JPS5921969B2 - ナイロン6繊維の仮撚りモデイフアイ加工方法 - Google Patents

ナイロン6繊維の仮撚りモデイフアイ加工方法

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JPS5921969B2
JPS5921969B2 JP10307675A JP10307675A JPS5921969B2 JP S5921969 B2 JPS5921969 B2 JP S5921969B2 JP 10307675 A JP10307675 A JP 10307675A JP 10307675 A JP10307675 A JP 10307675A JP S5921969 B2 JPS5921969 B2 JP S5921969B2
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nylon
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fibers
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直人 永安
富壮 樋口
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ナイロン6繊維の仮撚りモディファイ加工方
法に関するものであり、さらに詳しくは、細かい捲縮と
高い捲縮堅牢性とを有し、かつ低いトルクを示すナイロ
ン6仮撚りモディファイ加工糸を得る方法に関するもの
である。
従来、ナイロン6モディファイ加工糸は、延伸糸を仮撚
り加工して得られた仮撚り加工糸をソフトワインドチー
ズとし、このチーズをスチームセットするという回分式
仮撚りモディファイ加工法により製造されていた。
該方法によると、捲縮サイズ、その三次元捲縮構造、位
相、捲縮のランダムさ等が良好なナイロン6モディファ
イ加工糸を得ることかできる。
しかし、該モデルファイ加工糸は、トルクが残留してい
て、しかも、チーズ形態でスチームセットを受けたこと
による内外層差、端面内部開蓋があり、捲縮斑、染色斑
となって現れる。
しかも、巻き返し工程での糸さばきが悪く、製品糸の毛
羽が多い等の問題もあり、また、巻き返し工程を要する
ので極めて生産性が低く、高コストになるという欠点が
あった。
一方、ポリエステル繊維の場合さ同様に、連続仮撚りモ
ディファイ加工する方法も考えられる。
しかし、ナイロン6繊維は、ポリエステル繊維に比べ、
熱セット性か悪く、特に、モディファイ時の2次熱セッ
ト性か悪いので、仮撚りによるねじりと曲げの形態固定
効果の比率およびねじり剛性率とヤング率の比率の点か
ら、連続仮撚りモディファイする方法ではポリエステル
繊維の如く優れた嵩高性を示すナイロン6モディファイ
加工糸を得ることができなかった。
すなわち、連続仮撚りモディファイ加工法において、仮
撚り加工時の温度を通常の仮撚り温度(180℃)前後
と高めにし、細かな捲縮の熱固定を十分に行うと、発捲
、2次熱固定時に、仮撚り時にセットされた高い伸縮性
とトルクを十分に抑えることができなくなる。
このような2次熱固定の不足するモディファイ加工糸は
、解舒時に糸トルクによるスナールか発生するので、編
機の停台が頻発する。
しかも、トルクにより透口ループが変形し、編地面を悪
くシ、また遍地を斜行させてしまうし、さらに、高い伸
縮性の故に、編地表面はフェルトライクなループ目の揃
わない粗硬な編地となってしまうのであった。
また反対に、仮撚り加工温度を150℃前後と低めにし
て、2次セットが良く効くようにすると、仮撚り時の捲
縮のセットが悪く、捲縮が相くなるため、伸縮性、トル
クは2次セット時に抑えられるものの、嵩高性の無いや
せた糸になってしまう。
従って、得られるモディファイ加工糸は、編地としても
透けて、腰のないペラペラなものになってしまうのであ
