JPS601412B2 - ポリエステル嵩高糸およびその製造方法 - Google Patents
ポリエステル嵩高糸およびその製造方法Info
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- JPS601412B2 JPS601412B2 JP400676A JP400676A JPS601412B2 JP S601412 B2 JPS601412 B2 JP S601412B2 JP 400676 A JP400676 A JP 400676A JP 400676 A JP400676 A JP 400676A JP S601412 B2 JPS601412 B2 JP S601412B2
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- polyester
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は繊維軸方向に濃淡の染着能力差を潜在的に有し
、かつ流体乱流処理によりループや絡みが付与されたポ
リエステル嵩高糸およびその製造方法に関するものであ
る。
、かつ流体乱流処理によりループや絡みが付与されたポ
リエステル嵩高糸およびその製造方法に関するものであ
る。
繊維軸方向に濃淡の染着能力差などの微細構造差を有す
る実用的なポリエステル糸条として、本発明者らは■高
配向度ポリエステル未延伸糸の不均一延伸による太紬糸
(特開昭50−18717、特関昭50一18718)
、■前記太細糸の仮撚加工糸(特開昭50−18716
)をすでに提案している。
る実用的なポリエステル糸条として、本発明者らは■高
配向度ポリエステル未延伸糸の不均一延伸による太紬糸
(特開昭50−18717、特関昭50一18718)
、■前記太細糸の仮撚加工糸(特開昭50−18716
)をすでに提案している。
これらの大細糸や該太細糸の仮撚加工糸は、確かに高次
加工処理での劣化が少なく、染色堅牢度も良好で高次加
工上奏用性を有するものである。しかし■の太紬糸は非
高高糸であり、これから得られる織編物も非嵩高なもの
にしかなりえず、■の大細糸の仮撚加工糸は、仮撚加工
において加熱下で伸長されるため太い部分が伸ばされて
、太細に寄図する染色による濃淡差が減少しやすいなど
の欠点がある。一方流体の乱流域に糸条を供給し、ルー
プや絡みを与え嵩高糸を得ることも従来からよく知られ
た技術である。
加工処理での劣化が少なく、染色堅牢度も良好で高次加
工上奏用性を有するものである。しかし■の太紬糸は非
高高糸であり、これから得られる織編物も非嵩高なもの
にしかなりえず、■の大細糸の仮撚加工糸は、仮撚加工
において加熱下で伸長されるため太い部分が伸ばされて
、太細に寄図する染色による濃淡差が減少しやすいなど
の欠点がある。一方流体の乱流域に糸条を供給し、ルー
プや絡みを与え嵩高糸を得ることも従来からよく知られ
た技術である。
しかしこのような公知の嵩高糸から得られる織編物は、
表面に微少なループを有するため紡績糸様の風合し、と
外観を呈するものの単調な風合し・と外観に留まらざる
を得ず、消費者の多様化された要望にこたえることは困
難である。本発明者らは、ループや絡みが形成された嵩
高糸であって、微細なループの寄与による紡績糸様を呈
するにのみならず、比較的大きなループをも有し独特の
表面タッチと、染色した場合該嵩高糸の繊維軸方向の各
所において濃淡差が前記した公知の太細糸よりも顕著に
発現するポリエステル嵩高糸およびその製造方法の提供
を目的として検討を行なった結果本発明に到達したもの
である。すなわち本発明の第一の発明は、流体乱流処理
によりループや絡みが施されたポリエステル嵩高糸であ
って、該糸を構成する各単糸が繊維軸方向に直径の変化
を有しその隆の太紬比が1.2〜1.65であり、かつ
太い部分の複屈折が15〜80×10‐3で細い部分の
