JPH05272019A - カバリング弾性糸の製造法 - Google Patents

カバリング弾性糸の製造法

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JPH05272019A
JPH05272019A JP9711092A JP9711092A JPH05272019A JP H05272019 A JPH05272019 A JP H05272019A JP 9711092 A JP9711092 A JP 9711092A JP 9711092 A JP9711092 A JP 9711092A JP H05272019 A JPH05272019 A JP H05272019A
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JP
Japan
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yarn
elastic yarn
covering
drawn
elastic
Prior art date
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Pending
Application number
JP9711092A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Morii
浩之 森井
Yoshihisa Danmoto
佳久 段本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スナール数が少なく、編地品位が良好で、レ
ッグ部収縮率も少ないカバリング弾性糸の製造法を提供
する。 【構成】 弾性糸のまわりに、伸度、複屈折率が特定の
POYのポリアミド繊維マルチフィラメント糸を巻き付
けた後1.1〜1.5倍で延伸する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン糸などの
弾性糸のまわりにポリアミド繊維マルチフィラメント糸
を巻きつけてなるカバリング弾性糸の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン糸等の弾性糸の回りにナイ
ロンマルチフィラメント糸を巻きつけた被覆弾性糸が、
機能的な伸縮性を有する編織物や、ストッキング類に多
く使われている。中でも、ストッキング用途として被覆
用糸を一重に巻きつけたシングルカバリング糸、二重に
巻きつけたダブルカバリング糸が一般に広く用いられて
いる。この被覆用糸としてストッキング用途にはナイロ
ンマルチフィラメント糸が最も多く使用されているが、
この被覆用ナイロンマルチフィラメント糸としては延伸
糸が多く使用されている。
【0003】延伸糸の場合、紡速900〜1500m/
minの通常の低速紡糸を行い、一旦巻き取った未延伸
糸を延伸した延伸糸、紡速2500〜5000m/mi
nの高速紡糸糸(「POY」という。)を延伸機で延伸
した延伸糸、または紡糸連続延伸糸(巻取速度3500
〜6000m/min、「スピン・ドロー」という。)
が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ナイロンの延伸工程
は、一般に冷延伸と言われている熱処理を与えない方法
であるが、通常の低速紡糸糸をこの冷延伸で延伸する
と、沸水収縮率が14〜15%と高くなり、得られた延
伸糸を巻きつけた被覆弾性糸使いの靴下、パンティスト
ッキング類などの製品は、生機に編み立てた後、染色仕
上げすると製品自体が大きく収縮するため、したがって
編立時にこの収縮が相当する分編込長を長く設計する必
要があり、寸法安定性に乏しいものであり、紡糸、延伸
を別工程で行なっているため、延伸糸のコストも高いも
のであった。
【0005】この工程に於いて沸水収縮率を低下せしめ
るため、延伸工程で熱処理を行い沸水収縮率が8〜12
%の延伸糸を得ることも可能であるが、ヒーターを使用
するため電力費がかさみ、コストの高いものになる。P
OY(沸水収縮率が8〜11%)を延伸機で延伸した延
伸糸は、冷延伸であっても沸水収縮率は8〜11%とな
り、前記沸水収縮率による問題は改善されるが、延伸工
程が別工程となりコスト高は改善することができない。
さらに、トルクは小さくならず高速編立性が不良であ
る。また、スピン・ドロー糸は、冷延伸では沸水収縮率
が通常の未延伸糸を冷延伸した延伸糸と大差なく、沸水
収縮率を低下せしめるためには延伸セットローラーの温
度を高くする必要があり、必ずしもコストの低い延伸糸
とはならない。この原因として考えられるのは、POY
を別工程で延伸する場合、POYの巻き取りチーズのエ
ージング効果により放置中にひずみ緩和が起こり、収縮
率が低くなるが、スピン・ドロー糸の場合、紡糸後連続
延伸のためひずみ緩和の時間がなく、収縮率が高くなる
と考えられている。他方、POY糸を被覆用糸として巻
きつけるという特開昭62−263338号公報ではナ
イロン6二重被覆弾性糸として12〜18g/dのヤン
グ率を有するナイロン6長繊維で被覆したナイロン6二
重被覆弾性糸が提案されており、該ヤング率のナイロン
6長繊維を得るため、3500m/min〜6000m
/minで高速紡糸したものが開示されている。この場
合沸水収縮率は11%以下となるが、単に高速紡糸した
ものは伸度が高く、その上カバリング工程と編立工程で
張力管理を厳しく行なわないと延伸斑が発生し易く、工
程管理の面で問題が多く、必ずしもコストを低くするこ
とができない。
【0006】そこで、本発明は、巻付糸、ひいてはカバ
リング弾性糸の沸水収縮率を低下せしめかつトルクを小
さくして高速編立性を良好にし、さらに従来のカバリン
グ工程以前のコストを低減させるカバリング弾性糸の製
造法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するために次の手段をとるものである。すなわち、本
発明は、伸度50〜80%、複屈折率32×10-3〜4
0×10-3のポリアミド繊維マルチフィラメント糸を弾
性糸のまわりに巻きつけて被覆弾性糸を製造し、引き続
いて該被覆弾性糸を1.1〜1.5倍の延伸倍率で延伸
した後パッケージに巻き取ることを特徴とするカバリン