った。
そこで、従来は、ナイロン6加工糸は、その高い伸縮性
を生かして主にニット製品のストレッチ分野で使用され
、一方、ポリエステル加工糸はモディファイ加工糸とし
てバルキー分野で使用されてきたのである。
ところが、ナイロン6繊維はポリエステル繊維に比べ、
吸湿性があり、ソフトタッチで耐摩耗性、抗ピル性、耐
フロースティング性、発色性、染色性に優れている吉い
う特性を有するので、バルキー性の大きいナイロン6モ
ディファイ加工糸も強く要望されてきていた。
本発明の第1の目的は、連続仮撚りモディファイ加工法
により、十分な嵩高性、低伸縮性および低トルクを有す
るナイロン6嵩高加工糸を得ることにある。
第2の目的は、このような嵩高加工糸を均一に、毛羽、
未解撚などの欠点なく生産することにあり、毛羽、捲縮
斑、染色斑の無い高品位の嵩高加工糸を得るこさにある
第3の目的は、かかる嵩高加工糸を、従来ある嵩高加工
工程より低コストで安定に、高い生産性をもって生産す
ることにある。
かかる本発明の目的は、複屈折(△n)と伸度(S%)
か、下式け) 、 (2)および(3)を同時に満足す
る範囲にあり、かつ、密度が1.133 g/cri/
、以下であるナイロン6繊維を、供給速度比(F)、仮
撚り温度(T1℃)、仮撚り係数(K)およびヒータタ
ッチ時間係数(τ1)が下式(4)、 (5) 、 (
6) 、 (力および(8)を同時に満足する条件下で
延伸同時仮撚り加工し、次いで連続して、下式(9)
、 (1,0)および(11)を同時に満足する2次セ
ット温度(T2℃)および2次セット時間係数(τ2)
で、8〜25・%の弛緩状態での発捲、熱固定をするこ
とにより達成される。
S≦104×△n+480 (1)
△n≧34X10−” (2)
40≦S≦7 s (3)
F≦150/(100+8) (4)F
≦5×△n+0.73 (5)1
00≦T1≦175 (6)K
≦32000 □ (
力0.0035≦τ1≦0.02’
(8)170≦T2≦、215
(9)T2≧T、 + 15
(1,0)0.003≦τ2(1υ すなわち、前記目的を達成するために、本発明は、前記
した式(1) 、 (2) 、 (3)で限定される複
屈折、伸度および前記した特定の密度を有するナイロン
6繊維を、仮撚りモディファイ加工用原糸として用いる
ことを主な特徴とし、さらに、前記した特定のナイロン
6繊維を用いて仮撚りモディファイ加工する際に必要な
条件〔すなわち、仮撚り加工時の供給速度比(F)、仮
撚り温度(T1℃)、仮撚り係数区)、ヒータタッチ時
間係数(τl)、および、発捲、熱固定時(モディファ
イ加工時、2次セット時)の2次セット温度(T2゜C
)、2次セット時間係数(τ2)過剰供給率〕を特定し
たことを別の特徴とするものである。
なお、この原糸の特定に用いた物性値および仮撚りモデ
ィファイ加工条件の特定に用いた数値は、次の方法によ
り測定された値である。
複屈折(△n); 日本光学■製の偏光顕微鏡にベレツクコンペンセーター
を取り付け、白色光の光源を用いる方法で求めたもので
ある。
・ 伸度(S); 20℃、6g%相対湿度の試験室に24時間、試料を放
置し、パッケージより直取りで1/30!Vd初荷重の
もとで、定速伸長型の引張り試験機(“インストロン′
”を使用)につかみ、間隔20crnで糸条をクランプ
し、引張り速度20cm/minで引張り、最高強力時
の伸び率を読むことにより求めたものであり、係で表示
する。
・ 密度; 四塩化炭素・トルエンの混合比を連続的に変えた密度勾
配液をつくり、密度勾配管法で測定したものである(柴
山化学器械製作所製の直読式密度測定装置を使用)。
・ 供給速度比(F); 仮撚り加工時における、(供給ローラ速度/引取ローラ
速度)である。
・ 仮撚り温度(TI)、もしくは2次セット温度(T
2); 仮撚り加工時もしくは2次セット時のヒーター全長の4