複屈折が90〜200×10‐3であるポリエステル嵩
高糸である。本発明になるポリエステル嵩高糸の特異点
は該糸を構成する各単糸が、■繊維軸方向に特定の太紐
比を有すること、■太い部分と細い部分の複屈折が特定
範囲の値であること、■流体乱流処理により特異なルー
プや絡みを有すること、である。
表面に微少なループを有するため紡績糸様の風合し、と
外観を呈するものの単調な風合し・と外観に留まらざる
を得ず、消費者の多様化された要望にこたえることは困
難である。本発明者らは、ループや絡みが形成された嵩
高糸であって、微細なループの寄与による紡績糸様を呈
するにのみならず、比較的大きなループをも有し独特の
表面タッチと、染色した場合該嵩高糸の繊維軸方向の各
所において濃淡差が前記した公知の太細糸よりも顕著に
発現するポリエステル嵩高糸およびその製造方法の提供
を目的として検討を行なった結果本発明に到達したもの
である。すなわち本発明の第一の発明は、流体乱流処理
によりループや絡みが施されたポリエステル嵩高糸であ
って、該糸を構成する各単糸が繊維軸方向に直径の変化
を有しその隆の太紬比が1.2〜1.65であり、かつ
太い部分の複屈折が15〜80×10‐3で細い部分の
複屈折が90〜200×10‐3であるポリエステル嵩
高糸である。本発明になるポリエステル嵩高糸の特異点
は該糸を構成する各単糸が、■繊維軸方向に特定の太紐
比を有すること、■太い部分と細い部分の複屈折が特定
範囲の値であること、■流体乱流処理により特異なルー
プや絡みを有すること、である。
すなわち、嵩高糸を構成する各単糸は繊維軸方向に直径
の変化を有しその径の太細比は1.2〜1.65が必要
である。太細比が1.2禾満では染色後の濃淡差が不鮮
明であり、1.65を越えると糸の取扱いなどの面から
多くの問題が発生し、また後述する複屈折の値との関係
からも不十分な特性のものとなる。また嵩高糸を構成す
る各単糸は、染色後の濃淡差を顕著に発現させる点から
、太い部分の複屈折が15〜80xlo‐3で細い部分
の複屈折は90〜200×lo−3とする必要がある。
さらに太い部分の複屈折が15×10‐3より小さい場
合には、染色または仕上工程などの熱処理で結晶化する
と糸がもろくなり外力によって容易に破壊をおこし実用
上の使用が難しくなる。また太い部分の複屈折が80×
10‐3より高い場合には、細い部分との複屈折差が微
少となるため本発明の目的とする鮮明な濃淡差が得られ
ない。第1図は本発明になるポリエステル嵩高糸の形状
を示す概略図であり、該糸には細い部分1と太い部分2
(黒く塗りつぶした部分)が適度に散在し、細い部分に
は通常の流体乱流処理で付与される比較的小さいループ
が形成されると共に、太い部分には比較的大きなループ
が形成され易く、また該ループの形状は第1図の如く角
を有するものとなり独特の表面タッチが発揮される。
の変化を有しその径の太細比は1.2〜1.65が必要
である。太細比が1.2禾満では染色後の濃淡差が不鮮
明であり、1.65を越えると糸の取扱いなどの面から
多くの問題が発生し、また後述する複屈折の値との関係
からも不十分な特性のものとなる。また嵩高糸を構成す
る各単糸は、染色後の濃淡差を顕著に発現させる点から
、太い部分の複屈折が15〜80xlo‐3で細い部分
の複屈折は90〜200×lo−3とする必要がある。
さらに太い部分の複屈折が15×10‐3より小さい場
合には、染色または仕上工程などの熱処理で結晶化する
と糸がもろくなり外力によって容易に破壊をおこし実用
上の使用が難しくなる。また太い部分の複屈折が80×
10‐3より高い場合には、細い部分との複屈折差が微
少となるため本発明の目的とする鮮明な濃淡差が得られ
ない。第1図は本発明になるポリエステル嵩高糸の形状
を示す概略図であり、該糸には細い部分1と太い部分2
(黒く塗りつぶした部分)が適度に散在し、細い部分に
は通常の流体乱流処理で付与される比較的小さいループ
が形成されると共に、太い部分には比較的大きなループ
