板部６に軸支し且つ各あご
部に対応溝をもつた二つの端部により協働するロツク・
レバー１３の手段で行なわれる。あご部９及び１０の両
端部は第３図に具体的に示すように植込みピン１４の周
囲を握むように適宜形状となす。

図示されないプログラマは以下に明記される如き動作を
確実に行なうために別のジヤツキの連続操作を制御する
ものである。

連続線でもつて図示されたその位置に於いて、該装置に
より植込みピン１４を電極Ｃに導入する。

ジヤツキ１２は付勢されてロツク・レバー１３を介して
あご部９を駆動するあご部１０を引つばる。握り部はそ
の時開かれる。ジヤツキ８は長手方向に供給され、且つ
該ジヤツキは板部６及びその上に位置した握り部を電極
Ｃから取り除くことが出来る。

目下腕部３のピボツトを妨げるものはなく、その結果、
実質的には垂直位置に達する。

このために、ジヤツキ５は引つ込む方向に供給される。
握り部が摺動体２の端部２ａに対し、且つそこに位置し
ている植込みピンに対し垂直であるときは、ジヤツキ１
１は動作し、しかも、あご部９，１０は共に同時に移動
し、かようにして、植込みピン上の握部は閉鎖され、同
一物を取り除く。腕部３の水平方向のひき続きの回転は
ジヤツキ５により確実に行なわれ、握部に位置した植込
みピンは摺動体の端部２ａの停止部材からはずれてから
水平電極Ｃの軸に持ち込まれる。ジヤツキ８の引込み動
作は板部６及びピボツトピンの方向に保持する握り部の
動作を制御し、中空電極Ｃ内には新しい植込みピンを嵌
め込ませる。

これによつて、上述の周期の最初まで戻され、新らたな
周期が起る。腕３、その指部並びに握部の各周期中は、
植込みピンで嵌め合された電極は管体の方向に進み、そ
の結果、植込み溶接操作が行なわれる。

明らかに、腕部３の周期のプログラム、該腕の指部、及
び握部は適当な電気機械工学技術で実現出来得る。

この種のプログラムは当業者にとつて公知であり、その
出力信号によりジヤツキ５，８，１１及び１２に対する
供給値が制御される。尚、この制御の方法については特
に説明を必要としない。ただし、これらのジヤツキには
その端部に可動接点、時限装置、安全装置等があること
を指適する。

その為、全ジヤツキの内の一つあ予め制御されたジヤツ
キの動作が終了しなければその動作は制御されない。明
らかなように、本発明は上述した具体例に限定されるも
のではなく、実際には、そのあらゆる変形形態をも包含
するものである。

特に、本発明は２以上の溶接電極を有する装置に適用出
来るので、植込みピン供給装置を各電極と関係させるこ
とが出来、又は、植込みされる管体の軸に対して移動台
の同一側面に位置する２個の電極を同時に供給すること
を確実にすることが出来る。後者の場合には、指部の端
部に２個の握部を与えることは利点であり、よつて、上
記の握部と同じ２個の該握部は腕部の面に対し２つの相
反する方向に伸びる。

本発明の実施の態様を例示すると、おおむね下記のごと
くである。

１．特許請求の範囲に記載の方法を行なう装置に於いて
、該装置は被溶接部材を供給する為に摺動体の端部の垂
直部と水平中空電極軸との共通部分に位置している水平
ピンの回りを回動させるため装置フレームに載置される
腕部と、２つの端部位置間の該腕部の回転を制御させる
少くとも１個の油圧ジヤツキと、該腕部の端部で半径方
向に摺動させるように載置し且つ該腕部と一体の少くと
も１個のＦｂＩ脚ジヤツキに連結され、それによつて伸
長及び収縮位置を占有させる指部と、該指部の端部に設
けられ、少くとも１個の油圧ジヤツキの動作で該腕回転
軸に並行に移動する２個のあご部を有する握部とからな
ることを特徴とする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の概略平面図、第２図は第１図の
矢印Ｆ１で示したところの本発明の拡大側面図、第３図
は第２図の線−の断面図、第４図は第２図の矢印からみ
た図。 尚上記に於いて、Ａ・・・・・・管体、Ｂ・・・・・・
移動台、Ｃ・・・・・・水平中空電極、１・・・・・・
振動鉢、２・・・・・・摺動体、３・・・・・・腕部、
４・・・・・・ピン、５，８・・・・・・二重作動油圧
ジヤツキ、６・・・・・・板部、７・・・・・・ロツド
、９，１０・・・・・・あご部、１１，１２・・・・・
・単一作動油圧ジヤツキ、１３・・・・・・ロツク・レ
バー，１４・・・・・・植込みピン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 管体に円筒部材又は植込みピンの抵抗溶接を可能に
   させる装置の水平中空電極に該長尺円筒部材又は該植込
   みピンを自動的に導入させる方法に於いて、該被溶接部
   材を摺動体の端部の垂直位置に導き、次いで該部材を止
   め、さらに該摺動体を上昇させ、引き続いて被溶接部材
   をほぼ９０度回転させて該中空電極軸内に導き、最後に
   、該部材を電極に導入するごとくしたことを特徴とする
   長尺円筒部材又は植込みピンを自動的に水平中空電極に
   導入する方法。 ２ 被溶接部材を供給する為に摺動体の端部の垂直部と
   水平中空電極軸との共通部分に位置している水平ピンの
   回りを回動させるため装置フレームに載置される腕部と
   、２つの端部位置間の該腕部の回転を制御させる少くと
   も１個の油圧ジャッキと、該腕部の端部で半径方向に摺
   動させるように載置し且つ該腕部と一体の少くとも１個
   の制御ジャッキに連結され、それによつて伸長及び収縮
   位置を占有させる指部と、該指部の端部に設けられ、少
   くとも１個の油圧ジャッキの動作で該腕回転軸に並行に
   移動する２個のあご部を有する握部とからなることを特
   徴とする長尺円筒部材又は植込みピンを自動的に水平中
   空電極に導入する装置。