0%以上がその温度以上になっている温度であり、℃で
表わす。
・ 仮撚り係数(K); 最終的に得られた加工糸の正量繊度をDデニールとし、
解撚長あたりの仮撚り数をTt/mとするさ、K二J”
5XT で表わされる。
・ ヒータタッチ時間係数(τ1)もしくは2次セット
時間係数(τ2); 仮撚り加工時もしくは2次セット時の糸条のヒータタッ
チ時間(sec )を加工糸の正量繊度(デニール)で
割った値で表わす。
以下、さらに詳細に説明する。
本発明において重要なことは、細かい捲縮と低いトルク
とを有し、2次セット性の良い仮撚り加工糸を得、そし
て、連続して得られた仮撚り加工糸を低い伸長率、低い
トルク、高い嵩高度のモディファイ加工糸となるような
条件下で2次セット(すなわち、発捲、熱固定)するこ
とである。
前記した、細かい捲縮さ低いトルクとを有し、2次セッ
ト性の良い仮撚り加工糸を得るためには、式(1) 、
(2)および(3)を同時に満足する複屈折、伸度お
よび、1.133 g/crj、以下の密度を有するナ
イロン6繊維を、仮撚り加工用原糸として用いれば良い
この範囲内の原糸を用いて仮撚り加工すれば、極めて高
い捲縮性と低温での優れた仮撚りセット性を示し、かつ
、低トルクで2次セット性が良好であり、なおかつ均染
性の高い仮撚り加工糸を得ることかできるのである。
本発明の範囲よりも高い伸度の原糸を用いるならば、高
い捲縮も、低温での優れた仮撚りセット性も得ることか
できず、しかも、染色の均一性、特に染色の堅牢性か大
幅に低下する。
さらに、得られた加工糸の強度低下をもたらし、毛羽、
未解撚が増加するきいう欠点も生じる。
逆に、伸度か40%より低い場合には、加工特性を低下
させ、仮撚り加工時に糸切れ、毛羽か多発し、加工能率
を著しく低下させることになる。
また、複屈折が34X10−3未満になった場合、急速
に捲縮堅牢度が低下し、染色堅牢性が低下する。
逆に、式(1)の範囲より高い複屈折を有する原糸では
、十分な捲縮堅牢性、低温での仮撚りセット性が得られ
ず、しかも、染色時にかすり斑を生じるため不適当であ
る。
さらに本発明においては、たとえ複屈折、伸度が式(1
) 、 (2)および(3)を満足する範囲にあっても
、密度が1.133 g/antを越える原糸を使用し
た場合も、優れた捲縮堅牢度および低温での仮撚りセッ
ト性を大きく低下させ、染色均一性を大幅に低下させる
のである。
このような本発明に用いられるナイロン6繊維は、ナイ
ロン6チップを溶融し、口金より紡出し、紡出した糸条
を吸湿を抑えつつ配向を進め、かつ結晶化を抑えるごと
くする紡糸法、例えば、高速紡糸や未延伸糸を吸湿完了
前にドラフトする方法によって主に製糸される。
所望の複屈折、伸度および密度を満足させるためには、
使用するチップの粘度、紡出温度、冷却速度、引取り速
度、引取りローラ前後のドラフト率、最終ドラフトまで
の吸湿条件、ドラフト速度、製糸過程での熱処理条件な
どを、適切に選択すれば良い。
例えば、相対粘度(ηr)2.6のナイロン6チップを
265℃で溶融し、紡出後、18℃、35m/minの
横風で冷却固化され、第1引取ローラ前1.2mの位置
で10%水工水エマルジョン剤を付与し、第1引取ロー
ラと第2引取ローラさの間で5%のドラフトをかけ、引
取速度4000 m7rn i nで巻取ることにより
得られる。
本発明法においては、前述の如く特に限定されたナイロ
ン6繊維に仮撚り加工を施すものであるか、特に、前述
した各種の効果を生かすためには前記した如く特定の仮
撚り加工条件および発捲、熱固定条件をとる必要がある
まず、仮撚り加工時には、供給されるナイロン6繊維の
複屈折(△n)および伸度(S)と仮撚り加工域の引取
り速度に対する供給速度比(F)を前記した式(4)お
よび(5)を同時に満足する範囲とし、仮撚り温度(T
1)を前記した式(6)を満足する範囲とし、仮撚り係
数吋)を前記した式(7)を満足する範囲とし、かつヒ