が形成され易く、また該ループの形状は第1図の如く角
を有するものとなり独特の表面タッチが発揮される。
また太い部分どおし、細い音B分どおしで集り易くなっ
ており染色した場合太い部分が濃色に、細い部分が淡色
に染まり好ましい濃淡差が発現する。
ており染色した場合太い部分が濃色に、細い部分が淡色
に染まり好ましい濃淡差が発現する。
本発明の嵩高糸を構成するポリエステルは、テレフタル
酸、またはその低級アルキル誘導体(炭素数1〜4のア
ルカノ−ルのジェステル)とエチレングリコールとから
、あるいはテレフタル酸、またはその低級アルキル誘導
体とエチレングリコールおよび少なくとも1種の他成分
とから、またはビス−2−ヒドロキシエチルテレフタレ
ートまたはその低重合体から、あるいはビス−2−ヒド
ロキシェチルテレフタレートおよび少なくとも1種の他
の成分とから得られるポリエステル構成単位の少なくと
も70%がポリエチレンテレフタレートであるポリエス
テルである。
酸、またはその低級アルキル誘導体(炭素数1〜4のア
ルカノ−ルのジェステル)とエチレングリコールとから
、あるいはテレフタル酸、またはその低級アルキル誘導
体とエチレングリコールおよび少なくとも1種の他成分
とから、またはビス−2−ヒドロキシエチルテレフタレ
ートまたはその低重合体から、あるいはビス−2−ヒド
ロキシェチルテレフタレートおよび少なくとも1種の他
の成分とから得られるポリエステル構成単位の少なくと
も70%がポリエチレンテレフタレートであるポリエス
テルである。
また該ポリエステル中にはカーボンブラック、フタロシ
アニン、酸化チタン、無水ケイ酸などの顔料、リン酸、
亜リン酸、トリフェニルフオスフヱート、トリメチルフ
オスフエート、トリフエニルフオスフアイトなどのリン
化合物などが添加されていてよい。つぎに本発明の第二
の発明であるポリヱステル嵩高糸の製造方法について述
べる。すなわち、本発明のポIJェステル嵩高糸は、繊
維軸方向に直径の変化を有しその径の太細比が1.2〜
1.65であり、太い部分の複屈折が15〜80×10
‐3、細い部分の複屈折が90〜200×10‐3で、
かつU%が3〜15%、T指数が15〜80であるポリ
エステル糸条を、流体乱流処理してループや絡みを形成
させることによって得られる。流体乱流域に供給する原
糸は、流体乱流処理による嵩高加工後の染色濃淡差の効
果の発現の点から、太い部分の複屈折が15〜80×1
0‐3で、細い部分の複屈折が90〜200×10‐3
であるポリエステル太紬糸を用いる必要がある。
アニン、酸化チタン、無水ケイ酸などの顔料、リン酸、
亜リン酸、トリフェニルフオスフヱート、トリメチルフ
オスフエート、トリフエニルフオスフアイトなどのリン
化合物などが添加されていてよい。つぎに本発明の第二
の発明であるポリヱステル嵩高糸の製造方法について述
べる。すなわち、本発明のポIJェステル嵩高糸は、繊
維軸方向に直径の変化を有しその径の太細比が1.2〜
1.65であり、太い部分の複屈折が15〜80×10
‐3、細い部分の複屈折が90〜200×10‐3で、
かつU%が3〜15%、T指数が15〜80であるポリ
エステル糸条を、流体乱流処理してループや絡みを形成
させることによって得られる。流体乱流域に供給する原
糸は、流体乱流処理による嵩高加工後の染色濃淡差の効
果の発現の点から、太い部分の複屈折が15〜80×1
0‐3で、細い部分の複屈折が90〜200×10‐3
であるポリエステル太紬糸を用いる必要がある。
太い部分の複屈折が15×103未満の糸を供給糸とす
ると、得られた嵩高糸を染色や仕上工程などの熱処理で
結晶化すると糸がもろくなり実用性が低下し、一方太い
部分の複屈折が80×10‐3より大きくなると得られ
た嵩高糸の染着能力差が小さくなり、本発明の目的とす
る好ましい濃淡差が得られない。また供給源糸としては
、繊維軸方向の直径の比が1.2より小さいと得られる