グ弾性糸の製造法である。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明で
用いる弾性糸は、スパンデックス繊維と一般に言われる
ポリウレタン弾性繊維が好適であるが、他の種類の弾性
繊維であってもよい。他方、本発明で言うポリアミド繊
維は、ナイロン6やナイロン66、またはナイロン46
等の合成繊維が適している。必要に応じて艶消剤、顔
料、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤等を含んでいても
よい。
【0009】ポリアミド繊維マルチフィラメント糸は紡
速3500〜6000m/minで紡糸、巻取りを行な
うことにより得られ、伸度50〜80%、複屈折率Δn
32×10-3〜40×10-3とすることが必要である。
伸度50%未満、Δnが40×10-3をこえると紡速を
相当高くすることが必要で工業的に製糸することが困難
であり実用には耐えない。又伸度80%を越え、Δnが
32×10-3未満ではカバリング機装着中空ボビンにリ
ワインドする工程の温湿度管理を厳しく行ない、張力管
理も大変手間のかかる工程となりその上斑の出ない様に
する必要が生じ、かつポリアミド繊維マルチフィラメン
ト糸条の保管中の経時変化が起こり染色斑の不均一化が
生じる。
【0010】前記伸度50〜80%、Δn32×10-3
〜40×10-3のポリアミド繊維マルチフィラメント糸
を弾性糸にカバリングした後、得られた被覆弾性糸を引
き続き、延伸倍率1.1〜1.5の範囲で延伸すること
が必要である。1.1未満では、被覆糸であるポリアミ
ド繊維マルチフィラメント糸の延伸の効果がほどんど見
られず、編成時のカバリング弾性糸の張力管理を厳しく
行なう必要がありカバリング弾性糸及び編成生地での濃
淡斑が発生する。
【0011】1.5倍を越える場合には延伸張力が高く
なり、延伸倍率規制に大がかりな設備が必要となり設備
費が増大する。加えて1.5倍を越える場合には芯糸の
弾性糸を被覆糸であるポリアミド繊維マルチフィラメン
ト糸が強く締めつける結果となり、弾性糸の内部歪が大
きくなり、カバリング弾性糸のトルクが大きくなり、編
成時にスナールが発生し、非常に問題がある。延伸は、
冷延伸でも熱延伸でもよいが、冷延伸でも沸水収縮率は
8〜11%で実用上問題ない。
【0012】図1は、本発明の製造法を実施するための
装置の正面図であるが、弾性糸Yは、キャリアローラ1
の上に載置されたパッケージP1 から引き出され、フィ
ードローラ2によりスピンドル3の中を通り、スピンド
ル3を通過する。ここで、パッケージP2 から解舒され
たポリアミドマルチフィラメント糸Xが、前記スピンド
ル3を出た弾性糸Yのまわりに巻きつけられ、ついで得
られた被覆弾性糸は、第1デリベリローラ4と第2デリ
ベリローラ5との間で1.1〜1.5倍の延伸倍率で延
伸され、テークアップローラ6によりカバリング弾性糸
に巻き取られる。
【0013】
【実施例】
実施例1〜3、比較例1、従来例1〜2 相対粘度(RV)2.5(20℃、96%濃硫酸溶液中
でナイロン重合体濃度10mg/molで測定)のナイ
ロン6レジンを紡速4000m/minで紡糸巻き取っ
て、伸度70%、複屈折率35×10-3のナイロン6の
マルチフィラメント糸(15デニール/5フィラメン
ト)を製造した。ついで、図1に示す装置により、該ナ
イロン6のマルチフィラメント糸を被覆糸として用い、
弾性糸としてスパンデックス繊維糸(20デニール)を
用い、スパンデックス繊維糸のドラフト率を2.35倍
とし、カバリング撚数2400T/Mでシングルカバリ
ングした後、引き続き該シングルカバリング糸を延伸倍
率1.4倍で冷延伸し(25℃)、12デニール/5フ
ィラメントのナイロン6マルチフィラメント糸が巻きつ
いたシングルカバリング糸を製造した(実施例1)。
【0014】また、実施例1のナイロン6マルチフィラ
メント糸のかわりに表1に示すものを用い、延伸倍率
1.2倍で冷延伸してシングルカバリング糸を製造した
(実施例2)。また、比較のために実施例1において冷
延伸を施さないシングルカバリング糸も製造した(比較
例1)。さらに、従来例として被覆糸として延伸糸を用
いたシングルカバリング糸(従来例1)、POYを用い
て、延伸を施さないシングルカバリング糸も製造した
(従来例2)。なお、カバリング撚数は同様にした。
【0015】このようにして得られたシングルカバリン
グ糸を夫々パンティストッキングのレッグ部編立用とし
て用い、パンティストッキングを作成した。夫々の結果
を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1に示すように実施例1、2のものは、
スナール数も少なく、レッグ部収縮率も少なく、しかも
編地品位も良好であり、かつ、被覆糸であるナイロン6
マルチフィラメント糸の延伸工程がなく、この分コスト
の低いものであった。他方、比較例1のものは、スナー
ル数が多く、レッグ部収縮率は少ないものの、編地品位
の悪いものであった。従来例1のものは、編地品位が良
好なものの、スナール数が多く、レッグ部収縮率も多
く、コスト的に問題が大きかった。従来例2のものも編
地品位が良好であるもののレッグ部収縮率も大きく、し
かもスナール数も多かった。
【0018】なお、表1にいうレッグ部引張寸法とはス
トッキングを長さ方向に3kgの荷重をかけ、1分後の
レッグ部分の長さのことをいい、レッグ部収縮率(%)
は、{(生機長−製品長)/(生機長)}×100で求
めた値をいう。また、ここでいうスナール数とは、20
℃、65%湿度の雰囲気中に24時間以上放置した後、
長さ200cmの該糸の中心に100mg/デニールの
錘りを吊るし、糸の両端を合わせて把持し、自由に糸を
回転させて糸のトルクを完全に解放して、このとき生じ
た1m当りの撚数をいう。
【0019】
【発明の効果】本発明方法によれば、スナール数も少な
く、編地品位も良好で、レッグ部収縮率も少ないカバリ
ング弾性糸が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられるカバリング製造装置の正面
図である。
【符号の説明】
X ポリアミドマルチフィラメント糸 Y 弾性糸 1 キャリアローラ 3 スピンドル 4 第1デリベリローラ 5 第2デリベリローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04B 1/26