ータタッチ時間係数(T1)を前記した式(8)を満足
する範囲とする必要かある。
供給速度比が150/(100+S)を越える場合には
、仮撚り加工糸中に特に未解撚が多発するので不適当で
ある。
さらに、未解撚発生、スタート時の糸掛け、操業性の点
から供給速度比は0.95以下とするこ吉が好ましい。
また、仮撚り加工中の毛羽、糸切れ、加工能率および加
工糸品位をさらに向上させ、最良とするためには、供給
速度比は120/(100+8)以上とするこさが好ま
しい。
さらには、染色の均一性や仮撚り加工の安定性、ひいて
は、その仮撚り加工糸の安定均一性の面からも、特に、
120/(100+S )〜150/(100+S )
、かつ0.95以下の範囲で仮撚り加工することか最も
望ましい。
また、供給速度比か(5×△n+0.73)を上まわる
範囲では、染色堅牢性の低下、染色均一性の低下および
濃染化等が生じ易くなるため、(5×へn+0.73)
以下であることが必要である。
他方、供給速度比か(5×△n+0.59)を下まわる
場合には、捲縮堅牢性か不十分さなって、本発明の目的
とする微細捲縮、低トルクの効果か不十分となる場合が
あるため、好ましくは、(5×△n+0.59)以上か
良い。
また、高い捲縮堅牢度、良好な低温仮撚りセット性を最
も十分に発現させるためには、さらに(5×△n+0.
65)以上古なるように、供給速度比を選定することが
好ましい。
また、仮撚り加工における生産性、操業性の面において
、(5×へn+0.59)〜(5×△n+0.65)の
範囲内であることが最も望ましい。
このような原糸を用いて、延伸同時仮撚り加工を行う場
合において、仮撚り係MK)は、捲縮か細かく、低トル
クで、均染性か高く、かつ2次セットの良い仮撚り加工
糸を得るためには、仮撚り係MK)を32000以下と
することが必要である。
仮撚り係数が32000を越える場合には、部分的に捲
縮斑が発生し、張力変動が犬となり、糸切れが起こり易
くなり、また、染色斑、編地斑をつくり易くなるため不
適当である。
一刀、低トルク、高捲縮を最良な値とするためには、仮
撚り係数は28000以上さらには30000以上であ
ることが望ましい。
また、仮撚り温度(T1)は前記した式(6)の範囲内
であることか必要である。
この仮撚り温度が175℃を越えるならば、2次セット
性の効果を十分に発現することかできない。
また、100°C未満では十分に細かい捲縮を与えられ
なくなるため不適当である。
さらに良好な微細クリンプとさらに高い2次セット性を
有せしめ、極めて低いトルクレベルのモディファイ加工
糸を得るためには、125≦T1≦165であることか
特に望ましい。
また、ヒータタッチ時間係数(T1)が 0.0035未満であると、加工の不安定や加工糸の捲
縮斑、染色斑を生じ易くなるので、均一なモディファイ
加工糸を生産することができない。
一方、2次セット性、生産性を良好するためには、時間
係数(T1)は0.02以下とすることか必要である。
この時間係数が大きすぎる古、仮撚りヒータ設備の長大
化および加工糸斑の原因ともなる。
特に、本発明で限定する原糸を用いる場合には、時間係
数は0.012以下とするこ吉が、さらには0.005
〜0.01とするこよかより好ましい。
このような仮撚り加工時の最適条件をさることによって
、高い捲縮性、均一性および生産性を得ることができる
のであり、かかる方法で生産された仮撚り加工糸は、極
めて低いトルク、微細捲縮を有する、2次セット性の高
い仮撚り加工糸となる。
次に、発捲、熱固定(2次セット)の工程で必要な条件
について述べる。
既述の如くして得た、高捲縮性で、低トルクの仮撚り加
工糸を弛緩熱処理(2次セット)を施すに際し、低トル
ク、低伸縮、かつ高嵩高効果を発現させるためには、+
8〜+25%の過剰供給下、前記した式(9)および0
0)の2次セット温度(T2)下、かつ、前記した式(