嵩高糸の太細差、染色後の濃淡差が十分でなく、1.6
5より大きいと糸の取扱いなどの面から問題の出る場合
も多く、また複屈折の値との関係からも十分な特性をも
つ嵩高糸を得ることが困難であり、供給原糸の直径比は
、1.2〜1.65とする必要がある。
ると、得られた嵩高糸を染色や仕上工程などの熱処理で
結晶化すると糸がもろくなり実用性が低下し、一方太い
部分の複屈折が80×10‐3より大きくなると得られ
た嵩高糸の染着能力差が小さくなり、本発明の目的とす
る好ましい濃淡差が得られない。また供給源糸としては
、繊維軸方向の直径の比が1.2より小さいと得られる
嵩高糸の太細差、染色後の濃淡差が十分でなく、1.6
5より大きいと糸の取扱いなどの面から問題の出る場合
も多く、また複屈折の値との関係からも十分な特性をも
つ嵩高糸を得ることが困難であり、供給原糸の直径比は
、1.2〜1.65とする必要がある。
糸の太細の程度は単に直径の比や複屈折だけで表わせる
ものではなく糸の太さむら、すなわちむら曲線を描かな
いと正しい太細の状態を知ることができない。
ものではなく糸の太さむら、すなわちむら曲線を描かな
いと正しい太細の状態を知ることができない。
したがって嵩高糸の染色物が好ましい濃淡差を示すよう
になるためには、供給原糸の段階ですでに太細の分布(
繊維軸方向のピッチ)がある特定の範囲にあることが望
ましく、以下に測定法を規定する糸全体の太細の特性を
示すU%が3〜15%、T指数が15〜80であること
が必要である。すなわち供給原糸のU%が3%未満、T
指数が15未満では得られた嵩高糸の染色後の濃色部分
が少なく、U%が15%を越えT指数が80を越えると
嵩高糸の染色後の濃色部分が多いため、本発明が目的と
している嵩高糸が得られない。なお供給原糸のU%は5
〜12%、T指数は20〜70がより好ましい。第2図
は本発明で使用するポリエステル太紬糸(供給原糸)の
形態を示す概略図であり3,5,7は細い部分、4,6
は太い部分を示している。
になるためには、供給原糸の段階ですでに太細の分布(
繊維軸方向のピッチ)がある特定の範囲にあることが望
ましく、以下に測定法を規定する糸全体の太細の特性を
示すU%が3〜15%、T指数が15〜80であること
が必要である。すなわち供給原糸のU%が3%未満、T
指数が15未満では得られた嵩高糸の染色後の濃色部分
が少なく、U%が15%を越えT指数が80を越えると
嵩高糸の染色後の濃色部分が多いため、本発明が目的と
している嵩高糸が得られない。なお供給原糸のU%は5
〜12%、T指数は20〜70がより好ましい。第2図
は本発明で使用するポリエステル太紬糸(供給原糸)の
形態を示す概略図であり3,5,7は細い部分、4,6
は太い部分を示している。
なお該供給原糸を流体乱流処理により嵩高化すると、第
1図に示したような形状を有する嵩高糸となる。この場
合、供給原糸の断面形状は嵩高糸となった場合でも保持
されている。本発明の嵩高糸を得るために用いる太細を
有するポリエステル糸条は、複屈折が15〜80×10
‐3である高配向未延伸ポリエステル糸を機械的に延伸
比を変化させて延伸する方法、その他延伸条件から不完
全部分延伸糸とする方法によって製造することができる
。第3図は本発明の嵩高糸を得るための好ましい製造工
程を示す概略図である。すなわち、太細を有するポリエ
ステルマルチフィラメント糸条8を解錆張力の変動を抑
制するテンサー9を介して給糸ローラー10‘こ給糸し
、ついで談ローラー10と引取ローラー13との間で弛
緩状態で流体乱流ノズル12により流体乱流処理し、ル
ープや絡みを形成させた後ワインダー14にて巻取る。
なお流体乱流ノズルで流体乱流処理する前に、水分付与
装置11より水分を糸に付与するとループがよく絡み、
かつ糸の長さ方向のループの均一性が向上するので好ま
しい。そのほか、本発明では流体乱流処理前および/ま
たは処理後に毛羽発生装置を組合せもろい性質を有する
太い部分に毛羽を発生させること、流体乱流処理後熱処