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸度50〜80%、複屈折率32×10
    -3〜40×10-3のポリアミド繊維マルチフィラメント
    糸を弾性糸のまわりに巻きつけて被覆弾性糸を製造し、
    引き続いて該被覆弾性糸を1.1〜1.5倍の延伸倍率
    で延伸した後パッケージに巻き取ることを特徴とするカ
    バリング弾性糸の製造法。
JP9711092A 1992-03-23 1992-03-23 カバリング弾性糸の製造法 Pending JPH05272019A (ja)

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JP (1) JPH05272019A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083194A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Teijin Limited Fil composite etirable du type ame-gaine et tissu-tricot etirable
US7114320B2 (en) * 2001-12-27 2006-10-03 Nisshinbo Industries Inc. Composite elastic yarn and manufacturing method thereof, stretchable textile fabric, and stretchable knitted fabric
WO2012102418A1 (ko) * 2011-01-25 2012-08-02 Gang Eun Ha 공예용 와이어와 이것의 제조방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003083194A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Teijin Limited Fil composite etirable du type ame-gaine et tissu-tricot etirable
US7134265B2 (en) 2002-03-29 2006-11-14 Teijin Limited Stretchable core-sheath type composite yarn and stretchable woven-knit fabric
WO2012102418A1 (ko) * 2011-01-25 2012-08-02 Gang Eun Ha 공예용 와이어와 이것의 제조방법

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