1υの2次セット時間係数(T2)の条件下で、発捲、
熱固定を施す必要がある。
このときの過剰供給率が+8%を下まわるならば、得ら
れるモディファイ加工糸の伸長率は過大となり、また、
捲縮サイズが粗大化するため良好なバルキー糸は得られ
ない。
一方、過5剰供給率を+25%以上とすると、得られる
モディファイ加工糸の伸長率か過大となりすぎ、捲縮が
反転ループ化し、製品編地の細面を悪くするし、また製
品チーズからの解舒性を大幅に低下させ、かつ、その後
の糸操り性をも阻害する。
特に優れたモディファイ加工糸を得るためには(すなわ
ち、極めて微細な捲縮および極めて低いトルクを有する
仮撚りモディファイ糸を得るためには)、+10%以上
の過剰供給率とすることが好ましい。
また、特に腰のある布帛を得るためには、さらに+12
%以上とすることか好ましい。
一方、特に布地面を良くするためには、+20%以下に
することが好ましい。
良好な解舒性、繰返し性、操作性をさらに良くするため
には、+18楚以下とすることが好ましい。
なお、過剰供給率を低めにとると、トルクは若干残留す
るが微細捲縮かつ低伸長のモディファイ加工糸となり、
−力、過剰供給率を高めにとると、伸長性は若干高めと
なるが反転ループの発生も比較的少なく、解舒性の良い
、極めて低トルクで、かつ極めて嵩高性の高いモディフ
ァイ加工糸を得るこ吉ができる。
かかる過剰供給率で2次セットを行うに際し、2次セッ
ト温度(T2)と2次セット時間係数(T2)は、前記
した式(9) 、 (10)および0′I)を同時に満
足する範囲とすることが必要である。
2次セット温度(T2)が170℃未満では、得られた
モディファイ加工糸か過大なトルクさ過大な伸長率を有
してしまい、編地としたときの編地風合が低下し、糸繰
り性か低下し、編成時のトラブルを多発するし、また、
織物さした場合にも同様な問題が生じる他に、織物のし
ぼ立ち等のトラブルを生じ易くなるために不適当であり
、さらに、モディファイ加工糸の残留収縮率が高くなる
とともに、後加工での張力、温湿度などの影響を受は易
くなるために不適当である。
逆に、215℃より高い温度では、大幅な強伸度の低下
が生じ、また、捲縮が相くなり、強固な反転ループか多
発する。
これは糸の解舒性を低下させるばかりでなく、染色斑、
捲縮斑などのトラブルを生じ、製品布帛の品位を著しく
低下させるために不適当である。
また、仮撚り温度(T1)と2次セット温度(T2)さ
の差△T=T2−T1は、低トルク、低伸縮かつ高嵩高
性さするためには、この温度差(△T)を15℃以上と
する必要があり、さらには25℃以上とすることが好ま
しい。
このような条件にすることによって、得られるモディフ
ァイ加工糸は、十分に低トルクでかつ十分に低伸縮性の
嵩高加工糸とするこ吉かできる。
2次セット時間係数(T2)は、生産性、走行糸条の安
定性および捲縮斑、染色斑防止のために、0.003以
下、好ましくは0.012以下とする。
この2次セット時間係数(T2)と2次セット温度(T
2)とは、次の如き範囲内とすることが好ましい。
この際、一般に、高めの捲縮伸長率、高めの嵩高性を得
たい場合には、上記した範囲内で時間係数を小さめに、
かつ温度を低めにすればよく、また、低めの捲縮伸長率
、低めの嵩高性を得たい場合には、時間係数を大きめに
、かつ温度を高めにすればよい。
以上詳述した如く、本発明法によれば、連続仮撚りモデ
ィファイ加工法により十分な嵩高性、低伸長性および低
トルクを有するナイロン6嵩高加工糸を得るこ吉ができ
るのであり、しかも、毛羽1未解撚等の欠点も、捲縮斑
、染色斑等もない極めて高い品位で、低いコストかつ安
定に、かつ高い生産性をもって生産することができるの
である。
次に、実施例をあげてさらに具体的に説明する3実施例
I T i02を0.3wt%含む相対粘度(y7 r )
2.6のナイロン6チップを265℃で溶融し、0.