理を行ない熱収縮率を低下させた嵩高糸とすること、な
どの手段を併用することもできる。なお、本発明でいう
ポリエステル太紬糸(供給原糸)および嵩高糸の径の比
とはあくまでも直径における比であり、ある程度の変動
をもっている場合は10〜20カ所測定した平均値を用
いて計算した値である。
1図に示したような形状を有する嵩高糸となる。この場
合、供給原糸の断面形状は嵩高糸となった場合でも保持
されている。本発明の嵩高糸を得るために用いる太細を
有するポリエステル糸条は、複屈折が15〜80×10
‐3である高配向未延伸ポリエステル糸を機械的に延伸
比を変化させて延伸する方法、その他延伸条件から不完
全部分延伸糸とする方法によって製造することができる
。第3図は本発明の嵩高糸を得るための好ましい製造工
程を示す概略図である。すなわち、太細を有するポリエ
ステルマルチフィラメント糸条8を解錆張力の変動を抑
制するテンサー9を介して給糸ローラー10‘こ給糸し
、ついで談ローラー10と引取ローラー13との間で弛
緩状態で流体乱流ノズル12により流体乱流処理し、ル
ープや絡みを形成させた後ワインダー14にて巻取る。
なお流体乱流ノズルで流体乱流処理する前に、水分付与
装置11より水分を糸に付与するとループがよく絡み、
かつ糸の長さ方向のループの均一性が向上するので好ま
しい。そのほか、本発明では流体乱流処理前および/ま
たは処理後に毛羽発生装置を組合せもろい性質を有する
太い部分に毛羽を発生させること、流体乱流処理後熱処
理を行ない熱収縮率を低下させた嵩高糸とすること、な
どの手段を併用することもできる。なお、本発明でいう
ポリエステル太紬糸(供給原糸)および嵩高糸の径の比
とはあくまでも直径における比であり、ある程度の変動
をもっている場合は10〜20カ所測定した平均値を用
いて計算した値である。
また本発明のポリエステル嵩高糸は丸形のほか異形断面
形態の糸、ケン縮発現能を有する糸などその全てを包含
するものである。
形態の糸、ケン縮発現能を有する糸などその全てを包含
するものである。
以下に実施例をあげて本発明を詳述するが、嵩高糸およ
び供給原糸の各特性は以下に述べる方法に従って求めた
値である。
び供給原糸の各特性は以下に述べる方法に従って求めた
値である。
(U%の測定方法)
測定器としては市販のUSter EvennessT
ester(計測器工業株式会社製)を使用する。
ester(計測器工業株式会社製)を使用する。
糸のトータルデニールによって使用する測定用スロット
を選択し、糸遠を4の/minとし仮撚り機で約150
比pmの回転を与えて仮撚りしつつノルマルテストにて
測定する。ウスターむら曲線はチャート速度25cの/
minで第4図に示したように中央の0%ベースライン
A上に最も細い部分を示すむら曲線がのるように描かせ
る。U%は付属のインテグレーターで3分間の糸むらと
して値を読みとる。U%は3分間の測定を1回として少
なくとも5回同じ付近(測定済の糸は再測定せず約10
0m以内を5回測定するという意味である)を測定し、
さらに全く異なる部分、たとえば2.5k9巻きであれ
ば均等に分割した少なくとも3ヵ所、少なくとも計15
回の測定を行なって平均値をとることによって求める。
(T指数の測定法) U%を100%レンジで測定してチャートに糸むら曲線
を描かせ、その糸長8のに相当する部分について第5図
に示したように0%ベースラインAから太い部分の面積
を求める。
を選択し、糸遠を4の/minとし仮撚り機で約150
比pmの回転を与えて仮撚りしつつノルマルテストにて
測定する。ウスターむら曲線はチャート速度25cの/
minで第4図に示したように中央の0%ベースライン
A上に最も細い部分を示すむら曲線がのるように描かせ
る。U%は付属のインテグレーターで3分間の糸むらと
して値を読みとる。U%は3分間の測定を1回として少
なくとも5回同じ付近(測定済の糸は再測定せず約10
0m以内を5回測定するという意味である)を測定し、
さらに全く異なる部分、たとえば2.5k9巻きであれ
ば均等に分割した少なくとも3ヵ所、少なくとも計15
回の測定を行なって平均値をとることによって求める。
(T指数の測定法) U%を100%レンジで測定してチャートに糸むら曲線
を描かせ、その糸長8のに相当する部分について第5図
に示したように0%ベースラインAから太い部分の面積
を求める。
T指数1とはこの面積が0.333cそであるものを言
う。(複屈折の測定法)通常の偏光顕微鏡を用いた方法
にて測定した値である。
う。(複屈折の測定法)通常の偏光顕微鏡を用いた方法
にて測定した値である。
実施例 1複屈折が41×10‐3である72フィラメ
ントからなるポリエチレンテレフタレート禾延伸糸を各
々の延伸倍率で不均一延伸し、第1表に示す特性値を有
する供給源糸を得た。
ントからなるポリエチレンテレフタレート禾延伸糸を各
々の延伸倍率で不均一延伸し、第1表に示す特性値を有
する供給源糸を得た。
次に該供給糸の各々を第3図に示す装置の給糸ローラー
101こ200肌/minで供給した後、水分付与装置
11で5机上/mjnの水を通過する糸に付与した。
101こ200肌/minで供給した後、水分付与装置
11で5机上/mjnの水を通過する糸に付与した。
ついで流体乱流ノズル12(USP−3545057で
示されたノズル)へ送り込みエアー圧力5kg/c虎、
エアー流量7Nで/hrの圧空により流体乱流処理し、
引取ローラー13の表面速度を160m/minとし2
0夕の巻取り張力でワインダー9に嵩高糸を巻上げた。
得られた各々の嵩高糸を織物にし、不均一染色しやすい
染料で染色した結果は第1表に併記したとおりである。
示されたノズル)へ送り込みエアー圧力5kg/c虎、
エアー流量7Nで/hrの圧空により流体乱流処理し、
引取ローラー13の表面速度を160m/minとし2
0夕の巻取り張力でワインダー9に嵩高糸を巻上げた。
得られた各々の嵩高糸を織物にし、不均一染色しやすい
染料で染色した結果は第1表に併記したとおりである。
第1表から明らかなように本発明になる実験No.2,
3,4は本発明が目的としている良好な濃淡差を有する
ものが得られた。これに対し本発明の効果を明確にする
比較例である実験No.1では供給原糸のU%およびT
指数が本発明で規定した下限を下まわるため濃淡差がほ
とんど目立たないものであった。また同比較例の実験N
o.5においては、供給原糸U%、T指数が本発明で規
定した上限をこえるため濃淡部が強く発現し好ましい濃
淡差のものが得られなかった。
3,4は本発明が目的としている良好な濃淡差を有する
ものが得られた。これに対し本発明の効果を明確にする
比較例である実験No.1では供給原糸のU%およびT
指数が本発明で規定した下限を下まわるため濃淡差がほ
とんど目立たないものであった。また同比較例の実験N
o.5においては、供給原糸U%、T指数が本発明で規
定した上限をこえるため濃淡部が強く発現し好ましい濃
淡差のものが得られなかった。
第1図は本発明になるポリエステル嵩高糸の形状を示す
概略図、第2図は流体乱流処理に供給するポリエステル
大細糸の形状を示す概略図、第3図は本発明になるポリ
エステル嵩高糸を得るための好ましい工程を示す概略図
、第4図は糸の太細の変化を示すウスターむらチャート
、第5図は同じく糸の太細の変化を示すT−指数チャー
トである。 1:嵩高糸の太い部分、2:嵩高糸の細い部分、3,5
,7:ポリエステル太細糸の細い部分、4,6:ポリエ
ステル大細糸の太い部分、8:ポリエステル大細糸(供
給原糸)、9:テンサー、10:給糸ローフー、11:
水分付与装置、12:流体乱流ノズル、13:引取りロ
ーフー、14:ワインダー。 第1図 第2図 第ろ図 第4図 第5図
概略図、第2図は流体乱流処理に供給するポリエステル
大細糸の形状を示す概略図、第3図は本発明になるポリ
エステル嵩高糸を得るための好ましい工程を示す概略図