3miφの吐出孔48孔より紡出後、18℃、35m/
min の横風で冷却固化させ、第1引取りローラ前1
,2mの位置で10%水工水エマルジョン剤を付与し、
第1引取ローラと第2引取ローラとの間で5%のドラフ
トをかけ、引取速度4000m/minで巻取るこさに
より、複屈折39X10−3、伸度64%、密度1.1
30g/iのナイロン6繊維を得た。
得られたナイロン6繊維を原糸として、供給速度比0.
87、仮撚り数2500 t / m (仮撚り係数2
9791)、ヒータタッチ時間0.8秒(時間係数0.
0056)および第1表に示す仮撚り温度下で、スピン
ドル仮撚りにより、引取りローラ速度100 m/m
inで仮撚り加工を行った。
仮撚り加工後の繊度は142デニール/48フイラメン
トであった。
また、比較として、上記と同じナイロン6チップを溶融
、紡出、冷却、油剤付与して巻取った後、冷延伸して巻
取るこさにより、複屈折50X10−”伸度39%、密
度1.136 g/crrtのナイロン6延伸糸を得た
該延伸糸を、供給速度比0.97とした以外は、上記と
同じ条件下で仮撚り加工して、**繊度142デニール
/48フイラメントの仮撚り加工糸とした。
得られた仮撚り加工糸の捲縮堅牢性は第1表に示したよ
うに、本発明で特定した原糸の場合の方か、はるかに大
きかった。
これら仮撚り加工糸のうち、140℃もしくは160℃
で仮撚りカロエした後、連続して、2次セット温度19
5℃、弛緩率+15%、2次セットヒータタッチ時間0
.6秒(時間係数0.004)の条件下で乾熱ヒータ上
を通すことによりナイロン6モディファイ加工糸とした
該力0工糸のトルク、伸縮性、嵩高性を測定し、また、
編地にしてその特性を評価した。
結果を第1表に示す。第1表に示すように、本発明法に
よると、捲縮堅牢性に優れた仮撚り加工糸が得られ、モ
ディファイ加工糸は、嵩高性、低伸縮性、低トルクおよ
び捲縮性に優れていた。
一方、比較の原糸を加工した物は、捲縮堅牢性、嵩高性
等で劣っていた。
実施例 2 実施例1と同じナイロン6チップを用い、紡糸条件を変
更することにより、種々の特性を有するナイロン6の繊
維を得、実施例1と同様に、仮撚り加工した。
第2表に示したように、本発明で特定した以外の物性を
有する原糸を用いた場合は、仮撚加工糸の特性が劣って
いた。
このように特性の劣る仮撚加工糸をモディファイ加工し
ても、良好なモディファイ加工糸を得ることはできなか
った。
実施例 3 実施例1と同様な紡糸方法により本発明で特定した物性
値を有するナイロン6繊維を得、仮撚加工時の供給速度
比(F′)を変更した以外は、実施例2と同様に、仮撚
加工した。
第3表に示したように、FX(1,00+8)の値が1
50を越える場合は、未解撚が生じた。
また、第4表に示したように、(F−5X△n)が0.