、第4図は糸の太細の変化を示すウスターむらチャート
、第5図は同じく糸の太細の変化を示すT−指数チャー
トである。 1:嵩高糸の太い部分、2:嵩高糸の細い部分、3,5
,7:ポリエステル太細糸の細い部分、4,6:ポリエ
ステル大細糸の太い部分、8:ポリエステル大細糸(供
給原糸)、9:テンサー、10:給糸ローフー、11:
水分付与装置、12:流体乱流ノズル、13:引取りロ
ーフー、14:ワインダー。 第1図 第2図 第ろ図 第4図 第5図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 流体乱流処理によりループや絡みが施されたポリエ
ステル崇高糸であって、該糸を構成する各単糸が繊維軸
方向に直径の変化を有しその径の太細比が1.2〜1.
65であり、かつ太い部分の複屈折が15〜80×10
^−^3で細い部分の複屈折が90〜200×10^−
^3であることを特徴とするポリエステル嵩高糸。 2 繊維軸方向に直径の変化を有しその径の太細比が1
.2〜1.65であり、太い部分の複屈折が15〜80
×10^−^3、細い部分の複屈折が90〜200×1
0^−^3で、かつU%が3〜15%、T指数が15〜
80であるポリエステル糸条を流体乱流処理してループ
や絡みを形成させることを特徴とするポリエステル嵩高
糸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP400676A JPS601412B2 (ja) | 1976-01-19 | 1976-01-19 | ポリエステル嵩高糸およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP400676A JPS601412B2 (ja) | 1976-01-19 | 1976-01-19 | ポリエステル嵩高糸およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5288625A JPS5288625A (en) | 1977-07-25 |
JPS601412B2 true JPS601412B2 (ja) | 1985-01-14 |
Family
ID=11572885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP400676A Expired JPS601412B2 (ja) | 1976-01-19 | 1976-01-19 | ポリエステル嵩高糸およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS601412B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01156533A (ja) * | 1987-12-09 | 1989-06-20 | Unitika Ltd | ポリエステル仮撚捲縮糸 |
JPH01321935A (ja) * | 1988-06-20 | 1989-12-27 | Unitika Ltd | 糸斑調捲縮加工糸 |
JPH02154020A (ja) * | 1988-11-29 | 1990-06-13 | Kuraray Co Ltd | 小突出部を有する延伸糸及びその製造方法 |
JPH02154019A (ja) * | 1988-11-29 | 1990-06-13 | Kuraray Co Ltd | 小突出部を有するポリエステル糸条 |
-
1976
- 1976-01-19 JP JP400676A patent/JPS601412B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5288625A (en) | 1977-07-25 |
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