73を越える場合は、得られた加工糸の筒編明度か劣る
ことかられかるように、染色特性が劣っていた。
実施例 4 糸条フライメント数を24本、仮撚り加工後の繊度を7
0デニール、仮撚り加工時の温度を160°C1供給速
度比を0.86.2次セット時の温度を190℃、弛緩
率を+15%とし、仮撚り係数を変化させた以外は、実
施例1と同様な方法により製糸および仮撚りモディファ
イ加工を行つ**た。
なお、加工原糸の物性は、伸度60%、複屈折38.0
X10−3、密度1.128であった。
第5表に示したように、仮撚り係数(K)が32000
を越えると、仮撚加工時の張力変動が大きくなり、編地
斑が生じ、また、糸切れも増加した。
実施例 5 仮撚り加工時の温度(T1)を変化させた以外は実施例
1吉同様な方法により製糸および仮撚り ・モディファ
イ加工をおこなった。
第6表に示したように、T、=100〜175℃の条件
を満足すると細かい捲縮を有する良好なモディファイ加
工糸が得られた。
実施例 6 仮撚り数を3400t/mとし、仮撚り加工時のヒータ
タッチ時間係数(TAU)を変化させた以外は、実施例
4吉同様な方法により製糸および仮撚りモディファイ加
工を行った。
第7表に示したように、τ1=0.0035〜0.02
の条件を満足すると、得られた加工糸、その加工特性と
も良好であった。
実施例 7 仮撚り温度(T1)を152℃とし、仮撚り数を240
0t/mとし、2次セット温度(T2)を変化させた以
外は、実施例1と同様な方法により製糸および仮撚りモ
ディファイ加工を行った。
第8表に示したように、T2=170〜215℃の条件
を満足すると、得られた加工糸の特性は良好であった。
実施例 8 原糸さして、伸度64%、複屈折37.8X10−3、
密度1.1.29のナイロン6糸条(51フイラメント
)を用い、仮撚り温度を160°C1仮撚り数を207
0 t /IT1%供給速度比を0.85.2次セット
温度を190℃、2次セット時の弛緩率を+19%とし
、仮撚り加工後の糸条繊度を210デニール151フイ
ラメントとし、2次セット時間係数(T2)を変化させ
た以外は、実施例1と同様な方法により製糸およびモデ
ィファイ加工を行った。
第9表に示したように、T2か0.003未満では良好
な加工糸は得られなかった。
実施例 9 仮撚り数を3584t/mとし、2次セット時の弛緩率
を変化させた以外は、実施例4と同様な方法により製糸
および仮撚りモディファイ加工を行った。
第10表に示したように、弛緩率か8〜25%の条件で
良好な加工糸を得るこ吉ができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複屈折(△n)と伸度(8%)が、下式(1)。 (2)および(3)を同時に満足する範囲にあり、かつ
    、密度が1.133 g/cyrt、以下であるナイロ
    ン6繊維を、供給速度kldF)、仮撚り温度(T、°
    Q)、仮撚り係数(K)およびヒータタッチ時間係数(
    τ1)が下式(4)。 (5) 、 (6) 、 (力および(8)を同時に満
    足する条件下で延伸同時仮撚り加工し、次いで連続して
    、下式(9)。 (10)および0υを同時に満足する2次セット温度(
    T2℃)および2次セット時間係数(τ2)で、8〜2
    5%の弛緩状態での発捲、熱固定をすることを特徴とす
    るナイロン6繊維の仮撚りモディファイ加工方法。 S≦−10’ X△n + 480
    (1)△n≧34X10−3 (
    2)40≦S≦75 (3
    )F≦1. s O/(100+8 )
    (4)F≦5X△n + 0.73
    (5)100≦TI≦1.75
    (6)K≦32000
    (力0.0035≦τ1≦0.02(8) 170≦T2≦215(9) T2≧T、+1.5 (1°)0.
    003≦τ2 συ(なお、 記し
    たヒータタッチ時間係数(τ1)、2次セット時間係数
    は、各々、仮撚り加工時、2次セット時における、糸条
    のヒータタッチ時間(sec )を加工糸の正量繊度(
    デニール)で割った値である。 )
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